【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜 作:レッドファイル
前話もそうだけど…この作品をデクが侵食してきている…まずいぜ!
・アンケート回答してくださった方、ありがとうございました!!今後出す順番の参考にしようかと思います!予想外だったのはアップチャックがいまいちな人気だったことかな・作者は割と好き。
【さあどんどん続けていくぜぇ!!次の試合はテニスン対…ってテニスンどうしたーー!!??】
雄英体育祭最終種目、1対1のガチンコ勝負。トーナメントの第5試合が始まろうとし、ベンがステージに上がる。そんな彼を見てマイクがなぜ驚いたのかというと…
「…テ、テニスン君?その装備は駄目よ?」
審判であるミッドナイトも動揺しながら注意する。今ベンは背中にガジェット。関節にはスリーブ。他にもありとあらゆる場所にサポートアイテムを装着していた。ヒーロー科では原則アイテムは禁止。だが、彼は発目から装着を懇願されたのだという。
「まあ…合意なら…いいでしょ!!では、試合、開始!!」
微妙は空気で試合はぬるっと開始する。観客席の者たちは全員がベンに注目する。過程はどうあろうと一位を取り続けているのだから。それに大体個性もわかってきた。手首につけているアイテムをトリガーとし、さまざまな姿に変身できる。そんな強力な個性を持った彼は次にどんな変身をするのか。
幾多もの視線を浴びているベンの行動は、皆の予想に反するものだった。
「ウリャアアーー!!」
変身せずに、まさかの生身での特攻。明らかに普段しない雄たけびは違和感しかない。走りながら腕を振り回す。また、そのスピードもすごい。彼の貧弱な体からは想像できないスピードで発目に迫る。
が、
「すごいスピードですねテニスンさん!!それもそのレッグパーツによる部位強化が施されているからでしょう!!」
「タ、タシカニ!!コンナ動き始めテダ!!」
「この速さで挑まれては普通の人間には太刀打ちできない!!がしかし!」ポチッ
発目の背中からはバーが伸び、地面をたたく。その反動で軽く横に跳び、難なくベンを躱す。
躱されたベンは目を見開く。
「ナ、ナンダソノキカイハーー」
アナウンス席では相澤が項垂れる。ベンの行動に違和感に気づいたからだ。
【…あのバカ‥】
・
・
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さかのぼること一時間前
対戦相手が決まってから、すぐに発目はベンに提案。
「テニスンさん!!協力してくれませんか!?」
「なにに?」
発目が言うには、この体育祭ではとにかく自分のサポートアイテムを目立たせたいとのこと。それには体格の劣るベンに実演してもらうのが一番効果的だという。
「けどそれじゃすぐ終わらない?第一ボク変身するけど」
「そこなんですが…!始めの方は変身しないでほしいんです!そして私との闘いを演じた後、あなたの…に変身して~~~」
「…ああ、なるほど…いいんじゃない?それに面白そう!!それにボク、この機械もっと使いたかったし!!」
親指を立て“名案だ!!”とでもいうように笑う。その顔は完全に悪だくみをする子供だ。
「ふふふ、お互い良い
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・
つまり、今ベンが変身しないのは発目のアイテムの実演をするため。さらには試合を終わらせないため、戦いすらも演技。
攻撃を躱され続けるベンは次の手を打つ。もちろん、発目との打ち合わせ通りである。
「クッソ―!!ゼンゼンツカマラナイ!!コウナッタラ!!」
右腕に装着した筒を発目に向ける。そしてスイッチを押すと何重もの縄が発射され発目を縛る。
自分のアイテムに捕縛された発目はその解説に入る。
「なるほど!!相手が躱すのならまずは動きを封じる。確かにシンリンカムイなども得意とする手ですね!!それを可能にするのはその収納式ワイヤバインド!どんな相手でもすぐさま拘束できます!」
縛られながら解説するという風景に観客は戸惑うも、そのキャラに高揚感を覚えてくる。
【いいぞー!!もっとやれぇー!!】
【次はどうするんだー!!】
拘束されている発目は次のアイテムの実演に入る。
「もし逆に捕縛系の敵が現れたらどうするか!それは!!」
シャキ――ンと金属がこすれる音が聞こえたかと思えば縄が切られている。発目の体からは小型のナイフがいくつも飛び出ていた。
「1人に1つ、ナイフアラウンド!隠しスイッチ一つでどこにでも跳びだすナイフはどんなときにも役立ちます!!」
大根演技で諸手を挙げベンは言う。
「ナ、ナンテコッター!!コレハカウシカナイヨ――!」
・
・
・
こんな茶番が三分と続く。そろそろ宴もたけなわ。残るアイテムはたった一つ。それは初めて発目が開発したアイテム、太陽光充電式光線銃。それを最後に残したのには理由がある。
発目はベンに目配せをする。その意図を理解し、ベンは動きを止め、ウォッチをいじる
「こうなったら!変身だ!」
QBAANN!
【おお…!!確かあいつは…】
見覚えのある姿に観客たち歓喜する。それも仕方ない。障害物競争をあり得ない方法で1位になった姿なのだから。
黒緑白ののっそりとしたベンをなぜか発目が説明する。
「彼はアップグレード!その能力は機械の改良です。そんな力を持った彼に渡すのはこれ!なんでも破壊一号!!」
取り出した銃を投げて渡す、かと思いきや丁寧に両手でベンに渡しに行く。それを“どうもどうも”と言わんばかり受け取るベン。
「では、これで最後です!!彼に渡したのは一号!そしていま私が手にしているのは5号機!彼の改良力と私の改良力!どちらが強いか勝負です!!」
そう言い終えるとエネルギーの充填を始める発目。対するベンも銃に入り込みアップデート開始。グニャグニャガシャガシャと形容しがたい変形をしていく。
「準備オッケー!!」
「では、皆さまご覧ください!!3,2,1ファイヤー――!!」
DOUUUUUUNNN!!!!
ベンにより改良された一号。そして発目の改良を重ねた5号。両者の銃からは其のサイズに見合わない光線が発射。互いをとらえてから2秒ほど拮抗する。赤と黒の光線は互いを飲み込まんとし、次元をも歪める。ほどなくして光線は互いに相殺し完全に消えてなくなる。
アップグレードと発目。勝敗は…引き分けに終わる。
満足げな顔をして彼女は観客に語り掛ける
「皆さんどうでしょう!!彼の改良力は障害物競走でも見た通り!しかし個性なしで私はそこに到達したのです!!この開発力は誰にも負けないことでしょう!!どうか!この私、発目明をよろしくお願いします!!」
深々と礼をして場外へと飛び降りる。こうして、前代未聞の実演個人戦は幕を閉じた。
【しょ、勝者、テニスン君】
「やったぁ!!」
・
・
・
その後、試合は順当に進んでいった。8試合の轟vs瀬呂ではいら立っていた轟によりコールド負けを喫した瀬呂。会場の者からドンマイコールを受けたが、そんなものでは彼の心は温まらないだろう。
二回戦が始まる。二回戦一試合目の爆豪vs切島。こちらは同じ騎馬同士、互いのことをかなり知っている仲での勝負。切島の思惑を見抜き、持久戦に持ち込んだ爆豪が危なげなく勝利した。
そして、
【さあ2回戦第2試合!このまま優勝目指して突っ走るか?緑谷!
対するは騎馬戦では見事なリーダーシップを発揮!個人戦はどうだ?拳藤!!互いに 武闘派!楽しみな試合だ!!READY STTAAAART!!】
OFAにより全身が強化される緑谷。対するは拳のみを巨大化できる拳藤。その戦いはおそらく緑谷有利。そのことを理解している拳藤は自分から攻める。
そんな彼女に対して遠距離で行くか近距離でいくか考える。
(デラウェアスマッシュで決まらなかったら骨折した指で戦うことになる。そうなったらパフォーマンスが落ちて動きも鈍る。ここは、勝負に乗る!!)
向かってくる彼女に対して放つのは
「デトロイトスマッシュ!!」
もちろん5%。だがそれでも常人には十分な威力。敵が巨拳化する前に懐に潜りこみ撃つ。相手が女性だろうと関係ない。此処に立っている時点で皆等しく敵なのだ。
その認識は拳藤にも伝わる。
「うれしいね!本気で相手してくれるなんてさ!!」
GAASHHII!!
「っ!」
緑谷のパンチはその巨大な手に阻まれていた。
(なんで!?確かにとらえて…!?そうか!!ガードの直前まで普通の手で、インパクトの瞬間に巨大化したのか!)
「正解!!それに、防御だけじゃないよ!!」
体ほどある大拳をふるう。たったそれだけで緑谷の体は吹き飛ぶ。フルカウル発動中とはいえ、攻撃そのものが大きいため躱しきれない。相手の動きをいなしながらも状態を確認する緑谷。
「ぐっ!」
(拳藤さんへのダメージは…くそ、入ってない…少なくとも拳が大きくなってるときにはガードも固くなるみたいだ…!じゃあどうする…100%?さすがに危なすぎる…)
次の手を考える緑谷。なまじ100%が打ててしまうため、威力をどの程度にするか考え込んでしまう。
「ほらほら!考えてる暇ないよ!!」
今度は掌を大きくしたままはたく。ただ振り回すだけでも脅威な攻撃は、一発一発が文字通り重く、ガードしていてもダメージは蓄積していく。5%で応戦するも大拳にはかなわない。
【おおっとぉ!!これは予想外!!まさかの拳藤優勢!!そのパワーは緑谷まで防ぐのかぁ!!??イレイザーはどうっ…ていないし…まあいいや!このまま行っちまえ拳藤!!女子が優勝は今までもあんまりなかったからな!正直応援しちゃうぜ!!】
実に偏向な放送。普段なら相澤が止めるが今は席を外している。
だが緑谷もこのまま終わるような人間ではない。
彼女が振り終えたところに特攻を仕掛ける。いまからじゃ巨拳は間に合わない。其の隙を狙っていく。がその考えの緑谷の頭を拳藤の足が捉える。
「かっ…!!?」
「手だけと思った?あたしは拳法ヒーロー目指してんだっての!!」
拳藤のハイキックは緑谷のこめかみを打ち抜き、大ダメージ。足がふらついたところを再び大拳で乱打。徐々にフィールドの端に追いやられていく。
(どうする…!!このままじゃジリ貧…!!どうにかしてまずは抜け出さないと…!この拳の大きさなら僕が見えにくいはず…ハッ!!)
防御しながら頭を回す。先ほどの攻撃で普通の人間は思考することもかなわないのだが、誰よりも“考える”ことに時間を割いた彼は違う。
思い出したのはUSJでの出来事。悪魔のごとき力を持ったケビンに対して勝てたのはなぜか。それはひとえに…不意をつけたから
(一瞬でいい…!!攻撃の隙間に仕掛ける…!!…今だ!!)
足からOFAの光があふれる。
拳藤が大きく振りかぶり、そして振り下ろした瞬間、緑谷はそのビンタ地獄から脱出する。脱出先は…上。
10%での跳躍。オールマイトのごとく上空、とまではいかないまでも建物3階分ほどの高さまではいく。ケビンの時とは違い、飛ぶ瞬間は見られてしまった。だが、問題ない。
「見えてるっての!!‥っ!?」
上から落ちてくる緑谷に合わせて迎撃を目論んだ拳藤。がそれは叶わない。大きくした拳を振り上げることにはそれなりの時間を食う。もし上空からの攻撃ならば持ちあげる時間の取れたが如何せん、緑谷はもうすぐそこにいる。
そうなると普通のサイズで頭に持ってきて、そこで巨大化し防御するしかない。それは騎馬戦のとき、爆豪からの攻撃を防いだ時に見せた型。
だが、それが通用するのは己が耐えられる威力の攻撃のみ。
(OFA8%!!!!)
「ワイオミングスマッシュ!!」
拳を固め、肩、ひじ、手首の順に振り下ろしていく。
左手に落下エネルギーをのせてからの鉄槌。おそらく腕での攻撃では一番力が乗る形の攻撃。多少耐えるも…その防御は破られ、拳藤はもろに食らう。
「ぐっ…ハッ…」
最大ガードを破られ、足がふらつきしりもちをつく。その場所は
【拳藤さん、場外!勝者、緑谷君!!】
勝負が決まる。
「よしっ!!」
ガッツポーズ。右手を握りしめる。3回戦進出。あと2回勝てば優勝。それに気づいた彼はある観客席を見据える。その先には爆豪。こちらを一瞥しすぐに目をそらした爆豪だったが、その意図は伝わっただろう。
(かっちゃん…)
試合場を下りた緑谷は、後ろから声を掛けられる。その声主は
「あーあー負けちゃった…!」
拳藤。先ほどのダメージは残っているようで少し足つきはおぼつかない。少しふらつきながらも緑谷とともに会場を出る。拳藤の顔からは悔しさがにじみ出ていた。が、すぐに切り替え、笑顔で話す。
「悔しいなぁ!格闘系で負けたくなかったんだンけど…それに、ベンが見てただろうし…!!」
「ベン君?」
意味深な言葉に思わず聞き返す。
「そう、アイツに負けるとこのみられたくなかったんだけどなぁ…」
(そそそそそれって…もしかして‥!?)
色恋に疎い緑谷でもわかる拳藤の発言。が、それは恋愛ではなく兄弟愛。いや、兄弟ではないのだが…姉たるもの弱みは見せたくないのだろう。
「あれ?そういえばベンは?観客席にいなさそうなんだけど…」
「あれ?確かに…そう言えば相澤先生も…」
「「あ!?」」
2人は気づく。今ベンがどのような状況なのかを…
・
・
・
「いいかテニスン。お前がやったことは八百長といってな?りっぱなルール違反だ」
「ルールには違反してないだろ!?それにヒトシだって似たようなもんでしょ!」
「あいつはグレーゾーン。お前は真っ黒だ。次からはしないように」
「…」
「…返事は?」
ギリギリ
「そ、
こってり絞られ、縛られていた。
・何気にアップグレードめちゃくちゃ出てるな…なんでもできるし便利なんだよなぁ…
・前回とベンのギャップはすごい気がする。まあ基本は悪ガキなんですよ。悪知恵もはたらくし。
・試合結果はまじで端折ってますね。試合内容は考えているんですが、それも書くと体育祭編で100話とか言っちゃうんで(笑)。あと作者の技量の問題もある。なんならそっち方が大きい。
一回戦 二回戦
×麗日vs爆豪〇 〇爆豪vs切島×
〇切島vs芦戸×
〇緑谷vs拳藤×
〇緑谷vs心操×
〇拳藤vs耳郎×
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇テニスンvs発目× テニスンvs飯田
〇飯田vs常闇×
×上鳴vs八百万〇 轟vs八百万
〇轟vs瀬呂×
最もおもしろかった章
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(A)雄英受験、入学
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(B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
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(C)GW
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(D)USJ(ケビン戦)
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(E)体育祭(ウォッチの故障)
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(F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
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(G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
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(H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
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(I)神野編(エイリアンフォース)
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(J)終章