【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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やっとこさはじまりました決勝戦。開始一分までですけど…


49話 緑谷vsベン=テニスン

決勝戦を控えオールマイトと緑谷が師弟関係を深めていた時、ベンはというと…

 

ガチャガチャ‥カシャン!!

 

「やったぁ!!なんとかはまったぞ!」

 

オムニトリックスの修理をしていた。フィールドの端にあったダイヤルを見つけ、何とかはめ込むことに成功したのだ。まだ若干緑のプラズマは出ているが外見上問題ない。試合に備え準備をしておく。

 

「さて…誰にしようかな…ん?」

 

コンコンとノックの音が控室に響く。誰だよと思いながらドアを開けると、そこには1人の少女、いやお姉ちゃん?が立っていた。

 

「よっ!」

 

「何だよ、イツカかよ…」

 

「何だよとは何よ!せっかく励ましに来てやったのに!」

 

「別にそんなの要らないね。ボクは1人で戦える。ましてやイズクに負けたへなちょこイツカなんかの励ましなんかねぇ…」

 

「…ベン、あたしが騎馬戦でどんだけ苦労したと思ってんのよ…」

 

ベンの心ない発言に、青筋を額に浮かべながら彼をを睨む。

 

「はんっ!お前なんかいなくてもリーバックなんとかできたさ!」

 

「…」

 

別にベンは拳藤が嫌いなわけではない。だが、その背格好が嫌いなアイツに似てるし、世話を焼いてくるのが鬱陶しいのだ。しかしそんなことは拳藤には関係ない。

 

無言でヘッドロックをかける。あまり思春期の男女がしてよい技ではない。ただ、体勢は密着しているのだがお互いに異性として意識していないため、ただのプロレスとなる。一方的にベンがやられるプロレスなのだが…

 

「イタイイタイ…!!!こんなことグウェンだってしないぞ!」

 

「だからグウェンって誰よ…」

 

Prrrr

 

拳藤の技掛け途中でベンの携帯電話が鳴る。急な着信音に意識を取られた拳藤からスルリと抜け、電話を取る。

 

「はいもしもし。今世紀最強ヒーローのベン=テニスンです!」

 

勢いよく調子に乗った発言に突っ込むものが2()()

 

「「まだヒーローじゃないでしょあんた!!…え?」」

 

電話の主と拳藤の言葉が重なる。ビデオ電話が通じ、電話の主の顔が映る。それはベンにとっての天敵。そして拳藤と髪の色が同じ少女。

 

「なんだよグウェンかよ。ボク忙しいんだけど」

 

「なに?あんた誰かと一緒にいるの?」

 

「ああ…なんか知らないけどいるね」

 

ズイっと拳藤の方に携帯に拳藤の姿を映す。ベンより身長が高く、容姿の整った拳藤が画面に映る。それを見たグウェンは、ここぞとばかりにいじる。そこには嫉妬など一ミリもない。紛れもなく、本当に、ただただベンをいじりたいだけ。

 

「へぇ…あんたそういう子がタイプなんだ…いーんじゃない?あんた初恋まだだったでしょ?」

 

「な、何言ってんだよ!!!」

 

グウェンのイジリに乗る拳藤。

 

「なに?ベン、あたしのことそういう相手だと思ってんの?」

 

「違うよ!!あーもー!!なんなんだよお前ら!?」

 

慣れないイジリにいら立つベン。そもそも拳藤とグウェンは立ち姿が似ており、その二人からいじられベンは混乱する。

 

癇癪を起こしたベンに対し、さらりと本題を伝えるグウェン。

 

「そんなことより!あんたオムニトリックス壊したでしょ!おじいちゃんも呆れてたよ!」

 

「ベ、別に壊してなんかないよ…それにもう治ったし…」

 

「治った?ダンゴムシくらいの大きさしかないあんたのおつむに治せるわけないでしょ!?」

 

グウェンは強い口調でベンを叱る。その言い方に拳藤は驚くも口は挟まない。

 

「治ったもんは治ったんだもんねー。そっちこそ本の読みすぎで頭が固くなってるんじゃないの?フォーアームズにマッサージしてもらうか?そのままつぶれちゃうかもしれないけど!」

 

「こっちが心配してやってんのに…って、おじいちゃん!やっと来た!早くこのおバカを注意してやって!」

 

テレビ電話から映し出される景色が、グウェンの顔から部屋全体となる。その部屋には多くの修理品が置いてある。なぜこの部屋が映し出されたのかというと…

 

「おじいちゃん、そっちじゃない!逆逆!」

 

「おおそうか…いやぁ、最近の機械はよくわからん」

 

「…ボクもう試合なんだけど。用がないなら切るよ」

 

「おいベン、冷たいじゃないか。せっかくの家族との交流なのに…おや、そちらにいるのはベンの友人かな?」

 

マックスはベンの横にいる、背格好がグウェンに似た拳藤を見て質問する。ベンが違う、と言おうとする口をふさぎ、拳藤はあいさつする。

 

「はい、そうです!ベンにはお世話になっ…てて…!!」

 

自分でもお世話になってるとは思わないが一応取り繕う。その態度を見て察したのかマックスも笑いながら話す。

 

「はは、多分ベンの方がお世話になってるだろう…今後もよろしく頼むよ…そしてベン…」

 

拳藤へのあいさつを終え、急に真顔になるマックス。その空気を察したのか、拳藤どころかベンまで黙ってしまう。たっぷりと間を取るマックス。そして口から出た言葉は、激励だった。

 

「…決勝頑張れよ!儂とグウェンもテレビで応援しとるからなぁ!」

「あたしは緑谷君を応援するけどね」

 

意外と安直な言葉に肩を透かしたようなベン。だが、2人の、実質1人の応援はしかと受け止める。

 

「ああ、ボクが№1ヒーローだって教えてやる!」

 

そのセリフとともに電話が切れる。拳藤は、電話が切れたことを確認すると、ベンに汗を垂らしながら質問する。

 

「ちょ、ちょっと…あんたのおじいちゃんってマクスウェルだったの…!?」

 

「そうだよ?名前聞いたらわかるでしょ?いや、本名はヒーローネームと違ったんだっけ?」

 

ニューヨークへの憧れのある拳藤。その流れでヒーローを調べていた時、マックスを見つけたのだ。今ではそこまで活動していないが、それこそ20年ほど前にはアメリカのトップヒーローだった。

 

「あんたの強さの要因がわかった気がするわ…」

 

「ま、ヒーローの血はボクに流れてるね!」

 

自信満々に己の血筋を誇るベン。ベンの親は違うが、マックス、そして従妹のグウェンもしゃくだがトップヒーローなのだ。自らも彼ら同じ、いや、それ以上だと信じている、

 

これから試合だというのに緊張する様子は一切ない。むしろ遊びに行くような顔だ。拳藤は、そんなベンを微笑みながら見ている。そして、拳をベンの背中にぶつけ鼓舞する。

 

バシン!!

「ベン!あたしの仇、とってきてね!頑張れ!」

 

「いった!!!もっと力考えろよ!!」

【さあ泣いても笑ってもこの試合が最後!!何分後かはわからねぇが今日、一年生最強が決定するぜぇ!!同じA組で訓練でも同じ組だったこいつら、緑谷とテニスン!超パワーというシンプルな個性でここまで来た緑谷、対照的に様々なエイリアンを駆使して上り詰めたテニスン。どっちが勝っても恨みっこなしだぜ!!】

 

いつも通りのマイクのアナウンス。これが最後かとおもうと観客まで名残惜しくなる。紹介を受け先に登壇するのは緑谷。向かい側からは続いてベンが階段を上がる。

 

互いに“個性(オムニトリックス)”を与えられたもの同士。その力は1人の人間には持て余すほどの力。実際に2人はその力を使いこなせてはいない。だが、それでもここまで来たことは誇るべきことである。

 

「ベン君…あの時以来だね…本気で戦うのは」

 

「そうだっけ?よく覚えてないや」

 

とぼけたベンの態度に緑谷は笑う。まるでそう答えることがわかっていたかのように。

今の緑谷は片腕が使えない。対してベンのオムニトリックスも何やら不調。その条件は五分と言ってもいい。緑谷は決意を口にする。そしてベンもオムニトリックスを掲げる。

 

「僕は勝って、トップに成る…!それが、平和の象徴への第一歩だ!」

「ボクは負けない。こいつの力がある限り、誰にも!!」

 

【ファイナルラウンド!レディィィィ、ゴーーーー!!】

 

「ヒーロータイムだ!フォーアームズ!!」

 

PPBBANN!!!

 

ベンが選択したのは4つ腕の巨漢。パワータイプである緑谷にパワータイプ。傍から見れば意外な選択であるかもしれない。例えば爆豪が変身するならば、緑谷には対処不能のゴーストフリークを選択しただろう。相手の弱点を突くことは戦いの基本である。だが、ベンは違う。常に己の指針で動く。そのおかげで意外性のある戦法取れるのだが、ベンとの付き合いも一年になる緑谷には読めていた。

 

(やっぱりフォーアームズ…!なら彼が届かないこっから…!!)

デラウェア…スマァァァッシュ!!!

 

まだ死んでいない右手での究極のデコピン。暴風を巻き起こしその風はベンへと向かう。

 

「はっはぁ、甘いぜ!こっちもこんなことできるんだぜ!?おらぁ!!」

4つの腕の内、対となる2本の腕を叩き合わせる。パァン!!という破裂音がその拍手から鳴ると同時に、空気が塊となって緑谷へと向かう。幸い先制攻撃としてのデラウェアスマッシュがその空気砲を打ち消すも、焦る緑谷。

 

(こんなことができたのか!?いや、フォーアームズのパワーなら予測しとくべきだった…!これじゃあ遠距離は分が悪い…)

 

緑谷の考える通り、今遠距離勝負を持ち込んだ場合、100%負ける。一発で指一本へし折る緑谷の攻撃は打ち合いにはめっぽう弱い。

 

緑谷が考え込む。

(こっからもベン君は今のを打ってくる。どう対応すれば…!っは!?)

 

緑谷が驚いだ理由。それはフォーアームズが突撃してきていたからだ。どこかのタックルを匂わせる肉体破壊のタックル。

 

「そっちが来ないならこっちから行くぜぇ!」

 

予想外の攻撃。そして思い出す。ベンにはセオリーが通じないことを。迎撃態勢が整っていないため、フルカウルを発動し回避する。ジャんプでベンの後ろに回るが4つ目のフォーアームズは見逃さない。急ブレーキをかけ、再び緑谷に迫る。

 

「おらおら逃げてばかりじゃ

 

PPBBANN!!!

 

勝てない…はぁ!?嘘だろ!?」

 

何が起きたのか一瞬で理解はするも納得をしないベン。彼の左手首のオムニトリックスの光は、()()だった。

 

 

 

 

 

 

 




・拳藤とグウェンは割と気が合いそう。まじめだし、オレンジ髪だし。どうかな?「あたししかベンをいじっちゃダメ!」とかグウェン言うかな?

・ラスト、ポイントでっせ

・ああーー早く5つの宇宙で最高の頭脳を持つ人と、助手で最悪のあいつを出したい!

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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