ペルソナ THE PHANTOM ELEVENS ~心の怪盗団と革命の風~   作:ヒビキ7991

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Act.05/古城再び!轟け、俺のペルソナ!《前編》

~地下鉄銀坐線渋谷駅 ホーム~

 

 

天馬と蓮は部屋中に散らばった瓶の欠片を集めてゴミ箱に捨て、天馬は謎の銃を鞄に戻した。その後共に制服に着替え支度をし、学校に向かうため四軒茶屋駅から電車に乗り、そして渋谷駅で銀坐線に乗るため銀坐線のホームで電車を待っていた。

 

 

天馬

「今日は遅刻せずに行けそうだね?」

 

「ああ、どうやらダイヤの乱れも解消された様だな。」

 

 

「あれ、松風君?」

 

 

そこへ、一人の少女が天馬に声をかけてきた。振り向くと、そこにはかすみの姿が。

 

 

天馬

「芳澤さん?」

 

かすみ

「やっぱり!おはよう。」

 

天馬

「おはよう。もしかして、芳澤さんもこっち側の電車だったの?」

 

かすみ

「そうだよ。」

 

 

天馬の問いにかすみは笑顔で答えた。

 

 

「友達か?」

 

天馬

「えっ?ああ、同じクラスの芳澤かすみさん。隣の席なんだ。」

 

かすみ

「初めまして、1年の芳澤かすみです!」

 

「俺は2年の雨宮 蓮。天馬のルームメイトだ。」

 

かすみ

「ルームメイト?」

 

天馬

「俺と蓮は、四軒茶屋のルブランって喫茶店に居候させてもらってるんだ。」

 

かすみ

「そうなんだ、何だか楽しそうですね。」

 

 

『まもなく電車が参ります。黄色い線の内側に御下がり下さい。』

 

 

そこへ蒼山方面へ向かう電車がやって来た。扉が開き、天馬達は他の乗客と共にゾロゾロと電車に乗り込む。

 

 

かすみ

「あ、ラッキー!」

 

 

運良くかすみは偶然空いていた席に座ることが出来た。と、かすみの目の前には荷物を持ったお婆ちゃんが立っていた。

 

 

かすみ

「どうぞ。すぐ降りますから。」

 

お婆ちゃん

「そう?じゃあ………」

 

 

かすみは席を立ち、お婆ちゃんに席を譲る。

 

 

スタッ

 

 

天馬・蓮

「あっ………」

 

 

が、お婆ちゃんの隣にいたサラリーマンが席を横取りした。

 

 

かすみ

「なんという、身のこなし………じゃなくて。すみません、その席はこちらの………」

 

 

Z…z…z…

 

 

座って早々、サラリーマンは寝てしまった。蓮はかすみに「起こそうか?」と訪ねる。

 

かすみ

「大丈夫です、気持ちは分かりますし。すみません、上手くやれなくて………荷物お持ちします。」

 

お婆ちゃん

「ありがとうね、お嬢ちゃん。」

 

 

かすみはお婆ちゃんの荷物を預かり、お婆ちゃんは笑顔でかすみに御礼を言った。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~蒼山一丁目駅~

 

 

偶然にも天馬達3人とお婆ちゃんの行き先は同じだった様で、一同は蒼山一丁目駅で下車し、かすみはお婆ちゃんに荷物を渡し、天馬と蓮は先に改札の外へ出た。

 

 

かすみ

「雨宮先輩!」

 

 

と、そこへかすみが2人を追うようにやって来た。

 

 

かすみ

「その、さっきは有難うございました!」

 

「さっき?」

 

かすみ

「電車での事です。気を使って頂いたのに御礼を言わなかったので、先輩に失礼はマズいと思いまして。」

 

「そうか。こちらこそ、態々ありがとう。」

 

かすみ

「はい!では、失礼します。」

 

 

かすみは礼をすると、駆け足で学校に向かった。

 

 

天馬

「俺達も行こう。」

 

「ああ。」

 

 

天馬と蓮も学校に向けて歩き出した。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~校舎2階 廊下~

 

 

学校には無事遅刻せずに到着し、相変わらず変な噂を耳にしながらも、2人は無事にその日の授業を終えた。そして放課後………

 

 

天馬

「あ、蓮!」

 

 

3階から降りてきた天馬が2階で蓮を見つけた。が、蓮は何やら遠目で廊下の向こうを見ていた。天馬は蓮の見る方向に目をやると、目線の先には先日蒼山一丁目駅入り口で会った金髪ツインの美少女がいた。

 

 

天馬

「あの人、確か昨日の。」

 

「アイツは《高巻 杏》。俺と同じクラスの生徒だ。」

 

 

蓮の発言に天馬は驚いた。

 

 

「よう、高巻じゃないか!」

 

 

と、そこへ1階から鴨志田がやって来た。鴨志田は杏を見るなり笑顔を見せるが、杏は何やら嫌そうな暗い顔をしていた。

 

 

鴨志田

「帰り乗っていくか?近頃、事件だ何だで物騒だしな。」

 

「いえ、今日はバイトで用事が。夏の特集号で外せなくて………」

 

鴨志田

「おいおい、モデル業も良いが程々にな?体調が悪いと言ってたじゃないか。盲腸の疑いだったかな?」

 

「仕事が忙しくて、中々病院に行けなくて…」

 

鴨志田

「親友は練習ばかりで寂しいだろ?悪いと思って誘ったんだが………ああそうそう例の転校生、気を付けた方がいいぞ。前歴のある奴なんだから、お前にもしもの事があったら………」

 

「ありがとうございます………失礼します………」

 

 

杏はその場を離れた。鴨志田は杏の姿が見えなくなると、イラついた顔で「チッ!」舌打ちをし、又しても後ろの天馬と蓮に気付かぬまま3階へと上がっていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~正門前~

 

 

2人が正門に来ると、竜司が門の側で2人を待っていた。

 

 

竜司

「よう、待ってたぜ。」

 

天馬

「竜司!」

 

「どうしたんだ?」

 

竜司

「昨日の城の事なんだけどさ、あれから何度も夢だって言い聞かせようとしたけど、やっぱ無理だわ。鴨志田と何か関係あるかもって思ったら、無かった事になんか出来ねぇ………こんな話、お前らにしか相談出来ねーしよ、付き合ってくんねぇか?あそこが一体何なのか、どうしても確かめてぇんだ。」

 

「構わないが、どうやって確かめる?」

 

竜司

「そこなんだよ…まぁ確認ったって、昨日の朝の道順を歩き直してみるくらいだけどな。ただ、ケータイでこの辺調べてみても、ソレっぽい建物の情報無かったんだよなぁ………」

 

天馬

「ん?………ケータイ?」

 

 

その時、天馬はある事を思い出した。夢の中でイゴールが言っていた『イセカイナビ』だ。

 

 

天馬

「ひょっとして………」

 

 

天馬はスマホを取り出し画面を立ち上げる。ホーム画面には相変わらず、不気味な目玉のアプリがあった。

 

 

天馬

「ねえ、コレ使ってみようよ!」

 

 

天馬は蓮と竜にスマホを見せる。

 

 

竜司

「なんだ、その目ん玉の…?」

 

「ああ、俺と天馬のスマホにいつの間にか入ってたんだ。しかも消しても消えない。」

 

竜司

「何だそれ?変なアプリだな………」

 

天馬

「俺もよく分からないんだけど、《イセカイナビ》って言うみたい。」

 

 

天馬はイセカイナビを立ち上げ履歴を見る。履歴には4つのキーワードが残っていた。

 

 

天馬

「鴨志田…秀尽学園…変態…城。間違いない、コレを使えば昨日の城に行けるかも!」

 

「竜司、どうする?」

 

竜司

「こうなったら一か八かだ。天馬、頼む!」

 

天馬

「分かった。イセカイナビ、起動!」

 

 

天馬は前回の履歴を選択し、イセカイナビを起動した。

 

 

イセカイナビ

『ナビを開始します。』

 

 

ブォーン………

 

 

ナビを起動した途端、辺りの空間が歪み始め、気付けば学校は以前迷い込んだ古城に姿を変えていた。

 

 

竜司

「昨日の城だ!ホントに来れちまった………って事は昨日のもマジ………って、蓮お前!」

 

「ん?………なっ!?」

 

 

蓮もいつの間にか、秀尽の制服から以前の黒いロングコート姿に変わっていた。

 

 

天馬

「また姿が変わってる!?」

 

竜司

「おい、どうなってんだよ!?」

 

「分からない。が………」

 

 

蓮は自分の姿をマジマジと見る。

 

 

「………なるほど、悪くない。」

 

竜司

「いや気に入ってんのかい!!」

 

 

竜司は思わず蓮に突っ込んだ。

 

 

「「おい!」」

 

 

と、今度は物影からモルガナとグッドストライカーが現れた。

 

 

天馬

「モルガナ!グッディ!」

 

グッドストライカー

「お前ら騒いでんじゃねぇよ!敵に見つかっちまうだろ?」

 

モルガナ

「シャドウが急に騒ぎ始めて、もしやと思って来てみれば………せっかく逃げのびたのに、また正面から来るとはな………」

 

竜司

「なあ、ここって何なんだよ?どう見ても城だけど、やっぱ学校なのか?」

 

モルガナ

「ああ、そうだよ。この城は『この城の主』にとっての学校なんだ。」

 

「この城の主?」

 

天馬

「もしかして、鴨志田先生の事?」

 

モルガナ

「そう、ソイツが歪んだ心の目で見ている学校が、この城って訳さ。」

 

 

『うわあああああああああ!!』

 

 

突然、城の中から叫び声が聞こえてきた。

 

 

天馬

「今の、もしかして………!」

 

モルガナ

「ああ、捕まってる奴隷だろう。」

 

竜司

「昨日、俺ら以外にも捕まってるのを見た………多分ウチの生徒だ。」

 

グッドストライカー

「大方、城主カモシダの命令だろうよ。ここじゃ毎日こうさ。いい加減ウンザリするぜ………」

 

モルガナ

「ましてや昨日、お前らに逃げられたからな。さぞ荒れてんだろうぜ?」

 

竜司

「あのヤロウ………!!」

 

 

ドンッ!

 

 

竜司は怒り、城の大扉にタックルした。

 

 

竜司

「ざけんなよ鴨志田ァ!!」

 

モルガナ

「バカ、そんなんで開くかよ………」

 

グッドストライカー

「けど、どうやら訳有りっぽいな。」

 

竜司

「…なぁ、お前らならこの声の連中のとこ、分かるか?」

 

グッドストライカー

「それってつまり、連れて行けって事か?」

 

モルガナ

「そうだなぁ………コイツらも一緒なら、案内してやらんでもない。どうする?」

 

 

モルガナは天馬と蓮を見てそう言う。天馬は迷わず「行こう」と言い、蓮も首を縦に降った。

 

 

モルガナ

「よし、いいだろう!我輩について来い!」

 

 

モルガナはそう言うと、蓮達を以前脱出で使った換気口の真下に案内した。

 

 

天馬

「ここって、確か前に脱出で使った。」

 

グッドストライカー

「ああ、換気口だ。正面から入らないのは、怪盗の基本だぜ?」

 

「カイトウ?何の事だ?」

 

モルガナ

「まぁ、我輩がしっかり仕込んでやる。それじゃ行くぞ!」

 

 

一同は辺りに落ちていた樽を足場にし、換気口から古城の物置に侵入した。

 

 

竜司

「相変わらず不気味なトコだぜ………」

 

モルガナ

「いいか?我輩達の案内通りにするんだぞ?」

 

 

一同はモルガナを先頭に、城内の潜入を始めた。

 

 

竜司

「あのさ………」

 

 

移動中、竜司は蓮と天馬に話し掛ける。

 

 

竜司

「悪いな、結局巻き込んじまってさ………けど、鴨志田の野郎が好き勝手しやがるの、どうしても許せねぇんだ!ありがとな、付き合ってくれて。恩に切るぜ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~古城1F 中央ホール~

 

 

少しして、一同は中央ホールにやって来た。

 

 

竜司

「えっと、ここは確か最初に正面から入った………」

 

 

ズォン………

 

 

突然、景色が歪み学校の風景が一瞬だけ見えた。

 

 

天馬

「えっ?」

 

「今、一瞬だが学校の風景が………」

 

モルガナ

「だから言ってるだろ?ここは『お前らの学校』なんだよ。まぁでも、長話してる余裕はないぜ?早く来い!」

 

 

一同は中央ホールを抜け、地下に続く階段を下り地下監獄に向かった。だが着いて早々一同は気づいた。昨日まで居た囚人の姿が何処にも無かったのである。

 

 

竜司

「どういう事だよ!?何で誰も居ないんだよ!!」

 

モルガナ

「う~ん、こりゃ移送された可能性があるな。」

 

 

ガシャッ………ガシャッ………

 

 

遠くから複数の足音が近づいてくる。

 

 

「足音が近づいてくるぞ。かなりの数だな………」

 

グッドストライカー

「今見つかると面倒だぜ?どうする、モルガナ?」

 

 

モルガナは辺りを見回す。すると、前方に妙な扉を見つけた。

 

 

モルガナ

「一先ずあの部屋に入ってやり過ごそう。」

 

 

モルガナの指示で一同は謎の部屋に入った。部屋の中は松明の灯りで照らされ、木製のテーブルと椅子が置かれていた。

 

 

モルガナ

「よし、此処ならシャドーも来ないだろう。」

 

天馬

「何で分かるの?」

 

モルガナ

「ここだけ歪みが少ない。つまり、主の支配が弱い場所って事さ。」

 

 

ズォン………

 

 

突然、一瞬だけ部屋が学校の教室へと姿を変えた。

 

 

「ここ、もしかして教室か?」

 

モルガナ

「これで分かったろ?ここは、主の心が写し出した『もう1つの現実』なのさ。歪んだ欲望が具現化した異世界、我輩は《パレス》って呼んでる。」

 

竜司

「パレス?」

 

「その言葉、何処かで………」

 

グッドストライカー

「要するに学校を『自分の城』だと思ってるから、こっちでは学校が城になってるって訳さ。」

 

竜司

「何だよそれ?思っただけで、城になったってのか?」

 

 

ドンッ!

 

 

竜司

「あのヤロウ………ざけんな!!」

 

 

竜司は地面を強く踏みつけ叫んだ。

 

 

グッドストライカー

「その様子、お前よっぽどカモシダってのに恨みがあんだな?」

 

モルガナ

「何があったか知らんが、情で突っ走るのは止めておけ?そこらじゅう手下だらけだ。」

 

天馬

「………ねぇ、蓮のこの格好も、このパレスって世界と関係あるの?」

 

 

天馬は蓮の格好を見ながらモルガナに訪ねる。

 

 

モルガナ

「ああ、パレスでは何でも主の思い通りに歪んでしまう。それを防ぐには、強い『叛逆の意志』を持つ必要があるんだ。今の姿はその表れ、ソイツ自身が持つ『叛逆のイメージ』だ。」

 

竜司

「またムズい事言いやがる………」

 

 

難しい話にウンザリする竜司。

 

 

竜司

「つーか、蓮の服よりお前らの方が気になるわ!何なんだお前ら!?」

 

グッドストライカー

「オイラは生まれた時からこの姿だぜ。モルガナはどうか知らねぇけど。」

 

モルガナ

「もちろん我輩は人間だ!正真正銘、人間様だ!」

 

竜司

「いや、どっちかっつーと猫だろ?」

 

 

竜司はそう言い、蓮と天馬は「うん」と頷いた。

 

 

モルガナ

「これは、その…本当の姿を失くしたからだ。多分な…」

 

天馬

「多分って…」

 

モルガナ

「だが元に戻る方法は分かってる。ここへ忍び込んだのも下調べのためだ。それに我輩だって、捕まってカモシダに拷問されたんだ!絶対にお礼してやる!」

 

グッドストライカー

「マンガかよ!マジでイカれてんな………」

 

 

と、モルガナは天馬に目を向ける。

 

 

モルガナ

「ところでお前、天馬だっけか?一個聞きたい事があるんだ。」

 

天馬

「俺に?」

 

モルガナ

「昨日お前が出したあのチカラ、あれは一体何なんだ?」

 

「俺やモルガナと同じペルソナの力じゃないのか?」

 

モルガナ

「いや、似てはいるがアレは別物だ。」

 

竜司

「………そうだ思い出した!雷門中の松風天馬と言やぁ、《化身》の使い手じゃねぇか!」

 

 

竜司が思い出したかのように叫んだ。

 

 

「化身?」

 

天馬

「昨日俺が出した巨人の事だよ。人の心の強さが気の塊として形になったもので、化身が出せる人は《化身使い》って呼ばれてて、凄いパワーを発揮できるんだ。」

 

モルガナ

「なるほど、だからか………化身が人の心の強さが形になったものなら、ペルソナも叛逆の意志という強い心から生まれた存在。つまり、互いに似て非なるモノって訳だ。だからペルソナ使いじゃない天馬がシャドーに対抗できたのも、これで納得がいく。」

 

 

そう言うと、モルガナは再び蓮と天馬に目を向ける。

 

モルガナ

「今後はお前達のチカラをアテにさせて貰うぜ?」

 

竜司

「なーに、お前らにだけ苦労はさせねぇよ!」

 

 

と、竜司はポケットからあるモノを取り出し蓮に見せた。

 

 

天馬

「えっ!?」

 

「これは!?」

 

 

取り出したのは銀色のハンドガン………を精巧に模したモデルガンだった。

 

 

竜司

「一応持ってきたんだ。つっても、音しか出ないモデルガンだけどな。」

 

モルガナ

「オモチャじゃねぇか!」

 

天馬

「でも、凄く本物っぽいよ!脅しくらいには使えるんじゃないかな?」

 

竜司

「だろ?あと傷薬も幾つか持ってきた。『備えあれば…』ってヤツだ。」

 

「ありがとう、使わせてもらうよ。」

 

 

蓮は竜司からハンドガンと傷薬を受け取った。

 

 

竜司

「あと悪い。これしか持ってねぇから、天馬の分ねぇんだわ…」

 

天馬

「大丈夫。俺も銃持ってるよ。」

 

 

と、天馬は鞄から例の謎の銃を取り出した。

 

 

竜司

「何だ、そのヘンテコな銃は?」

 

モルガナ

「コッチは完璧オモチャだな………」

 

 

グッドストライカー

「………んんっ!?」

 

 

突然、謎の銃を見たグッドストライカーが驚いたかの様に目を見開いた。

 

 

グッドストライカー

「おい天馬!その銃、いったい何処で手に入れたんだ!?」

 

天馬

「えっ?」

 

「もしかして、この銃について知ってるのか?」

 

グッドストライカー

「ああ、ソイツは《VSチェンジャー》。オイラの世界に存在する不思議な宝物、《ルパンコレクション》の1つだ!」

 

竜司

「オイラの世界?どういう事だよ?」

 

グッドストライカー

「オイラは、お前達の住む世界とは別の世界の存在なんだ。だがある日どういう訳かオイラは何故か、気が付けばコッチの世界に来ていたんだ。」

 

モルガナ

「で、宛もなくさ迷っていたところで我輩と出会い、コッチに来た理由を探る次いでに我輩の調査に協力してもらってたんだ。」

 

竜司

「別の世界から来たって………いや、そもそも喋る猫やメカが居る方がありえねぇか………」

 

 

竜司が呟き、モルガナとグッドストライカーは「喧嘩売ってんのか!?」と突っ込んだ。

 

 

「そのルパンコレクションって言うのは、いったい何なんだ?」

 

グッドストライカー

「ルパンコレクションってのは、オイラの世界の大快盗《アルセーヌ・ルパン》が集めていた不思議な力を持った宝物の事だ。扱い方によっては世界を滅ぼすことも出来るが、人間が扱う事は出来ない代物でもある。で、オイラとそのVSチェンジャーは、アルセーヌがルパンコレクションを人間でも扱えるように改造したモノなのさ。」

 

天馬

「そうなんだ。」

 

グッドストライカー

「でだ、お前いったい何処でソイツを手に入れたんだ?」

 

天馬

「昨日、城から抜け出した後に、変な蝙蝠から預かったんだ。で、元の現実に戻った時には無かったんだけど、今朝鞄の中を見たら入ってて………」

 

モルガナ

「変な蝙蝠?」

 

天馬

「何か、『君は今、とあるゲームに巻き込まれている。ゲームに打ち勝ち、世界を救うのだ。』って言ってた。」

 

グッドストライカー

「ひょっとすると、オイラがコッチに来たことと、天馬にVSチェンジャーを預けた変な蝙蝠ってのには、繋がりがあるっぽいな。」

 

竜司

「………あぁもう、めんどくせぇ!難しい話は止めて、さっさと先行こうぜ!」

 

モルガナ

「そうだな、今は潜入を再開するのが先だ。準備を済ませたら先に進もう。」

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