投影魔術の始祖になりました   作:金属粘性生命体

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アポとZEROでネタができるまでFGOやります。すまんな


FGO編
前日譚


 

 

 

 

 

 

「……なんて?」

 

──要望:(死ね)

 

「いや、はぁ……うん?」

 

 唐突に目の前に現れて何を言いやがりますかこの抑止力(おバカ)さんは。

 

 死になさいだって?確かに俺は生きすぎだってのは分かる。分かるが、それを俺の意思無くして殺そうとするのか?

 

「とりあえずこの心臓に突き刺した対俺即死概念宝具を取ってくれないか?話はそれからだ」

 

 まぁ概念付与した程度の宝具なら対策は既にできてるからいいんだけど、投影しておいた()()がミリ秒単位で減っていってるんだけど。

 

「とりあえず理由を話せ、そして取れ。な?」

 

──……返答:了承(仕方ねぇなぁ)

 

 そういうや否や、渋々。ほんとーに渋々、そりゃもうゆっーくりと傷口を広げるように抜いていく。その間にも残機はじゃんじゃかじゃんじゃか減っていってるので、ちょっと不安だったりする

 

 そして抜き終わったと同時にその宝具をすぐさま砲塔に装填した姿を見て苦笑いが漏れる。いや、まておい。それはもしかしてブラックバレ──

 

──効果:思考停止(それ以上詮索すんな)

 

「あ、うん」

 

 なんか強制的に思考に雑念をぶち込まれた。まぁ詮索して欲しくないなら仕方ない、後々調べるとして。

 

「で、何用?」

 

──要望:使役化(サーヴァントとしてお前が必要)

 

 ……なるほど、どこかの世界線で俺がサーヴァントとして召喚される予定があるようだ。それならそれで分かるのだが、なぜそれを今言う?

 

 『座』は確か時間の概念に囚われないはずなのだが。というかそれなら今言う必要があるのか?未来の俺がいるはずだが。

 

──【特別意訳:お前はまだサーヴァント化していない。どの時間軸でもまだ現代で止まっているからだ】

 

「なるほどね。まだ俺の人生は続いてんのかい。そしたら俺に指示が来るのも妥当か」

 

 ムーンセルの経営しかしてねぇもんな。

 

 ちなみに今はザビーズが生まれる数年前くらいだ。月の聖杯戦争はまだまだだ。

 

「……まぁ、別に俺としちゃ構わんが。俺の分体でいいか?」

 

【特別意訳:構わない。お前の魂は少々異様すぎる。本体が来たら『座』が侵食される】

 

「あい。じゃあ魂の切り取りは──」

 

【特別意訳:そい】

 

「ぐっはぁ!?」

 

 口から魂の傷より吹き出した魂の血が漏れ出る。準備無しにこれはひどい、軽く死ぬぞ!

 

【特別意訳:これで終了だ。では、また用事がある時に来る】

 

「し、暫くは来んな……魂の傷を直さなければ……ぉぉぉ……」

 

 魂は豆腐より脆いのに……うおぉ……数年はマジで動けねぇな。動いた瞬間魂がガチで引きちぎれる……

 

 

 

 

 


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