【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜 作:レッドファイル
戦闘訓練が終わりそしてベン、緑谷が保健室からモニタールームに帰ってきたところで、オールマイトが講評を始める。
「さ、今回のベストはだれだったかな!?わかる人!!」
小学生の授業でもするかのようなオールマイトの言い方。彼の授業自体はうまい、とは言い切れない。なんせ平和の象徴として長い間戦ってきており、教鞭をふるうのも実は今日が初なのだ。
しかしオールマイトが授業をしてくれている、という事実だけで生徒たちを熱くさせる。皆がハイ、ハイと手を挙げる中でオールマイトが選んだのはポニーテールの女の子
「では八百万少女!」
(まあ核のありかを見つけてさらには無個性状態でも応戦してたボクだろうな)
この心の声が誰だかは言うまでもない。腕を組み、さあ言ってくれと構えるベン。
「今回の戦闘訓練でもっとも適切な動きをしたのは緑谷さん、次いで轟さんです」
「はあっなんで!?ボクじゃないのかよ!!」
おもわず突っ込んでしまい、クラスメイトの視線を集める。
「…いや、その…ボクだってけっこうやったんじゃない?ほら、核発見とか」
皆の目線が痛いが自分の功績が認められないのは我慢ならない。スーパーパワーを手に入れようともこの辺の精神性はまだまだお子ちゃまだった。
ベンの抗議を受け止め、そして返す八百万。
「もちろんすばらしかったですわ。ではテニスンさん、お聞きしますがあなたの変身は時間制限付きなのではありませんか?」
「そうだけど?」
「それならば変身が解除する直前に轟さんから身を隠すべきだったのでは?」
「うぐ、そ、それでもボクはトドロキとやりあったんだぞ?」
「確かに元の姿でも応戦はできていましたが、それは必要な戦いだったのでしょうか?いったん隠れて緑谷さんとともに新たな姿で奇襲した方がよかったのでは?」
「っく…」
「爆豪さんは轟さんとの連携を取らず、暴走していたようにも見えました。それに対し冷静に対処し、さらにはテニスンさンへの指示出しまでしていた緑谷さんが今回のベストだと私は考えます」
「そう!!そして」
オールマイトの言葉は八百万に遮られる
「轟さんもほぼ完ぺきなように見えましたが、テニスンさんを相手にしていた時、油断していた部分が多々見えましたわ。それ以外のところはいうこと無しだったので素晴らしいと思いました」
気を遣わない評価。これは彼女が緑谷達を真に評価しているからこそ、そして心からヒーローを目指していることからこそのものである。
一番この評価でびっくりしていたのは
(ぜ、全部言われちゃった…!!!)
オールマイトである。
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その後、皆の戦闘訓練も終わり一日の授業は終了する。
残るは教室での帰りの会。
担任である相澤はお疲れ様、と労ったあと何点か話す。
「今日の戦闘訓練。いくつは見せてもらった。まず爆豪。お前はもうガキみたいなことすんな。能力あるんだから」
「…」
爆豪がしおらしくなっているのは先ほどの出来事が原因だった。それは緑谷が【自分の個性はひとから授かったものだ。必ず使いこなして君を超える】と宣言してきたからだ。その言葉を受け、意味が分からなかった彼だが、心に誓った想いは一つ、【ここから一番になってやる!】である。
「わかったか爆豪」
「…ああ、分かってる」
「そんでテニスン。お前はもっと危険を感じ取れるようになれ。轟くらいの個性を持った敵にサポートアイテムだけじゃ危険すぎる」
「わかりましたよ…ヤオモモから言われたし」
ヤオモモとは八百万のことである。彼女が皆からそう呼ばれていたのをそのまま使わせてもらっている。
「…さて、明日からゴールデンウイークだ。うちでは2、3年では実質的にGWは無いに等しい。高校生活最後のGW、まあ羽目を外さない程度に楽しんでくれ」
「ええーー!!2年から無いのかよ!!」
「実家かえろうかなぁ…」
「皆遊ぼうぜ!!」
ラストGWと宣言され浮足立つクラスのみんな。そんな彼らに髪を逆立て注意する。
「静かに…ではこれでHRを終わる。さよなら」
【さよなら!!】
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相澤が教室を出て、自分も帰ろうとするベンの元に暮らすの民が駆け寄る。
「なあなあお前!テニスンだっけ?テニスンの個性ってなんなんだ!?」
「な、なんだよ急に」
「あ、ごめんごめん、俺、切島英鋭次郎!個性は硬化!!」
「へー、地味だね」
「じっ…や、やっぱそうか…」
「いやそれでもその個性でここまで来れてるからいいじゃん?てゆーか逆に使い方うまいんじゃないの?」
「そ、そうか?ありがとな!!お前の個性もすごかったな!一体どういう個性なんだよ!!」
「それ私も気になる!あ、私は芦戸三奈よろしく!」
「俺!砂藤!!」
次から次に自分への質問をぶつけてくる彼らに当のベンは
「…しょうがないなぁ!ボクの個性は…」
デレデレだった。自分に興味を持ってくれる。それだけもうれしいのが無個性のヒーロ志望、ベンだった。
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皆からの質問攻めを満喫し、帰路についたベン。
「はぁー!!いい1日だった!オムニトリックスがタイミング悪くて一時はどうなることかと思ったけど、アイテム操作も上手くいったし!このままだとマジでじーちゃん越えもあるかもな、いやもう既に超えてる?!」
そんなこと馬鹿なことを言ってる間にベン宅に到着。
「ただいまー…ん?」
玄関で靴を脱ごうとしたときに気づく。
(靴が多い。しかもこのサイズ、色は!!!)
音速で靴を脱ぎ、光速で扉を開き、超速で声を出す。
「じーちゃん!!こっちにきて…」
「ハロー、雄英高校一年、オマヌケいとこ君?。山火事起こしたことはちゃんと学校に言った?」
「なんでお前も来てるんだよ…」
開口一番、ベンへの悪態をついてきたのはソファで雑誌を読んでいたグウェンだった。
やってきましたいとこのグウェン!!グウェンはなんだかんだベンを助けてくれるけどそこに至るまでベンにはきついといういい感じのいとこですね。悪ガキ気質のベンとある意味相性よし?
次回から GW編。まあ3、4話くらいを目途にしてます
最もおもしろかった章
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(A)雄英受験、入学
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(B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
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(C)GW
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(D)USJ(ケビン戦)
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(E)体育祭(ウォッチの故障)
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(F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
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(G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
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(H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
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(I)神野編(エイリアンフォース)
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(J)終章