ペルソナ THE PHANTOM ELEVENS ~心の怪盗団と革命の風~   作:ヒビキ7991

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Act.09/再潜入、鴨志田パレス《後編》

~東館別棟 礼拝堂~

 

 

一同は手に入れたメダルで鉄格子を開き、東館別棟に移動。新たな見取り図を頼りに礼拝堂へとたどり着いた。

 

 

天馬

「此処は、礼拝堂かな?」

 

グッドストライカー

「誰も居ないぜ?こんな広い場所で見張り無しってのは奇妙だな。」

 

 

礼拝堂の奥には、巨大なシャドウ鴨志田の石像が置かれていた。すると突然、景色が歪み体育館の中が一瞬だけ見えた。

 

 

「今の、体育館?」

 

「ヤツにとって体育館は聖なる場所。そして自分はそこの神という事か。」

 

 

『なるほど、書庫の部屋を荒らしたのは貴様らか。待っていた甲斐があったものだ。』

 

 

突然、礼拝堂内に誰かの声が響いた。

 

 

天馬

「誰だ!?」

 

 

『そこの者が言った通り、此処は鴨志田様の聖域だ。そこに土足で踏み込むとは、不届き千万………』

 

 

一同の前に、赤い翼を持つ天の刑罰官のシャドウ《アークエンジェル》が現れた。

 

 

アークエンジェル

「鴨志田様に逆らった愚かしさ、身をもって知るが良い!!」

 

 

アークエンジェルは右手に装備する剣を振り下ろし、天馬達は散開して剣を避けた。

 

 

モルガナ

「やっぱりこうなったか………迎え撃つぞ!」

 

 

蓮はナイフ、竜司は鉄パイプ、モルガナはサーベル、杏は鞭を装備し、アークエンジェルに攻撃を仕掛ける。

 

 

蓮・モルガナ

「ハッ!」

 

 

ガキンッ!

 

 

竜司

「オリャ!」

 

「食らえ!」

 

 

シュッ!

 

 

だがアークエンジェルは蓮とモルガナの攻撃を受け止め、竜司と杏の攻撃を華麗にかわした。

 

 

天馬

「試してみるか!」

 

 

天馬はエックストレインパンサーを手に取り、VSチェンジャーにセット。

 

 

『パンサー!』

 

 

グリップを握り、銃身を右に90度回しトリガーを引いた。

 

 

『ミラクルブースト!』

 

 

トリガーを引いた瞬間、エックストレインパンサーは光の球となって放たれ天馬の左腕と合体。天馬は左手に、炎を纏った真紅の鞭を装備した。

 

 

天馬

「《パンサーウィップ》!」

 

 

天馬はパンサーウィップを振り回し、アークエンジェルを攻撃。

 

 

バンッ!

 

 

内一撃がアークエンジェルに命中し、アークエンジェルは体勢を崩した。

 

 

天馬

「ハアアアアアアアアアッ!!」

 

 

天馬は距離を取り、パンサーウィップを振り回す。周囲に赤い炎の輪を大量に描き出し、アークエンジェルに向けて飛ばした。

 

 

ドカーン!

 

 

炎の輪はアークエンジェルに命中するが、アークエンジェルはほとんどダメージを受けていなかった。

 

 

アークエンジェル

「無駄だ!この程度の攻撃では、私は倒せんぞ!」

 

竜司

「つ、強ぇ………」

 

モルガナ

「こいつ、中々手強い!」

 

 

アークエンジェルは剣を構え、天馬達に向けて突進。

 

 

天馬

「魔神ペガサスアーク!」

 

ペガサスアーク

『オオオオオオオオオッ!!』

 

 

ガシンッ!

 

 

天馬はペガサスアークを召喚し、ペガサスアークはアークエンジェルの剣を白刃取りで受け止め、アークエンジェルを放り投げた。

 

 

天馬

「こうなったら全力だ!アームド!」

 

 

天馬が叫ぶと、ペガサスアークは雄叫びと共に藍色のオーラへと姿を変え、天馬の身体を包み込む。そしてオーラが消えると、天馬は白いペガサスの鎧を身に付けていた。

 

 

蓮・モルガナ

「化身が!?」

 

竜司・杏

「鎧になった!?」

 

 

『ジョーカー!スカル!パンサー!モナ!ミラクルブースト!』

 

 

天馬は即座に蓮の左腕にジョーカークロー、竜司の右腕にスカルバスター、杏の左手にパンサーウィップ、モルガナの両手にモナブレードを装備させる。

 

 

天馬

「一気に行くよ!グッディ!」

 

グッドストライカー

「あいよ!」

 

 

グッドストライカーは自動車形態へと変形し、天馬がグッドストライカーを掴みVSチェンジャーにセット。

 

 

『グッドストライカー!』

 

 

グッドストライカー

「突撃よーい!」

 

 

更に黒いグリップを握り、銃身を左へ90度回す。

 

 

『一致団結!』

 

 

天馬はVSチェンジャーを両手で握り、照準をアークエンジェルに合わせる。鎧から銃口に向けてエネルギーが充填され、巨大な白いエネルギー弾が形成され始めた。

 

 

アークエンジェル

「させるか!」

 

 

アークエンジェルは再び剣を構え、天馬に向けて襲い掛かる。

 

 

モルガナ

「それは此方の台詞だ!」

 

 

モルガナはアークエンジェルに向けて疾風の刃、杏は赤い炎の輪、竜司は雷撃、蓮は闇の刃をアークエンジェルに向けて一斉に放つ。

 

 

ドカーン!

 

 

アークエンジェルは攻撃を受けて像の前まで吹き飛んだ。

 

 

天馬

「食らえ!!」

 

 

『イチゲキ!ストライク!』

 

 

ズドーン!

 

 

そしてアークエンジェルがダウンした隙に天馬がエネルギー弾を発射。エネルギー弾はアークエンジェルに命中し、アークエンジェルを巨大な球体に閉じ込めた。

 

 

アークエンジェル

「くっ、見事だ………!」

 

 

ドカーン!

 

 

巨大な球体と共にアークエンジェルは爆発し消滅した。戦闘が終わると、蓮達の装備は全てVSビークルに戻った。

 

 

天馬

「ふぅ、何とか勝てたね………」

 

モルガナ

「敵もそろそろ本気を出してきたな、お宝に近づいてる証拠だろう。」

 

 

ガシッガシッガシッ

 

 

そこへ、騒ぎに気付いたのか大勢の兵士が押し寄せてきた。

 

 

「不味い、新手が来るよ!」

 

天馬

「ジョーカー、アルセーヌを!」

 

「よし!」

 

 

蓮はアルセーヌを召喚し、天馬も鎧を戻しペガサスアークを召喚。

 

 

ブォン!ガシャーン!

 

 

そして蓮は杏とモルガナ、天馬は竜司と共に飛び上がり、ステンドグラスを破壊し外へと出た。

 

 

竜司

「ふぅ、間一髪だったぜ………」

 

「って言うか天馬、貴方もペルソナ使えたの?」

 

天馬

「俺のはペルソナじゃなくて化身。ペルソナとは違う形で、心から生まれたモノだよ。」

 

竜司

「じゃあ、さっきの鎧みたいなのは何なんだ?アレも化身の力か?」

 

天馬

「アレは《化身アームド》。化身を鎧として身に纏い、身体能力を大幅に向上させる能力だよ。普通に化身を使うときよりもパワーを出せるけど、その分消耗が激しいから、あまり長くはアームド出来ないんだ。」

 

モルガナ

「正に奥の手って事か。」

 

グッドストライカー

「それより、これからどうする?」

 

天馬

「取り敢えず、位置を確認しよう。」

 

 

天馬は見取り図と辺りの風景を照らし合わせ、位置を探る。

 

 

天馬

「礼拝堂が此処だから、目的の塔はアッチだ。」

 

 

天馬の指差す方向には、城の中央に聳える塔があった。

 

 

「どうする?このまま上まで行くか?」

 

モルガナ

「そうだな、行くとしよう。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~中央塔 最上階~

 

 

一同は最上階の窓から中央塔内部に侵入し、王の間の前にたどり着いた。

 

 

天馬

「見取り図によると、この大扉の向こうが王の間。その奥に宝物庫がある。」

 

「お宝は宝物庫の中か。どうやって侵入する?」

 

「正面から入るのは危ないし、他に入り口は………」

 

 

辺りを見回すと、大扉の斜め上に窓があった。

 

 

モルガナ

「あそこに窓がある。あそこから入ろう。」

 

 

一同は装飾品を足掛かりに窓まで登り、王の間の内部にある上段通路に侵入。

 

 

シャドウ鴨志田

「侵入者はまだ捕まらんのか!?」

 

兵士

「ハッ!申し訳ありません!」

 

 

直ぐ下の王座にはシャドウ鴨志田と、数人の兵士が居た。一同は慎重に、奥の宝物庫へと向かう。そして宝物庫の扉を開け中に入ると、中には宝石や金貨等の財宝が大量に保管されていた。

 

 

竜司

「スッゲー!!お宝とかゼッテー此処だろ!?」

 

 

宝物庫の中央には、何やらユラユラと揺らめく光の塊が浮いていた。

 

 

モルガナ

「お宝だ!ついに見つけたぜ!」

 

天馬

「えっ?これが、鴨志田先生のお宝?」

 

「このモヤモヤがか?」

 

モルガナ

「まぁ落ち着けよ、此処まで来れば話そうと思ってたんだ。」

 

グッドストライカー

「どういう事だ?」

 

モルガナ

「パレスのお宝ってのは、突き止めただけじゃ奪えない。元々、欲望に形なんて無いからな。だから自分の欲望が狙われてるお宝だって事を、本人に自覚させるんだ。欲望を奪われると強く意識させて初めて、お宝は実体化する。」

 

「でも、自覚させるってどうやるの?」

 

モルガナ

「本人に予告してやるのさ。『お前の心を盗むぞ』って。そうすればお宝は姿を見せる筈だ。」

 

竜司

「予告状か………正に怪盗じゃねぇか!」

 

グッドストライカー

「後は現実に戻って予告状をぶちかまして、頂きに行くだけだな。」

 

モルガナ

「予告状を出したら、後戻りは出来ない。だから準備を整えて、その気になったら言ってくれ。アジトに戻って予告状を出してやろう!」

 

「いよいよだね………」

 

「ああ………だが今の俺達なら、負ける気がしない。」

 

竜司

「たりめーだ!」

 

 

いよいよ本来の目的を実行できると知り、蓮達は気合いが入る。だが、天馬は一人浮かない顔をしていた。

 

 

天馬

「………」

 

 

ギュッ

 

 

天馬は一人、自分の胸を強く掴んだ。

 

 

天馬

「………強くならないと………もっと………!」

 

 

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