青年と少女のマルチプル・オンライン 作:グラハムさんとピンクマ
第31話「かつてのパートナー」
懐かしく感じる声。ふと振り向くとそこには、ピンク色の髪の女性が立っていた。
グラハム「スティラ、、、総合騎士長、、、?」
スティラ「まさか宇宙で出会えるなんて、、、数ヶ月ぶりですね」
グラハム「あ、あぁ、、、」
幻じゃないよな?何故スティラ総合騎士長がGGOにいるんだ?
グラハム「とにかく、ここは危険だ。都市の施設で話そう」
スティラ「分かりました」
月面都市、グラハムのホーム…
グラハム「まずは謝らせて、、、ユーフォニアから離れてしまってごめん。ずっとはあの世界にいられなかったんだ」
スティラ「そうだったのですね。確かに、、、グラハムさんがいきなり国を放って消える筈がないですもの。それに、置き手紙で事情がある程度分かりましたので、、、」
グラハム「理解してもらえて良かったよ。それで、とても聞きたかったことなんだけど、どうやってこの世界に来たの?」
俺はそれが1番聞きたくて仕方が無い。
スティラ「それが、私にも分からないんです。目が覚めると不思議な服を着ていて、この星にいました」
グラハム「いきなりか、、、」
病院の関係者が何らかの意図でスティラをGGOに送り込んだってことか?
スティラ「信じてくれますか、、、?」
グラハム「もちろん。別世界に迷い込むってのは俺も経験しているからね」
スティラ「分かってもらえて良かったです」
これで話は一旦落ち着いたかな?ログアウトしなきゃならないけど、なんて説明したらいいんだろ。
グラハム「もう夕方だ。お腹空いてるだろうし、このスープでも食べてて。俺は少し席を外すよ」
ログアウトするところを見られると驚くだろうから、外でログアウトしようかな。
スティラ「、、、グラハム様、、、!」
今まで溜め込んだ気持ちをすべて吐き出すような声でスティラはグラハムに抱きついた。
スティラ「すみません、、、グラハムさんと再開する前からずっと、、不安で不安で、、、こんな、私、、情けないですよね、、、」
グラハム「スティラ、、、」
グラハムは抱き返した。
グラハム「情けなくないよ。いきなりこの世界に来て、不安にならない人なんていないから。例え騎士でもね」
抱き終わり、そっとスティラの頭に手を置いた。
グラハム「それと、もう皇帝じゃなくなってしまったから『様』なんて付けないでいいよ。俺は今、ただの戦士だから。それじゃあまたあとで」
スティラ「は、はい。分かりました、行ってらっしゃいませ」
なんか、変に格好つけちゃったな。いつ引かれてもおかしくないぞ、、、。
ログアウト…
明日人「、、、まさかスティラがGGOに来るなんて」
明日人はふと、何故スティラがGGOにいるのかを病院の先生に連絡したかったが、根拠なしで話すのはまずいかと考えた。
とにかく、早く晩飯を食べてスティラの元へ戻らないと。
ピコンッ
明日人のスマホに着信がきた。
明日人「ん?咲月からか?」
スマホを見ると、メールの通知ではなくGGOのゲームニュースだった。
━GGOプレイヤー様達へ━
いつも〘ガンゲイル・オンライン〙をプレイして頂き、誠にありがとうございます。只今、GGO内で〘ヒューマノイド コンプリート〙に遭遇すると、一部の人が頭痛を引き起こす障害が発生しておりました。なので〘ヒューマノイド コンプリート〙は一時削除させて頂きます。ご理解のほどよろしくお願いします。
明日人「そうか、ヒューマノイド コンプリートは消されたか。でも、VRMMOで障害が出るって珍しいな、、、」
今の明日人は、GGOで頭痛はもう起きないという安心感と、不具合の疑問感でいっぱいだった。
ピンクマ「咲月ちゃんのお泊り会の風景は〘memory of Edy〙にて!」