【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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この章のストーリーはだいぶ固めてます。ぶっちゃけ緑谷たちの出番がないです(今のところ)。今緑谷はグラントリノのところで実践練習(吐いては戦い、戦っては吐いて)をしてます。


54話 初めての宇宙

ここはアメリカはベルウッド。小さな町であり、アメリカでもっとも普通の町と言われる。もともとは犯罪率の高い町だった。なぜそれがこんなのどかな街になったのかというと、過去に英雄とされたヒーローがいるからかもしれない。

 

マクスウェルヒーロー事務所。

40年前はアメリカの至る所にあったこの事務所は、今やベルウッドにポツンと佇んでいるだけだ。

 

「はぁ。じーちゃんはすごいヒーローなのに、なんで事務所はこんなオンボロなわけ?」

 

今にも崩れそうなん柱をコンコンと叩きながら、ベンは文句を垂れる。マクスウェル、とはベンの祖父 マックス=テニスンのヒーロー名。昔は名のあるヒーローでUSABW(ビルボードランキング)と呼ばれるヒーロー番付でトップにも選ばれた。確かに今は引退している…が、にしてもボロボロすぎる。

 

「はは…ベンよ。この事務所はわしがヒーローを始めた時からお世話になってるんだ。もう家族と言ってもいい」

 

「そーいう理由でまだあのオンボロ車も使ってるんだろ?じーちゃんは家族が多いんだねっ」

 

ベンがマックスに茶々を入れる。すぐさま従妹であり、ここをヒーローとしての活動拠点としているグウェンが叱るが…

 

「ベン!!おじいちゃんにとってあれは思い出の車なのよ!

…けどこの事務所はリフォームしない?ほら、今はあたしだって住んでるわけだし…せめてウォシュレットくらいは…」

 

「はっはっは!馬鹿言っちゃいかん。別に風情のある事務所でいいだろう?」

 

そう言って部屋の奥に入っていくマックス。軽くあしらわれたグウェンをベンは声真似をして嘲る。

 

「セメテウォシュレットクライはイイデショ?ははは!!!お前なんか今のくっさいトイレで十分だっての!!」

 

「うるさいわね!あんたは一週間いるだけかもしれないけど、あたしはずっとここにいるのよ!?クーラーだって冷蔵庫だって壊れてるし‥!ハイスクールに行ってる時だけよ!あたしが快適に過ごせるのは…」

 

「いいんじゃない?最年少サイドキックにはお似合いですよぉ?」

 

 

「んん!!」

 

グウェンは近くにあったクッションをベンに投げつける。ボフッと音を立てベンの顔面に当たる。

 

「やったな!?XLR8で高速お尻ぺんぺんでもやってやろうか?!」

 

手を振り上げウォッチを押そうとする。だがその手はマックスにつかまれる。

 

「仲が良いのは良いことだがベンよ。ウォッチを私的に使うのはいかん。そもそも壊れとるんだろう?」

 

ベンのウォッチは今故障中。変身できないこともないが勝手が悪すぎるのだ。そのことはマックスにも電話で伝えた。オムニトリックス関連のためにもベンは海外型職場体験を志願したのだ。

 

が、なぜかオムニトリックスを見るマックスの目は、憐憫の意が感じ取れる。

 

「さあ、そろそろ来るころだ…」

 

「来るって何…が‥‥!!??」

ベンが尋ねると同時に、彼らの目の前のソファーが歪み始める。ギュルギュルと渦巻き状になってあたりの空間も歪む。すると、そこには半径2メートルほどの穴が開く。中は黄色いエネルギーで渦巻いている。

 

目の前に漂うサークルにベンとグウェンは驚く。そんな二人を連れ、マックスはそのサークルに入っていく。

 

まるでどこでもドアのごとく、その円を潜ると、彼らは緑と黒色で配色された廊下に立っていた。閉鎖的で、緑色の光で照らされている。

 

円を潜っただけでここにたどり着いたことにはしゃぐベン。

「すっげぇぇ!!!今の何!?ワープの個性!?」

 

「まあ似たようなものだな…最近完成したらしい機械を応用しとるらしいが…予想以上だな…」

 

マックスでも驚くようなものらしい。グウェンもこの移動のことは聞かされてなかったようで驚いている。柱を触り、その材質が地球にないものだと感覚で気づく。

 

三人がその場に立ち止まっていると、ビービーと警報が鳴りだす。光源は真っ赤に染まりわかりやすく危険を知らせる。

 

【侵入者!!侵入者!!今すぐ撃撃せよ!!】

「ちょっとぉ!!おじいちゃん!?あたしたちお呼ばれされてない感じなの!?」

 

「いやそんなはずは

 

DDGGAANNN!!!

 

建物内に轟音が響き渡る。ベン達の廊下の先から聞こえた。

 

「…どうやらわしら以外のやつらが来たようだな」

 

「じゃあボクの出番だね?ヒーロータイムだ!!」

「ベン!よせっ!!」

 

PPQBBAANN!!

 

「楽勝だぜじいちゃん。俺はどんなものでも跳ね返す、ダイヤモンドヘッドだ!」

 

それだけを言い、ガシャガシャと音を立てながら隣のフロアへ走る。

あきれ顔のグウェンは祖父に問う。

 

「で?おじいちゃん。あのバカ行っちゃったけど」

「ベンを援護するんだ。ベンが対処できる敵かわからん」

 

マックスは指をポキリと鳴らし、グウェンは桃色のマナを両手に纏わせる。

 

彼らより一足先に敵に行きついたベン。その敵は黄土色をしたロボだった。

「おいおい、ロボじゃねーか!入学試験のやつよりは高性能っぽいが…」

 

上半身は人型に近く、下半身はカニをモデルにしたようなロボ。その手は、ベンの頭三つはいるくらいのハサミとなっている。カメのように胴体に引っ込めていた頭を出し、ベンを脅す。

 

「なんだ、ペトロサピエンか。ここにオムニトリックスが来ることは知ってい…いや、ちょうどお前がそうなのか…よし、オムニトリックスを渡せ。素直に渡せば苦痛なく殺してやろう。そうでなければ痛い思いをして死ぬぞ?」

 

「なんだ?お前ウォッチを狙ってるのか?あいにく外れないし、その渡す予定もない!」

 

腕を硬化し刀の形に形成する。そのまま距離を詰め敵を切り裂こうとする。しかし、敵も単純ではない。足を回転させたかと思えば、床に潜りそのまま期を狙う。

 

「隠れていても俺を倒せないぜ?!それに、無駄だぁ!」

 

地面に手を着き、クリスタルを発生させる。敵が隠れている場所を発見すると、そのままクリスタルで地表に押し上げる。

 

「ぬぉぉぉ!!?」

 

「ほら!カニはカニらしく横歩きしてろ!!」

 

クリスタルで動きを止めた後、ベンは敵の前足を二本とも切り裂く。敵はロボのため、当然痛みはないが、動きに支障が出る。

 

上手く歩けず、その場から動かない敵に対し、ベンは結晶ダガーを放つ。グサグサと神経電線に刺さり、バチバチ火花を散らせる。満足げなベンはロボに近づく。

 

Pi OBANN!!

人間体に戻ったベンは、そんなロボの前に立ち、勝利の宣言。

「はっは!ベン=テニスンにかかればこんなもんさ!お前みたいな不細工、さっさとスクラップにでもなっちまえ!!」

 

唾を吐きかけるような勢いで罵倒する。ロボの方が大きいので自然とベンが見上げる形となってしまうが、その態度はとても大きい。

 

ベンがその場から去ろうとしたとき、、動けないと思ったロボは、その大きなハサミでベンを挟み込む。

「うわぁぁっぁ!!」

「‥コレ…デ…ガクス…ノネ」

 

言語電線が焼き切れているので満足に話せないロボ。だが任務を全うするためベンの命を刈り取ろうとする。

 

「ストップストップ!!不細工って言ったこときにしてるんだよね!?ごめんって!うわぁぁ!!」

 

次の瞬間、光球がハサミにあたり、ベンが解放される。ドシンとしりもちをついたあと、アワアワとその場から離れる。

 

ベンが離れた後、ロボの後ろからマックスが近づき、

「ぬうん!!」

 

両手でそのロボの首をひねると、ブシュっと黒煙を出しロボは完全に動かなくなる。

 

「フィー…危なかった…」

「あんたねぇ!何も考えずに出てくなんて馬鹿なの!?学校で何も習ってないわけ?」

「別にいいだろ?実際倒せたんだし」

「やられそうだったじゃないの!」

 

グウェンの正論にぐうの音も出ないベン。

 

「そうだぞベン。お前はまだ半人前なんだ。一人では難しいことの方が多いんだ。プロだって1人じゃ危険なんだぞ?」

 

「これさえ有れば助けなんかいらないね」

 

そう言ってウォッチを2人に見せるベン。グウェンは、そんなベンにさらにお小言を続けるが、マックスは1人考えに耽る。

 

(ここが襲撃されるとは…一体どうなっとるんだ?)

 

その時、

 

【お前たち、真っ直ぐ歩け…】

 

またも場内アナウンスが入る。ベン、グウェンは警戒するも、マックスの意向によりいう通りにする。しばらく廊下を歩いていくと、重厚なドアにたどり着く。マックスが側面にある機械にコードを打ち込むと、自動で戸が開いていく。

 

そこは、大学のホールほどの大きさの部屋で、わけのわからぬ機械で埋め尽くされていた。

おそらく、地球の科学では追いつけな類のもの。

 

もちろん、それらにも興味はあるが、ベンの興味は窓から見えるその景色だった。

 

「うわぁぁ!ここ、宇宙じゃん!!!」

 

窓にべったりと顔をつけ外を眺めるベン。そこから見えるのは数々の星、そして底知れない闇。徐々に景色が動いている。そう、彼らが今いるのは宇宙船だったのだ。

 

興奮するベンの後ろから声が聞こえる。

 

「騒ぐな劣等種族よ!!これはガルバン1の超高度迷彩宇宙船なのだぞ!!」

 

声がして振りぬく。そこには、人間ではなく、かつベンの見たことのある生物が二匹いた。口の悪いのは背が高く、まだ若い方だろう。もう一体はベンから見ても年を取っているのがわかる。

 

身長はベンの膝下ほどもない。顔の幅を大きく上回る巨大な目。宇宙人らしいその姿は、ひげが生えているもの、ベンのよく知るそれだった。

彼らをみたベンは指をさし、大声で叫ぶ

 

「グレイマター!!??」

 

「やっと来たか…テニスン」

 

 




・地球出ちゃったよ…それに、ガルバン星人も二体出ちゃったよ

・敵は、原作でベンを始めて襲った、ヴィルガクスの刺客の内の一体です。カニがモチーフになってるやつ。不細工の件も原作で軽く言ってた。

・ナウ、宇宙船

・マックスとグウェンのヒーロー活動について質問があればどうぞ!!ちょこちょこ設定が変わってる気もする…(笑)

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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