【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜 作:レッドファイル
P.S疲れた時は感想見て二へ二へしてます!
約一か月前、1-Aを襲ったのは敵連合という巨悪。その中にはオールマイトをも殺さんとした化け物がいた。遠くで見たもの、近くで見たもの。各々が“今の自分では勝てない”と、自覚し恐怖した。
それも仕方ないのだ。対オールマイト。一学生が勝てるわけもない。USJでの事件の際脳無が生徒を狙わなかった。それだけの理由で彼らは今生存できているのだ。
そんな悪意の塊が今、目の前のクラスメイトを消して現れた。
「な、なんで脳無がここにいんだよぉぉぉ!!!」
泣き叫ぶ峰田。他の1-Aの生徒たちも差はあれど一部を除き全員が恐怖と驚きで固まっていた。唯一違う理由で固まるのは緑谷。
(あ、あれは間違いなくベン君…マークが着いてるし…けどなんで脳無に!?制御が出来なかったらただの殺戮マシンだぞ!?)
「ちょっ!!緑谷何黙ってんの!脳無!脳無が出たよ!!」
恐怖のあまりに沈黙したのかと案じ耳郎が危険を伝える。常闇も顔には出さないものの脳無の出現に驚いているようだった。
そんな中で、緑谷の次にベンと関わっていた麗日は告げる。
「デク君!あれって…」
「うん、あれはベン君だよ」
気づけた理由はマーク。ベンが変身していたエイリアンに必ずついているマークが脳無のアーマーについていたからだ。しかしその発言は耳郎の勘違いを招く。
「はぁ!?テニスン!?じゃあ何?!脳無の正体はテニスンってこと!?」
「いや違くて…!!えっと、よく見たら色々と違わない?あの…顔とか傷とか服とか」
そう、ベンの脳無、リーバックはオリジナルと所々デザインが異なる。極めつけは其のアーマー。最大の特徴である脳を露出していない。皮膚や体格などは同じなので間違えてしまうのも無理はないのだが…。
緑谷の発言に合点がいく常闇。
「確かに…言われてみれば造形が異なっているな…あのアーマー…悪くない」
「じゃああれは、テニスンの個性で変身したってこと…?」
「多分…僕も詳しくはわからない…けど今のところはもんだ」
その瞬間空気が爆ぜる音がした。咄嗟に交わすも右肩はやられる。その攻撃の正体は…
「かっちゃん…!!」
脳無?だからなんだ?試合中止の合図はなっていない。そう言わんばかりに手を爆ぜ吠える爆豪。
「クソデクゥ…!!てめぇは0Pにして落としてやるよぉ!!!」
幼馴染でありながら決して対等でなかった彼ら。個性を得て彼の背中を捕まえているデクと、気持ち悪い路傍の石をこんどこそ沈めるためと奮起する爆豪。その勝負が、今、
「単細胞だねぇ」
パッ
…始まらなかった。
彼の後ろを通ったのはB組物間。コピーできないベンをあきらめ標的を爆豪に変えていたのだ。全てのポイントを奪われ一気に最下位に急降下する爆豪チーム。騎馬の切島は何してんだと叫ぶ
「おい、爆豪!!取られたぞ!!?」
予想外の不意打ち。しかし目の前にいるのは憎きデク。
「ぐ…」
だが…それでも…
「…なにてめぇ勝手にとってんだぁぁ!!!はよ行けやお前らぁぁ!」
自分をなめる者は許せない。後ろから卑怯にハチマキをとっていった物間たちを追いかける。
そんな彼をポカンとして見送るデク達だった。
「何だったの…」
・
・
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超再生を持ち(re)サンドバック(Punching bag)の役割をもこなせる改造人間。その名もリーバック。パワーもオールマイト級のその怪物は名前を得てベンのエイリアンの一体となっていた。
変身した後、その広い背中に拳藤、発目、心操は張り付く。胸元に装着しているアイテムの効果で手を使わずにくっつける。ペタリと張り付いたその姿は子を三人抱えるプロレスラー。
三人が乗ったことを確認した後、ベンは心操に合図する。特に今精神に異常はないが、いつ暴走するかはわからない。早めに洗脳を受けるに限るのだ。
「イトシ…タノム…」
「…勝つぞ、テニスン」
「オ・・オ」
カチッ。その音がベンの頭の中で鳴り響く。その瞬間、リーバックは脱力する。手をブランと垂らし全く身動きを取らない。
心操の個性が発動したのだ。洗脳により、リーバックの動きは心操の操縦次第となる。
此処までに少し手間取ったベン達だったが攻めて来る者はいなかった。近くにいるA組は距離をとり、そんな彼らを見てほかの騎馬も躊躇していたからだ。だが、観客席の者にとっては関係ない。時間が過ぎていくことをヤジる。
【どうしたー!時間もう半分きっているぞー!!】
【攻めろ攻めろー!】
その声を聞き我に帰るのはB組騎馬。A組の者は何やら固まっているが気にしてはいられない。目の前にあるのは一攫千金のチャンス。多数の騎馬がベン達を狙い特攻を仕掛ける。
自分より能力があるものが死に物狂いで狙ってくる。心操にとっては初めての戦闘。
残り7分、このまま1000万Pを守り切らなければならない。早く支持を出さなければ。だが…戦闘に慣れていない心操は指示にある言葉をわすれる。
「く、来るやつを追い払え」
その言葉を聞きリーバックは動き出す。1番近くにいた騎手目掛けて腕を振るう。
偶然、本当に偶然にそのチームは体勢を崩した。
頭を下げた騎手の頭上を通るのは丸太の様な黒腕。それが空気を裂いたとき、近くにいた騎馬は全てその場から消えていた。
ドカッという音を立て騎馬は後方に待機していた他騎馬にぶつかる。組まれたまま吹っ飛んだ騎馬。騎手の頭にあるのは自分めがけて襲い来る黒き掌。
ギリギリ意識を保っていた彼らは化け物を見たかの様な顔で呟く。
「ふ、風圧だけで俺ら全員吹っ飛ばしたのかよ…」
「ち、近づけるわけねぇよ…」
幸い直撃ではなかったため大怪我はない。だがその心にはA組同様恐怖が刷り込まれる。
周りのものも一連の流れを見て一気に警戒レベルを高める。
そして各々が考える。彼らを避けるか、それとも1000万を狙うか。背中に張り付いている拳藤から鉢巻きを獲るにはリーバックを倒さなければならない。それは確かにきつい…
が、それでも“皆でかかれば”との発想に至る。彼らは雄英生。一歩先へ、の精神はそんじょそこらの大人にも勝る。
「おい!囲んで時間差で行くぞ!」
「お、おう」
「そ、それならオイラ達も!」
驚異的な身体能力のリーバッグにより、奇しくも部隊が編成される。確かにベン達が1000万を持ち続けるより、他のものが持っている方が自分らに回ってくる確率は高い。
12チームが敵同士であるこの騎馬戦で、異例の多数共同チーム。先程の倍、6チームが迫る。
それらを見ていた拳藤チーム。司令塔である拳藤は冷静に判断を下す。が、その指示は心操に届かない。
「…一歩間違えれば人を殺させる、いや殺すところだった…だからテニスンも加減する様に言ってたんだ…俺が…」
先の行為の重大さを真摯に受け止めている心操。ヒーロー科ならば自らの力が命を奪う物だと理解し行使することを習うが普通科はそうではない。初めての個性で人を殺しかけた。その事実が心操を襲う。
嫌な汗がにじみ出る。心臓がせりあがってくるような息苦しさ。喉が閉まる。今の心操は平常では真逆の精神状態となっていた。
しかし、それを放っておく姉御ではない。
「心操!!落ち着け!あんたは人を殺してない!!失敗したならすぐ取り返す!!」
背中に張り手を打ちながら叱咤する拳藤。その言葉で我に帰る。今動揺しても何にもならない。自分のヒーローへの道も自然と閉ざされる。ヒーローは、失敗をそのままにしない。息を目いっぱい吸い込み体に酸素を行き届かせる。
「…ごめん、もう大丈夫」
「よし!!敵は6。均等にあたしらを囲んでる。さっき見たいに曖昧な指示は危ない。人を当てないことを前提とした指示にして!」
「わかった…テニスン、両手で軽めに地面を割れ」
言葉の後からワンテンポ遅れて腕をバンザイするリーバック。そして拳を握った後、その間抜けな姿からは想像できないほどの事象が発生。
フィールド全体が震えるほどの鉄槌により地割れが起きる。バリバリと地面を破れ瞬く間に災害があったかのごとき状態に。
地割れは彼らの周囲1メートルほどで起き、敵には届かない。しかし、その揺れは違う。マグニチュードいくらの揺れが彼らを襲う。立っていられるかそうではないか。その威力に全員が足を止める。
「そのまま中央に跳べ」
今はグラウンドの端。このままではラインアウトで反則を取られる可能性があり、リーバックの身体能力なら中央で逃げ回るほうがいいと判断。
心操の指示に従い跳躍する。メキメキと足の筋肉はうねり、締まり、そして解放される。
さきほどの発目のアイテムによる跳躍とは違う純粋な筋肉によるジャンプ。その高度は優に50メートルを超す。
ぐんぐんと上昇する彼ら。
そのまま着地すれば背に乗る3人の体は壊れる。それを見越しての発目。
「ふふふ、こんな上空から着地すれば普通死んでしまいますよね?ですが!このバックパックによるジェット噴射はチャージによってはこのジャンプ以上の力を発揮できます!今は満タンなので準備を万端です!」
「発目!タイミングは着地寸前!!落下のエネルギーを0にする感じで!」
「了解しました!!」
上昇は終わり、徐々に高度は下がる。それに反比例しスピードは上がり、地面が近づいてくる。空気を頬を打ち観客の目線はこちらにくぎ付け。黒い塊が地面とぶつかる瞬間、彼らの背中から空気が押し出される
「スイッチオン!!!」
BSSSUUU!!
バックバックの最大チャージ噴射。その勢いと落下のエネルギーは五分。発目は噴射の方が強いと推測していたがその予測は大きく外れた。一瞬ふわりと浮いた後そのまま着地する。
「はて?なぜでしょう?最大チャージならあの高さからの落下エネルギーは超すはず…そうか!わかりました!!テニスンさんが姿を変えたことで計算があわなくなっていたのですね!ふむ…今後は変身タイプの個性にも合わせられるよう…」
ブツブツと自分の世界に入ってしまった発目。これまでなら拳藤が突っ込んだのだが今の彼女にその余裕はない。というのも彼女は高所恐怖症。先ほどのリーバックのジャンプはそんな彼女にとって下手なジェットコースターよりも怖かったのだ。
「何って高さだよ…さっきはとっさに指示できたけど今になって…」
がくがくと歯を鳴らす彼女を見てB組男子は口々にいう。
「姉御…怖いの無理なんだな…」
「お、女の子らしい一面もいいな…」
・
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残り時間は3分。中央に移動したベン達と異なり、フィールドの臨界を背にポイントを稼いできた緑谷チーム。そのポイントは350ポイントで現状3位。このまま死守すればトーナメントに出られる。
「緑谷。どうする?テニスン達は中央に行ったけど」
「…ここからはさらにベン君たちは狙われる可能性がある。今はやめておこう。ベン君の行動も予想がつかないし」
「確かにそうだな。眠れる獅子をわざわざ起こす必要もない」
「じゃあ残り3分はガン逃げでええの?」
チーム4人で今後の戦法を決める。確かにこのまま逃げ続ければ次に進める。だが、そんなに勝負は甘くはない。
PAKIIIIINNN!!!
「!?」
空気が冷える。彼らの前に現れたのは氷の障壁。フィールドの端にいた彼らは完全に氷に包囲された。氷の内側にいるのはたったの2チーム。一つは緑谷達。そして
「…最後はお前に勝って本選に行く」
推薦で入学し、トップを走ってきた彼は目の前の緑谷に宣戦布告。
「轟か…緑谷…ずいぶん買われたな」
「…うん。皆!あとひと踏ん張り頑張ろう!」
「「「おう(うん)!!」」」
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緑谷vs轟。クラスでも上位の二人が開戦した時、ベン達は中央で戦っていた。残り時間も少ないので一か八かで特攻を仕掛けてくるものが多いのだ。それでも腕を振るうだけで風を発生させるリーバックになすすべもなく倒されていく。
「よし…あと3分。このまま行けそうだな…」
「心操!油断しないでよね!こっから引き締めるよ!」
「ああ…!?」
BOOOOOMMM!!!
「なんだっ!!??」
目の前にいた多くの騎馬。それらのすべてがその場から消し飛ぶ。数にすれば25、6人をを一気に吹き飛ばすほどの個性。そんな生徒は5人といない。
目の前の黒煙が晴れて見えてきたのはたった一騎の騎馬。切島、瀬呂、芦戸を下に彼は現れる。
「とりあえず…死ね!!」
BOMMM!!!
「っ!!軽く腕を払え!!」
正面からの爆撃。そしてそれに対応するための指示。しかしその指示はミス。相殺どころか爆発の方が強く敵は全くたじろがない。距離を詰められ接近戦に持ち込まれる。
最後の戦いにリーバックを選んだ彼は雄たけびを上げる。
「ああん?俺に対して手加減とはふざけてんじゃねーぞモブどもがぁぁ!!!」
「…最後の正念場ってやつか」
「爆豪か…頼んだわよテニスン!!」
「…」
審判が時計を見た。
・今のベンは全部心操の指示で動いているので動きは単純です。しかしそれでも問題ないリーバックやべぇ…
・心操は力の責任みたいなのは人一倍知ってはいると思うんですよ。個性が個性だし。ただそれ故に人に暴力をふるうことそのものに慣れていないので今回は焦ったてきな
・次回騎馬戦終了
・アンケートについてですが、基本的に今後、無印、エイリアンフォースの基本10体は出すつもりです。そんでアンケートのやつらも多分全員出ます。ただタイミングをどうしようかって感じでアンケートしてます。投票された方。安心して待っていてください!
最もおもしろかった章
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(A)雄英受験、入学
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(B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
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(C)GW
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(D)USJ(ケビン戦)
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(E)体育祭(ウォッチの故障)
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(F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
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(G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
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(H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
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(I)神野編(エイリアンフォース)
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(J)終章