ペルソナ THE PHANTOM ELEVENS ~心の怪盗団と革命の風~   作:ヒビキ7991

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Act.16/アトリエの黒い過去

~秀尽学園 中庭 休憩スペース~

 

 

斑目のパレスを発見した翌日、5月17日 火曜日の放課後。

怪盗団一行は中庭の休憩スペースに集まっていた。

 

 

「喜多川君から返事来たよ。今日の放課後、先生の家に来て欲しいって。」

 

竜司

「そりゃ願ったりだ!アイツ、最速で予定に入れやがったな?」

 

モルガナ

「………静かに、例の生徒会長が居るぞ。」

 

 

モルガナの目線の先には、真に質問される三島の姿があった。

 

 

志帆

「今日は三島君が捕まってる………」

 

「見つかると面倒だ。バラバラに下校して、渋谷駅で集まろう。」

 

 

一行は蓮の考えに賛成し、時間差でバラバラに下校し学校を離れた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~渋谷駅 連絡通路~

 

 

渋谷駅に場所を移した怪盗団だが、何故かその場に杏の姿は無かった。

 

 

竜司

「遅ぇな、杏のヤツ………」

 

 

と、そこへ慌てた様子で杏が合流した。

 

 

「ごめん!考え事してたら、いつの間にか時間過ぎちゃってて………」

 

天馬

「考え事?」

 

「うん………喜多川君ってさ、明らかに斑目のこと庇ってるよね?だって一緒に住んでるなら、斑目の本性を知ってても可笑しくないのに………」

 

竜司

「それをこれから調べに行くんだろ?大丈夫なのか、モデル?」

 

志帆

「大丈夫だよ。だって杏、ファッション雑誌のモデルやってるし。」

 

天馬

「えっ?そうなの?」

 

「あれ、言ってなかったっけ?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~あばら家 祐介自室~

 

 

斑目のあばら家に到着した一行は、祐介の自室に招待された。部屋の中には鉛筆や筆、絵の具にパレット、キャンバスにスケッチ台と、絵を書くための様々な道具が置いてあった。

 

 

祐介

「高巻さんだけだと思ってたんだがな………」

 

竜司

「監視だよ。お前が変なことしねぇように。」

 

祐介

「妙な勘繰りは止めてくれ………彼女に異性としての興味は一切無い。」

 

「えっ!?」

 

祐介

「何か問題でも?」

 

「ううん、別に………」

 

 

異性としての興味が無いと言われ、杏は少しショックを受ける。杏は部屋の真ん中に置かれた椅子に腰掛け、祐介はその前にスケッチ台とキャンバスを設置した。

 

 

祐介

「じゃあ、始めよう………」

 

 

そして鉛筆を手に持ち、キャンバスに絵を書き始める。

 

 

「ねぇ、喜多川君?」

 

祐介

「………」

 

 

途中、杏が何度か祐介に声を掛けるが、祐介は全く動じること無く、一心不乱に絵を書き続ける。

 

 

志帆

「ダメだね………」

 

竜司

「こりゃ終わるまで待つしかねぇな………」

 

天馬

「ボソッ………グッディ、ちょっと部屋の外を見てきて。」

 

「ボソッ………モルガナも頼む。」

 

 

天馬と蓮はモルガナとグッドストライカーを鞄から静かに出し、二人は静かに部屋の外へ偵察に向かった。そして、作業を開始して1時間………

 

 

祐介

「はぁ………」

 

 

突然、祐介の手が止まった。

 

 

祐介

「ダメだ、こうじゃない………」

 

 

祐介が溢した言葉に首を傾げる一行。一行は立ち上がり、キャンバスを見る。キャンバスには鉛筆で描いたラフな絵ではあったが、とてもラフとは思えない程素晴らしい杏の絵が描かれていた。

 

 

天馬・志帆

「凄い………」

 

蓮・竜司・杏

「………」

 

 

祐介の画家としての技術力の高さを実感し、五人は言葉を失った。

 

 

祐介

「今日は調子があまり良くない様だ………すまないが、日を改めさせてくれ………」

 

「えっ、これで調子良くないの?って、違う違う………」

 

竜司

「悪い、俺達今日は話があって来たんだ。お前んとこの先生の噂。」

 

 

竜司が思いきって話を切り出すと、祐介は鋭い眼を向ける。

 

 

祐介

「またその話か?」

 

「ねぇ喜多川君、前に私が個展で褒めた絵………あの絵って、本当は喜多川君が描いたんだよね?」

 

祐介

「そ、それは………」

 

 

祐介は僅かに動揺し、杏から目線を反らした。

 

 

「やっぱり………」

 

竜司

「お前の先生、マジでヤバいぜ?弟子をタダの『物』だと思ってやがる。虐待だろうが盗作だろうが御構い無しって訳だ。」

 

天馬

「喜多川さん、お願いです。話してくれませんか?」

 

祐介

「………君たちの言う通り、俺達は先生の『作品』だ。」

 

 

祐介の放った言葉に、一行は驚いた。

 

 

祐介

「だが勘違いしないでくれ。俺は、自分から着想を譲ったんだ。これは盗作とは言わない。先生は今、スランプなんだ………」

 

「どういう事だ?」

 

 

蓮が祐介に問うが、祐介は何故か黙り込んだ。

 

 

竜司

「出てけば良いだろ!?弟子にもみんな逃げられて、それでお前一人って事じゃねーのかよ!?」

 

祐介

「弟子が師匠を助けて何が悪い!?被害者など何処にも居ない!俺は弟子として先生を支えているだけだ!これ以上身勝手な正義を押し付けるなら、通報させてもらうぞ!」

 

天馬

「ちょっと、二人とも落ち着いて!」

 

「そうだよ!喜多川君、少し落ち着こ?」

 

 

ヒートアップする竜司と祐介。天馬と杏が慌てて二人の間に入り、二人を落ち着かせた。

 

 

祐介

「すまない、俺としたことが………通報は止めておこう。ただし条件として、高巻さんにモデルを続けて欲しい。」

 

「えっ?でもさっき、こうじゃないって………」

 

祐介

「あれは、俺が無意識に君に遠慮してしまっていたんだ………けどもう心配しなくていい。君が全てをさらけ出してくれるなら………俺も全身全霊を込めて、最高の裸婦画に仕上げてみせる!」

 

杏・志帆

「ら、裸婦ぅ!?」

 

 

祐介の話を聞いて、杏を始め一行は仰天した。が、天馬は何故かちんぷんかんぷんの様だ。

 

 

天馬

「ラフ画って、さっき書いてなかった?」

 

竜司

「バカ、ちげーよ!『裸』の『婦』って書いて『裸婦』!つまり、杏のヌード絵を描くって事だ!」

 

天馬

「えええっ!?」

 

 

竜司から説明を受けようやく意味を理解し、天馬は仰天した。

 

 

祐介

「もちろん君達は入れないし、今回の話は忘れてもらう。そろそろ先生に新作を提出しないと………色々不都合がな………」

 

竜司

「いや待て待て!いくら何でも流石に不味いだろ!?」

 

祐介

「大丈夫だ。個展の会期中なら昼は先生も不在が多いから、此処を好きに使える。もちろん、高巻さんのプライベートも考慮する。個展が終わる頃までには来てくれ。」

 

「ち、違う!そういう問題じゃ………!」

 

 

ゴーン!ゴーン!

 

 

突然、何処かからか古時計の鐘の音が響いた。

 

 

祐介

「おっと、悪いが今日は此処までだ。高巻さん、何時でも連絡を待ってるよ。」

 

「ダメダメ待って!話終わってないから!」

 

「仕方無い、此処は一旦出直そう………」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~あばら家付近 公園~

 

 

一行はあばら家を離れ、真向かいの公園でモルガナとグッドストライカーと合流。作戦会議を兼ねて部屋の中での経緯を二人に話した。

 

 

モルガナ・グッドストライカー

「何だって!?」

 

 

案の定、二人は仰天した。

 

 

「ああ、まさか喜多川があんな提案をするとは思わなかった………」

 

竜司

「全くだ、今回は向こうが一枚上手だったぜ………」

 

「簡単に納得すんな!このままじゃ私、ヌード確定だよ!?」

 

志帆

「あの感じだと、きっと『セミ』じゃなくて『フル』だね………」

 

天馬

「その話は一旦置いといて………今回の場合は個展が終わるまでに、斑目先生を改心させれば良いって事だよね?」

 

「でもさ、喜多川君は先生を恩人って思ってる。改心させる必要、あるのかな?」

 

竜司

「何でだよ?斑目は親の居ない祐介を利用してやがんだぜ?他の弟子達と同じヒデェ目に遭わされんのに、見過ごせってのか!?」

 

「でも、本人にそれで良いとか言われたままだと、何か悔しいって言うか………」

 

天馬

「だったら尚更、斑目は改心させるべきだよ!斑目を改心させて、喜多川さんの目を覚まさせよう!俺達と同じになる前に!」

 

志帆

「うん………私も、それがベストだと思う。」

 

モルガナ

「なら先ず、斑目について調べる必要があるな。まだ表沙汰になっていないヤツの裏の顔がある筈だ。それに個展で忙しいとなると、その分パレスの中も調べやすくなってるだろう。」

 

「あと、私のモデルの事も!『新作を出さないと不都合が』って、喜多川君言ってた。もしかしたら、斑目の作品ってことで近々何か発表があるのかも………」

 

天馬

「もしかして喜多川さん、その時に杏のヌード絵を出す気じゃ………ないよね?」

 

 

天馬の推測に一行はゾッとした。

 

 

グッドストライカー

「こりゃ一刻も早く、斑目を何とかしないとな………」

 

竜司

「早速、明日の放課後から動こうぜ!屋上はまた会長に見つかると面倒だし、渋谷駅の通路にしようぜ?」

 

モルガナ

「なるほど、アジトを転々と変えるか………嫌いじゃないぜ?」

 

 

他のメンバーも賛成し、新たな怪盗団のアジトは渋谷駅の連絡通路に決まった。すると………

 

 

「君達、ちょっといいかな?」

 

 

一行のところへ、首にカメラを下げた黒髪ボブカットの若い女性が現れた。

 

 

女性

「見たところ君ら、タダの押し掛けファンって雰囲気じゃないよね?」

 

天馬

「あの………」

 

 

突然声をかけられ困惑する一行。

 

 

女性

「おっと、ごめん。実は斑目の門下生と知り合いの人間を探してんの。昔盗難にあったっていう、『サユリ』って絵があるんだけどね………」

 

(サユリ………前に喜多川が見せた美人画か………)

 

 

女性

「当時の門下生が、斑目の虐待の腹癒せに盗んで出てったって噂を掴んだワケ。何か聞いたこと無い?」

 

 

女性は蓮達に問いかけるが、全員「知らない」と返した。返事を聞いた女性は「そっか…」と、少しガッカリした様に肩を落とした。

 

 

女性

「被害者が居て、初めて事件になる。虐待がないとなれば、書きようも無いか………ごめんね、時間取らせて。」

 

 

女性はそう言うと、ポケットから名刺を取り出し蓮達に配った。

 

 

「毎朝新聞、《大宅一子》?」

 

大宅

「そ!アタシ、こう見えて記者やってんの。何かネタあったら、この番号に連絡してね。それじゃ!」

 

 

大宅は名刺を配り終えると、その場を後にした。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ルブラン 屋根裏部屋~

 

 

その日の夜、蓮と天馬はルブランの屋根裏部屋で寝支度をしていた。各々のベッドの枕元にはモルガナとグッドストライカーの姿もある。

 

 

モルガナ

「それにしても祐介め、通報を盾にして杏殿にヌードを迫るとは許せん!」

 

グッドストライカー

「んな事言って、ホントは自分も見たいんじゃないのか?」

 

モルガナ

「そ、そんな訳無いだろ!?」

 

「竜司が斑目について少し調べてくれた。斑目の弟子の中にはかつて、盗作を断れず自殺したヤツが居たそうだ。」

 

天馬

「自殺?ホントなの?」

 

「あばら家で会った記者が斑目について情報集めをしてた事を考えると、あり得ない話では無いだろう。だが噂が本当なら、他に被害者が居る筈なんだが………」

 

 

~♪

 

 

突然、蓮のスマホの着信音が鳴った。電話の相手は三島の様だ。蓮はスマホを手に取り電話に出た。

 

 

「もしもし?」

 

三島

『よっ!夜遅くにごめんよ………実は耳寄りな情報があるんだ。ちょっと良いかな?』

 

「耳寄りな情報?」

 

三島

『怪盗お願いチャンネルがきっかけで、改心したってヤツから連絡もらったんだ。そしたら、他にも改心させたいヤツが居るから会えないかって。相手さん曰く、その改心させたいヤツってのが相当ヤバいヤツらしくて、ネット経由で名前出すと面倒な事になるかもって。』

 

「なるほど………じゃあ明日の放課後、依頼人と会わせてくれないか?場所は渋谷駅の改札付近。」

 

三島

『分かった、向こうにもそう伝えておくね。ちなみに依頼主は、《中野原》って男の人だ。じゃあ明日、よろしくね!』

 

 

三島は要件を伝え終えると、電話を切った。

 

 

「三島から連絡だ。前に改心させた中野原って男が、俺達に会いたいそうだ。」

 

天馬

「中野原………それって、斑目先生の元弟子の?」

 

「恐らくな。明日の放課後、渋谷駅で待ち合わせる予定だ。俺達に改心させたいヤツが居るらしい。」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~渋谷駅 改札付近~

 

 

翌日、5月18日 水曜日の放課後。

怪盗団一行は中野原に会うため渋谷駅に居た。そこには何故か神童の姿もある。

 

 

神童

「斑目先生の元弟子?」

 

天馬

「ええ、名前は中野原さん。区役所の窓口係で、前に彼がストーカーをしてくるって書き込みがサイトにあって、俺達が改心させた人です。」

 

「その人と今日、渋谷駅で会うことになってるんだ。改心させたいヤツが居ると言っていたが………」

 

 

「キミ………ちょっと良いかな?」

 

 

突然、蓮の後ろから男の声がする。振り向くとそこには、何処か見慣れた顔をしたスーツ姿の優しそうな男がいた。

 

 

「貴方は?」

 

「中野原です。前に怪盗お願いチャンネルに書き込まれた、中野原夏彦。サイトの管理者から、猫を連れた秀任の制服を探せって連絡を貰ったんだけど………」

 

「多分、俺達の事だ。」

 

志帆

「この人が、中野原さん?」

 

 

怪盗団一行は中野原を見て、「こんな優しそうな人がストーカーを?」と思った。

 

 

中野原

「聞いてると思うけど、怪盗団に改心させてほしい男が居る。斑目って画家だ。」

 

 

中野原から斑目の名が出た時、一行は驚き確信した。そして中野原は怪盗団に全てを話した。

彼は斑目の元弟子で、当時は本気で画家を目指し斑目のアトリエに住み込んでいた。彼の少し上にいた兄弟子はとても才能のある人間だったが、斑目に目を付けられ自身の作品を全て斑目のモノにされた。そして斑目が自分の作品で評価される事に耐えきれず自殺。中野原は恐怖し斑目の反対を押し切りアトリエを出たが、斑目によって方々から圧力を掛けられ画家の道を諦めた。心機一転して区役所で働くも、絵の執着により気持ちが歪み、遂にはストーカーに発展し今に至ると言う。

 

 

中野原

「………実は今も一人だけ、斑目のところに残っている若者が居る。君達と同い年くらいの男の子だ。」

 

天馬

「まさか、その人って………」

 

神童

「間違いない、祐介だ。」

 

中野原

「彼は絵の才能があるばかりか、身寄りがなくて斑目には恩義がある。まだ私が斑目のところに居た頃、『斑目と一緒に居て辛くないのかい?』って聞いたことがあるんだ。そしたら彼、こう言ったよ………『逃げられるものなら逃げ出したい』ってね。」

 

神童

「祐介………」

 

「喜多川君………」

 

中野原

「逃げ出した私が言うのもなんだが、自殺した兄弟子の悲劇は繰り返したくない!改めてお願いだ、斑目を改心させてほしい。一人の男の命を………前途ある若者の未来を救うために!どうか、よろしくお願い致します!」

 

 

中野原は全てを話し終えると、その場から去っていった。

 

 

神童

「………怪盗団、俺からも頼む!祐介を助けてやってくれ!」

 

天馬

「神童さん………」

 

「………斑目の被害者と、祐介の親友からの直々の依頼だ。もちろん、引き受けよう。」

 

竜司

「おうよ!斑目は弱い奴らを食いモンにする、正真正銘のクズだ!」

 

志帆

「自殺なんて、そんなこと絶対にさせない!」

 

「それに、喜多川君の本音も聞けたしね!」

 

神童

「………感謝する、怪盗団!」

 

 

神童は深く感謝の礼をし、怪盗団の次なるターゲットは斑目に決定した。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~連絡通路(怪盗団アジト)~

 

 

怪盗団一行は神童と別れ、新たなアジトに場所を移し作戦会議を始めた。

 

 

モルガナ

「今回のターゲットは日本画家、斑目だ。あのパレスの規模からして、難易度は鴨志田以上。ナメてたら痛い目を見るぜ?」

 

志帆

「ねぇ、改心させるって具体的に何をするの?」

 

天馬

「パレスの核になっている欲望の象徴、つまりお宝を盗むんです。そうすればパレスと一緒に、歪んだ欲望も消えて改心させる事が出来ます。

 

グッドストライカー

「だがそれには準備が必要だ。お宝までの潜入ルートを確保して、その上で心を頂く予告をして、お宝を実体化させて、最後に頂く。これが大まかな流れだ。」

 

竜司

「そういえば、斑目って俺らのこと知らねえじゃん?何で初っ端から警戒されてたわけ?」

 

「恐らく、誰も信じてないんだろう。知らない相手は全員敵扱い。或いは、悪い噂が広まってると知ってイライラしているか。」

 

モルガナ

「何にせよ、我輩達は良い子ちゃんで居ようぜ。無駄に警戒度を上げたら、お宝を盗りづらくなる。」

 

天馬

「喜多川さんにも気を付けた方がいいかも。多分、見られたら斑目に直ぐ伝わるよ。」

 

「今回の期限は個展が終わるまで。つまりタイムリミットは6月5日。2日までにはルート確保して、3日までには予告状を出す。これでいいか?」

 

 

蓮の考えたプランに、一行は同意した。

 

 

 

モルガナ

「じゃあ今日は一旦解散して、明日から作戦開始だ。ザ・ファントムの初仕事、絶対に成功させるぞ?」

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