【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜 作:レッドファイル
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32話 体育祭
救助訓練中突如として現れた敵連合。脳無やケビンなど規格外の敵に襲われた1-Aだったが先生、生徒らの奮闘により死亡者を出すこともなく撃退に成功。襲撃翌日は臨時休校となったが次の日には登校。大けがを負った相澤も全身に包帯を巻きながら仕事に努めていた。
朝のHR。彼が真っ先に伝えてたこと、それは
「雄英体育祭が迫っている」
【クソ学校ぽいやつきたアァァ!!!】
である。
昨日の今日で体育祭をすることに不安を覚えるものもいる。
「おいおい、敵襲撃の後に開催するのかよ…中止にしようよ‥‥」
「峰田君!雄英体育祭見たことない!?」
「あるけどよ…」
雄英体育祭。それは普通の学校運動会とはもはや次元の違う催し物。かつてのオリンピックに変わる東京屈指、いや日本屈指の祭典。身内だけではなく校外のヒーローまでもが観戦しテレビ中継もされるほどもの。
ヒーローを目指す彼らにとっては自らをアピールするチャンス。そこで見込まれればスカウト、インターンを経てそのままサイドキックにも成れる。
「緑谷の言うとおりだ。これは敵ごときで中止していいもんじゃねぇ。君たちにとって年に一回。計三回だけのチャンス。ヒーローを目指すなら絶対に外せないイベントだ。心してかかるように」
朝の朝礼は相澤の激励で終わった。
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【昼休み】
皆の話題は当然体育祭。そもそも小さいころから見ていた催し物に自分が出られること自体がうれしい。全員が優勝を目指し燃えるのは当然のことだった。
学食への道中、彼らの話題もそれで持ち切りだった。
「体育祭か!雄英でヒーローに成る過程では外せないイベントだな!僕も燃える!」
飯田は肩を内側に入れ手を握る。独特の燃え方。普段は冷静な彼でも熱くなるのが雄英体育祭である。
「す、すごい燃えてるね…」
「そりゃそうさ!君は違うのかい?緑谷君」
「い、いやもちろん僕もだけど…
(オールマイトの見てもらってる時点で環境については満足ではあるし…)
麗日さんはどうっ…て顔がアレだよ麗日さん!!」
普段の緩くホンワカな雰囲気の彼女とはかけ離れた様子。眉間にしわを寄せまるで爆豪のような顔。
聞けば、彼女のヒーローに成る理由は両親を楽してあげたいから。この国でもっとも稼いでいるのはオールマイト。そう、人気職であるヒーローは稼ぎも一般人のそれとは一線を画す。
彼女は憧れではなく、現実的な動機でヒーローを目指している。だからヒーローに成る為の雄英体育祭を前に、顔がこわばるのも仕方ないのだ。
そんな決意を持った麗日とは違い、動機自体は軽いベン。
「ボクはヒーローになりたい理由ってそんなにはっきりしてないからなぁ。体育祭では優勝目指すけど」
彼が優勝を目指す理由はただ一つ。今までの雪辱を果たすためだ。小、中学の運動会は個性禁止だった。シンプルなフィジカル勝負は無個性のベンにありがたかったのだが、成長が10歳で止まっている彼が同年代に勝てるわけがない。毎年毎年びりっけつで涙を呑んできたのだ。
今年は違う。オムニトリックスを手にしさらに個性の使用も解禁の体育祭。これは是が非でも優勝を狙うほかないだろう。
「君はあの強さで動機がそんなものなのか。逆にすごいな…」
飯田が褒めた?ところで、廊下からオールマイト、相澤が出てくる。オールマイトは小箱を握りしめている、
「あ、緑谷少年いた!…ご飯、一緒に食べよ?」
「乙女や!!」
かわいらしい弁当箱を手に誘ったオールマイトを冷たい目で流しながら、相澤もベンを呼ぶ。
「おい、テニスン。ちょっと指導室まで来い」
オールマイトが緑谷を誘ったときに、麗日、飯田は【オールマイトに気に入られたのかな?】と考えた。個性が似ていることも相まってそう考えてたのだろう。だが、ベンが相澤に呼ばれたときにはその場にいた三人は皆の思考が一致した
【なにやらかしたんだろう、ベン(テニスン)君…】
ベンはこの一か月でそこそこ問題児のように思われるようになっていた。なにをやらかした、というよりも普段の言動の問題なのだろう。
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「なに?先生。ボクご飯まだなんだけど」
「ああ、すまんな。すぐに終わらせる」
指導室に入り、イスに深く座るベン。お腹がすいているのに呼び出しを食らい機嫌はよくはない。そんなベンを一瞥し相澤は聞く。
「単刀直入にきく。テニスン、お前の個性はなんだ?」
「!!??」
「お前の個性は【エイリアンへの変身】。そう個性届には書いてある。だがこの前の襲撃でお前は脳無に変身していたな。あれはなんだ」
「い、いやボクにもあれは…」
「お前の個性は中3に発言したらしいな。そういうやつは他にもいたが個性に前例があるんだ。動物に変身、とか超パワー、とかな。お前の個性には前例がない。そもそもエイリアンってなんだ」
「そ、それはボクが変身してるやつのことで」
「つまりお前の異形体のことをエイリアンと呼んでるわけだな?それは良いがそいつらに変身できるのはなぜだ?お前が想像したものになっているのか。それともお前は見たことのあるやつに変身できるのか、どうなんだ?」
「…ボクが想像したやつになれるって思ってた。だけどこの前は…よくわからないけど変身してたんだ」
目を反らすベンをじっと見て相澤は手元のペンを回す。しばしの沈黙の後、やっと相澤が口を開ける。
「まあいいんだ。お前が体を張って戦ったことは聞いている。よく戦ってくれた。だが…自分の個性をよく知らないままだとそのうち痛い目を見る。はやく調べとくんだな…それと、お前が変身できるやつを資料にして渡せ。こっちもお前の個性を把握する必要がある」
「えー、めんどくさいんだけど」
ベンを睨む相澤。
「…わかったよ。やればいいんでしょやれば。もう行っていい?」
「ああ」
席を立つベン。話が終わったと思いそそくさと帰ろうとする。
そんなベンを呼び止める
「あ、ちょっと待てテニスン。その時計は…なんなんだっけ?」
オムニトリックスを指さし問う。
「これ?これは…ボクの変身をサポートしてくれるアイテム。これがないと勝手に変身したりするんだ」
自ら考えたオムニトリックスと個性の仕様を語る。
「そうか…なら上に申請しとく。体育祭では本来アイテムは禁止だがそれは認められるだろう」
「マジ!?先生サンキュー!!」
そう言って出ていくベン。彼が出ていった後も相沢は1人部屋に残る。
(脳無に変身した後、アイツは暴走していた。はっきりと監視カメラに写ってる。明らかに個性が役所のものとは違う。怪しいが…)
自らの体を見る。痛々しい傷を負った彼が思うのは生徒がこれを負わずに済んでよかった、ということ。
(まあ…あんだけ戦ったやつを疑うのも悪いか…)
こうして相澤の半尋問をベンは切り抜けた。
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放課後、緑谷とともに帰り時を共にする。
「ええ!?オムニトリックスについて聞かれた!?」
「うん、なんかすっげーボクの個性のこととかも聞いてきたし。ほらボク、ベンノームに変身したじゃん」
「ベンノーム?」
「ああ、この前の脳無ってやつ。あいつの名前はベンノームにした!ヴェノムみたいでかっこいいだろ?」
「ちょ、脳無は止めなよ…」
「え、そう…?じゃあ他のを考えるか…」
「そもそもアイツにまた変身できるの?制御できなかったらあんなの最凶の敵だよ…」
「さすがに危なくて試せないんだよな…あ、そう言えばオールマイトはどうやってオリジナルを倒したんだ?」
「それが…相手の吸収を上回るパワーをぶち込んで勝利!らしい!さすがオールマイト!」
「…いやいやいや、そんなの無理だろ!?それをさせないための吸収と再生なのに!?」
「僕も早くあんなふうにならなきゃ…!」
「まあイズクにはイズクのやり方があるんじゃね?オールマイトと同じ個性ってわけでもないし」
実際は同じ個性、継承者なのだがベンはそれを知らない。あくまで類似個性故オールマイトが気に入ってる、ということになっている。その言葉をきき若干表情を曇らせる緑谷。
「…でも、彼を目指すならやらなきゃ!トップを狙わなきゃ、だめなんだ。それが…平和の象徴を目指すことだってわかったんだ」
昼休みオールマイトに言われた言葉。【君が来たってことを世間に知らしめてほしい】憧れの人にそこまで言われて燃えないわけがない。他を蹴落としてでも頂点に!その野心が今、彼の心にともった。
「なんかやる気だしてんじゃん。ボクも負けないぜ!!」
「うん!」
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【雄英体育祭・開催!!!】
まあ説明会というか幕間って感じでしたね。
次回エイリアン脳無がでる時は名前が変わってるでしょう!「凧の糸」さん、ありがとうございました!
あくまでベンは学校には「自分個性は変身能力」オムニトリックスはサポートアイテムで通してます。ばれるかどうかはわからん。けど‥原作も結局世間バレしたしなァ…
最もおもしろかった章
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(A)雄英受験、入学
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(B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
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(C)GW
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(D)USJ(ケビン戦)
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(E)体育祭(ウォッチの故障)
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(F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
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(G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
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(H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
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(I)神野編(エイリアンフォース)
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(J)終章