青年と少女のマルチプル・オンライン 作:グラハムさんとピンクマ
第22話「決戦目前」
数週間後、宮殿の庭にて…
グラハムは、庭に穴を掘って亡くなってしまった人々の骨を埋めて墓を作った。
グラハム「あの時、皆を助けることができなくて本当にすまない。今も後悔している」
墓に向かって話しかけながら、白薔薇を供えた。
グラハム「だから宣誓する、このグラハムエーカーは、騎士として闇の帝王を討ち取ると」
そう言うとグラハムは、訓練場へ向かった。
数分後、訓練場…
グラハム「、、、せいっ!、、、せやっ!」
スティラ「失礼します」
グラハム「どうしたの?」
スティラ「今度の戦闘時に、共に戦闘して頂ける隣の国の兵士達が約50人名乗り出ました」
グラハム「心強い。因みに、弓士の人数は?」
スティラ「はい、7人です」
グラハム「7人か、、、少ないとは思うけどいないよりは断然ましだね」
スティラ「そうですね、、、」
グラハム「何か気がかり?」
スティラ「、、、皆を国に帰してあげられなかったらどうしようと思ったんです」
グラハム「大丈夫、スティラはいつでも状況に合った指揮を出せてるから」
スティラ「そうですか?」
グラハム「もちろんだよ。だから俺も安心して背中を預けられるんだ。だから自信を持って」
スティラ「お褒めの言葉、ありがとうございます。これからも自信を持って指揮を取ります」
グラハム「任せたよ、騎士長様」
翌日、東門前…
70人ものの兵士達は、東門前で整列をしている。その兵士達の前にスティラが立った。
スティラ「皆様、今回は帝王討伐作戦に参加して頂き、ありがとうございます。私はユーフォニア騎士長、スティラセレーネーです」
グラハムは、スティラが兵士達に話している様子を木陰から見ていた。
グラハム(よし、皆の士気を上げていってくれ)
この戦いが終わった頃合いに現実に帰りたいな...そもそも俺は現実世界に戻れるのか?この世界に来てから1ヶ月くらい経過してるし、帰れる気がしない。手術がそんなにも厳しいのかな。
スティラ「それでは、私とグラハム副騎士長に続いて下さい」
グラハムが考え込んでいる間にスティラの話は終了した。
グラハム「さて、行くか」
現実世界、地下3階…
男医師「む、、、足りないな、、、」
手術師「足りないって、何がですか?」
男医師「明日人君の体の機能を正常に戻すには、仮想世界でもっと戦闘してもらわないといけないんです」
手術師「なるほど、、、この【再生治療装置】は便利なところもありますが、色々と手間も多いですね」
男医師「正直な話、明日人君は患者でもあり『被験体』でもあります。これが彼女達にバレたら、我々はクビでしょうね」
手術師「バレないようにする為にも、急がないとですね」
男医師「頼みます」
ピンクマ「今回の文字数は少なめだね」