【完】ベン10 CROSS 〜ボクのエイリアンヒーローアカデミア!〜   作:レッドファイル

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まだじーちゃんやグウェンは本筋に絡んできませんが近いうちに入れようと思います。


8話 ボクアカ

都内のマンションに住むある家族。その家族の一員であり唯一の子供である彼はソファ―に寝転がりニヤニヤしていた。

 

「ふぁぁ、今日は楽しかったな。あんなでっかい敵初めて倒したし。最強ヒーロー、ベン=テニスン様が日の目を浴びる日を近いかもな…」

 

と、鬼が笑うどころか慰めてくれるレベルの未来の話をするベン。試験終了後、緑谷は治療を受け、ベンは治療を受けた彼とともに帰路を共にした。その道中はベンは明るく、対照的に緑谷は暗かった。その理由は0ポイントロボを倒したこと。しなくてもいいことをしてしまった、という事実に彼は苛まれているようだった。試験のことを思い出すベン。

 

「…僕はあのでかいの0ポイントだって知らなかったしなぁ。ま、あんだけ力見せればあっちから来てくれっていうでしょ!!さてと…相撲スラマーの続きでもしようか…」

 

プルルルル

 

大人気和格闘ゲーム、相撲スラマーに始めようとしたとき、ベンの家の電話が鳴る。

 

「…」

 

ベンは一瞥してゲームを起動する。彼にとっては電話より相撲スラマーが重要である。

だがそうは問屋が卸さない。

 

「ベンーー!!電話とってー!!」

 

母親からの指示は絶対。思春期に入ってはいるものの母親に逆らう、という愚行をするほどベンは馬鹿ではなかった。

 

「ちぇっ、はいもしもし?テニスンですけど」

 

少しイライラしながらの電話対応。しかしその態度はコロリと変わる。

 

【おお、ベンか。今日試験だったろ?どうだった?】

 

電話をかけてきたのはアメリカに在住の祖父、マックス。有名ヒーローである為多忙な彼だったが孫の試験が気になり仕事場から電話をかけていた。

 

「じいちゃん!!もちろん完璧だったよ!!」

 

【そうか。あの炎の異形型だけでよく頑張ったな】

 

「炎…ヒートブラストのこと?ちっちっち、オムニトリックスの力はそんなもんじゃないよ!」

 

【?まあ大丈夫ならよかった。この前あった筆記の方はどうだったんだ?】

 

「う…いやもちろんできたよ?うん」

 

【どーせベンのことだから真っ白回答用紙だったんでしょ。猫の額ほどのおつむじゃ日本屈指の高校試験なんて解けないでしょ】

 

きつい言い方で入ってきたのはいとこのグウェン。ベンとは犬猿の仲であり会うたびに喧嘩している。今回に関しては会ってないのに喧嘩している。

 

「なんだとグウェン!!」

 

【そうでしょ?あんたクラスでも下から数えたほうが早いくらい成績悪いらしいじゃん?】

 

その通りである。勉強そっちのけでヒーローになったときのことやアメリカンヒーローのことを考えていたベンはそこまで成績は良くなかった。グウェンはその逆にアメリカで飛び級しておりもうすでにサイドキックとして働いている。

 

いつもならここでぐぅ、といって逃げるところだが今回は違う。今回の入試に至ってはできているのだ。その解答に関しては…

 

「本当にテストはできたんだよ。なんなら賭けるか?」

 

【あらいいじゃない。もしあんたが受かったなら三回回っ】

【よさんかグウェン。とにかくお疲れさんベン。今度の休みにそっちにもいくから楽しみにしてるんだぞ。じゃあな】

 

ピッ

 

「じーちゃん今度来るのか!びっくりするぞぉ。オムニトリックスは10タイプのエイリアンに変身できるなんて知ったら!!ああ、早く休み来ないかなぁ!」

 

今は春休みなのにもう次の休みのことを考えワクワクする。ある意味最高に贅沢な休日の使い方なのかもしれない。

時は試験から1週間後。運命の結果発表日。雄英からのビデオレターが届く。さすものベンもドキドキしながら開封する。

円盤型のビデオレターはその場に映像を流す。そこに映されたのは

 

【やあ!!テニスン少年!!】

 

「オールマイト ?!なんで?雄英の先生だったっけ?!」

 

【いよいよ待ちに待った結果発表だ!!だがその前に…君は試験前にいろいろと揉めていたらしいね!ハッハッハ!若いっていうのはこ

 

そこでベンは動画の進行バーを押しスキップする。さながらYouTubeの広告スキップだ。

 

「まったく、ここまで来てお小言は勘弁してよ。本当に先生みたいだ。えっと、結果発表はっと、ここだここだ」

 

【…ということでテニスン少年!!これからは注意するように!!さてまず君の得点についてだが…】

 

ふんふんと鼻息を立て興奮するベン。自分の出来は完璧だったと思う。ただ他者と比較して優れていたかどうかは結果を見るまでわからない。

 

【まず筆記試験。これについては問題ない。ただ書いているところは全問正解なのに何問か白紙で出てたから試験官が不思議がってたよ、中々君もエンターテイナーじゃないか!】

 

へへ、と苦笑いをするベン。もちろん、彼のこの解答には秘密がある。といっても個性、いやオムニトリックスを有効活用しただけだが。

 

【そして実技試験だが…君の敵ポイントは61点!!これはトップ3に入る成績だ!!】

 

「よっしゃ!!!やっぱり僕ってすごいじゃん!!ん?まだ続きがある?」

 

【さらに今回の試験、評価されていたのは敵ポイントのみにあらず!我々は君たちのヒーロー性も見ていたのさ!ヒーロー性って何、だって?そんなもん決まってる!!知ってるだろ!ボランティア、見返り無き救いさ!!】

 

身振り手振りで先の得点形式を伝えるオールマイト。だがベンはいまいちわからない。早く結論を喋ってくれ、とまで思ってしまう。

 

「…つまりどういうこと?」

 

ベンの質問が聞こえたかのようにオールマイトは続ける。

 

【救助活動ポイント!我々が見ていたもう一つの基礎能力!ベン=テニスン!君の救いは55ポイントに値する!!総合二位!おめでとう!】

 

「っ!!やりぃ!!!」

 

グッとガッツポーズをしその身で喜びを表す。祖父に言われて受けたとはいえ高校受験、それも最高峰のものを受かった喜びは今までの味わったそれを凌駕する。

 

残りの動画は5秒。手を差し伸べオールマイトが指し示す。これからのベンの学び舎を。

 

【来いよテニスン少年!!ここが】

 

「僕のヒーロー、ボクのエイリアンヒーローアカデミアってことか!!!」

 

 

 

4月。小鳥がのびやかに歌った後、風が爽やかに春を呼んだ季節。芽吹いたばかりの小さな緑は花となり少年達の門出を祝っていた。

 

「ベンーー!!お友達が迎えに来てるわよ!」

 

「わかってるってー!!…またせちゃったなイズク」

 

「ううん!いこっか!!」

 

「ああ、ここからベン10ハイスクール編スタートだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なおベンの身長体重性格メンタルは10歳のころからほとんど変わっていない。逆に10歳でこの胆力(インフェルノに立ち向かう)ならすごいのかもしれない(笑)

最もおもしろかった章

  • (A)雄英受験、入学
  • (B)戦闘訓練(緑谷、ベンVS轟、爆豪)
  • (C)GW
  • (D)USJ(ケビン戦)
  • (E)体育祭(ウォッチの故障)
  • (F)職業体験(オムニトリックスの秘密)
  • (G)期末試験(ゴーストフリークの反乱)
  • (H)林間合宿(4アームズマスキュラー)
  • (I)神野編(エイリアンフォース)
  • (J)終章
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