【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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まあちょうどいい文の長さになりました!

わりとマジで感想欄からアイデアとかエイリアン思いついたりするんで助かってます!(笑)これからもどんどんお願いします!


37話 解禁

開始3分で混戦となった騎馬戦。その中央にいたのは1000万Pを有するベン達。幾千の手をかいくぐったが未だ狙うものは多い。そんな中、彼らの目の前に立ったのは物間 寧人率いるB組騎馬。

 

同じクラスである拳藤は注意を促す。

「皆、気を付けて!こいつの個性は」

 

「おっと、まだ言わせないよ!」

 

騎馬を近づけ物間は騎手である拳藤を攻撃。その攻撃は特殊。物間の拳は当たる瞬間に螺旋回転を始める。そのまま削りとるような拳をなんとか受け流す拳藤。が、ダメージは多少受ける。

 

苦悶の表情の拳藤。そんな彼女と敵の攻撃を見た心操は敵個性を推理し口にだす。もちろん、洗脳スイッチは入れている。

「回転?腕や拳を回す個性か?」

 

その問いに答えない物間。あくまで仲間への注意喚起で喋る。

 

「皆、やつの質問には答えたらだめだ。どうやら敵を行動不能にするらしい」

 

その効果に若干の違いはあるものの、ほぼ心操の個性を当てる。物間は個性の性質上、他人の個性には敏感なのだ。

 

即座に対応され舌打ちをする。心操の個性は知られていると役に立たないのでこの場では無個性と同じ。

 

心操を無効化した物間は再び接近する。しかしそれは騎手にではなく前方騎馬のベンに向かって。

 

「まずい!テニスン!避けて!」

 

「大丈夫!この距離なら当たんない!」

 

そう。ただでさえ身長差のある物間とベン。それに物間は騎馬に乗っているため本来ならその手は届くはずがない。少し身を下げるだけで確実にセーフ。

 

 

のはずが、物間の掌はベンを顔をとらえ、脳を揺らす。その手はまるで巨人の手のように大きくなっていた。

予想外の一撃に動揺するベン。

 

「っぐうぇっ!!!な、なんで!?あいつの個性は回転じゃないの!?」

 

「…やられた!!物間の個性はコピー!触った相手の個性をコピーできるの!」

(テニスンの個性をコピーってことは…やばすぎる!!)

 

「はぁ!!?ズルでしょそんなん!!」

 

驚くベンを見下しながら饒舌に喋る物間。“ズル”の発言に“こっちが言いたい”という表情。

 

「もちろん制限はあるさ。それに君の方が”ズルい”個性だろう?知ってるよ?一人でいくつもの異形になれる。スーパーヒーローじゃないか。そんな君が…コピーに負けるのはどう感じるんだろうね!!」

 

拳藤は発動前ならと、大拳を振り回し物間を狙う。が、遅い。

煽りとともに物間は個性を発動する。

 

しかし、

何も起きない。

「な…!?スカ!?いやそれ以前に僕は」

 

「シメた!!」

 

拳藤の平手打ちが物間に迫る。寸前で敵騎馬の個性【空気凝固】によりバリアが張られ、事なきを得る。だが彼らは手の内を知られた今、わざわざベン達を狙う必要はない。

敵騎馬たちは移動し始める。

 

「物間!!ほかに行くぞ」

 

「あ、ああ」

(確かに触れた。あとは僕が意識すれば発動できたはず。けど…スカの感覚すらなかった。まるで個性そのものがコピーできてないみたいな…)

 

一方離れていく物間たちを追わないベン達。Pは充分であるので追う必要性はないのだ。頭を押さえているベンを心配しながら鼓舞する拳藤。

 

「テニスン大丈夫?大丈夫よね!?まだいけるわね!」

 

「あいつ…絶対にやり返してやる…!」

 

「お、その意気だ!!」

 

物間は爆豪の次に“恨みを買うとめんどくさいやつ”に喧嘩を売ってしまっていた。

 

時は遡り試合開始直後。中央に群れる者たちを冷静に俯瞰しているチームがいた。そう、緑谷チームである。

 

「デク君。ベン君たちのところいかないの?」

 

「うん、あそこで1000万Pを獲ってもそれから防御することはかなり難しい。獲るなら終盤。それに…」

(ベン君がいつ変身するかを、何に変身するかを見といた方がいい)

 

「それに…なんだって?」

 

「あ…!な、何でもないよ耳郎さん」

 

「孤独の呟々」

 

「何言ってるのかわからへんよ常闇君」

 

緑谷チームは、騎手に緑谷を置き、騎馬を麗日、常闇、耳郎で組んでいた。常闇の黒影、耳郎の聴覚により感知能力の優れたチームである。

 

「とにかく今は、様子見。向かってきたら迎撃って感じで行こう。迎撃を繰り返していればポイントも得てさらに近づかれなくなる…」

 

緑谷の比較的消極的作戦。その作戦に彼らは従う。

「りょうか…緑谷、左後方から敵1!」

「右からも1騎来ているぞ」

 

自身の個性によりいち早く敵を見つけた耳郎、常闇。それを踏まえ緑谷は指示する。

 

「…右側は黒影で牽制してほしい。相手の頭部に攻撃するそぶりを見せればひるむはず…!」

 

「了解した。黒影、分かったな」

「アイヨ!」

 

気持ちのいい返事をしたかと思うと常闇の背中から黒紫のモンスターが現れる。名を黒影。伸縮自在。パワーもある常闇の相棒かつ個性。知能をも有すのである程度の命令なら理解し実行できる。放たれた黒影は敵への遊撃を開始。素早い攻撃に敵騎馬の一体は動きが止まる。

 

「よし、これで左後方だけ…麗日さん!!」

「はい!!」

 

支えている緑谷の足に個性を発動させる麗日。その個性は無重力。その名の通り触れたものを無重力状態にする稀有な個性。それを受けた緑谷今、体重が0になり体は浮く。

そのまま前を向いたまま放つのはオールマイトの技。

 

NEW HAMPSHIRE  SMASH(ニュー ハンプシャー スマッシュ) !!

 

「なっ!?」

 

ビュオン!と音を立て移動する緑谷。

パンチを前に撃った反動で無重力状態の緑谷の体は後方の敵の元へ、そしてその横を通り過ぎる。

かなりのスピードでよぎった緑谷に騎手は反応できない。気づいたことはハチマキがなくなっていること。そしてそのハチマキは緑谷が握りしめていること。

 

未だ猛スピードで後方へ進む緑谷は逆方向へスマッシュ。

「もういっちょ!」

 

同じように空気を殴り元の騎馬に戻ってくる。そこで麗日は個性を解除。先程まで同様の体制に戻る。見事、敵ハチマキを奪って帰ってきた緑谷に対し味方は称賛する。対してその行為に文句をいう敵。

 

「今のありかよ!!」

 

抗議を受けたミッドナイトは

 

【…テクニカルだからあり!!騎馬から落ちたりずっと空中にいるのはなしだけどね!!】

 

軽いノリでその行為を受け入れる。なお爆豪も同様に飛び回り許可をもらっていたので緑谷はこの許可を予想していた。

 

だがその行為の危険性は変わらない。ヒヤヒヤするのは緑谷チームの面々。

 

「デク君これ危ないよ!!無重力状態だから相手に触れられたら飛んでっちゃうし!」

 

「うん、だから多用しないようにしよう。何回か見せれば僕らを襲う人も少なくなるだろうし…」

 

「…まだやる気なの?」

 

「剣呑の遊戯」ソワッ

 

ベンの影響を受けてか、それとも元々の性格なのか、無茶をする緑谷だった。

【さぁ試合開始から5分が経過するぜぇ!!現在の一位は…おお!未だに持ってる1000万P!拳藤チーム!他のやつはそんなに差がついてないぜぇ!!こっからならまだどこも優勝も狙える!皆頑張れぇ!!】

 

【拳藤チームを狙うやつが少なくなったな…】

 

【そういえば確かに…1000万Pもあるのになんでだ?】

 

【まあ開始直後に皆が一斉に狙ったからな。その反動だ。駆け込み需要の後みたいなもんだ】

 

【なるほど!じゃあ少しは休憩できるのか拳藤チーム!?】

 

【…まあ、どうなるかはわからんがな…】

(テニスン、残り10分になったぞ。どうする…?)

 

 

アナウンスは彼らに聞こえていない。だが、試合開始から5分経ったことは時計でわかる。残り10分。それは彼の活動時間だ。

 

グラウンドの隅に移動していたベン達。あまり端にいると狙われたときに不利なのだがベンの要望でここに来た。

 

「…よし、こっからはヒーロータイムだ」

 

「で、テニスン。本当にあたしたち3人抱えるの?けっこうキツんじゃない?」

 

「大丈夫。3人抱えられるほどでかいやつが一人いる」

此処で指すのはフォーアームズではない。もちろん彼も巨漢なのだが3人を背中に乗せられるほどの巨体ではない。もしフォーアームズになるなら3人を腕で持たなければならなくなるが、それはこの騎馬戦において得策ではない。

 

「俺がなんていうんだっけ?」

 

心操が確認する。試合開始前から何となく作戦は聞いていたものの、未だに不安だ。なぜなら自分から洗脳して、と頼むものは今までいなかったからだ。

 

「変身してすぐに洗脳してくれたら何でもいいよ、。ただパワーが強いから注意して」

 

「良いけど…洗脳する必要、本当にあるのか?」

 

「じゃないと危ないんだよ。ほら、皆準備してよ」

 

ベンが急かすと皆は自分が装着している胸元の機械を見る。

1人1人に装着されたその機械はもちろん発目作のサポートアイテムだ。

 

「ふふふ、この子の名前は吸ちゃ君!名前の通りなんにでも吸着することができる優秀な子です!その仕組みはイモリの分子結合能力を参考にしており…」

 

「ああもう長い!!発目、これを押せばいいんだね」

 

「はい!スイッチを入れている間はくっついたものから離れることはありません」

 

「ボクが変身したら皆背中に引っ付いててよ」

 

「はいはい…って!やばい!敵来た!」

 

「テニスンーー!!!逃げようったってそうはいかねーぜ!!オイラたちが優勝するにはそれを獲るのが手っ取り早いんだよー!!」

 

迫りくるのは峰田達。峰田、蛙吹を体の大きい障子が背中にのせる、という荒業をなしていた。よだれを垂らしながら襲う峰田。大きな獲物が目の前にいるので致し方ないのかもしれないが、なかなか醜い。そんな峰田を叩きながらも攻撃準備を整える蛙吹。

 

「ごめんねテニスンちゃん。これも勝負よ。ケロ」

 

そんな峰田らを見てベンは大声で対抗する。負けるわけない、という意思表示だ。

なぜなら今からするのは、彼らがしていることなのだから。

「はん!!ボクたちはお前らの上を行く!!ヒトシ!」

 

「オッケー」

 

洗脳準備を確認し、オムニトリックスのダイヤルを回し標準を合わせる。変身するのは黒い悪魔。

 

「さあ、ヒーロータイムだ、リーバック!!」

 

QBAANN

 

時計が緑に発光する。周囲から見ればただの緑光だが、その中では変身が始まっている。

 

左手首から始まる筋肉の黒化、膨張。はちきれんばかりビキビキと筋張っていく黒筋肉は、頭に達したところではじけ飛ぶ。脳が露出するとともにベンの口は耳元まで裂け牙が生える。彼のトレードマークである緑色の瞳はそのままに、露出した脳をアーマーが包んでいく。体の各所に緑色の傷が刻み込まれ、最後にアーマーにオムニトリックスマークが付いたとき、それは雄英グラウンドに出現する。

 

あふれ出る力を制御するために一つ、雄たけびを上げる。

「グァアァァギャァァ!!!」

 

現れたベンのエイリアン、リーバック。その姿は峰田の涙腺を刺激する。心からの恐怖が極限に達したとき、彼は絶叫する。

 

「な、なんで脳無がここにいるんだよぉぉぉ!!!」

 

 

 




・と、いうわけでベンノーム改めリーバックとなりました!朔羅さん、名前提供ありがとうございました!

・ベンが脳…リーバックに変身するシーン、イメージできましたか?

・当たり前ですけど今はベンは雄英体操服を着てるので、変身したエイリアンの造形もそれに依存してます。

・この作品の緑谷は応用力に長けています。ベンの影響ってことにしとこう…

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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