∽移り行く絆のように∽   作:アクア=イスタロス

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さっそく間違えて1話を消してしまった…。
後書きが……

7/25 内容のルビに関して変更いたしました
   例:ルビ(るび) → ルビ(るび)


第1話 in momentary peace

アークスになるべく試験に臨む少年少女たち。

しかし、そこへ忍び寄る何者かの足音。

誰かを求める声と探す声。

安全な地は何処へ……。

 

 

 

 

――――in momentary peace――――

 

 

 

 

『『オラクル』――それは、惑星間を自由に旅する巨大な船団だ』

 

男性の声を模した機械音声が頭上より響く。

 

『その誕生と共に、外宇宙への進出が可能となり、新たな歴史は始まった』

 

音声が発する内容は僕が住む巨大な船団――通称『オラクル』の誕生とその歴史を簡潔に纏めたものだ。

 

『そして今や、我々の活動範囲は数多の銀河に渡る』

 

今まで何も知らずに生きていたのであればともかく、養成学校で学び、卒業した身としては繰り返し延々と聞かされてきた内容だ。

 

『行く先々で見つかった、未知の惑星には『オラクル』内で構成された部隊……『アークス』が惑星に降下し、調査を行う』

 

ただ、僕がいる場所は僕のような養成学校卒業生ばかりがいる場所じゃない。

養成学校には入らず、独力で己を磨きあげ、今日に臨んでいる人もいる。

 

『『アークス』は『オラクル』に存在する三種族からなる』

 

養成学校では当たり前でも、外部から挑む人からすれば当たり前ではないかもしれない。

だからこそ、このタイミングでこれから所属するかもしれない部隊の歴史や構成を教えておこうと誰かが考えたのだろう。

 

『バランスに長けたヒューマン。フォトンの扱いに長けたニューマン。屈強な身体を持つキャスト』

 

ただ、僕はこう考える。

それすらも知らない人がこの試験(・・)に合格することはない。

歴史や構成などの知識を知っている者だけがここにいると見越した上での内容が出てくるのだろう、と。

 

『それぞれが補い合い、協力する事で、我々『アークス』が成り立っているのだ』

 

まぁ、そんなことを考えたところで、試験の内容は例年と変わらないのだろう。

 

『――到着したようだな。これより向かう惑星はナベリウス』

 

だから僕は映像――朗読していたのはレギアス様――から目を放し、『オラクル』から惑星へ向かう際に使用する『キャンプシップ』の窓から外の景色を見つめる。

青と緑が映える惑星――ナベリウス。

僕たちの運命を決める、決戦の惑星。

 

『文明は存在せず、原生生物は凶暴だ。決して油断はするな。――健闘を祈る』

 

『アークス』の頂点に立つ御方から「健闘を祈る」だなんて……個人に向けての言葉ではないにしても、少し嬉しい。

 

『新たに誕生する『アークス』よ。今から諸君は、広大な宇宙へと第一歩を踏み出す。覚悟を決め、各々がパーソナルデータを入力せよ』

 

そうだ。

僕は『アークス』へ入る。

レギアス様とマリア様に育てて頂いた恩を返すために。

それが僕――『アラン=クリアフォード』の道だ。

 

『我々は、諸君を歓迎する』

 

 

 

 

――――――――――

――――――――――

――――――――――

 

 

 

 

「はぁー、ようやく終わったか。肩の凝るアリガタイお言葉だこと」

 

僕の目の前で大きく背伸びをし、肩を回す少年の姿が見える。

見知った姿に緊張で強張っていた身体が少しだけ落ち着いた気がした。

 

「そんなこと言わないでよ、アフィン。レギアス様は僕たちを心配して言ってるんだし」

 

『アフィン=サザーラン』

養成学校の同期で、主にライフルを扱うレンジャークラスの友達だ。

お調子者と言われる事が多いけど、空気を読むことに長けている……気がする。

見た目や口調とは裏腹に、実力はとても高い。

 

「分かってるさ。けどよ、俺たちも、俺たち以外も、覚悟した上で来てる。――死ぬかもしれない世界に、跳びこむってことをさ」

 

「……」

 

「それはお前だってそうだろ、アラン」

 

「…もちろんだよ」

 

僕の言葉に、アフィンがニッっと笑う。

その笑みにつられて僕も笑う。

 

「楽しそうだね、二人とも」

 

「なんだ、お前もこのシップから出発なのかよ。リオン」

 

どこからか聞こえてきた声。

その姿を探すために後ろを振り向くと、キャンプシップの転送装置から現れた少女の姿。

彼女もまた見知った人物だ。

 

「なんだとは酷い言われようですね。私が居たら嫌?」

 

『リオン=カーミラ』

彼女も養成学校の同期で、第三世代と呼ばれる複数のクラスを扱う事が出来る一人だ。

彼女は特にフォースやテクターと言った魔法系クラスを好む――と聞いた。

情報源は彼女とよくいるとある人物から。

実力は見かけ同様、優秀の一言。

 

「べっつにー」

 

「拗ねた格好しても誰も慰めないですよ?」

 

「う、煩いなー…」

 

「二人とも、仲いいね」

 

「良くない!」

 

「ただ同期の腐れ縁なだけです、アラン」

 

このやり取りも養成学校ではよくあった光景だ。

本当ならもう一人いるんだけど……流石に養成学校でトップを誇った四人が全員同じキャンプシップじゃないだろうし、ね。

――あ、このやり取りってリオンが良く言うフラグ?ってやつだったっけ――

 

「相変わらずだな、そのやり取り」

 

「あ、リュランもこのシップなんだね?」

 

「ああ」

 

やはり、リオンの言うとおり、フラグの力は絶大らしい。

僕が心の中で彼の事を考えたから当然のように彼が現れたみたいだ。

 

『リュラン=アルタメシア』

彼もアフィンやリオンと同じ養成学校の同期で、第三世代の一人だ。

大抵の人は近距離か遠距離か絞って取り組んでいたにも関わらず、彼は刀や弓を扱うブレイバーとツインマシンガンを扱うガンナーという遠近両道を行く人物だ。

彼の実力もまた、成績通りとだけ。

また、彼も僕と同じように色々と事情を抱えている身なんだけど……ここで話す事は止めておこう。

 

「にしても、俺にアランにリュラン……と、リオンの四人を同じシップに配属するだなんて……何考えてんだ?普通はバラバラに配置するもんじゃないのか?」

 

「はぁ…少しは考えたらどうですか?」

 

「た、ため息つくんじゃねえ!か、考えるから言うんじゃねえぞ!!」

 

「…必死ですね」

 

「…うん」

 

「のんびりしている暇はないぞ。そろそろ始まる」

 

流れていた映像から聞こえるカウントダウンの音。

結構話していたみたいだ。

 

「そうみたいです。それでは、私の組はもっと後ろなのでまた後で。リュラン、行こ?」

 

「ん。また後でな、アラン」

 

「頑張ろうね~」

 

因みに、順番は最初がアフィンで次が僕。

数組飛ばしてリオンの組が行き、最後にリュランだ。

あ、注目の試験内容だけど、この惑星の『森林地域の奥地調査』だ。

最深部まで行き、試験官が設置した証を手に入れたら終了って内容だ。

近年の人材不足のためか、ある程度戦えるのであれば問題ないらしい。

レギアス様も頭を悩ましているのだろう。

 

「――ぁあああっ!?分からん、分からん!?」

 

「……まだ考えてたんだ」

 

「アフィンェ、さっさと行くぜェ」

 

「わっ、お、おい!俺はまだ考え中――」

 

未だにさっきの意味について考えていたアフィンが同じ組の人に引き摺られる形で消えていった。

…大丈夫だろうか?

彼にばかり心配してはいられないけど。

次は僕だしね。

 

「準備はいいかい?」

 

「もちろんさ。行こう!」

 

目的は勿論、『アークス』の一員になること。

恩を返すために、僕の歩みはここから――

 

 

 

 

∽to be continue∽




『ヒューマン』
→人。特徴が無い事が特徴。

『ニューマン』
→New Man……ではない。見た目エルフ。病弱かもしれない。←偏見

『キャスト』
→ガチムチな方々じゃないですよ。

『クラス』
→所謂職業。『ハンター』『レンジャー』『フォース』『ブレイバー』の基本四種と『ファイター』『ガンナー』『テクター』の上位三種があり、それぞれ使用できる武器種が異なる。

『第三世代』
→New Seed(違う)。原作ではクラスを変えることのできる人=プレイヤーを示す単語。この作品では複数のクラスを身にまとう事が出来る人を指します。なお、第二世代はクラスを所持できる人。第一世代は殴る人(笑)

『――あ、このやり取りってリオンが良く言うフラグ?ってやつだったっけ――』
→「そうです、私がフラグです」

『未だにさっきの意味について考えていたアフィンが同じ組の人に引き摺られる形で消えていった。』
→So Sun Head!アフィンの頭はゴリゴリ削られたに違いない。

ゲームを知らない方でも分かるように書くつもりですが、説明ばかりだと話が進まない上に、つまらないと思うので、極力後書き等で補完していきます。
もちろん、話の構成上必要な内容は後書きではなく物語内で書きますが。
待てない人はWebへ!

誤字脱字、原作との違いに関する質問、その他感想などお待ちしています。
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