とある戦姫の翳裂閃光   作:ドナルド・カーネル

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どうも作者です。
こちらの方も今年最後の投稿です。
本編前にちょっとした小ネタを入れてみます

題名:見た目で判断するのは早計である。
上条「何か明らか迷子です的なオーラを発しているちびっ子がいる・・・」
ロリマリア「子供じゃないわよッ!私は立派な大人よ!ほら、ちゃんとここに年齢も書いてあるでしょッ!!」
上条「え、うわまじだ。すんません子供扱いしちゃって・・・」
ロリマリア(あれ、すんなりと年上だって分かって貰えた!やっぱり私は大人なのよ、セレナ!!)
上条(あー、小萌先生と同じ見た目で誤解されるタイプの人か・・・。きっとビールや煙まみれになるまでたばことか吸ってんだろな・・・・・・)

それではどうぞ。


買い物日和な回復記念日/forth days

1

「やっと包帯が外れた!もうこのうざったい暑さともおさらばだぁ!!」

 

「・・・はいはい良かったねー」

 

もうこんな会話を何回もしているので正直なところちょっと飽き飽きしている。でも、ものすごくうれしそうな彼の顔を見ると、そんな事を言えなくなってしまうので、さっきから同じような返事を立花は繰り返していた。

 

(・・・弟がいるって、こんな感じなのかな?)

 

昨日知ったことであるが立花の方が上条よりも一つ年上である。だが中学三年から学校に行くのをやめ、家出をしていたために高校も行ってはおらず、どちらかと言えば同級生的な存在に感じていた。

一方上条はと言うと、

 

(立花がまさか俺より年上だなんて、ちょっと驚きだったな)

 

昨日までの時点で彼女について分かったことは、自分よりも年上であり、家事能力は高く、頭も良く上条が悩んでいた宿題の答えをわかりやすく解説してくれたことから、自分よりも優等生であるは明らかである。

そして、以外と力が強くなんというかごr

 

「・・・上条、今なんか変なこと考えなかった?」

 

「イエ、ナニモカンガエテマセンヨ」

 

「・・・なら良いけど」

 

(こいつ、もしかして心が読めるんじゃ?いやそんなことないよな・・・)

 

ハハハと笑って誤魔化しにかかる。昨日までで3発くらい殴られているが、その威力は同じ年頃の少女の威力ではなく、同級生のおでこ委員長のヘッドバッドよりも重い一撃を何発も喰らいたくはない。

怪しげな笑い方をしている彼をジト目で見ながら歩いていると、病院から家に帰っていると思っていたが、どうやら違う道を歩いていることに気がつき、彼に何処へ向かっているか尋ねてみた。

 

「・・・ねえ上条。私たち何処へ行ってるの?」

 

「あー、セブンスミストで買い物でも行こうかなって思ってるけど」

 

「せぶんす、みすと・・・?」

 

「第七学区(ここ)の商業施設のことだよ。行ったことないのか」

 

「・・・うん、初めてかな。でも何でそんなところに・・・・・」

 

「お前の服を買いに行こうかなと思ってな。ほら、いつまでも俺の服でいるのもあれだし、それにお前下着の類が・・・」

 

「それ以上余計なことを言うなっ!?」

 

顔を真っ赤にして上条の首を絞め黙らせにかかる。上条からすれば命の危機だが端から見れば痴話喧嘩にしか見えず、つまりは・・・

 

「カミやん、お取り込みの所申し訳ないんやけどな。今カミやんの首を絞めにかかっている美少女は誰なん?」

 

後ろから世界三大テノールもびっくりな野太い驚きの声だって出てくるものだ。立花はその声を聞いてから一呼吸もしない間に首から手を離し、上条はこの聞き覚えの相手の顔を思い浮かべながら振り返る。その先にいたのは身長180CMを超す長身で青色の髪に耳にピアスを付けた男が立っていた。

 

「げっ!青髪ピアス・・・」

 

「なんやその反応は。まさか貴様、我ら信頼と実績の負け犬組(モテない)から足洗おうとしとんちゃうやろなっ!?」

 

「人をそんなふざけた組に入れたんじゃねえ!あと、立花と俺はそういう関係じゃねぇよ!?」

 

「ほーん、じゃあどういったご関係なん?」

 

うっ、と喉から出てきそうな言葉が詰まってしまう。ここで正直に言えば確実に殺(や)られた後、登校日に魔女裁判的なものにかけられる事を想像するのは容易だ。

勿論そんな目に遭いたくはないので、顔色を変えないようにしながら弁明を行う。

 

「こいつは学園都市の外にいる従姉妹だよ。学園都市のツアー抽選に当たって、今はフリーの時間だから俺の所に来たって訳だよ。な(・)、(・)響(・)」

 

「!?」

 

(顔に出さないで立花さん!ここは俺の嘘にのってくれ、頼む!)

 

いきなり名前で呼ばれたことに立花は驚いた顔をしてしまう。そんな彼女に、いつもの顔で芝居に乗るよう念を送りだす上条。そしてそんな彼の思いが届いたのか、今の状況を察したのか分からないが、

 

「・・・うん」

 

「なーんやそうやったんか。まあカミやんはボクらと同じ負け犬組(モテない)で影の住人やもんな!」

 

「さらっとマイナスな人格評価を追加してんじゃねえよ」

 

だが実際上条も自身のことを隅っこにいるオタク的な人物だと思っている節があり、放課後に映える目的でタピオカ専門店に行く人物を直視出来ない人間なのである。

 

「じゃあボクは用事があるから。ほなサイナラ」

 

「じゃあな青髪。また風紀委員(ジャッジメント)に職質される目的で不審なことするんじゃねえぞー」

 

「あはーっ!それはもうやった後やでーー!!」

 

「すでに手遅れだったか・・・っ!?」

 

もう後戻りできない所まで進んでいる友人と、一体どういう風に接すればよいのだろうかと上条は軽く頭を抱えていた。

一方立花はなんだか不機嫌なオーラを発しており、

 

「・・・私はあの人と同じだと思われていたのか」

 

「え?・・・ああそういやそんな事言ったっけな」

 

「・・・私ってそんなに変な子に見えたかな」

 

「この真夏に長袖着て寝てる奴なんて頭のおかしなへんtグヘっ」

 

脇腹あたりに鈍い痛みが付与されたツッコミがはいる。

 

「い、今はそんな事思ってねえから」

 

「ふーん、じゃあどう思ってるのさ」

 

うーんと少し悩んだ末に、

 

「ちょっと無愛想だけど、優しくて良い奴かな。俺が怪我してるからって洗い物とか手伝ってくれてるじゃん」

 

「・・・そ、それは泊めさせてもらってるしそれのお礼というか何というか」

 

「そういうのは気にしなくていいって言っただろ。だから今日は手伝ってたお礼ってのでお前の服を買わさせてくれよ」

 

「・・・・・、」

 

そう言われると立花はそっぽを向き、頬が緩まないよう顔を固定し始めていた。

久しぶりに褒められたからなのか嬉しかったのか、顔は中々戻る事はなかった。

 

「じゃあ涼みに行くのも目的でさっさと行こうぜ、立(・)花(・)」

 

「・・・あのさ、上条。さっきは名前で呼んでくれたけど、また名字に戻すの?」

 

「え、名前で呼ばれるの嫌じゃねえのか」

 

「わ、私はどっちでも良いかなって。どっちかっていうと名前で呼ばれたいかな」

 

「?ごめん最後のほう聞えなかったんだけど」

 

「き、気にしなくて良いから!」

 

ふと口から漏れた言葉に驚いたため誤魔化しはじめた。

 

「ほ、ほら!暑いの嫌だし、さっさと行くよっ!!」

 

「お、おい!そっちは逆だぞ!」

 

そんな言葉が出てしまうほど人肌が恋しくなっている事に気がついたが、何故かその感情は嫌だとはものだとは思うことは出来なかった。

 

 

 

 

 

 

2

「意外と服買ってないけど、良いのか?」

 

「良いの。何時までもあんたのとこに居るわけじゃないし、三着位あれば十分だよ」

 

「お前がそれでいいって言うなら別にいいけど」

 

セブンスミストにて、彼女の普段着を買い始めてまあまあ時間が経っている気がする。男物の服をあまり躊躇いなく着ていたので、そんなに気にしないタイプなのかと思っていたが、年頃の女の子らしく着る物をしっかり吟味しながら買い物をしていた。

買った物は短パンやホットパンツと言われる丈の短いズボンと、灰色と黄色、そして黒色のパーカー、それにあわせたTシャツであった。

 

「俺も冬場はパーカー着るけど、夏はなぁ・・・」

 

「結構便利だよ。急に雨が降ってきたときには傘の代わりになるし、寝るときは布団の変わりにもなるし」

 

「お前本当に壮絶な暮らしをしてたんだな・・・」

 

「・・・引いた?」

 

「いや、やっぱあの時お前を家に招いて正解だった、って思ってるよ」

 

あの時家に来るよう言わなければ本当に公園をキャンプ場として寝泊まりするつもりだったのかと思うと、過去の自分に良くやったと言いたくなってきた。

 

「・・・あとは下着だけだから、一人で探してくる」

 

「分かった。じゃああそこのベンチで座って待ってるわ」

 

立花が下着屋に行くの見送った後、ベンチに座りボーっとし始めた。

携帯のアプリゲームをいじって待つことも出来たが、何だがやる気が起きず昼寝でもしようかと考えていると、突然視界が真っ暗になり、

 

「だーれだ♪」

後ろから声と柔らかい物が頭に当たっていた。

色々と役得な状況だが、見えない周りの視線が気になるため答えようか口を動かす前にいたずらの主が先に仕掛けてきた。

 

「ふふふ、分からないか。ではヒントを上げよう。私の今日のブラはピンク色だ」

 

「そのヒントで当てることが出来たらただの変態じゃないですか!?何やってんすか雲川先輩!」

 

「あはは!相変わらず君はか(・)ら(・)か(・)い(・)がいがあるな」

 

けらけらと笑いながら上条の前に現れた少女の名前は雲川芹亜。ヘソ出し夏用セーラー服にカチューシャを身につけた上条の先輩である。

なんだかとてもからかい上手な大人のお姉さんの印象が強いが今の彼女の内心はというと、

 

(い、いろいろと凄まじいことをしてしまったっ!大丈夫だろうか。こう、痴女みたいな扱いをされないだろうか!?)

 

全然余裕なんてない感じであった。

だがそれを悟らせないようなポーカーフェイスのまま、上条の隣に座る。

 

「久しぶりッすね。先輩も買い物ですか?」

 

「いーや、私はウィンドウショッピングだから、買う事が目的ではないよ。そういう君こそ、女性ブランドの服なんか買ってどうしたんだい?」

 

「これは従姉妹が買った服で、俺はそれの荷物番をやってるだけですよ。てかよく俺が持っているのが女性物だって気がつきましたね」

 

「そこのブランドは私も利用していてね。だからすぐに分かったというわけさ」

 

「おおーさすが先輩!なんか探偵みたいですね」

 

「これくらい、初歩的なことだよ少年。あと私はてっきり女装の趣味にでも目覚めたのかと思ったのだが、いや失敬失敬」

 

「このガタイで女装してもネタ枠にしかならないですよ」

 

「いや、君小さいから結構イケるんじゃ・・・」

 

「イケようとイケまいと俺はやりませんからね!?」

 

彼女と会えばいつもこういったくだらない会話をしたり、上条が知らない雑学をひけらかしてはスゲーっす先輩と羨望の眼差しを送ることに楽しんだりしている雲川だったりする。

適当な会話をしていると、雲川から新しい話題が振られた。

 

「そういえば少年。一昨日この近くで銀行強盗があったのを知っているかな?」

 

「えっ!?い、いや知らないっすね・・・」

 

嘘である。いくら治安が悪いこの町といえど、この近くで一昨日に起きた銀行強盗といえば、あの銀行強盗のことに決まっている。

だがここで知っている的な反応をするのは面倒なので、知らない振りをする。

その反応に彼女もあまり深くは聞いてくることはなく、話を続けた。

 

「そうか。いやうちの学校の警備員(アンチスキル)の先生方がそんな話をしていたのでな、ちょっと盗みぎ・・・小耳に挟んだんだよ」

 

「なんか今ヤバいこと言いそうになっていた気がしてけど、とりあえず話が気になるんでスルーしますね」

 

「察しが良くて助かるよ。それで、話によると強盗三人は、自分たちが入ってきたときにはノビていたようでな。話を聞いたところによると、どうやら正義のヒーローがそいつらをボコボコにしたようだそうだ」

 

「そ、そうなんですか・・・。なんていうかそんな漫画みたいな人がいるんもんなんですね~」

 

「君がそれを言うかね、全く・・・・・」

 

「えっと、先輩?」

 

「ああすまない。それで話を戻すと、暴れまくった内の一人は奇妙な格好をしていてな。君が先程言っていた漫画やアニメに出てくる萌えヒロイン的な格好をしながら、それとは裏腹なやり方で強盗二人を退治したようだが・・・」

 

(間違いない。立花の事だ・・・・・)

 

あの暴れっぷりを見てた人達は多くいたはずだ。いつか彼女について色々と事情を聞かれるような事になるのかと思っていると、話は一転する。

 

「その萌えヒロインだがな、どうやらこ(・)の(・)町(・)に(・)は(・)存(・)在(・)し(・)な(・)い(・)人(・)物(・)の(・)よ(・)う(・)な(・)の(・)だ(・)」

 

「・・・え。それって一体?」

 

「いや、証言や防犯カメラから彼女がいたことは確かなようだが、書庫(バンク)で調べてみても、その女に関する検索件数は0だったらしい」

 

「0ってそんな事・・・」

 

「少なくともこの町に入ったのなら、生きていようと死んでいようとその情報は記録されるのに、一つも出てこないとは不可解だ。では不法侵入者なのかというと、この町でそんなたいそれた事を行うのなら用心深く行うに決まってる。なのにわざわざ目撃情報を残しているとなるといよいよ何の目的なのか分からなくなってくるものさ」

 

「・・・・・、」

 

雲川の話を聞きながら、初めて立花にあった日のことを思い出す。分厚い長袖長ズボンといった季節外れの衣服。だがその格好に対して何の疑問を持っておらず、着ているのが当り前だと言わんばかりな様子であった。

あの時はそういった趣味を持つ変わった少女なのかと考えていたが、この三日間一緒に暮らしてみてそんなことをするよな人物ではない事は容易に想像できる。

 

何故、立花響はそのような格好をしていたのか。何故、彼女のデータがこの街に一つとしてないのか。

足りない頭で考えるが、答えどころか仮説も思いつかない。

それでも考えて、考えぬいて。そして・・・・・。

 

「・・・おーい、聞えてないのかー少年ーー?」

 

「!あ、すみませんせんp・・・って何でそんなに近づいてるんですか!?」

 

「いや、君が先程から反応しないから近づいてみようかと思ってね」

 

上条の目と鼻の先まで近づいていた雲川に気がついていないほど、考えを巡らせていたのがよく分かる。

だが上条が気がついたからといって雲川は離れるどころか、余計に近づき、

 

「先輩、これ以上は・・・っ!?」

 

「そう固くなるな。一夏の過ち的なものだ・・・」

 

「あのでも、こういうのって家でするべきなのでは!?」

 

「そうか、ではこれから君の家にでもいk

 

 

「上条ッッッ!!!!??」

 

 

 

騒がしいショッピングモール内の中でひときわ大きな声が響き渡る。

声がする方向にいたのは、

 

鬼気迫った表情をした立花響だった。

 

 

 

 

 

 

3

「・・・これだけあったら充分でしょ」

 

下着選びが終わり、籠の中に入った下着をレジに持って行こうとする立花の目に、とあるブラジャーが見える。

上の谷間を隠せるタイプのブラジャー。だが真ん中には可愛らしい猫の形をしたあなから谷間が見える物のようだ。

 

「・・・最近の子ってこんなの着るんだ・・・・・」

 

学校にも行っておらず、会話もあの少年以外とはしていないから流行についていけてないのである。

 

(・・・こういうの着たら、あいつも喜ぶのかな・・・・・)

 

野宿をしていた時、たまに落ちてある男性向け雑誌の中にあるグラビア特集には、下着や派手な水着をきた女性が多くいた。

立花からすればどれも同じように見えていたが、男からすれば別物に見えていたのだから、毎週そういった雑誌を買っては盛り上がっていたのだろう。

一瞬、手に取って見てみようかと考えたが、包帯とれたからといってまだ完全回復したわけではない彼に負担をかけるわけにもいかないと思い、レジの方へ向かっていると。

 

 

知らない女に寄りそられていた、上条当麻が見えた。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

自然と間抜けな声が出しながら、籠が手からスリ落ちていた。自分からすれば唯一の知り合いではあるが、あの人当たりのいい性格であれば沢山の人との付き合いもあれば、友達だって沢山いるだろう。

 

ああなのに、胸が痛くなる。近い距離で話をしているの見ているだけで、頭がグチャグチャになってくる。

 

(いやだ、何か分からないけど嫌だッッ!?)

 

そして女はあろうことかこんな事を言った。

 

「そう固くなるな。一夏の過ち的なものだ・・・」

 

ブチッ!その言葉を聞いた瞬間、頭の中にあった何かがぶち切れる音が聞えた。

それと同時に、周りの目など気にせず叫びちらしていた。

 

「上条ッッッ!!!!??」

 

 

 

 

「え!何、どうしたの立花!?」

 

いきなり名前を呼ばれたので驚きながら立花の名を呼ぶ。上条は驚いてはいるが、平然とした様子であったが、立花はその逆の雰囲気を纏いながら彼に近づき、そしていきなり彼の腕を組み始めた。

 

「ど、どうしたんだよいきなり・・・」

 

「・・・・・、」

 

「いやなんか反応して貰えませんかね・・・」

 

腕にがっしりっと力を入れたまま自分の胸の方へと寄せていく。なんなら胸を腕にひっつけそうな距離までとか付いていく。

それを見た雲川は面白くなさそうな表情をする。

 

「・・・少年、その娘が君の従姉妹か。ずいぶんと深い仲のようだなぁ」

 

「いや、そういうのじゃ「なに、あんたには関係ないでしょ?」なんでそんな敵意MAXな反応をしているのでせうか!!?」

 

「そうだな。私たちはただの先輩後輩関係であってそういった仲ではないよ。だがな・・・」

 

そう言って立花の耳元まで近づき上条にギリギリ聞えない位の声で、

 

「あまり彼を、自分の全てのように扱うのはやめろ。重い女は嫌われるぞ」

 

先程までの怒りとは違う、冷め切った感情を彼女にぶつける。

 

「ッ!?何を・・・ッ!?」

 

「すまない少年。少し用事を思い出してしまった。ではまたな」

 

「あ、はい。それじゃあまた」

 

そう言って雲川は人混みの中へ消えていった。

立花はそんな彼女が視界から消えるまで、ずっと睨み続けていた。

 

「なあ立花。お前先輩になんでそんなに敵意を抱いてんだよ。悪い人じゃないぜ」

 

「・・・分かんない。でも何か・・・・・」

 

「何かって、なんだよ?」

 

「・・・・・何でもない。下着買うから着いてきて」

 

「いや、それは「いいからっ!!」わ、分かったよ」

 

それから終始機嫌の悪いまま立花は買い物を終え、上条と共に家に帰った。

そして何故か、家に帰ってからずっと上条の元を離れようとはしなかった。

 

(・・・何も知らないくせに!私には上条しかいないのに、何でそんな事を・・・・・ッ!?)

 

雲川はどうしてそんな事を言ったのか、立花には理解出来なかった。




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