青年と少女のマルチプル・オンライン   作:グラハムさんとピンクマ

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第25話「皇帝となった者の帰還」

 

現実世界、病院の近く3階…

 

明日人が手術を開始して3時間が経っていた。

 

手術師「先生、明日人君の手術が完了致しました」

 

男医師「よし、では明日人君を強制ログアウトさせます」

 

カチャ...

 

男医師が仮想世界へのダイブ機能をスイッチでOFFにした。

 

男医師「明日人君、起きて下さい」

 

明日人「、、、うっ」

 

体が重い、、、あれ?ここはもしかして?

 

明日人「病院、、、か、、、」

 

男医師「はい、3時間の間お疲れ様でした」

 

明日人「3時間?俺は仮想世界で半年ものの時間を過ごしたんですよ?」

 

男医師「確かにあなたは半年分を仮想世界で過ごしました。但しそれはその世界の中だけの話、ゲーム内速度を上昇させていたので実際は3時間なんです」

 

明日人「よく分からないです、、、そもそも何故、俺を仮想世界へログインさせたんですか?」

 

男医師「今回の手術の目標は、義眼、心臓、筋肉の機能を作動させることでした。しかし、それらを正常に作動させるには、仮想世界にいる〘身体ダメージを回復してくれるAI〙に会ってもらう必要があったからです。そのAIに会って治療してもらったからこそ、明日人君は今ここにいるんですよ」

 

明日人「身体ダメージを回復するAI、か、、、」

 

もしかしてそのAIって、〘スティラ総合騎士長〙のことかな。3ヶ月前くらいにスティラが左目を見えるようにしてくれたし、、てか今も左目が見えてるな。

 

男医師「さて、いきなりこんな事態を招いてしまったので今回は医療費は無料になります。そして義眼の点検を度々行いたいので、年に一度はまたここに来て下さい。以上です、彼女さん達に顔を合わせてあげて下さい。その後、帰宅が可能ですので」

 

明日人「、、、はい、色々とありがとうございました」

 

男医師「お大事に、イノベイターさん」

 

明日人「!、、、は、はい、失礼します」

 

ガチャ...

 

男医師「、、、数年後には、この技術が世界に広まっていそうだな」

 

 

病院の1階 ロビー…

 

 

 

 咲月「、、、!明日人、、、」

 

明日人「咲月、皆、、、」

 

 紅葉「おかえり、、、!」

 

 小春「心配したよ!」

 

明日人「世話をかけてごめん。さぁ、帰ろう」

 

 咲月「うん!ねぇ、良かったら、、手を繋いで帰らない?」

 

明日人「いいよ」

 

 咲月「やった♪」

 

 紅葉(私も手を繋ぎたいけど、、)

 

 小春(2人の時間にさせてあげよう)

 

 

明日人宅…

 

 

明日人「久しぶりだな、、、」

 

 咲月「え?まだ4時間ぐらいしか経ってないよ?」

 

明日人「それは、、、」

 

明日人は、どんな手術をしていたのかや、仮想世界での出来事について話した。

 

 咲月「は、半年分!?」

 

 小春「それに、明日人がイノベイター、、、」

 

 紅葉「どれも信じ難い話ね、でも、明日人がそう言うなら信じられるわ」

 

 咲月「そうね」

 

 紅葉「さて、明日人は半年分仮想世界にいたみたいだし、休ませてあげる為に帰ろうかな」

 

明日人「もっと家でゆっくりしていいんだよ?」

 

 紅葉「いいのよ、明日人とはまたGGOとかで会えるんだし。じゃあ、またね♪」

 

チュ…

 

明日人「っ、、!」

 

紅葉は明日人にキスをし、帰っていった。

 

明日人(懐かしい、半年前、、じゃなかった、数日前もこんな感じだったな)

 

 小春「じゃあ、私もそろそろ帰るね。バイバイ」

 

明日人「あぁ、またな」

 

続いて小春も帰っていった。

 

明日人「今は昼か、、、なんだか遅く感じるな」

 

 咲月「、、、」

 

明日人「咲月?」

 

 咲月「あ、ごめん!ちょっと考え事をしてたの」

 

明日人「そうだったんだ、、溜め込まずに話していいんだよ?」

 

 咲月「、、、あのね、なんだか不安なの。明日人がまたいつか遠くに行っちゃうんじゃないかって」

 

そうか、、俺は君の傍を離れないと言っておきながら、、、

咲月は俺と出会って以来、人と離れるということに弱いから、悪いことをしちゃったかな。

 

明日人「、、、」

 

ギュ…

 

 咲月「、、、!」

 

明日人は咲月の傍に寄って抱いた。

 

明日人「ごめんな、でも大丈夫、何があっても咲月を見捨てないから」

 

 咲月「うん、、、その気持ち、すごく嬉しい」

 

咲月も明日人を抱いた。その左薬指には、明日人が咲月にプレゼンしたアメジストの指輪がつけられていた。

あの世界での俺の役目はもう終わった。後は任せたよ、〘スティラ総合騎士長〙。

 

 

仮想世界、グラハムのいないフォニア宮殿の皇帝の部屋…

 

 

コンコンコン…

 

スティラ「失礼します」

 

スティラが言うも、部屋から返事は聞こえない。

 

スティラ「、、、〘グラハム様〙?」

 

ガチャ…

 

スティラは少し不思議に思い、ゆっくりと扉を開ける。

 

スティラ「何処に行かれたのかしら、、、ん?何かしら、この手紙」

 

スティラが手に取った手紙には、『スティラ総合騎士長様へ』と書かれている。

 

スティラ「これは、グラハム様の置き手紙?」

 

 

━スティラ セレーネー総合騎士長様へ━

 

この手紙を読んでいる時には、俺はもうこの世界にいない。

信じてもらえないだろうけど実は俺、この世界の者じゃないんだ。だから、いつかは別れの時が来るだろうと確信していた。

無責任なことを言うけど、これからはスティラが皇帝となって、ユーフォニア王国を守ってほしい。

また会う日が来るまで、、、さようなら、、、

 

━グラハム エーカーより━

 

 

スティラ「グラハム様が異世界人だったなんて、、、でも、それでもグラハム様は立派な英雄です。後のことは私に任せて下さい、、、」

 




ピンクマ「帰還完了!」

帰還まで
約3ヶ月・・・闇の帝王撃破 グラハムが皇帝になる

約2ヶ月・・・ユーフォニア王国 25%が復興
       スティラはグラハムの秘書を担当しつつ、軍隊を
       取り締まる〘総合騎士長〙となる

約1ヶ月・・・ユーフォニア王国 45%が復興
       敵の残存部隊接近 グラハムとスティラが撃退する

約1週間・・・ユーフォニア王国 50%が復興
       フォニア宮殿 地下室にてGNドライブを開発

 3日前・・・グラハム スティラへの手紙を随筆する

 2日前・・・グラハム ログアウトの信号を感知する

 1日前・・・スティラ 太陽炉の取り扱い実績を取得

帰還当日・・・グラハム ログアウト
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