【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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感想欄や個人メッセージでエイリアン脳無ネームがたくさん来てうれしい悲鳴です。今のところリーバックとベンノーム、ギガヒューム、ブレインボーグの4択ってかんじになりました。USJ編が終わった後、作中で決めようと思います。


28話 脳無攻略

人間とは思えない烏色の肌、改造人間にふさわしいその筋肉は白黒の服に覆われている。体のいたるところにある赤い傷跡は緑に。特徴的なおっぴろげの脳は半透明のアーマーに覆われ、その隙間からは緑色に輝く瞳が伺える。

 

自分の手のひらを見て何に変身しているかを理解するベン。反対に敵のボス、死柄木は爪を噛み、その横にいる少年は口を開けて驚いている。

 

「オイオイ…どうなってんだよ…なんであのガキが脳無になってんだ?」

「ベンのやつ…あんな力を隠してやがったのか」

 

驚く2人を気にせずベンの元に駆け寄る緑谷。

 

「ベン君…だよね?どうしたの?なんで君が…!?」

 

駆け寄ったものの混乱している緑谷。それも仕方がない。自分の友人が腕を折られたかと思うと、その相手に変身していたのだから。最初はベンがなにかしらの能力で逃げたのではないかと思ったが、すぐにベン本人だと気付く。その理由は二つ。ひとつは現れた脳無のアーマーにはオムニトリックスのマークがあったから。そしてもう一つは腕。

 

ベンの代わりに現れたその脳無は腕が反対方向に曲がっていた。その腕は変身前に砕かれたベンの腕と同じ方向を向いていたのだ。

 

腕の折れる痛みは充分なほどわかっている。もうベンに戦わせるわけにはいかない。ベンに気遣い下がらせようとしたそのとき、その腕ギュルギュルと音を立て、元の形に戻ってしまった。

 

不気味に再生した腕を見て辟易する死柄木

 

「はぁ…!?超再生まで持ってんじゃねーか…完全にうちの脳無といっしょかよ…」

 

「ベン君…今意識はある?」

 

心配するのはベンの自意識。変身するエイリアンによっては性格の変わっていたベン。脳無に変身したことでの精神影響は予想できない。

 

その脳無の目はキランと緑に輝く。そしてその黒い指である方向を指し示す。その方向には倒れているイレイザーヘッド。

 

 

イズウ…センエイ…アノム

 

発声器官の問題か、それとも大きなギザ歯が原因か、うまく喋れないベン。だがその意図は緑谷に伝わる。なんだかんだいって一年。その間共に修行した仲の二人には十分だった。

 

「わかった…!」

 

地面を蹴り相澤の元へ走る緑谷。せっかく倒したイレイザーを回収されるのは敵にとって好ましくない。しかし敵連合が注目するのはその異形。対平和の象徴をコピーしたかのような容貌。とにかくここで殺すか回収せねば。我らの大敵となる。そう死柄木の勘が告げていた。

 

「おい脳無!さっさとその化け物を殺せ!!」

 

自分らの仲間と同じ姿の者を化け物と呼ぶ。彼らの間に絆などないのだ。主と従者、その関係であった。だがその関係にも利点はある。

 

オリジナルの脳無はただ命令に従うのみ。たとえ目の前の子供が自分に変身しても動揺はない。相澤を嬲ったそのパワーでベンを打つ。

 

しかし微動だにしない。全く効かない。

 

「…っち、やっぱりショック吸収もか…!」

(俺が行けば…だがあのパワーに巻き込まれたらただじゃすまない。こっちには回復役がいないからな…とりあえず脳無に任せるか…)

 

死柄木は“見”を選択。その間にイレイザーを緑谷が回収に来るが関係ない。今はあの化け物たちの戦いに集中する。

 

「」

無言でパンチを食らわせるオリジナル。同じようにベンも拳で返す。もちろんのことだがダメージは一切ない。ショック吸収という個性の性質上、吸収を超えるパワーなら破れるかもしれないがお互いにそんな力を無い。

 

個性もくそもない、ただただシンプルな殴り合いが起きる。その様子はまるで普通ではない。互いが10発、100発、1000発撃とうが、一歩も動かないのだ。スタミナも無尽蔵なうえダメージを入らない。こうなってくると我慢比べ…なのだがベンは焦る。

(まずい…ッこのままじゃ‥)

 

対照的に敵の2人はニヤリとしだす。

 

「うちの脳無が勝つな」

「はぁ…?なんでだよ」

「ベンの変身は10分しかもたない。このまま膠着状態がつづけばいずれ時間切れ。あとはただ無個性のガキが残るってことさ」

「何だ…ヌルゲーじゃんか」

 

ニヤァっと、口角を上げる死柄木。その通り、イレギュラーで変身したもののベンはせいぜい10分弱しか変身できない。今回もそうかはわからないがその可能性は大いにある。

 

そのことを十二分に理解していたベン。変身した瞬間に自分の力は理解できた。だからこそわかる。このままでは打つ手がないと…なんとかして脳無を退けなければ…パンチを打ちながら考える。徐々にスピードを上げる敵にこちらも対応するが時間は刻刻と迫る。考えようとすると急に思考にノイズがかかる。身に覚えのない記憶が流れる。少しづつ、少しづつ、それはベンを侵食していく。

 

オリジナルの渾身の一発がベンが捉えた瞬間。なにか途切れる。

 

グチャッ、ガリィ!!

 

肉が裂け、骨が削れる音がする。食らった方は構わずパンチを打つ。かまう必要もない。痛みはなく、再生もある。無意味な一撃だ。今自分がすべきことは相手を殴ること。そう判断し腕を動かす。だが…

 

()()は再生を上回る速度で敵の肉を削いでいく。爪を立て、一本一本の指を力を籠め。

敵の左足をちぎる。右腕をえぐる。左足が再生するがその肉面を握りつぶす。敵の左拳が顔めがけて飛んでくる。それを大きな口で食いちぎる。グチャグチャと音をたて血は飛び散るも気にしない。

 

破壊、再生、破壊、再生、破壊、破壊、再生、破壊、破壊、破壊。

 

破壊に再生が追いつけなくなったとき、脳無の体は胴体に左足のみがついている状態になる。

そしてベンが左足の付け根を手刀で貫きえぐると、胴体のみが空中に浮く。

 

そこでタイミングを計っていた緑谷は合図する。

「先生!今です!」

 

緑谷に背負われた彼は気絶寸前。教え子の合図で最後の力を振り絞り目を見開く。対象は敵脳無。その目に射抜かれたものは個性を発動できなくなる。手も足も腕も何もかもなくなった脳無。再生しようにも発動できない。そして頼みの綱であるショック吸収さえも。

 

アーマーを被った意思ある脳無は腕を引く。そして改造によって施された異次元のパワーで、敵を、殴る。

 

DOOMMM!!!

 




今のベンの姿はフォーアームズみたいな服を着てます。脳みそをアームで覆い、目だけ出てる感じです。オリジナルみたいな目じゃなくて理性的な、人間体のベンみたいな緑色の瞳です。

絵で表せたらいいんですが、作者の画力が血を吐くレベルなので、誰かお願いします(笑)。デザインもこういう感じがいい!と思うのがあったら是非作者まで!!

まだまだUSJ編は終わりません

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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