【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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全員が奥義を出してかなわないっていい感じに絶望しますよね。そういうシーン大好き


31話 4人vs10+1

「…あっぶねーなー。手ぇ挟むのが遅れたらやばかったぜ…」

 

無防備な背中へのOFA100%。緑谷は決まったと思ったがギリギリ反応され腕でガードされていた。

 

多少のひびが入ったが少し痛い程度。しかし、初めて割れた腕を見て驚くケビン。

 

「おいおい、脳無の時もだがお前のパワーは良いな‥‥って、もうボロボロじゃねーか。ったく。使えねぇ個性かよっ!」

 

腕を振り緑谷を薙ぎ払う。その腕は硬化しており刃物にもなりうる腕。ざっくりと緑谷の腕に傷を刻む。

 

「ぐぅっ!!!」

 

「もう終わりか?お前ら」

 

「まだに決まってんだろコラァ!!!」

「こちとらヒーローだぞ!!」

 

利き手のみの爆破で敵を翻弄する爆豪。戦闘センスはクラストップ。なんとかヒット&アウェイで爆破を当てる。それに合わせてベンも遠距離からの熱線で動きを制限する。その意図はただひとつ。自分の信じる者の作戦待ち。

 

両腕が折れた緑谷は痛みを我慢し思考する。

 

「…今のやつはなんにでも変身できる。だけどそのなかで実際に変身するのは限られてるはず。この場で変身するならフォーアームズ、ダイヤモンドヘッド、XLR8、ワイルドマット、ゴーストフリーク。そのほかは今は適さない。そんで今はベン君かっちゃんで攻撃を浴びせてるからXLR8はない…となると…これしか…ない!

…轟君、君に頼みたいことがある」

 

「…ああ」

 

小爆破で立ち回る爆豪。この3分、一発も攻撃を食らうこと無く飛び回った。しかし攻撃、移動の両方を片手に強いているため限界が来る。

 

そのケビンを挟んだ向こうのベンも焦り始める。残りの変身時間は5分とない。相手は時間無制限。解除された瞬間自分が足手まといになることはわかる。

 

2人の焦りを感じ取ってたケビンはその固い性質を生かし完全に防御に回る。

 

「あと何分だ~?ベン。金髪も顔見りゃ限界が近いことがわかるぜぇ?」

 

「っち!!んなら食らってみろや!!片榴弾砲着弾ォォ!!(シングルハウザーインパクト)!」

 

始めは小さく、だんだんと大きくなる爆裂音。片手での連続爆破で体を回転させ、最大火力をぶつける。それは0距離での爆豪の奥義。片手のみの爆破なので威力は落ちるがそれでも破壊力は抜群。

 

「どうだぁ!!」

 

空中で放った爆豪はその反動で距離をとり、相手は黒煙で包まれる。が、

 

「はっはぁ!きかねぇよ!」

 

それでもダメージが入っていない。爆豪にとってはこれが本命。だが彼らには違う。爆豪が距離をとったのを見計らい緑谷は合図する。轟、ケビン、ベンが一直線になったのだ。

 

「轟君!!いまだ!!」

 

「ふっ!!」

 

その足から連なるのは全てを凍てつかせる大氷結。そのまま行けばドームを突き破りそうなほどの進撃を見せる氷。それを阻むのは、

 

「なるほどな!!」

 

向かいにいる、味方のはずのベン。緑谷の目を見て確信する。今自分がなすべきことを。爆豪と同じく最大火力。この変身時間使える炎をすべてを氷にぶつける。

 

「パイロナイトブーストォォォ!!!」

 

奇しくもその技はケビンと戦った日の技。大氷結により行く手を挟まれたケビンは炎をよけるすべはない。巨大獄炎と絶対零度に挟まれたケビン。だがどこか余裕の表情。

 

「はっ!!氷と炎をぶつけるとはな!!やっぱり馬鹿だぜ!相殺するじゃねーか!」

「そんなん知るかよ!オレはイズクを信じる!!」

ケビンを挟撃する青と赤の攻撃。その二つはぶつかった瞬間光を放ち、

 

「っなっ」

先ほどの爆破とは火にならないほどの爆発を起こす。黒煙まき散らす爆破と違い、ただただ周囲を無に帰す白き爆発。大氷結により急激に冷やされた空気や物質がヒートブラストの炎によって気化し大爆発を起こしたのだ。ダイヤモンドヘッドの耐久力を知るベンにはわかる。

この威力は耐えきれない。そして彼も行動に移す。

 

奥義と奥義の掛け合わせで手ごたえを感じたベン

「やったか!!?」

 

その声とは対称的に危険を察知する爆豪。

彼は未だ空を舞っている。体勢のせいでいまいち様子が見えない。ただ、爆破を持つものとして違和感があったのだ。2人の起こした爆発に、手ごたえがなかった…

白煙からうっすらと見えるのは、誰もが知る、霊の形をした異形だった。

 

「あぶねぇあぶねぇ…」

 

その名はゴーストフリーク。その名に恥じない能力を持ち、物理攻撃を一切無効化することができる。ベンのエイリアンの中でも特殊な異形。今、ベン達の前には無傷のそれが浮いていた。

少し苦しそうだが身体的ダメージは0。大技を放った三人には絶望の二文字が頭に浮かび上がる。

「っち、無理して変身したからか?違和感が凄いな…まあ、こっから殺戮ショーの始まりだぁ…」

 

怨霊のような声で殺害予告。ゆっくりと、ゆっくりとその形を変えていき、赤い肌が見え始める。フォーアームズに変身しようとするのが見て取れる。今の3人にとってフォーアームズと戦うことは蹂躙されることと同義だ。

 

「おいおい、もう諦めたか?まあしょうがねーよなぁ。戦える奴がいないんだから。へばったベン、動けない氷野郎、手を痛めた金髪…あ?あと1人は」

 

気づいた。先ほどの爆発から1人が欠けていることに。だがやつは脳無そしてこの戦いで両手を破損していた。もうできることなどないはず。

 

おかしい、なぜ、自分の目の前に徐々に大きくなる影が。バッと真上を見上げる。はるか上空には右手、右足、左手を紫に染めた緑谷がいた。

 

天高く踵を振り上げ、急降下してくる。

 

「なっ!!いつの間に…!!!???」

 

轟とヒートブラストの爆破の瞬間、その右足でのみの大ジャンプ。自分の姿を消し、さらに攻撃につなげられる最善手。

 

このまま勝負を決めに行く。

 

(お前はベン君のエイリアン全員に変身できる!けど使っていたのは強力なわかりやすい能力をもった者ばかり!3人の攻撃を免れるためにゴーストフリークに、その後トドメにフォーアームズに変身するのは読めた!変身するのに1秒弱!その前に!決める!!)

 

「OFA100%!!!」

 

「まだ半分は幽霊なんだよぉ!!!もとに戻ればこっちのも…どれない!!戻れない!体が…なんだ!?」

いつもなら意識すればすぐに思った通りの姿になれる。しかし急速な変身を繰り返したからか、2、3種類の変身が同時に起こる。生えかけていた4つの腕はダイヤ化、獣化していく。

 

「脳天一撃!!」

 

目の前に迫るのはデクの足。意識すればするほど体が戻らない。どころか尻尾は生え、瞼はなくなる。背中を切り破り羽が生えてくる。技が入る直前にはケビンは10のエイリアン、そして人間の姿を掛け合わせたおぞましい化け物となる

 

だよこの体はぁぁ!!!」

 

MANCHESTER SMAAAASH(マンチェスター スマァァァシュ)!!!!」

ズゴンッと一発の重い音。その後にはさきほどの爆風に引けを取らない衝撃。大気は振るえ、地面は割れる。出口付近で待機している生徒らをも吹き飛ばす風圧が巻き起こる。

最強の力により繰り出される踵落とし。それは異形、いや、化け物となったケビンの脳天を見事に打ち抜く。

 

「がっっはっ」

 

意味も分からず変身した瞬間に頭部への重大なダメージ。予想外が重なり合い、脳はショートする。グルンと目が周りケビンはそのまま気絶する。気絶しても、その体は依然化け物。

 

「っ…」

 

同じく倒れる緑谷。それもそのはず。今の彼は四肢全てを粉砕骨折しているのだから。此処にいる4人がすべてを出し切り、ギリギリ収めた勝利。全員が満身創痍であるが、窮地を脱したことで安心し、勝利の余韻に浸る。しかし、すぐにその余韻は消え去る。

 

彼らの中央には黒い渦が巻き起こる。横たわるケビンの前に現れたのは黒霧。鋭く光る眼は彼を見つめている。

 

「ケビン=レビン…恐ろしい姿となりましたね…ですが…我が敵連合には、死柄木弔と共にする姿にはふさわしい」

 

超異形となったケビンを回収し消えようとする。当然それを許す彼らではない

 

「待ちやがれやぁ!!」

 

「おや、あなた達…まだ戦うというのでしょうか?満身創痍もいいとこなのに?…やめときましょう。さすがに…プロヒーロー数人相手は分が悪い」

 

首のみが動く緑谷。振りむくと雄英のプロヒーローが勢ぞろいしていた。そこにはボイスヒーロープレゼントマイク。セメントス、エクトプラズム、スナイプ。名だたるヒーローを委員長である飯田が連れてきてくれたのだ。

 

「時期にまたお会いするでしょう。そのときには」

「お前たちを殺す」

 

黒霧のなかから聞こえてきたのは死柄木の声。殺意と悪意に満ちた声は彼らの体へ駆け巡る。だが、言われたままの性格のものはここにはいない。

 

「オレたちは

「…お前らが来ようと

「なんどでも!

「ブっ殺す!!!」

 

爆豪が言い終えた後には、既に敵連合の姿はなかった。

ヒートブラストの姿で緑谷に歩み寄る。

「あいつらが帰ったってことはオールマイトが勝ったってことだよな。どうやってあれに勝ったんだ?イズクのパワーでもダメージ入らなかったのに」

「た、確かにコピーしたベン君でも倒しきれなかったあの化け物をどうやって…」

 

そこでガン!と顔面をうち気絶する緑谷。

 

「お、おい大丈夫かよイズク!」

 

脳内麻薬が切れ、痛みで緑谷は気絶する。そんな彼を再び保健室へ運ぶベン。

こうして、彼らの初、敵戦闘は勝利で収められた。

 

 

 

 

 

 

 

 




USJ編終了!作者の中ですごい盛り上がってました。マンチェスタースマッシュは原作で不発だから入れました。え?シュートスタイルじゃないのにって?やだぁ。緑谷はスタイルを変える前から手が使えないときには足で攻撃してたんですよ?具体的には合宿の時…まあただマンチェスターを入れたかっただけです、はい。

ヒートブラストになってるベンは性格も熱くなってますね。まあ一人称変わるくらいだし

vsケビン11はいつになるでしょう

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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