ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね   作:闇谷 紅

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これにてカール救援編は終了と言ったな、あれは嘘だ。

……と言うか、最終話振り忘れてただけなんですけどね。すみません。

そう言う訳で次の章のプロローグにぶち込もうか迷ってた話を投下しておきます。


最終話「はじめまして」

 

『あ』

 

 モシャスも切れ、いざダイ達と合流だとルーラの呪文を唱えようとした俺は思わず声を上げて動きを止めた。

 

『どうしたよ?』

『忘れてた、鬼岩城のこと』

 

 俺が元偽ポップに問われてそう返せば、メラゴーストに戻った偽ポップもあ゛と声を漏らす。

 

『原作はカールが滅んでたから何の問題もなかったけどさ、この近くを通るだろう鬼岩城がカールを放っておくと思う?』

『……ねえな。けど、どう説明するよ?』

『うぐっ』

 

 そう問われて俺は言葉に詰まった。確かに、原作知識で敵の本拠地が巨大ゴーレムと化し歩いて接近してくるので避難してください、だなんて言えるはずもない。

 

『とは言え放っては置けないし、偽ポップは先に行ってて。俺はホルキンスさんに二次侵攻の可能性についての懸念って形で忠告してくるから』

『そっか、わかった。じゃあな、ルーラッ!』

 

 片腕を上げて元偽ポップが飛び立つのを見届けた俺は、すぐにホルキンスへの忠告するに至るでっちあげの動機について考え始める。バランとドラゴンの軍勢でも駄目だったから、魔王軍がそれ以上の力をもって再襲撃してくる可能性があるのではと危惧したとかそんなところだろうか。

 

(逃げる訓練はするって言ってたし、その辺りにもう少し力を入れてもらえるように言っておこう)

 

 流石にバランがどこに行ったかわからない状況でダイ達の元に戻らずカールで鬼岩城を待ち受けるわけにはいかない。俺の記憶が確かなら、鬼岩城にはバラン以外の生き残った軍団長とハドラーが揃ってるはずだ。動き出した鬼岩城だけでも厄介なのに、複数の軍団長とか話にならない。

 

(ドラゴンを倒してバランも撃退した、理屈の上ではバランにモシャスしてそこに竜闘気と炎の闘気を乗っけることは出来るけど、竜魔人は見てないもんな)

 

 竜の紋章の力をコピーできた以上、竜の騎士の最強戦闘形態をコピーできる可能性はある。

 

(炎竜魔人。ただ、敵を倒すまで止まらない狂戦士みたいなところがあるし)

 

 原作のハドラーの身体には黒の核晶と呼ばれる一個で大陸一つ吹っ飛ばす凶悪な爆弾を仕込まれることになって居たはずだ。

 

(そしてこっちは炎の闘気。うん、なんていうかもうね「誘爆しちゃうぞ♪」って言ってるようなモノだよね、この組み合わせ)

 

 俺としては避けたいが魔王軍が、いや大魔王が俺を脅威と見なしたなら躊躇うまい。ハドラーに爆弾仕込んで差し向けるだろう。

 

(一応消滅呪文で起爆させずに消滅させられるのではってどこかで議論してるのを見た記憶があるけど、あれ、公式設定じゃないしなあ)

 

 試すのに自分の命を掛け金としないといけないようなギャンブルはご遠慮願いたい。

 

(流石に他に回避方法が無ければ仕方ないけどさ。とは言えいきなり黒の核晶仕込んだ敵がやってくるなんてことはないだろうし)

 

 方策はおいおい考えていけばいい。まずは忠告だと俺はカールの城下町に向かおうとし。

 

「おや? ひょっとして忘れ物かな?」

『え』

 

 聞き覚えのある様でない声に俺は固まって。

 

『っ、モシャス!』

 

 即座に呪文でダイの姿に変身すると呪文を唱えた。

 

「ヒャダインッ!」

 

 俺の唱えた呪文は周囲の木々や地面を凍てつかせ。

 

「ウフフフフッ」

「げっ」

 

 凍てついた木の中から生えるように出てきた仮面の道化師に思わず顔を引きつらせた。

 

(ピンポイントに来やがったーっ?!)

 

 原作知識持ちだからこそ俺は知っている、その道化師が頭部に黒の核晶を仕込まれた操り人形であるという事実を。

 

「ヒャダインに巻き込まれて平然としてるなんて……」

「まァ、あてずっぽうの広範囲呪文だったからねェ」

 

 だが、こちらが秘密を知ってるなんて悟らせるわけにはいかず、続けた即興の言い訳に平然と肩をすくめて見せ。

 

「ナイストゥミ~チュ~! メラゴースト君でよかったかな?」

 

 死神は英語で挨拶すると、キルバーンと名乗った。

 

「クチの悪い友達は『死神』なんて呼ぶけどね……」

「死神……その死神がおれになんの用なんだ?!」

 

 正直死神なんて名乗る頭に爆弾仕込んだ物騒なやつがやって来てる時点で暗殺しかないような気はするものの俺が尋ねれば、死神は口を開き。

 

「実は大魔王バーンさまがキミに会ってみたいと仰せでね。今日はキミにその招待に応じてもらえるかの意向確認に来たって訳さ」

「は?」

 

 俺は固まった。

 

「アッテミタイ?」

「そうそう」

 

 思わず絞り出したオウム返しの問いにキルバーンは頷いて見せ。

 

「ちなみにボクが足を運んだのは、ハドラー君やザボエラ君ではキミの心象が良くないだろうという理由でもあるんだけど」

「あー」

 

 戦ったことのない相手にメッセンジャーを任せるということはそれなりに気を使ってるのか。

 

「って、魔軍司令や軍団長をメッセンジャーにするのは人材の無駄遣いじゃ?」

「そうは言っても、普通のモンスターを差し向けた場合、何か言うより早く見つかった時点でキミに倒されてしまうんじゃないかな?」

「う゛」

 

 キルバーンにも呪文ぶちかましたばかりの俺としては流石に反論できず。

 

「それはそれとして、ドレスコードはないからキミさえ良ければ今からでも案内できるけど、どうする?」

 

 敵の総大将からの誘い。考えようによっては好機かもしれないが、リスクもでかい。

 

「おれは……」

 

 しばらく考えてから、口を開くと俺は答えた。

 




まさかのお誘い。

まぁ、バラン倒したって知られたら可能性の一つとしてあるわなぁって感じで、うん。

果たしてメラゴースト君は本当にダイと合流できるのか?

次編を待て!
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