ペルソナ THE PHANTOM ELEVENS ~心の怪盗団と革命の風~ 作:ヒビキ7991
~東館別棟 礼拝堂~
一同は手に入れたメダルで鉄格子を開き、東館別棟に移動。新たな見取り図を頼りに礼拝堂へとたどり着いた。
天馬
「此処は、礼拝堂かな?」
グッドストライカー
「誰も居ないぜ?こんな広い場所で見張り無しってのは奇妙だな。」
礼拝堂の奥には、巨大なシャドウ鴨志田の石像が置かれていた。すると突然、景色が歪み体育館の中が一瞬だけ見えた。
杏
「今の、体育館?」
蓮
「ヤツにとって体育館は聖なる場所。そして自分はそこの神という事か。」
『なるほど、書庫の部屋を荒らしたのは貴様らか。待っていた甲斐があったものだ。』
突然、礼拝堂内に誰かの声が響いた。
天馬
「誰だ!?」
『そこの者が言った通り、此処は鴨志田様の聖域だ。そこに土足で踏み込むとは、不届き千万………』
一同の前に、赤い翼を持つ天の刑罰官のシャドウ《アークエンジェル》が現れた。
アークエンジェル
「鴨志田様に逆らった愚かしさ、身をもって知るが良い!!」
アークエンジェルは右手に装備する剣を振り下ろし、天馬達は散開して剣を避けた。
モルガナ
「やっぱりこうなったか………迎え撃つぞ!」
蓮はナイフ、竜司は鉄パイプ、モルガナはサーベル、杏は鞭を装備し、アークエンジェルに攻撃を仕掛ける。
蓮・モルガナ
「ハッ!」
ガキンッ!
竜司
「オリャ!」
杏
「食らえ!」
シュッ!
だがアークエンジェルは蓮とモルガナの攻撃を受け止め、竜司と杏の攻撃を華麗にかわした。
天馬
「試してみるか!」
天馬はエックストレインパンサーを手に取り、VSチェンジャーにセット。
『パンサー!』
グリップを握り、銃身を右に90度回しトリガーを引いた。
『ミラクルブースト!』
トリガーを引いた瞬間、エックストレインパンサーは光の球となって放たれ天馬の左腕と合体。天馬は左手に、炎を纏った真紅の鞭を装備した。
天馬
「《パンサーウィップ》!」
天馬はパンサーウィップを振り回し、アークエンジェルを攻撃。
バンッ!
内一撃がアークエンジェルに命中し、アークエンジェルは体勢を崩した。
天馬
「ハアアアアアアアアアッ!!」
天馬は距離を取り、パンサーウィップを振り回す。周囲に赤い炎の輪を大量に描き出し、アークエンジェルに向けて飛ばした。
ドカーン!
炎の輪はアークエンジェルに命中するが、アークエンジェルはほとんどダメージを受けていなかった。
アークエンジェル
「無駄だ!この程度の攻撃では、私は倒せんぞ!」
竜司
「つ、強ぇ………」
モルガナ
「こいつ、中々手強い!」
アークエンジェルは剣を構え、天馬達に向けて突進。
天馬
「魔神ペガサスアーク!」
ペガサスアーク
『オオオオオオオオオッ!!』
ガシンッ!
天馬はペガサスアークを召喚し、ペガサスアークはアークエンジェルの剣を白刃取りで受け止め、アークエンジェルを放り投げた。
天馬
「こうなったら全力だ!アームド!」
天馬が叫ぶと、ペガサスアークは雄叫びと共に藍色のオーラへと姿を変え、天馬の身体を包み込む。そしてオーラが消えると、天馬は白いペガサスの鎧を身に付けていた。
蓮・モルガナ
「化身が!?」
竜司・杏
「鎧になった!?」
『ジョーカー!スカル!パンサー!モナ!ミラクルブースト!』
天馬は即座に蓮の左腕にジョーカークロー、竜司の右腕にスカルバスター、杏の左手にパンサーウィップ、モルガナの両手にモナブレードを装備させる。
天馬
「一気に行くよ!グッディ!」
グッドストライカー
「あいよ!」
グッドストライカーは自動車形態へと変形し、天馬がグッドストライカーを掴みVSチェンジャーにセット。
『グッドストライカー!』
グッドストライカー
「突撃よーい!」
更に黒いグリップを握り、銃身を左へ90度回す。
『一致団結!』
天馬はVSチェンジャーを両手で握り、照準をアークエンジェルに合わせる。鎧から銃口に向けてエネルギーが充填され、巨大な白いエネルギー弾が形成され始めた。
アークエンジェル
「させるか!」
アークエンジェルは再び剣を構え、天馬に向けて襲い掛かる。
モルガナ
「それは此方の台詞だ!」
モルガナはアークエンジェルに向けて疾風の刃、杏は赤い炎の輪、竜司は雷撃、蓮は闇の刃をアークエンジェルに向けて一斉に放つ。
ドカーン!
アークエンジェルは攻撃を受けて像の前まで吹き飛んだ。
天馬
「食らえ!!」
『イチゲキ!ストライク!』
ズドーン!
そしてアークエンジェルがダウンした隙に天馬がエネルギー弾を発射。エネルギー弾はアークエンジェルに命中し、アークエンジェルを巨大な球体に閉じ込めた。
アークエンジェル
「くっ、見事だ………!」
ドカーン!
巨大な球体と共にアークエンジェルは爆発し消滅した。戦闘が終わると、蓮達の装備は全てVSビークルに戻った。
天馬
「ふぅ、何とか勝てたね………」
モルガナ
「敵もそろそろ本気を出してきたな、お宝に近づいてる証拠だろう。」
ガシッガシッガシッ
そこへ、騒ぎに気付いたのか大勢の兵士が押し寄せてきた。
杏
「不味い、新手が来るよ!」
天馬
「ジョーカー、アルセーヌを!」
蓮
「よし!」
蓮はアルセーヌを召喚し、天馬も鎧を戻しペガサスアークを召喚。
ブォン!ガシャーン!
そして蓮は杏とモルガナ、天馬は竜司と共に飛び上がり、ステンドグラスを破壊し外へと出た。
竜司
「ふぅ、間一髪だったぜ………」
杏
「って言うか天馬、貴方もペルソナ使えたの?」
天馬
「俺のはペルソナじゃなくて化身。ペルソナとは違う形で、心から生まれたモノだよ。」
竜司
「じゃあ、さっきの鎧みたいなのは何なんだ?アレも化身の力か?」
天馬
「アレは《化身アームド》。化身を鎧として身に纏い、身体能力を大幅に向上させる能力だよ。普通に化身を使うときよりもパワーを出せるけど、その分消耗が激しいから、あまり長くはアームド出来ないんだ。」
モルガナ
「正に奥の手って事か。」
グッドストライカー
「それより、これからどうする?」
天馬
「取り敢えず、位置を確認しよう。」
天馬は見取り図と辺りの風景を照らし合わせ、位置を探る。
天馬
「礼拝堂が此処だから、目的の塔はアッチだ。」
天馬の指差す方向には、城の中央に聳える塔があった。
蓮
「どうする?このまま上まで行くか?」
モルガナ
「そうだな、行くとしよう。」
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~中央塔 最上階~
一同は最上階の窓から中央塔内部に侵入し、王の間の前にたどり着いた。
天馬
「見取り図によると、この大扉の向こうが王の間。その奥に宝物庫がある。」
蓮
「お宝は宝物庫の中か。どうやって侵入する?」
杏
「正面から入るのは危ないし、他に入り口は………」
辺りを見回すと、大扉の斜め上に窓があった。
モルガナ
「あそこに窓がある。あそこから入ろう。」
一同は装飾品を足掛かりに窓まで登り、王の間の内部にある上段通路に侵入。
シャドウ鴨志田
「侵入者はまだ捕まらんのか!?」
兵士
「ハッ!申し訳ありません!」
直ぐ下の王座にはシャドウ鴨志田と、数人の兵士が居た。一同は慎重に、奥の宝物庫へと向かう。そして宝物庫の扉を開け中に入ると、中には宝石や金貨等の財宝が大量に保管されていた。
竜司
「スッゲー!!お宝とかゼッテー此処だろ!?」
宝物庫の中央には、何やらユラユラと揺らめく光の塊が浮いていた。
モルガナ
「お宝だ!ついに見つけたぜ!」
天馬
「えっ?これが、鴨志田先生のお宝?」
蓮
「このモヤモヤがか?」
モルガナ
「まぁ落ち着けよ、此処まで来れば話そうと思ってたんだ。」
グッドストライカー
「どういう事だ?」
モルガナ
「パレスのお宝ってのは、突き止めただけじゃ奪えない。元々、欲望に形なんて無いからな。だから自分の欲望が狙われてるお宝だって事を、本人に自覚させるんだ。欲望を奪われると強く意識させて初めて、お宝は実体化する。」
杏
「でも、自覚させるってどうやるの?」
モルガナ
「本人に予告してやるのさ。『お前の心を盗むぞ』って。そうすればお宝は姿を見せる筈だ。」
竜司
「予告状か………正に怪盗じゃねぇか!」
グッドストライカー
「後は現実に戻って予告状をぶちかまして、頂きに行くだけだな。」
モルガナ
「予告状を出したら、後戻りは出来ない。だから準備を整えて、その気になったら言ってくれ。アジトに戻って予告状を出してやろう!」
杏
「いよいよだね………」
蓮
「ああ………だが今の俺達なら、負ける気がしない。」
竜司
「たりめーだ!」
いよいよ本来の目的を実行できると知り、蓮達は気合いが入る。だが、天馬は一人浮かない顔をしていた。
天馬
「………」
ギュッ
天馬は一人、自分の胸を強く掴んだ。
天馬
「………強くならないと………もっと………!」