【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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考えとけよって話だけど、エイリアンの造形を描写するの難しい笑


6話 XLR8と緑谷5%

雄英高校ヒーロー科実技試験は、覇気のないコールによりスタートした。皆が我先にと走り出すなかで2人、いや、1人と1匹で話しているものがいる。

 

「ベン君!とりあえず僕らは離れよう!」

 

()()緑谷に合わせて()()()()()ベンはその言葉に疑問を持つ。

 

「なんで?」

 

「この試験は基本的にロボを倒した数のはず。それなら僕らで奪い合いになることは避けるべきだと思うんだ」

 

「なるほどね。わかった。じゃ、僕は向こうで戦ぅょ」

 

いい終える前にベンの顔をバイザーが覆う。今ベンが変身しているのはXLR8。ディノサウルスに似た造形でありながら、体の各部には人工的パーツが多々見える。今覆ったバイザーはXLR8が本気で走ることを意味していた。

 

「うん、わかった、ってもういない…あの速さ、オールマイトとどっちが速いんだろう。僕から見たらほとんど変わらないし…っは、集中集中!」

 

青い残像を残したまま走り去ったベンのことを忘れ、気合いを入れる緑谷。彼はオールマイトに憧れこの高校を受験している。その憧れは10年以上に及ぶ。そしてそのオールマイトの出身校を受験する彼の覚悟は生半可なものではなかった。

 

「1か月だけど個性の訓練もしたんだ…オールマイトは5%が今は僕の限度だって言ってた。まだまだ遠い、けどここはクリアしなきゃならない壁!!やるぞ!!」

 

 

 

決意を新たにする緑谷。その反対に軽い気持ちで受験したベン。とりあえず緑谷から離れて走っていたが、その動きが止まる。

 

「おっとっと、アブナイアブナイ。此処がステージの端か。案外狭いな。いや、僕が速すぎたのかな?」

 

試験中にもかかわらず鼻高々になる。だがそうなるのも仕方がない。たった数十秒でこの広大なステージの端まで移動できるスピード。このスピードこそがXLR8の最大の長所だった。

オールマイトに挑んだところ、スピードでは大きな差はなかったが、その弱点により簡単にひねられてしまっていた。

 

「 さあ、この辺で狩っていこうか。お、ロボ発見!」

 

言い終わるや否やロボに突撃する。かなりの助走と驚異的なスピードから放たれるキックに1ポイントロボは破壊される。

 

「やりぃ!!一体撃破!次は…いた!!」

 

5メートルほど離れたところにロボ発見。すぐさま撃墜に向かいキック。見事相手の側部に蹴りを入れダメージを与える。

 

「よし、二体目撃破!ってうわっ!!」

 

壊れたと思った2ポイントロボがベンのしっぽを持ちぐるぐるとぶん回す。

 

「ちょっ、やめろ、きつ、酔うっ、うわっ!!ぐえっ!!」

 

さんざん回されたのちそのまま30メートルほど投げ飛ばされ壁に激突する。カエルがつぶされたような音を出すも、その意識は明瞭。

 

 

「あいったたた。よくもやったなぁ。くらえ!!!」

 

 離れた場所にいる先のロボを狙う。助走をつけ、ローラー状になっている足で高速移動、その勢いのままロボの頭部へ連続蹴りを放つ。時速何百キロで走る足による連続蹴りの威力はロボにはたまらない。

 

あえなく撃墜される2ポイントロボ。

 

「ふんっ、思い知ったか!!…けどやっぱりXLR8はパワーがないなぁ。重さも足りないからオールマイトにも捕まえられたら何にもできなかったし…こっからは注意しよう!」

 

一度やられ気を引き締めるベン。やられるまでわからないがやられたらしっかりと対策を練り考えるベン。訓練ではそれでもオールマイトにはかなわなかったが、彼の、そしてオムニトリックスの力であれば、この試験は余裕クリアできるであろう。何も、なければ…。

 

所変わって緑谷。

(開始5分くらいたったか?試験時間は15分。まだ制限を超える時じゃないな。もしまたヒビが入ったら試験に集中できなくなる。やるならラストの敵だ!)

 

緑谷は2月に修行を終え、オールマイトから個性を譲り受けていた。その個性はOFA。ありていに言えば強化型。しかし自身の許容を超えるパワーを引き出した場合その部位が故障する。以前緑谷は許容上限を超え左腕の肘から下にひびを入れたのだ。

 

「っきた!5%DETROIT SMASH(デトロイト スマッシュ)!!」

 

先ほどから緑谷はあまり位置取りを変えていない。序盤に2,3体倒すとロボから寄ってきていることに気づけたからだ。なお同じ時間のベンもかなりの数を倒しているが、そんな法則には気づかずステージを縦横無尽に走り回っている。

 

「今は30ポイント…これなら合格圏内か…?いやでもここ以外の試験会場の成績によってはまだわからない。それなら近くに来るロボを狩りつつ場所移動をするべき?それか…」

 

戦闘中にも拘わらずブツブツと考察していく緑谷。その考察力は褒められるものなのだが時と場合を考えるべきである。ただでさえ今はロボに囲まれている状況。そんななか一人の世界に入っていると…

 

「っしまった!!腕を…!」

 

こうなる。一体のロボが彼の腕をつかむと他のロボも我も我もとつかんでくる。右腕、左足、左手を取られ、なおしがみつかれる。

 

(ま、まずい!動けないこのままじゃ…いや落ち着け。思い出せ、オールマイトとの訓練を)

 

平静を取り戻しつつある技を思いつく緑谷。それは憧れのオールマイト直伝の技。

 

「この状態だからこそ、この技は生きる!」

 

身をよじり唯一地についていた足に力を籠める。

さらには対の位置にある右腕にも個性を使う。

 

「5、いや7%OKLAHOMA SMASH(オクラホマ スマッシュ)!!!!」

 

その場で力任せに体を回転させ相手をふるい投げるオールマイトの技。それを見事に再現ししがみついていたロボ全員を機能不全にする。

 

「っ!!腕は…内出血で済んでる…よかった。けどこれ以上は危険な気がする。動けなくなるのだけは避けよう…」

 

許容上限オーバーは試験中には命取り。それを再確認した緑谷はステージ中央にさらなるロボを狩りに行く。

さらに数分後。ステージ中央部にはそれはもうイケイケノリノリなベンがいた。

 

「これで31体目ぇ!!!ははは、天下の雄英もこいつにかかれば形無しだね!!」

 

生意気言いながら胸のオムニトリックスマークをトントンとつく。

 

「おっ!!32体目発見!!」

 

中央の開けた場所に一体でポツンといるロボを見つける。

 

 

「よぉし!!くらえ!!ウルトラベンキック!!!!!」

 

幼稚な必殺技で襲おうとするベン。だが彼は忘れていた。もう直、試験開始から8分経つことを。試験開始前から彼は変身していたことを。

 

pi pi pi pi pi pi QBANNN!!!

 

マークが赤く点滅したかと思うと、胸から紅光が広がり跳蹴り中だったベンを包む。その光から出てくるのは外見10歳の少年ベンだった。

 

ガンッ!!!っと、金属と肉がぶつかる音がする。

 

「あいったたたた。なんで!?まだ試験開始から10分経ってないはずじゃ…!!」

 

ハッとして上を見ると、ロボは冷たいまなざしでベンを見下げていた。

 

「…えーと、最近どう?君いいオイル使ってるね」

 

ロボは腕を振り下ろした。

 

 




やっと、戦闘っぽいシーンが書けたと思ったらデクのシーンの方が筆が乗ってしまった(笑)。XLR8の超速攻撃って重さとかどうなってるんだろう…

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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