【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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更新が遅れて申し訳ございません…年末忙しさをこの身で体感しております…皆さまもこの時期と時勢はお忙しいは思います。そんな中でもこの作品をお読みになっていただき本当に感謝しております!では、どうぞ!!


63話 良いことを教えてやろう!!

雄英高校は三年制。当然だがベン達ヒーロー科の先輩も存在する。最高峰ヒーロー育成機関である雄英は、入るだけでもその有用性は担保される。そんな頂点学校のさらに頂点に座するもの。圧倒的な天性たちがしのぎを削った先のトっプに居続ける者たち。人は彼らを【雄英ビッグスリー】と呼ぶ。神童と呼ばれた者、個性は恵まれたが己の性格に悩んだもの、没個性をチート個性にするほど努力した者。その出で立ちは三者三様ではあるが、ベンの目の前にいる波動ねじれは、俗にいう天才であった。雄英に入ってからは敵なし。プロを含めその戦闘力は上から数えた方が早いほどだ。

 

そんなことは知らないベン。自分の試験に入り込む異物に対して食ってかかる。

 

「なに?こいつがボクのパートナーだって?大丈夫なの?見たところすっごい子どもっぽいけど」

 

ベンが抗議するのも頷ける。波動のスタイルそのものは大人顔負けなのだが、いかんせんその態度が幼稚。疑問に思ったことは聞かないとしょうがない性質ゆえに、あどけなさが抜けないのだ。ベン抗議に顔を膨らませ反論する波動。

 

「むー、私は強いよ?ね、先生」

 

「その通りだテニスン。波動は雄英で3本指に入る実力者。インターンも1年生から続けているセミプロだ。テニスン、相澤からお前のことはよく聞いている!今日の試験を通じてその波動からヒーローとは何たるかを学ぶんだぞ!!」

 

「はぁ?ヒーローとしての姿勢ってこと?そんなもん十分知ってるのっての!!」

 

生意気なことをほざくベンにため息をつき、ブラドはバスに乗車。どうやら試験会場まではここから30分以上かかるらしい。3人で乗るにはあまりにも大きなバスにベンと波動も乗り込む

バスの中では、波動による質問ぜめ。空席は腐るほどあるのに、ベンの隣に座り顔を近づける。通常の男子なら卒倒もののシチュエーションなのだが、彼の倒錯した性癖の前には波動の魅力は通じない。

 

「ねぇねぇ、あなたっていろんな姿に変身できるんだよね?」

 

「そうだけど?」

 

「例えばどんなのに変身できるの?」

 

「そりゃあたくさんだよ。ダイヤモンドヘッドにXRL8 、アップグレードにワイルドマット…20種類以上のエイリアンに変身できるんだ!」

 

「そうなんだ!!不思議!!インターンで色んな個性を見たきたけどテニスン君見たいな個性はいなかった!!ねぇ、変身した時はどんな気持ちなの?今のままなの?それともなにか違うの?」

 

「うーん…エイリアンによって少し変わるね。例えばフォーアームズだったらテンションが常にハイになるけど、グレイマターはすごく落ち着くんだ。まあ?普段のボクもクールだけどね?」

 

「そーなんだ!!そういえばどうしてエイリアンっていうの?変じゃないの?」

 

「そりゃ・・・ボクの変身した姿は…モンスターってよりも、エイリアンって感じだからだよ」

 

「そーなんだ!!ベン君って変だね!」

 

「ボクのどこが変なんだよ!!」

 

急にけなされたことで不満をあらわにするベン。まあ仕方ない。今日会った人に“変”だと言われて喜ぶものはそういない。不機嫌そうに口を尖らせるベンだが、波動はお構いなしに質問を続ける。

 

「その時計だって不思議なデザイン!時間読めなさそうだけどどうしてつけてるの?」

 

「これはオムニトリックス!えっと…サポートアイテムなんだ」

 

「時計型のサポートアイテムっておしゃれ!!そのデザインは自分で考えたの?それともデザイナー?」

 

「そうだね…目が大きくて頭でっかちなやつが作ったんだよ」

30分以上バスに揺られた彼ら。さらにその時間常に質問攻めだったベンは、試験前だというのにげんなりしていた。外の空気を目いっぱいに吸い込もうと、目的地に着いた瞬間一目散に外に出たベン。深呼吸する彼の目の前にあるのは巨大な施設だった。

 

「今日の試験のルールを説明する」

 

そういうとブラドは建物に入っていく。横に広がるその建物には多くの装飾がなされている。あたりを見回しながらベンはブラドに習い中に入る。大型の人にも配慮されたユニバーサルデザインの自動ドアが彼らを歓迎する。

 

その建物を一言で表すならば、超大型イ〇ン。さまざまな店舗が乱立し、フードコートや休憩コーナーなども完備された、田舎にありがちな大型ショッピングモールだ。内装はほどほどだが、飲食店などの席や、空調、明かりなどは見事に再現されている。ヒーロー科施設一つとっても雄英予算の潤沢さが伺える。

 

「うわぁぁ。すっげぇぇ…あ、ゲームセンターまで再現されてる!!」

 

「テニスン!話を聞け!…お前たちのクリア条件は俺にこのハンドカフスをかける。もしくは脱出だ。脱出に関してだが、ここには多くの出入り口が存在するため、一回正面入り口からの脱出のみ認める」

 

つまり今ベン達が入ってきた出入り口だ。すぐそばにはパン屋とカフェが隣接されており、天井からは太陽の光が降り注いでいる。建物は立体的な構造だが、中央は吹き抜けになっているようだ。天井にあるステンドグラスからは赤や青に変色した光がユ地面を鮮やかに彩っていた。

 

「正面入り口だけからの脱出ってことは…壁を壊しての脱出もダメってこと?」

 

「そうだ波動。お前が参加することが決まった時から突貫でここの壁面工事をさせてもらった。波動の100%の力でも破壊することは叶わないぞ」

 

つまりベン達が脱出する場所が決まっているため、ブラドはそこを待ち構えればいい。どういう戦法を取ろうとブラドとの交戦は避けられない。

 

他の生徒たちは既に試験開始20分は経っている。各々教師との交戦に悪戦苦闘している。できるならば避けたいはずの教師との交戦。ベンはその戦闘を余儀なくされているのも拘わらず、自信に満ちた笑顔。

 

「いいね、先生をぶっ倒せばそれで勝ちなんでしょ?見せてやるよ!新生オムニトリックスの力!!」

 

啖呵をきるベンをクスクスとはにかむ波動。ブラドは相澤の言葉を思い出しながらため息をつく。

 

ベンと波動はスタート地点につく。このショッピングモールは3階建てで、超楕円形の箱である。ベン達は3階の東ブティックににいる。正面入り口はやや西側。つまり彼らは正面入り口からかなり遠い場所で待機していた。

 

オムニトリックスをいじるベン。波動は時計に夢中になる彼にまたも質問する。その距離感はバグっており、顔と顔が触れそうになるほど。

 

「ねぇねぇ、どうして時計を回してるの?」

 

「ああん?これで変身するエイリアンを決めてるの!」

 

「ふーん…まるで、その時計で変身するみたいだね!!」

 

ギョッとするベン。さらりと核心を着かれ一瞬びくつく。確かに変身できるのはベンの個性などではなく、オムニトリックスのおかげ。初めてオムニトリックスを見たにも拘わらず、その秘密にたどり着きかけている波動をベンは警戒する。

 

「どうしたの?あ、そういえば私の個性言ってなかったね!私の個性はね

 

が、楽観的なベンはすぐに平常心を取り戻す。つまり、いつもの人の話を聞かない彼だ。

「別にいーよ。ボクがいれば勝てるって!!よし、最初はお前だ!!」

 

QBAN!!

 

ドクン、ドクンと心臓が脈打つ。オムニトリックスからエイリアンDNAが排出され、ベンのそれと結合していく。小柄なベンの骨格はメキメキと膨れて変化していく。2メートルほどの大男になったかと思えば、その体はオレンジ色の獣毛に覆われる。さらに変身が進んでいき、体のつくりはネコ科を模したものとなる。二足歩行である今の彼はいうなれば人型の虎。背中には黒の縞模様が入り、手の甲からは鎌のような巨爪が生える。

 

ベンの変身を生で初めて見た波動は目を輝かせ、キャッキャッとふわつきながら彼を撫でまわす。執拗になでなでしてくる彼女に、ベンは強めの語気で返す。

 

「うわぁ!!すごい!まるで猫ちゃんみたい!」

 

「いいことを教えてやろう!!ふわふわ髪の天然お姉ちゃん!!俺の名前はラス!動くものすべてを狩る宇宙虎だ!!ひゃっほう!!」

 

吹き抜けとなっている中央口をラスは飛び降りる。2階を飛ばして一階に降り立った彼を見降ろして、波動はますますワクワクする。

 

「本当に性格変わったみたい!!不思議!!」

 




・まず一体目はラス!!まあワイルドマットの毛色で、キレ性な猫ちゃんです‥‥
・次の回は予想を上回るために頑張って書いてます!!お楽しみに!

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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