【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜 作:レッドファイル
10000UA突破!!マジで感謝!しゃんらんらんら!です。
なんか今日からUAとお気に入りが伸びてる気がする。読者の方が推薦とかしてくれたんですかね?どうやったらわかるんだろう…?
夏、というにはさわやかすぎる空。雲一つなくまさに快晴なのだが心地よい風のおかげで汗をかくこともない。外で遊ぶにはもってこいの天気。そんな体育祭日和の今日、日本のオリンピック、雄英体育祭が、始まろうとしていた。
体育祭一年主審は、あふれ出る色香で少年たちを誘惑するヒーロー、ミッドナイトである。
そのヒーローコスは与党に“戦闘服についての露出“法律案を提出させたほどのどエロイ衣装だ。そんな18禁ヒーローが教鞭を持つ時代なのである。
【じゃあ選手宣誓!1-A緑谷出久!!】
「え、ええ!?ボぼぼぼ僕!?」
意外な選出に驚くのは緑谷本人。だが1-Aの皆は彼の実力的に“ああ、緑谷ね”っとなっていた。
「なんで…あのくそナードが…!!!?」
訂正。1人を除いた1-Aだ。この宣誓はヒーロー科入試一位の者が行う仕来り。そのことをもし爆豪が知っていたら発狂していただろう。彼は自分が3位であることは知っていたがその上を知らない。まさか自分のクラスのベンと緑谷だとは。
目を吊り上げる爆豪を背に登壇する緑谷。緊張で震える体を落ち着けるように目一杯息を吸う。
「ごほっっがほっ!!」
「ぷぷっ、何してんだよイズク!」
何万人の前で醜態をさらす友達に笑ってしまうベン。人の失敗は笑いの種。基本スタンスが子供の彼だった。
気を取り直し宣誓。
「宣誓!我々選手一同は、日ごろの練習成果を、十二分に発揮し、正々堂々…」
途中で止まる緑谷。まさかここで止まる?ミッドナイトは彼の表情を覗き見る。その顔は…思いを決めた、青春の相。
緑谷が思い出していたのはオールマイト、そして控室での言葉
・・・・・・・・・・・・
開会式の直前。轟は宣言した。クラスの皆が見ている前で堂々と。
「緑谷、お前、オールマイトに目ぇかけてもらってるよな?USJでの力といい、お前は強い。だからこそ今日、はっきりさせてもらう。どっちが上かをな。お前には勝つ」
真っ直ぐ見据えるその目。整った顔立ちゆえに真顔だとさらに冷たい目となる轟。そんな目に射抜かれ一瞬たじろぐがすぐに見返す。まっすぐに、ただまっすぐに…
「…客観的に見たら轟君の方が強いと思うよ。君が何を思って僕に勝つって言ってるのかはわからない。でも‥!君だけじゃない、皆がトップを狙ってるんだ。後れを取るわけにはいかない。僕も本気で取りに行く!」
・・・・・・・・・・・・
(最高のヒーローに成るために。オールマイト、グラントリノ、お母さん。此処までしてくれた人たちのために。僕は)
「僕が!一位になることを誓います!!!!」
ブワッ
周囲が静かになる。選手宣誓の私物化。決して褒められるものではない。だが…周囲の人間にはそれを否定することができなかった。登壇し宣言した彼には、そのカリスマ性は、あの人を想起させたからだ。
反応したものはこの会場で3人のみ。
「いい度胸だ…!デク!お前は俺の踏み台だろがぁぁぁ!!!」
「…お前に勝って、クソ親父に示してやる‥」
「イズクってあんなことするやつだっけ?」
緊張で汗が噴き出た。競技前にも拘らず汗でびっしょりな彼は降壇する。列に戻ったあと、一泊してミッドナイトが説明を始める。
【ふふふ、なかなか面白い宣誓だったわね!さーてじゃあさっそく第一種目に行きましょう!!第一種目は…これ!障害物競争!】
雄英体育祭にしてはシンプル、というかどこにでもあるかのような競技に首を傾げるベン。
「障害物競走?」
「計11クラスの総当たりレース!コースは4キロ。コースさえ守れば何したっていいわ!さあさあ位置につきまくりなさい!」
選手宣誓から一分もたたないうちに始まりそうな競技。並ぼうにも一年生全員が前へ前へ進もうとするので入口付近はぎゅうぎゅう詰め。
小さな体を生かし前へ滑り込んだベンも結局挟まれオムニトリックスに触れることすらできない。
「ぐ、グぇ…苦しい…」
(スタートして散ってから変身しよう…)
【位置について、よーい、スタート!!!】
アナウンス共に銃声が響き渡る。その硝煙が鼻を刺すのは体育祭が始まった証拠
アナウンスにより我先にと皆が走る。待っているときでさえ寿司詰めなのだから皆が走りだせば当然動き辛い。つまりスタート地点が
「最初のふるいってことか」
PAKPAKI
呟きながら地面に氷を張っていく轟。その氷波につかまったものはその時点でランクイン不可能。初見殺しの戦法をスタート地点で、しかも皆が足元が見えない状況で使う様はまさに冷徹。個性に恥じない行動である。
【さぁ~!!こっから解説して行くのはこの俺プレゼントマイク!ゲストはイレイザーヘッド!!】
【勝手に呼んだんだろが…】
【轟はいきなり氷結をかましたな!だがそれでも…!!】
「甘いですわ轟さん!!」
「そううまくいかせねぇよ半分野郎!!」
1-Aのほとんどは氷を交わしている。それもそのはず。彼の個性は演習でも見た通り拘束技として汎用性に長けている。それを警戒するのは当然のこと。
爆破で上を行くもの。氷が来る瞬間ジャンプする者。氷を酸で溶かすもの。
各々が各々のやり方で轟攻略をしていた。
「あんまり1-Aのやつはくらわねぇか」
さすがヒーロー科か、そんなことを思いながら走る轟。彼にとっては第一の手が破られただけ。すこしでも手間取れば御の字なのだ。実際、今トップを走っている彼を見ればその作戦は成功だといえるだろう。
だがそんな彼の横を走るものが1人、緑谷出久だ。オールマイトから受け継ぎ、グラントリノから仕込まれた力OFAフルカウルで差を詰める。
「勝負だ、轟君!!」
「…!」
無言でスピードを上げる。フルカウルを発動している緑谷にはかなわないものの、かなりの速さである。
が、動きが止まる。彼を阻んだものは…
【さあいきなりの障害物だぁ!!まずは手始め、ロボ・インフェルノだぁ!!】
入試の際のロボたち。一ポイントのものから巨大な0ポイントロボまでいる。
5%フルカウルではさすがに倒せない。そう判断し緑谷はスピードで隙間を迂回しようとする。フォーアームや100%緑谷なら単独で倒せるが普通の人間にはどうしようもない災害がインフェルノ。
しかし
「…せっかくならもっとすごいの用意してほしいもんだな…クソ親父が見てるんだから」
そう、普通の人間にはキツかろうと彼には関係ない。彼もまた、ヒーローの血を受け継ぐ天才だった。
右の手を地面スレスレにさらう。その手に呼応するように冷気はロボを纏っていき、何十メートルもあるロボは置物化する。
其れだけではない。不安定な体勢で凍らされたそれは揺れながら倒れ、後続が利を得ないようにする。
【1-A轟!!攻略と妨害を一度に!こいつぁシヴィー!!さっきまで競ってた緑谷を置いて一抜け!もうなんか…ズリィな!!】
(さすが轟くん…!!けど…僕も!)
轟のすごさを再確認する緑谷。
後方から忍び寄る等身大ロボ。これさえも一般人からすれば十分な脅威だ。もしかしたら、違う世界線の緑谷なら初見で倒すことはできなかったかもしれない。
「負けてられない!!」
SMASH!!
今の彼には、敵ではない。
他の者も同じだ。ほかの者と比べて1-A は立ち止まる時間が短い。
【USJで上の世界を感じたもの、恐怖を植え付けられたもの、対処ししのいだもの。各々が経験を糧とし迷いを打ち消してる】
【おうおう!!そんなこと言ってる間に轟、つづいて緑谷、爆豪が第二関門へ着いたぞ!…イレイザーよぉ…いいこと言ってるが‥あいつはどうなんだ?】
【あいつは…規格外だ…】
あいつ、読者の皆さんはお分かりだろう。我らが主人公、ベン=テニスンである。USJでは敵撃退の一役買い、入試は二位。そんな輝かしい功績を持つ彼は…
「やばいって!!これはやばいって!!」
スタート地点でせっせと壊していた。
自らの足と左手を覆う、最悪の氷を
…やっぱり、ベンは子どもポジからの最強が似合うかなって。実際、オムニトリックス封じられたらアイテムなしじゃ積んじゃうよね!
最もおもしろかった章
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(A)雄英受験、入学
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(B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
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(C)GW
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(D)USJ(ケビン戦)
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(E)体育祭(ウォッチの故障)
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(F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
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(G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
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(H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
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(I)神野編(エイリアンフォース)
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(J)終章