【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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・決着!!

・緑谷が包帯で固定している手は左手です。今デコピンしてるのは右手。

・予想以上にグープを読者様が予想してて焦った…エイリアンフォース組は出番まだです!(いつ出るかは決めてる)

・タイトルは50話と繋げて読んでください!


51話 kai・泳・炎・肉・霊・?

変身が解除され、上空で人間体となったベン。そのまま風をきり落下していく。

「誰でもいいから!!」

グチャッ!!!!

 

嫌な音がする。なにかが潰れた音。当然だ。高さ20メートルから落下したのだ。テレビを見ていた子どもは目を伏せ、観客も口に手を当てる。

 

この高さから落ちればいくらベンのエイリアンでもただでは済まない…彼でなければ

 

「ヒュ~~怖かったぁ…」

 

床に張り付いた白と黒の液体が一つに纏まる。その名はアップグレード。着地と同時に体はひしゃげたが、元々スライムに近い性質の彼はノーダメージ。まさに“オムニトリックス様様、アップグレード様様”である。

 

スティンクフライの粘液を避けるため、ダイヤモンドヘッドの残した結晶塊に隠れている緑谷。アップグレードはそんな彼をここから狙う。

 

「食らえ!!」

 

顔にある唯一の文様であるグリーンサークルから、緑のレーザーが放たれる。加減を間違えば人をも焼き尽くすレーザー。

 

しかし、ダイヤモンドヘッドのクリスタルの性質上、ビームは跳ね返され己が食らう。

 

バチン!!

 

「あ痛った!!…このビームよわっちぃな…!!」

 

PiPBAN!!

 

変身が解ける。が緑谷が攻めてくる前にすぐさま変身。魚に足が生えたかのようなエイリアンが、緑谷が盾にしているクリスタルを、バキバキと食い破る。

 

「ほら…そんなのじゃ守れないぜイズク!!」

 

海から這い出て来たようなデザインのエイリアン。その口は顔の大きさまで開いていた。このエイリアン、リップジョーズの姿はとくに異形、である。

 

緑谷を隠していた結晶がいとも簡単に破られた。だがしかし

「まってたよ、(リップジョーズ)に変身するのを!」

SSMMAASSH!!!

緑谷はクリスタルごとスマッシュで吹き飛ばす。残った一本の指を犠牲にして。

 

リップジョーズの陸での特徴は、先ほどの咬合力と鋭くとがった爪。その足の爪で地面をとらえ、場外は防ぐ。だが、緑谷の狙いはそこではない。デラウェアスマッシュの風圧で、ほんの少し湿っていたリップジョーズの体は完全に乾いてしまう。バタリと倒れ水を求めるベン。

 

「体が乾いて…カヒュー…み、水…」

「…ハァ…ッハァ…そう、だよね‥‥リップジョーズは今君が1番変身しちゃいけないやつだったんだ…」

 

リップジョーズはそもそも水生生物。水が無くては生きていけない。少しなら陸での活動もできるが、緑谷が体のぬめりを吹き飛ばすことで急な水分不足となったのだ。

対する緑谷も息を切らしフラフラだ。だが、感覚のなくなる足をつねり、痛みで覚醒させる。

 

緑谷が痛みに耐えているとき、倒れたリップジョーズはベンに戻る。が、まだリップジョーズの時のダメージが残っている。

 

横たわったまま首を傾けると、唇から血を垂らし走ってくる緑谷が。ベンは鉛のように重い腕を動かし、変身ボタンを押す。

 

PPBBAANN!!

「…おらぁぁ!魚人の次は炎人だ!!はぁぁ!!」

 

あおむけの状態で変身したのはヒートブラスト。これ幸いと寝たままで炎を体から発す。体全体から熱を放射し緑谷を遠ざける作戦。その技はエンデヴァーのプロミネンスバーンそっくりだった。

 

さすがの熱に緑谷もたじろぐ。

 

「よっしゃ、このままバーベキューにして」

 

Pi PBAN!

「やるのは無理みたいだ…」

 

ダイヤルを回し次なるエイリアンを選択する。誰か…今の緑谷に最も効果的なエイリアンを。そして、一体のエイリアンが選出される…なるべきか悩むが、背に腹はかけられない。

 

「ちょっとだけならいいよな…!!リーバック!!」

 

PPBBAANN!!

 

「…オシ…イケウ…」

 

暴走が危ぶまれたが意識に問題なし。かつてUSJを襲った脳無は、今やベンのエイリアン。

 

ノシノシと緑谷の下へ向かうリーバック。観客席からは悲鳴が上がっている。おそらくだが峰田。ベンとわかっていてもトラウマは甦る。もしくはベンがトラウマを植え付けたか…

 

緑谷対策に選出されたリーバック。だが、緑谷はあえて突っ込む。

 

「君の弱点は…知ってる…!!」

 

全ての指は折れている。骨がきしむ。だが、これしかない。リーバックの胸倉をつかみ、そして

 

ミカゲスマッシュ!!!!

 

一本背負い。リーバックの能力はショック吸収と超再生、そして超パワー。普通ならタイマンで勝てる相手ではない。しかし短時間の変身という制限がかかっている今なら、投げ技で時間が稼げる。

 

背中を打ち受けたリーバックの変身は解ける。

 

ダメージは無い。しかし、いけると思った最強の異形が倒され不機嫌になるベン。まさかリーバックがやられるとは…その事実がベンを苛立たせる。

 

「…出動だ!ゴーストフリーク!」

 

ボタンを押した瞬間、ベンの頬はこけ、骨がなくなる。目にはクマができそのクマが目、全体を覆ったとき、ベンではなくそこには単眼の幽霊がいた。

 

「ああ…」

幽霊は消え、スーと緑谷のへ行き、そして体に入る。緑谷はしまった!と顔を歪ませるがもう遅い。ゴーストフリークの能力は透明化、そして体の乗っ取り。しかも、相手の意識を残したまま体を動かせる。

 

緑谷はゴーストフリークの操り人形と化す。そして緑谷がとった行動は…個性未使用で地面殴打。何度も何度も地面を殴りつける。

 

「ぐぁぁっ!」

 

【どうした緑谷ぁ!!急に地面を殴りだしたぞぉ!!何か作戦なのかぁ?!】

【…】

 

傍から見れば、緑谷が地面を叩いているだけ。変身したベンが消えたこともあり、“地面にいるベンを見つける為”と観客は誤解する。

 

ゴツッ!ゴツッ!ゴツッ!!

 

緑谷の右手からは血がしたたり落ちる。その異様な光景に観客が違和感を覚え始めた時、緑谷の脳内で声が聞こえる。

 

「ああ…まだ早いかぁ…戻りたくないがぁ…今は…仕方がないぃ・・・・」

 

Pi PBAN!!

 

元に戻ったベン。だが意識がぼんやりする。

「な、なんだったんだ今の…」

 

リーバックの時とは違う、記憶の混濁が起こる。今自分は試合中。にも拘わらず…なぜか宇宙の景色が頭によぎる。誰かの記憶と声。恨みがましい、ねばつくようなその声には“誰か”の怨念がはっきりと感じられた。

 

だがそんなことは緑谷には関係ない。変身が解除されふらついているベンを捕まえる。ベンの手首をぐっと握りしめるその手は、血で真っ赤に染まっており狂気以外の何物でもない。そして

 

「さっきの…お返しだだぁぁ!!」

 

ベンを思いっきり投げ飛ばす。100%での投げは、殺す危険もある為5%。だが10歳の体を持つベンにはそれだけでも地獄の痛みだった。水切り石のようにコンクリートを滑る。

 

「ぐっ、がっ、ぐぇぇっ!」

 

フィールドギリギリまで投げ飛ばされたベン。

 

「もう完全に怒ったぞ…!もう一回フォーアームズに…て何だこれ?!」

 

ベンは起動ボタンを押す。いつもならここで選出エイリアンが映し出される。しかし、変身ボタンは出ているが、表記は何もなくただ黄色く光るだけ。このような状態は初めてだ。だがそれ以外の反応がないので諦め、変身ボタンを押し込む。

 

「あーもー!誰か知らないけど頼むぞ!!」

 

BAANN!!

 

変身した姿は…

 

「…何も変わらないじゃん!!??何がしたいんだよこのポンコツ!!」

 

変身音は確かにした。しかし、ベンの姿かたちは一切変わらない。ウォッチは依然として黄色く光っている。何度押しても変化がない。

 

もう完全にキレるベン。子供が癇癪を起こしたように怒鳴る。ベンを見ながら息を切らす緑谷に向かってパンチ予告。

 

「もういいよ…!イズク、腹減ってない?!ボクのナックルサンド、お見舞いしてやるよ!!たぁぁ!!」

 

もう半分やけで緑谷に突っ込む。傍から見ればただの突撃。それも無個性の10歳の。

 

だがしかし、そのときこの会場でただ二人だけ感じた。今のベンに何が起きてるのかを肌で。

 

オールマイトと緑谷出久。彼らだけが、確かに感じ取ったのだ。今のベンの力を

 

((ワン・フォー・オール!!??))

 

考える暇はない。もうベンがすぐそこまで来ている。確証はない。理由もない。しかし確かに感じたのだ。自分が継承した時に宿った(OFA)が、目の前のベンにあることを。

 

半端な力では押し負ける。緑谷は全身全霊の本気で迎え撃つ。血と痣で黒く染まる右手を引き、構える。パンチをすると予測されてもすべてを覆せる、最高のヒーローの技。

デトロイトォォォ…

 

「げ!イズク!!本気かよ!いいよ、やってやる!!!!」

2人の腕に力が流れる。しかしベンは気づいていない。ただ力一杯拳を振るう。

 

スマァァァッシュ!!!

やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

BOOOHHAAAMMMM!!!

 

二つの強大な力。それらがぶつかり合ったとき、ステージは砕け、観客は強風で吹き飛びそうになる。重厚な煙がフィールドどころか会場を覆い、誰にも結果がわからない。

 

 

時間が経ち、煙が晴れてきてのマイクの一言目は

 

【ステージに誰もいねーぞ!!?】

【ああ…あそこだ】

 

相澤が二か所を指さす。そこには観客席まで吹っ飛んだベンと緑谷がいた。西側と東側。パワーとパワーのぶつかり合いは互いを観客席まで吹っ飛ばす結果となったのだ。

 

【おいおい!!二人とも場外かよ!!なら再試合ってことか!!】

【いや、その必要はない。先に場外に出たほうが、着いた方が負けだ】

 

相澤は解説を始める。

 

【何故かは知らんが最後の一撃はほとんど同威力のようだった。そして真正面から打ち合って吹っ飛んだんだ。なら当然、体重の軽いほうがよく飛ぶ】

 

【ほうほう…ん?てことはつまり】

 

【そういうことだ…】

 

緑谷の体重は65キロ。対してベンは37キロ。約半分の体重である。ミッドナイトが確認する。緑谷は観客席の下段まで吹っ飛んだが、ベンは上段まで吹っ飛ばされていた。

 

つまり……………先に場外に出たのは緑谷。

【雄英体育祭!栄えある優勝者は…ベン=テニスン君!!!!!!】




・王道の主人公優勝!!!いやぁ長かった。だが終わってみればベンは全競技トップ。内容はともかく

・ゴーストフリークの反乱はまだ先です…

・体育祭編で20話使っちゃったYO!!ぶっちゃけラストだけは元々考えていたやつで、他のは(ウォッチ故障とか)ノリで書きました…まあ拳藤との繋がりが出来たのはうれしい誤算。

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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