青年と少女のマルチプル・オンライン 作:グラハムさんとピンクマ
現実世界…
咲月「手術が始まったわね」
紅葉「きっと大丈夫、明日人なら、、、」
小春「私達の思いは必ず届く」
その頃、手術室では…
男医師「これは、正直難しいな」
手術師「こうなれば、明日人君のログインしている世界の【加速フェーズ】を上昇させた方がいいですかね」
男医師「そうだな、そうしよう。明日人君には悪いが、そこで半年は活動してもらおう」
仮想世界…
レッド2「あんな奴がいるなんて聞いてないぞ」
レッド3「上に報告した方が良さそうだ」
レッド1「来るぞ!撃て!」
合図が出たと同時に、敵軍はグラハムに一斉射撃を行った。
グラハム「GNフィールド!」
グラハムは、GNフィールドですべて防ぐ。
レッド1「撃ち方やめー!」
レッド3「ば、化け物か!?」
グラハム「俺はただの人間だよ」
グリーン「騎士長様、あの人は、、、」
????「えぇ、きっとあの人は、、、」
グラハム「いくぞ、ホリゾンタル!」
ザンッ!
レッド2「ぐはっ!」
レッド4「かはぁ、、、」
レッド1「くっ、こうなれば、大将を呼べ!」
レッド5「わ、分かりました!」
グラハム「せい!はぁ!」
シュッ!ブシャ!
レッド3「うわぁ!」
レッド1「下がれ!あいつは危険だ!」
サブリーダーらしき人物が指示を出すと、敵の軍勢は下がっていく。
グラハム「勝負ありか?」
ズタッ、ズタッ、、
その時、奥から大男が現れた。
グラハム「あんたがリーダーか?」
大男 「いかにも、俺様が大将だ」
グラハム「進軍を諦めて撤退するか、今ここで俺に倒されるか選べ」
大男 「そんな痩せっぽっちな体でこの俺を倒せると思うなよ?」
グラハム「例え体格差があっても、勝敗を分かつ絶対条件ではない」
大男 「調子に乗られるのも今のうちだ!」
大男が斧を取り出し、グラハムへ斬りかかろうとした。
グラハム「ナンセンスだな」
グラハムはビームサーベルを瞬時に取り出し、大男の両腕を切断した。
大男 「ぐわぁぁ!!腕が、腕がぁ!!」
グラハム「まだやるか?」
大男 「この野郎、、、殺す!」
今度は足のすねに装着されているニードルで串刺しにしようとした。
グラハム「力に頼り過ぎだ」
グラハムは、それをバックステップで避け、今度は両足を切断した。
大男 「あ、あぁ、、、」
両腕、両足を斬られた大男はその場で息を引き取った。
レッド1「ひっ、て、撤退!撤退!」
軍勢は、後方へ逃げ惑った。
グラハム「ふぅ」
????「あなた、何者ですか?」
グラハム「出しゃばってしまって申し訳ない。俺はグラハムエーカー、旅する剣士だ」
とりあえず旅する剣士と名乗っておこっと。それにしてもこのNPC、とても自然に話すな。
????「いえ、助けて頂きありがとうございます。私は〘スティラ セレーネー〙、騎士長です。いきなりですが、あなたにお聞きしたいことがあるのです」
グラハム「何?」
スティラ「今の剣技は何なのですか?」
グラハム「あれは自己流なんだ」
スティラ「なるほど、道理で知らない技だった訳です。良ければ、共に領土に来て頂けませんか?皇帝に今回のことを話さねばならないので」
グラハム「了解」
グリーンNPCの領土…
スティラ「着きました。ユーフォニアです」
グラハム「綺麗な所。見惚れるよ」
スティラ「褒めて頂き光栄です。フォニア宮殿に来て頂きたいのでこちらへ、、、うっ」
グラハム「だ、大丈夫?」
スティラ「し、失礼しました。先程の戦闘で負傷してしまったので、、くっ、、、」
スティラの右脚を見ると、深い傷ができている。
グラハム「放っておくと悪化しそうだ、手当てするよ」
グラハムはスティラの傷に布を軽くかつ、解けないように結んだ。
グラハム「これで大丈夫」
スティラ「あ、ありがとうございます。あなたは何故ここまでしてくれるのです?」
グラハム「傷ついている人を見放すことができないからだよ。人は必ずしも支え合わなくちゃならないんだ。ほら、俺の腕に捕まって」
スティラはグラハムに立たせてもらい、肩を組んだ。
スティラ「あなたのその考えが、自身を強くしているのでしょうね」
グラハム「宮殿はこのまままっすぐ?」
スティラ「はい。お願いします」
宮殿前の門にて…
門番「誰か来る...騎士長!それともう一人は誰です?」
スティラ「通しても構わん。この方には、負傷したところを助けてもらったのだ」
門番 「了承しました。感謝する」
グラハム「いや、大したことはしていない」
天皇の部屋の前…
スティラ「ありがとうございます。ここからは1人で立ちます」
グラハム「分かった」
ガチャ
スティラ「失礼します」
グラハム「失礼します」
皇帝 「うむ。おや、そいつは誰だ?」
グラハム「グラハムエーカー、旅する剣士です」
皇帝 「ほぅ、旅する剣士とはな。そんな奴がどうしてここに?」
スティラ「私達を守って頂き、ましてや敵軍の大将まで討ち取ったので、ぜひ皇帝にお会いして頂きたいと思い、この宮殿にお越し頂きました」
皇帝 「なんと、それはさぞ優秀な実力なのだろうな」
グラハム「いえ、俺なんかまだまだですよ」
皇帝 「どうだ、我が軍のエースとしてこの国の為に入隊してくれないだろうか?」
グラハム「え、でも俺は連携とかできませんよ?」
皇帝 「それなら心配はない。スティラが訓練に付き合ってくれるはずだ」
スティラ「はい、ご協力させて頂きます」
グラハム「そうですか、、分かりました。入隊させて下さい」
皇帝 「うむ、よくぞ決断した。こちらにこい、契約書を書いてもらう」
グラハム「了解しました」
まさか軍隊に入るとは、、、でも外をブラブラしているよりはましか。あれ、そういえばログアウトボタンもなかったし、俺はいつログアウトできるんだ?
ピンクマ「男医師の言ってた『半年』はゲーム内の半年のことです!」