投影魔術の始祖になりました   作:金属粘性生命体

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中世にて

 

 

──おっす、茶しばいてっか?そっかそっか無理かぁ……まぁこんな蛮族共に攻められてりゃろくに食料もないよなぁ。仕方がねぇから幾らか食料買ってきたぜ。格安価格でいいぞ、しばらく持ってくれにゃこっちも寂しいしな……おう、何ヶ所かの村人達は俺の一族が安全なとこに案内してら。心配すんな。

 

 

 

 よぉ、皆の衆。俺だ……そういえば名乗ってなかったな。改めて自己紹介しようか。

 

 俺の今の名前はボリス。あぁそうだ、今の名前だ。俺が生まれた時の名前はヴェルグってんだ。まぁこれに関しては時代に合わせて名前を変えてるからな。仕方がないってところがある。

 

 そんで今どこにいるかだが……恐らく西暦600年くらいかな?そんぐらいのブリテンだ。そう、かのアーサー王がいる国だな。

 

 あん?誰と話してたって?そりゃケイ卿だよ、アーサー王の義兄だよ。こいつ一応裏方の兵站とか色々とやってるからな、商人として取り引きしてもらってんだ。

 

「にしてもまた随分とこっぴどくやられたみたいだな、外で倒れてる兵たちの顔は見たか?疲労しすぎてあれはもはや生きた死人(アンデッドもどき)だろ。どうにかしてやれんのか?」

生きた死人(アンデッドもどき)だろ。どうにかしてやれんのか?」

「どうにか出来たらしてるさ、それにこんな状況になっているのも円卓の騎士(アホども)の攻撃の強さのせいだ。一撃一撃が地を割るってことを知っているのに何故周りを見ずに行動するのだ……やはりあいつらはゴリラだ、最近だとボーマンもゴリラになってきている気がする……いつの間に円卓はゴリラの楽園になったんだ?しかも我らが王も高い魔力を活かした猪突猛進、あれではバーサーカーではないか……なんなのだ……円卓とは本当になんなのだ……」

 

 なんか苦悩しているが俺からすると知らんとしか言いようがない。でもぶっちゃけるとお前も一兵卒の騎士からすると十分ゴリラだよ、モードレッド軍相手に奮闘するケイ卿さんや。

 

「ま、そこんとこ頑張んなよ。どっちみちブリテンは滅ぶんだからさ」

「……まぁそうだな。今のままいけばブリテンは滅びに垂直落下だ、それに最近はギネヴィアとランスロットも不穏だしな……はぁ、調べれば調べるほどブリテンの滅びまっしぐらの現状が浮き彫りになってしまう。だが滅び(それ)もまたいいのかもな……アーサー王を……」

 

 1人の世界に入ってしまったようだ。てことで俺はおさらば。あと数年で滅ぶブリテンよ、せめて穏やかな滅びになることを願うよ……ま、そんなことになったら選定事象ですが。相も変わらず抑止力ってのはめんどくさいね、最近だと俺の存在に気づいたのか妙に刺客とか多いけど。

 

 最後にアーサー王に謁見してから帰りましょ……健闘を祈るってな。忠告だけはしとくか。言葉足らずで終わらすなよって、何も変わらんと思うけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 場面が変わり月にて。

 

 さってと、じゃあ記録開始しますかね……いい感じに出来上がってるし。

 

「そこんとこどう思う、()()()

「知らん、勝手にやればよかろう」

「そんじゃ勝手にやらせてもらうぜっと」

 

 何してもいいという許可を得たので隣に立つ朱い月を放置して月面に作成した【太陽系全体観察・記録機構[アカシックレコードVer.3]】を起動する。

 そう、Ver.3である。詳しく説明するのはだるいので簡潔に行くと、こいつはいわゆる地球全体を記録する超特大の記録機器であるのだが……一代目は地上に作ったら幻想種のドラゴンに踏み潰された。まぁ何となく察してたので試作型って感じでどういう風に作るのか決めるためのものであったため良しとしたのだ。2代目は月の表面に作ろうとしたのだが……朱い月に見つかり破壊された。その後俺と朱い月は喧嘩して俺が勝ったので月全体の所有と、朱い月本人の奴隷化を求めて承諾された。なので朱い月は俺の使い魔である。とんでもねぇ使い魔ですねぇ……なおその後TYPE-〇〇の水金火木土天海冥のアルテミットワン共ともやり合ったりしてる。軒並み叩き潰したがなかなか強かった。ごめん嘘、500回ぐらい死にかけた。

 

 おっと、かなり話ズレたな。そんで最後に三代目、それがこいつである。月そのものを記録媒体として量子力学やらなんやらも使い改造したとんでも記録媒体、及び情報処理機構。その能力は非常に高く、太陽系全体を記録することが出来る。うはははは……やらかしたな。だが別に悪用する気は無い、単にこれは投影魔術の補佐のため。これを用いれば宝具から神造兵器までありとあらゆるものを作り出せる。

 

 とまぁここまでイキリ散らしたがその正体はムーンセルそのものである。単に所有権を物理的に奪っただけですとも、量子力学なんざ使っておりません。TYPEシリーズやらキシュア・ゼルリッチのなどと共に完全制圧しその全てを俺のものとしただけです。その後に色々とやってる俺専用になっただけです。

 

「いや……ぶっちゃけやりすぎたとは思う」

 

 だからといってやめるわけないじゃろ、ムーンセルは俺のもんだ。未来の魔術師になんかやるものか。ヴェルバーシリーズに対抗するための存在でもあるんだからな……

 

「まさか月にこんなものがあったとは思わんかったがな」

「TYPE-MOONからすると複雑よな」

 

 産まれる前から体を改造されてたようなもんだしな。

 

「んでまぁ、用事は済んだから俺は地球に戻るわ」

「そうか……いつ戻ってくる?」

「TYPE-EARTHを回収したら、かねぇ。いつ現れるか知らんが奴がいないと地球では下手な行動できないんだよな」

 

 それもこれもアラヤとガイアが悪い。あいつらいるからこっちからすると下手なことが出来ないんだよな、めんどくせぇ……

 

「まぁそこら辺は実力行使でやるとして……ひとまずは朱い月……ってのも変だな、次回来るまでに名前考えとくか。お前さんはいつも通り過ごしてていいぞ、キシュアの方はこっちが対応する」

 

 万華鏡野郎は相も変わらず激つよだからな、俺じゃないと対応できん。月降ってきても対応できるとか本当に人間じゃねぇよあいつ……いや、死徒だったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴォーディガーンねぇ」

 

 ブリテンへ月から戻ると既に戦闘が開始されていた。これこそがブリテンの地の最後の抵抗、他者にやられるなら自爆すると言わんばかりの最強の幻想種。

 

「苦戦してんな……」

 

 そんな化け物と単独で戦闘しているのがアルトリア・ペンドラゴン。確かに魔力が多く、竜の心臓を持つといえども相手はブリテンそのもの。かなり厳しい戦いを強いられているようだ。

 

「そんじゃま……ちょっかい出しますかね」

 

 史実通り行かせるためにちょいと援護を開始する。

 

──投影魔術起動

 

──ムーンセルにアクセス

 

──ムーンセルより警告【現在はまだ試運転段階です、不安定ですが──】

 

「そんなもん無視だ、取り出すのはゲイ・ボルグでいい」

 

──……承認

 

──投影開始

 

 右手に重みを感じる。そこにはケルトの大英雄、クー・フーリンの最愛の武器【ゲイ・ボルグ】が投影されていた。

 

──試作段階【再現度/80%】

 

──因果の逆転……付与完了

 

──使用可能(オールグリーン)

 

 跳躍、振りかぶって……

 

抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルグ)

 

 ま、せいぜいがこれぐらいの援護だ。今後とんでもねぇのが来るからな。

 

 投擲したゲイ・ボルグは無数に分裂し、ヴォーディガーン及びサクソン人の心臓へめがけ飛んで行く。あとはもう放置である、頑張れ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





とんでもねぇ主人公が出来上がった。性能をつらつらと書き並べるとこう。


【名称】本名:ヴェルグ 別名:[多数あるため不明]
【年齢】凡そ2500歳
【性別】恐らく男
【種別】人間……かも
【属性】中立・中庸
【起源】偽造・模造・複製
【魔術特性】投影・強化・解析・改造
【身体構造】
[頭]
ムーンセルの手により魔改造された超強化脳みそ、その本体は虚数空間を使いムーンセルと通信が可能になっている。神造兵器?もちろん投影可能、モノホンと同じのをね。
[胴体]
心臓を聖杯そのものに変えている、ついでとばかりにムーンセルとも繋がってるので実質無限の魔力を持つ。
[手・足]
骨と筋肉を竜の物に置き換えている、そのためこいつ実質的に竜である。バルムンクが最大の弱点の模様。
[内臓]
ほとんどの内臓を竜のものに変えてる。これもか……やっぱり人間じゃねぇなお前。

【能力】
実質無限の魔力
固有結界[????]
制限なしの投影魔術
TYPE-シリーズを単独で相手することが出来る。水星のアルティメットワンの権限も効きません、だって竜だもの。
他の魔術はムーンセルが代行可能。

 結論
【人の姿をした竜】

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