【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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ベンの性格がいいのか悪いのか原作見てもわからん…それがこどもってやつなのか?


雄英受験
5話 試験開始


「ま、間に合った…」

 

「急ぎすぎだってイズク。まだ時間あるってのに」

 

この言葉だけでベン、緑谷の性格がわかる。今日は雄英入学試験 実技の部。心配性な緑谷は、いつまでたっても準備しないベンをここまで引きずってきた。

 

会場に着き、いざ受験が目の前になると緊張する。人という字を手に書き込みながら緑谷は呟く。

 

「うう、実技の訓練もしたけど、やっぱり不安だなぁ」

 

「大丈夫だって。イズクならなんとかなるって。個性も使えるようになったじゃん。ま、ボクにはかなわないけど」

 

「…ベン君だって10分過ぎたらなんにもできないでしょ」

 

「そ、それは」

 

「うるせぇぞ!!くそデク…とクソチビ!!」

 

2人が門の前で言い合いをしているとツンツン髪の少年が罵声を浴びせてくる。当然、その言葉にベンは言い返す。

 

「はぁ!?あんた誰!?てゆうかチビって言った!?」

 

「此処は高校受験の場だぞ?ガキはかえって死ね!!」

 

「…ボクを子供扱いしたな?…いいよ。見せてやるよ!」

 

チビと呼ばれ子供扱いされたことにより頭に血が上ったベン。カチャカチャとオムニトリックスに手をかける。

 

「ちょちょ、ベン君?!絶対だめだよ!!まだ試験があるのに」

 

「大丈夫だって。時間はあるでしょ」

 

「でも…ここで問題起こしたら受かるものも受からないよ!!」

 

「…そうか。おいそこのウニ頭!」

 

「ああん?!」

 

「せいぜい落ちないようにな!同級生になったらボクの力を思い知らせてやる!!」

 

「っは!!てめーが受かるとも思わねぇがなぁ!くそデクと絡んでるクソチビが!!」

 

その言葉を残しスタスタ歩いていく少年。

 

「…てゆーかあいつ誰だったんだ?」

 

「えっと、僕の幼馴染というか…かっちゃんっていうんだけど」

 

「かっちゃん、ねぇ。あの口の悪さといい、幼馴染といい、誰かに似てるな…」

 

ベンが従弟のグウェンを思い出そうとしたとき、背後から高い声色が聞こえる。

 

「ねぇ、大丈夫だった?」

 

「へぁっ!?」

 

振り向くとそこには丸顔で麗らかな女の子。

急に女の子から喋りかけられテンパる緑谷。

 

「なんか、もめてそうだったから声かけたけど…知り合いやったんやね!」

 

「そ、っそそそそそうです、はい」

 

「なんか馬鹿にされとったけど…」

 

「い、いやいつも通りだから」

 

「そっか!じゃ、お互い試験頑張ろうね!そっちの君も!!」

 

「ああ!!」

 

親切に声をかけてくれた女の子もまた、試験会場に歩いていく。

 

「…」

 

「どーしたのイズク?」

 

「女子と喋っちゃった!!!!」

 

「いや喋れてないでしょ」

 

 

会場へ入り、試験の説明を待つ二人。ベンと緑谷は中学校が違うためか、席はかなり離れていた。

 

【レディースアーンドジェントルメーン!!アーユーレディ!!】

 

雄英出身 超有名ヒーロー、プレゼントマイクによる試験説明が始まる。

 

「君らが受ける試験はいたってシンプル!ステージに現れるロボ!試験時間内にそいつらをぶっ倒せばポイントゲットだ!そんでポイントが高かったやつが実技試験合格者ってわけだ!!ちなみにロボにはポイントが振り分…」

 

(なるほど、ロボを倒せばいいのか。試験時間は15分だし…なら誰にする?…)

 

試験の説明を途中まで聞き、あとは誰に変身するかを考えるベン。こういう場合は説明すべてを聞いたうえで作戦なりを立てるべきだが、彼はまだまだ幼稚であった。

 

 

実技試験ステージはオフィス街を模した場所。このような場所が校内にいくつもあることから、雄英の予算は潤沢だと分かる。ベン達受験者はその街の一角で待機していた。

 

「さてさて、どいつにするかな…」

 

ベンが今変身できるエイリアンは計10体。トンガリ メラメラ 快足 怪力 変幻自在なのである。弱点といえば変身時間が10分であること、インターバルが必要なこと、そしてなにより、

 

「よし、こいつに決めた!!ふふ、もうここで変身して皆を驚かせちゃおうかな…」

 

使用者の精神的未熟さである。

 

「…でも試験時間を考えたらまだ変身すべきじゃないかなぁ?うーん…けど周りのやつらの度肝を抜きたい!!」

 

1人でボソボソと呟きながら、オムニトリックスを撫でまわす。すでにダイヤルはセットしてあり、後は押すだけ。

 

にしたのが不幸であった。

 

「あ、君もここやったんだね」

 

「うひゃっ!!!?」

 

後ろから肩を叩かれたベンは、驚いた拍子でウォッチの変身ボタンを押してしまう。

 

QBAANN!!

 

緑色の光が周囲を眩く照らす。

 

「…」

 

「!!そ、それが君の個性?」

 

目の前にいたベンが異形に変わったことで、目を丸くする麗らかな女の子。

同様に周囲は驚き、ざわつく。

 

「何だあの姿。あんな奴いたか?」

「発動型か?にしちゃ体全体が変化してるしな」

 

その姿はまるでトカゲ。いや恐竜といったところか。体色は黒を主として腕や足はスカイブルー。青と黒の縞々模様の尻尾が生えてはいる姿は”恐竜人間”と評するのが適当かもしれない。

 

このエイリアンの名は

 

「XLR8(エクセラレート)?!ベン君なんでもう変身してるの!?」

 

変身の光を見て駆け寄ってきた緑谷。ちなみに緑谷はベンのエイリアン全ての名前、姿を覚えている。ヒーロー好きな彼にとっては、異形系の名前を覚えることなど朝飯前。

 

「いや、こいつが話しかけてきてびっくりしちゃってさ」

 

「ご、ごめんね」

 

「…いーよ。どうせすぐ始まるだろ」

 

「君たち!!もっと周りのことを考えてくれたまえ!!今は静かにするべきところだろう!!」

 

三人のワチャワチャした様子に痺れを切らしたのか、眼鏡の男の子から注意が入る。眼鏡に加え規律を守るこの姿勢。間違いなく委員長を経験した風貌だ。

 

「ご、ごめん」

 

「はぁ?実技試験の前なんて緊張ほぐすための時間だろ?静かにしちゃ余計緊張しちゃうよ」

 

素直に謝る緑谷と違い反発するベン。注意された内容は正しいと分かっていたが、その言い方にむかついたのだ。

 

 

「なに!?」

 

「ちょ、やめ」

 

【ハイスタート―】

 

「「「は?」」」

 

【ほらほらもう始まっちゃってるぜーー!!!】

 

プレゼントマイクによる適当なコール。さらりと賽は投げられた。周囲の者は戸惑いながらも走り始めている。

 

「ほら、はじまっちゃっ、てもういないし…」

 

「ベン君!僕らも早く出ないと!!」

 

「頑張ろうね!!」

 

女の子1人と友達1人に励まされボルテージが上がる。正直雄英にどうしても行きたい、というわけではない。祖父の一言で決めた受験。だがそれでもやる気は充分であった。

 

「オムニトリックスがある限りボクは失敗しない!!この試験も楽に合格だ!」

 

…楽観的な性格は生来のものだから仕方がない

 

 

 

 

 

 




XLR8(エクセラレート)は accelerate(加速する)からきてるんだろうけどこいつだけネーミングオサレすぎません?

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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