ペルソナ THE PHANTOM ELEVENS ~心の怪盗団と革命の風~   作:ヒビキ7991

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Act.07/志帆の悲劇 踊れ、私のペルソナ!《後編》

~古城1F 中央ホール~

 

 

鴨志田パレスに侵入した一同は、以前と同じく換気口から古城内に侵入。そして1階中央ホールの側まで来た。中央ホールでは丁度、シャドウ鴨志田が兵士達に演説を行っていた。

 

 

シャドウ鴨志田

「先日の侵入者の一件、実に面白い余興であった。だが、あんなクズどもに俺様の城を荒らされるのは我慢ならん!警備を強化しろ!見つけ次第殺せ!首を持ってきた者には褒美をくれてやろう!」

 

 

「ウオオオオオオ!鴨志田様バンザーイ!」

 

 

シャドウ鴨志田の演説を聞いて、兵士達は歓声をあげる。

 

 

竜司

「なぁモナ!アイツぶっ倒せば、それで終わりじゃねーのか?」

 

モルガナ

「バカ、あの兵士の数じゃ返り討ちにされるだけだ。前ので懲りただろ?それにお前達はアイツに罪を告白させたいんだろ?だったら倒しても無意味だ。倒すんじゃなくて、欲望のオタカラを盗むんだ。」

 

蓮

「で、そのオタカラは何処にある?」

 

モルガナ

「多分この城の奥だ。ヤツが外へ出て来てる今のうちに、奥へ侵入するぞ!」

 

 

一同は一旦中央ホールを離れ、別ルートからの侵入を開始する。すると、しばらく進んで前方に巡回中の兵士を発見した。

 

 

天馬

「見張りが多いな………」

 

モルガナ

「丁度良い。お前達にアレを教えるには良い機会だ。」

 

蓮

「アレ?」

 

モルガナ

「ああ、よく聞け?シャドウってのは、ペルソナと同じく人間の心から生まれた存在だ。当然言葉だって喋れるから、会話する事も可能。だから追い詰めてから話し掛ければ、命惜しさに自ら金品を差し出してきたりする。その方が、ただ倒すよりもイイ物が手に入る可能性が高い。」

 

竜司

「………けどそれ、何か怪盗って言うより強盗っぽくね?」

 

グッドストライカー

「別にやったってバチ当たらねぇよ。人じゃないんだから。」

 

モルガナ

「まぁ物は試しだ。まずは敵を攻撃して、動けなくなったところを取り囲め。」

 

蓮

「よし、分かった。」

 

 

蓮達は兵士に向かって走り、蓮はジャンプして背後から番兵に跳びついた。

 

 

兵士

「な、何者だ!?」

 

蓮

「暴いてやる!」

 

 

ベリッ!

 

 

蓮は兵士の仮面を引き剥がす。すると、兵士は妖精の姿をした少女のシャドウ《ピクシー》へと姿を変えた。

 

 

ピクシー

「キャッ!だ、誰!?」

 

天馬

「丁度良いや、早速試してみよう!」

 

 

天馬は蓮から預かったジョーカーダイヤルファイターを手に取り、VSチェンジャーにセット。

 

 

『ジョーカー!』

 

 

さらにダイヤルを回し、3桁の数字を入力。

 

 

『2・4・5!(キュピーン!)マスカレイズ!』

 

 

そして黒いグリップを握り、銃身を右へ90度回し、トリガーを引いた。

 

 

『ミラクルブースト!』

 

 

トリガーを引いた瞬間、ジョーカーダイヤルファイターは光の球となって放たれ天馬の左腕と合体。天馬は左腕に、アルセーヌの手を思わせる強靭な黒い爪を装備した。

 

 

天馬

「おお、カッコいい!名付けて《ジョーカークロー》だ!」

 

 

天馬はジョーカークローを振り上げ、闇のエネルギーの刃をピクシーに向けて放つ。

 

 

天馬

「セイヤー!なんてね。」

 

 

ドカーン!

 

 

ピクシー

「キャッ!?」

 

 

刃はピクシーに命中し、ピクシーは攻撃を受けた拍子にバランスを崩し地面に落ちた。

 

 

天馬

「やった!」

 

モルガナ

「ナイスだライデン!今のうちにヤツを包囲だ!」

 

 

天馬は左腕を元に戻し、天馬・蓮・竜司・モルガナは各々銃撃武器を構えピクシーを包囲する。

 

 

ピクシー

「もしかして、アンタ達が鴨志田様が言ってた侵入者!?最悪………アタシをどうするつもりなの!?」

 

蓮

「お前が持っている何かをよこせ。そうすれば見逃してやる。」

 

ピクシー

「えっ?マジで?」

 

モルガナ

「ああマジさ。金なり道具なり差し出しな。」

 

 

モルガナはピクシーにそう言うが、ピクシーは何やらオドオドしていた。

 

 

ピクシー

「その………マジ突然だったから、今は何も持ってなくて………」

 

モルガナ

「あ、あれ?予想外の展開………」

 

 

予期せぬ事態に戸惑うモルガナ。

 

 

ピクシー

「い、いつもは違うんだよ!?でも、今日は偶々手ぶらで………」

 

モルガナ

「………まぁ、なら仕方ない。ジョーカー、もう逝っていいぜ?」

 

ピクシー

「えっ!?ちょ、待ってってば!」

 

 

モルガナの発言にピクシーは慌てた。

 

 

蓮

「悪いが俺達は急いでるんだ。地獄で後悔するんだな。」

 

 

蓮はそう言うと銃を構え直す。と………

 

 

ピクシー

「アハハッ!何そのシュミ悪いセリフ!」

 

 

何故かピクシーは笑いだした。

 

 

ピクシー

「実はそーゆーのシュミ?なら、アタシ達気が合うかもね!」

 

 

キュピーン!

 

 

と、突然ピクシーの頭に謎の衝撃が走った。

 

 

ピクシー

「そうだ思い出した!アタシは鴨志田様だけのモノじゃない!人間達の心の海にたゆたう存在!」

 

 

ピクシーは飛び立ち、蓮に急接近する。

 

 

ピクシー

「アタシ、ピクシー!これからはアンタの中に居てあげる!」

 

 

ピクシーはそう言うと、蓮の仮面にそっと触れる。すると、ピクシーは蓮の仮面に吸収された。

 

 

モルガナ

「何だよ今の!?何が起きた!?」

 

竜司

「今、敵がジョーカーの仮面に吸い込まれたよな!?」

 

 

突然の出来事に慌てる一同。

 

 

蓮

「ひょっとして………」

 

 

蓮は徐に仮面を外しペルソナを召喚する。すると、現れたのはアルセーヌではなくピクシーだった。

 

 

天馬

「それ、さっきのシャドウだよね?どうやったの?」

 

蓮

「分からない。頭の中でピクシーの事を考えながらペルソナを召喚しようとしたら、コイツが………」

 

グッドストライカー

「まさか、さっきの戦闘でシャドウを取り込んで自分のペルソナにしちまったって事か!?」

 

モルガナ

「敵の姿や力を仮面に封じ込めて、新たな自分のペルソナに………こんな芸当が出来るモンなのか!?我輩だって初めて見たぞ!」

 

蓮

「そんなに凄い事なのか?」

 

モルガナ

「当たり前だ!心は1人に1つしか無いんだから、ペルソナは1人1体だけだ!でもその力、今後の我々の戦いを有利にしてくれそうだな………よし、チャンスがあればドンドン試してみろ!スカルとライデンも協力しろよ!」

 

天馬・竜司

「おう!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~西館1F~

 

 

その後、一同は監視の目を掻い潜り、更に奥へと進む。すると、西館1階で見覚えのある妙な扉を見つけた。

 

 

天馬

「この扉、ひょっとしてセーフルーム?」

 

モルガナ

「丁度良いぜ。城の奥は我輩の知らない場所だらけだ。中で休憩がてら作戦会議といこう。」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~古城 正門~

 

 

その頃、古城正門には何故か追い返した筈の杏の姿があった。

 

 

杏

「ここ、さっきのトコだ!」

 

 

杏はスマホを取り出し画面を見る。画面には何故か、イセカイナビがインストールされていた。

 

 

杏

「てか、このアプリ何なの?坂本の言ってた事入れただけでこんな………」

 

 

「姫?」

 

 

そこへ、丁度見回り中の兵士が現れた。

 

 

杏

「えっ?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~西館 セーフルーム~

 

 

一方、西館のセーフルームに居る蓮達は………

 

 

竜司

「なんか前よりシャドウ多くね?ここまで来るだけで一苦労だぜ………」

 

 

竜司はセーフルーム内のソファーに座り、そして仰向けになった。

 

 

モルガナ

「お前らが鴨志田を挑発したせいだからな?にしても鴨志田のヤツ、随分と警戒してやがるな………」

 

天馬

「ねぇモナ、オタカラを盗むって具体的にどうすればいいの?」

 

モルガナ

「先ずは潜入ルート、つまりオタカラまでのルートの確保だ。でも、やり遂げるにはせねてもう1人戦力が欲しいな………」

 

天馬

「高巻さんにも協力してもらうとかどうかな?あの人と俺達の目的は一致してるし、それに本人だって………」

 

竜司

「バカ!アイツの気持ちは分かるけど、アイツにこんな危ない事させれっかよ!」

 

 

起き上がってそう言う竜司。

 

 

モルガナ

「そう言えばあの子、高巻 杏って言うんだろ?」

 

竜司

「えっ?そうだけど………」

 

モルガナ

「杏殿か………」

 

 

何やらモジモジするモルガナ。

 

 

竜司

「………お前、記憶ねぇって割にはパレスとかシャドウとかの事詳しいよな?」

 

モルガナ

「えっ?」

 

 

竜司の質問にキョトンとするモルガナ。

 

 

竜司

「ジョーカー、コイツ本当に記憶喪失だと思うか?」

 

蓮

「確かに、そう思うと少し怪しいな。」

 

天馬・グッドストライカー

「うん。」

 

 

ガーン

 

 

モルガナ

「そんな風に思ってたの!?」

 

 

『しかし、姫はどうしてあんな所に?侵入者の反応を追ってた筈なのだが………』

 

 

突然、ドアの向こうから兵士の声が聞こえてきた。

 

 

蓮・天馬・竜司

「姫?」

 

 

『何でもいい!とにかく姫を鴨志田様のところへ!』

 

 

グッドストライカー

「なぁ、姫ってなんだ?」

 

モルガナ

「コイツは調べといた方がいいな。来いグッディ!」

 

 

モルガナとグッドストライカーは扉を開け、セーフルームの外へと出た。

 

 

蓮

「逃げたな………」

 

竜司

「………ナビとかパレスとか、さっきのナントカビークルとかグッディとかも謎だけど、ぶっちゃけモナが一番謎じゃね?」

 

 

竜司の質問に2人は「うん」と頷く。

 

 

モルガナ

「おい!お前ら大変だ!!」

 

 

と、モルガナとグッドストライカーが大慌てで戻ってきた。

 

 

グッドストライカー

「杏が、お前らの知り合いの杏がシャドウに連れてかれてるぞ!」

 

 

グッドストライカーの放った言葉に、3人は驚いた。

 

 

竜司

「はあ!?いやでも、高巻ならさっき追い返したろ?」

 

天馬

「高巻さんがナビを持ってたら、あり得ない話じゃないよ!」

 

蓮

「スカルの時みたいに、いつの間にか入っていたと言う可能性もある。」

 

竜司

「マジか!?くそっ、せっかく逃がしてやったのに………!」

 

天馬

「今すぐ助けに行こう!モナ、グッディ、案内して!」

 

モルガナ・グッドストライカー

「任せろ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~西館 謎の部屋~

 

 

3人はモルガナとグッドストライカーの案内で、謎の部屋にたどり着いた。

 

 

モルガナ

「ここだ!」

 

竜司

「待ってろよ高巻、今助けてやる!」

 

 

竜司は扉を開け、一同は謎の部屋に入る。

 

 

グッドストライカー

「な、何じゃこりゃ!?」

 

 

「鴨志田様~♥」

 

 

「ああん♥」

 

 

 

部屋の中は全裸のバレー部女子部員で埋め尽くされ、俗に言うハーレム部屋と言った感じだった。

 

 

天馬

「酷い………」

 

蓮

「きっと女子部員の事も、こういう風にしか思っていないと言うことだろう。」

 

 

部屋の光景に唖然とする一同。すると、部屋の一角で壁に拘束される杏と、それを眺めるシャドウ鴨志田と数名の兵士。さらに鴨志田の認知上の杏こと《アン姫》の姿があった。

 

 

竜司

「高巻!」

 

シャドウ鴨志田

「また貴様らか………これからお楽しみだってのに、いったい何回来るんだよ?」

 

杏

「ねぇ、コイツ何なの!?それに何で私が!?」

 

 

杏は状況が理解できず錯乱していた。

 

 

シャドウ鴨志田

「どうせお前も、そこの賊どもと同じだろ?俺様に文句があって来たんだよなぁ?えっと………名前忘れたけど、アイツが飛び降りたの、お前のせいだからな?」

 

杏

「えっ?」

 

シャドウ鴨志田

「お前が相手してくんないから、代わりにアイツに相手してもらったのさ。」

 

竜司

「てめぇ………!」

 

シャドウ鴨志田

「おっと、お前らそこから動くなよ?」

 

 

ガシャ

 

 

兵士達は杏に剣先を向ける。

 

 

シャドウ鴨志田

「それ以上近づいてみろ。即殺す!さぁて、まずは服からバラそうかな?」

 

アン姫

「いや~ん、鴨志田様ったらエッチィ♥」

 

 

シャドウ鴨志田は気持ち悪い顔で杏を見る。杏は完全に絶望し、脱力していた。

 

 

杏

「………これさ、天罰なのかな?志帆の………はは………」

 

竜司

「クソッ、どうすりゃいいんだ!?」

 

 

何も出来ず、指を加えて見ているだけしかない蓮達。だが、天馬は………

 

 

天馬

「諦めるな!」

 

 

「っ!?」

 

 

天馬はトリガーマシンスカルを手に取り、VSチェンジャーにセット。

 

 

『スカル!』

 

 

さらにグリップを握り。

 

 

『パトライズ!』

 

 

銃身を左に90度回しトリガーを引いた。

 

 

『ミラクルブースト!』

 

 

トリガーを引いた瞬間、トリガーマシンスカルは光の球となって放たれ天馬の右腕と合体。天馬は右腕にキャプテン・キッドの船を思わせる、モンスターの顔が描かれた黒鉄の大砲を装備した。

 

 

天馬

「《スカルバスター》!」

 

 

ドカーン!

 

 

天馬はスカルバスターから雷撃を放ち兵士達を攻撃。兵士達は雷撃を浴びた途端にバラバラになった。

 

 

シャドウ鴨志田

「な、ナニッ!?」

 

 

予期せぬ事態に戸惑うシャドウ鴨志田と、驚く一同。

 

 

天馬

「諦めるな高巻さん!」

 

杏

「松風………君?」

 

天馬

「このまま言われっぱなしで終わるの?友達を傷つけられたのに、その友達を傷付けた奴を許すの?」

 

杏

「えっ………?」

 

蓮

「借りを返そう、志帆の分も。たった1人の、大切な友達なんだろ?」

 

杏

「………そうだね、こんなクズの言いなりになるなんて、どうかしてた………」

 

 

杏は感じていた。身体の中で今まで感じたことの無い怒りが、メラメラと炎のように燃えていることを。

 

 

杏

「もう無理………マジでムカつき過ぎて、どうにかなっちゃいそうよ!!」

 

 

『まったく…出番が遅すぎるのよ。』

 

 

ドクンッ!

 

 

 

 

 

杏

「あッ………!?」

 

 

 

 

 

突然、激しい頭痛が杏を襲い、杏の頭の中に誰かが語り掛けて来た。

 

 

『お前が立ち向かわないで、誰が恨みを晴らしてくれるの?』

 

 

杏

「アッ!?アアァァァ!?」

 

 

杏は激しい頭痛にもがき苦しみ。

 

 

『許す気なんて、始めからなかった…

 

 

 

 

お前の中のもう一人のお前が、そう叫んでいる…

 

 

 

 

我は汝、汝は我…

 

 

 

やっと契約、結べるね…』

 

 

杏

「聞こえるよ、カルメン………分かった、私もう我慢しない!」

 

 

シャキッ!

 

 

杏が顔を上げた次の瞬間、杏の顔に深紅のキャットマスクが現れた。

 

 

蓮

「これは!?」

 

天馬

「もしかして!?」

 

シャドウ鴨志田

「う、嘘だろ………!?」

 

 

『そうよ…我慢なんかしていても、何も解決出来ない。わかったのなら、力を貸してあげる。』

 

 

バキッ! バキンッ!

 

 

杏は意図も簡単に拘束具を破壊し、流血と共にマスクを引き剥がす。マスクを引き剥がした次の瞬間、杏の身体が青白い炎に包まれた。炎が消えると、杏は尻尾の付いた赤いボディスーツ姿となり、背後には薔薇とフラメンコを思わせる豪奢なドレスを身にまとった魅惑的な女性のペルソナがいた。

 

 

杏

「ッ!」

 

 

シャキン!

 

 

アン姫

「っ!?」

 

 

杏は足元に落ちていた兵士の剣を手に取り、アン姫を切り裂いた。アン姫は身体を真っ二つにされ消滅。そして杏は剣を投げ捨て、蓮達が彼女の元へ集まった。

 

 

シャドウ鴨志田

「コイツ!?」

 

杏

「私、アンタなんかが好きに出来るほど、御安い女じゃないから。志帆から全部奪って、踏みにじったアンタを絶対に許さない!アンタの全てを奪ってやる!!」

 

 

杏はシャドウ鴨志田を指差し宣言する。すると、番兵隊長が立ちはだかった。

 

 

番兵隊長

「これ以上好き勝手な真似はさせん!鴨志田様の愛情を理解できない小娘が………死んで詫びろ!!」

 

 

番兵隊長は他の兵士達と融合し、巨大な魔神のシャドウ《ベルフェゴール》へと変身した。

 

 

蓮

「愛だと?生徒を、いや………女をただの欲望の捌け口だとしか見ない男が何を言う?」

 

杏

「悪いけど、もう我慢しないから!いくよ、《カルメン》!」

 

 

ボウッ!

 

 

杏のペルソナ、カルメンは炎の球をベリフェゴールに放つ。炎の球はベリフェゴールに命中し黒煙を上げる。

 

 

蓮

「アルセーヌ!」

 

竜司

「キャプテン・キッド!」

 

モルガナ

「ゾロ!」

 

 

蓮達3人もペルソナを召喚し、ベリフェゴールを攻撃する。

 

 

天馬

「俺も!」

 

 

天馬も負けじと、今後はエックストレインモナをVSチェンジャーにセット。

 

 

『モナ!』

 

 

そしてグリップを握り、銃身を右へ90度回しトリガーを引いた。

 

 

『ミラクルブースト!』

 

 

トリガーを引いた瞬間、エックストレインモナは2つの光の球となって放たれ天馬の両手と合体。天馬は両手に、疾風を纏った白銀の短剣を装備した。

 

 

天馬

「《モナブレード》!行くぞ!」

 

 

天馬はモナブレードを振り、疾風の刃をベリフェゴールに向けて放つ。

 

 

ベリフェゴール

「小癪な!」

 

天馬

「まだまだ!うおおおおおおお!!」

 

 

ビュウウウウウウ!!

 

 

更に今度は拘束回転し、巨大な竜巻を発生させる。

 

 

杏

「踊れカルメン!」

 

 

更にカルメンが炎の球を竜巻に向けて発射。竜巻は巨大な炎の渦へと姿を変え、ベリフェゴールは炎の渦に飲み込まれた。

 

 

ベリフェゴール

「まさか、この世に鴨志田様の思い通りにならん女が、居ようとは………」

 

杏

「アンナの、学校の外じゃ普通に『イタいオッサン』だから!」

 

 

ドカーン!!

 

 

ベリフェゴールは大爆発を起こし消滅。戦闘が終わり、蓮達のペルソナは元の仮面へと戻った。

 

 

グッドストライカー

「サイコーにイカしてたぜ、お前ら!」

 

シャドウ鴨志田

「マジかよ………」

 

 

シャドウ鴨志田は恐怖したのか、一目散にその場から逃げ出した。

 

 

杏

「待てっ!」

 

 

杏は後を追おうとするが、覚醒した反動か思うように動けない。

 

 

モルガナ

「大丈夫か、杏殿?」

 

グッドストライカー

「大丈夫か、杏?」

 

 

杏を心配するモルガナとグッドストライカー。

 

 

杏

「杏殿?っていうか、これ何?生き物?メカ?」

 

 

杏はまだ混乱している様だ。

 

 

モルガナ

「お、落ち着け!大丈夫だ、心配ない!」

 

杏

「落ち着けるわけ無いでしょ!?」

 

 

杏はモルガナの頭に手をつき立ち上がる。そして、初めて自分の姿が変わっている事に気が付いた。

 

 

杏

「あれ?私、いつの間にこんな格好してるの!?」

 

 

落ち着くどころか、ますます混乱する杏。

 

 

天馬

「不味いな………仕方ない、ここは一旦撤退しよう!」

 

竜司

「くそっ、これからって時に邪魔しやがって………」

 

 

一同は杏を連れて、大急ぎでパレスから撤退した。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~蒼山一丁目駅 ホーム~

 

 

現実世界に帰還した一同は、蒼山一丁目駅ホームに場所を変え、杏が落ち着くのを待ち、説明をした。

 

 

モルガナ

「少しは落ち着いたか?杏殿。」

 

杏

「えっと、モルガナだっけ?私、猫と話して………あいや、猫じゃないんだよね?」

 

 

杏はまだ少し混乱している様だ。

 

 

グッドストライカー

「混乱して当然さ。いきなりあんな目に合って、すぐ理解しろって方が無理だ。」

 

杏

「正直、まだ信じらんない………それに、あの………ペルソナだっけ?」

 

蓮

「高巻の叛逆の意思だ。その力があれば、パレスでシャドウと戦える。」

 

杏

「あなた達の話が本当なら、鴨志田を改心させられるんだよね?アイツ自身から罪を告白なんて、本当に出来るの?」

 

天馬

「出来るかどうかと言うより、これしか方法が無いのが現状ですね………」

 

竜司

「被害にあってる当のバレー部員はダンマリで、教師も親も見てみぬフリだ。俺らみたいのが騒いだって、握り潰されるだけ………これに掛けるしかねぇんだ。」

 

杏

「だったら私にもヤらせて。志帆をあんな目にあわせて、ノウノウとしてるなんて絶対許せない!」

 

蓮

「もちろんだ。一緒に来てくれるなら心強い。」

 

モルガナ

「我輩も賛成だ。戦力敵にも心許なかったしな。」

 

竜司

「ったく、しょうがねぇなぁ………どうせダメって言っても、1人で行くんだろ?」

 

 

蓮達は杏を仲間として受け入れた。

 

 

杏

「私は絶対、鴨志田に自分の罪を償わせる。志帆だけじゃない………今までやってきたこと全部!もう誰1人、アイツのせいで泣かせない!」

 

 

この時、一同は感じた。杏の戦いへの強い覚悟を。

 

 

杏

「そうだ、連絡先とID交換しようよ!」

 

 

杏はそう言ってスマホを手に取る。蓮達もスマホを手に取り、杏と連絡先を交換した。

 

 

天馬

「これからヨロシクお願いします、高巻さん。」

 

杏

「高巻さんじゃなくて、杏でいいよ。あと敬語も無しでタメでいいから。」

 

竜司

「てか、これからはこのメンツで直ぐに集まれた方が良いよな?」

 

蓮

「そうだな。何処か『秘密のアジト』が欲しいところだ。」

 

天馬

「学校の屋上はどうかな?普段は立ち入り禁止だから、基本的に誰も来ないだろうし。」

 

杏

「いいわね、賛成!」

 

竜司

「アジトか、悪くねぇな!」

 

 

一同は賛成し、学校の屋上がアジトに決まった。

 

 

杏

「じゃあ私、そろそろ行くね?パレス行くときは連絡してね?」

 

 

杏はそう言うと、駆け足で去っていった。

 

 

モルガナ

「いい子だなぁ、あの健気な心配り………しかも、願いのために危険を省みないいじらしさ………友達思いでオマケに美人!我輩、すっかり心を奪われてしまったぜ!」

 

竜司・グッドストライカー

「おいおい………」

 

 

モルガナに呆れる竜司とグッドストライカーであった。

 

 

天馬

「ところで、モルガナとグッディはこれからどうするの?」

 

モルガナ

「ああ、パレスの中じゃ連絡取れねぇから、こっちに残る。て事で蓮、天馬、我輩のお世話を頼む。」

 

 

モルガナの依頼に蓮と天馬は「えっ!?」となった。

 

 

モルガナ

「我輩直々のご指名だ!光栄に思え!」

 

竜司

「任せる。俺んちゼッテー無理だから。」

 

グッドストライカー

「あ、次いでにオイラも連れてってくれよ。」

 

天馬

「まぁ、グッディならオモチャって言えば誤魔化せるし、いっか………」

 

竜司

「んじゃ、明日早速アジトでな!」

 

 

そう言うと、竜司は去っていった。

 

 

モルガナ

「それじゃ、我輩の滞在場所を確認しに行こうか!」

 

 

やけに張り切るモルガナと、先行き不安しかない天馬と蓮。

 

 

グッドストライカー

「………オイラ、やっぱり付いて行くの止めようか?オイラ、元々ブラブラするのが好きな気まぐれなコレクションだし………」

 

 

そして少しばかり罪悪感を抱いたグッドストライカーであった。

 

 

 

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