青年と少女のマルチプル・オンライン   作:グラハムさんとピンクマ

33 / 50
第33話「安全に帰すプラン」

 

メールから数分後、コハルとクレハがログインして合流したので事情を説明した。その数分後にはツェリスカが来てくれた。ツェリスカにも同様に、そしてさらに詳しく説明した。

 

グラハム「__てな訳で、スティラを元の場所へ帰す方法をほんの少しでも知らないかな?」

 

ツェリスカ「元の場所へ帰す方法、ねぇ、、、。そんなもの、、、」

 

グラハム「やっぱり、ないかな」

 

ツェリスカ「いや、あるにはあるわよ」

 

グラハム「本当?!」

 

ツェリスカ「でも、それは商品の試作型で安全の保証がイマイチなのよね〜、、、」

 

グラハム「そうなんだ、、、」

 

スティラを帰すことのできる可能性をほぼ確実にまでしないと。

 

スティラ「グラハムさん」

 

グラハム「何?」

 

スティラ「そんなに焦らなくて構いません。この世界に迷い込んでとても不安でしたが、グラハムさん達がいるから安心です。ですのでどのくらいの時間がかかるのかは分かりませんが、ゆっくりのペースで大丈夫ですよ」

 

スティラの発言でグラハムは少し気が楽になった。

帰すことで頭がいっぱいだった。こんなときも冷静なんて、スティラは凄いな。(昨日は抱きついてきたけど)

 

グラハム「そ、そう?分かった」

 

ツェリスカ「帰りたくなったら言うのよ?なるべく早くしようとするから」

 

スティラ「はい、ありがとうございます」

 

それじゃあ、しばらくはスティラと一緒に生活する(仮想世界内のみ)ことになるな。

ん?そういえば、、、。

 

グラハム「そういえば、なんで仮想世界を運営してるプログラマー?のはずなのにツェリスカが商品のことを知ってるの?」

 

今言った通り、ツェリスカはGGOを運営している社会人だ。以前聞いた時はプログラマー的なことを言っていたからなんとなく気になった。俺はまだ社会人ではないからあまり触れない方がいいんだけど。

 

ツェリスカ「ザスカーが仮想データ用のメモリーカードを作ろうって言い出したのを聞いたの」

 

グラハム「ありがたい品だね。あっ、今日はわざわざホームに来てくれてありがとう」

 

ツェリスカ「いいわよ。それにしても本当に不思議ねぇ、、、他の世界の子がGGOに来るなんて」

 

グラハム「あぁ、それに、運営はスティラを、、、」

 

ツェリスカ「えぇ、私も始末に反対してるのだけれど、聞く耳持たずって感じね。むしゃくしゃしちゃうわ〜」

 

グラハム「お、お疲れ様」

 

月に1回はツェリスカは仕事の愚痴をこぼしている。

ほ、本当にいつもお疲れ様。

 

 

数時間後、残影の荒野…

 

 

ツェリスカは用事の為ログアウトし、残ったエディ達はスティラの装備選びをした後、GGOでの戦い方を教えていた。

 

スティラ「へぇ、、、これが銃ってものですか」

 

 エディ「そうだよ、銃にもそれぞれ特徴があるから、自分に合ったものを見つけてね」

 

グラハム「ん〜、、、」

 

グラハムはというと、そこから少し離れた岩陰で何かを思い出そうとしていた。

 

グラハム「VR転送装置を使えば、、、いやでもスティラは生身の人間ではないし、ワールドコードも分からないし、、、」

 

VR転送装置はGGOなどにコンバートするための機械だ。それは、『ワールドコード』という5桁の英数字を使うことで様々な世界へ行くことができる。

 

 エディ「明〜日人!」

 

グラハム「っ!ど、どうした?」

 

 エディ「何度呼んでも返事しないから、、、私そろそろログアウトして帰るからね」

 

グラハム「え?あ、そうか、お泊り会してたんだったな。分かった、気をつけて帰ってきて」

 

 エディ「うん、帰ったらまたくっつこ♪」

 

グラハムは照れくさそうに頷いた後、エディはログアウトした。

 

スティラ「エディさんが、、、消えた、、、?」

 

グラハム「あっ、、、」

 

グラハムが声のした方へ顔を向けると、スティラが唖然としていた。

そうだよね、いきなり人が消えたらびっくりするよね。

 

グラハム「エディはしばらくの間転移を、、、」

 

スティラ「てんい?」

 

あ、これどんどん説明が長くなっていくやつだ。

 

グラハム「いづれスティラも体験するよ。その時にまた説明するよ」

 

スティラ「は、はい」

 

一気に説明するのは流石にスティラでも覚えきれないはず。、、、俺が説明ができないっていう思念もあるけど。

 

グラハム「俺もいづれ転移するからその前に俺のホームへ帰ろう」

 

スティラ「了解です」

 

その後グラハムとスティラは話すことなくホームに帰った。

コハルとクレハもエディを見送る為にログアウトしたのかな?それでスティラが俺のもとへ来たんだろう。

 

 

ホーム…

 

 

グラハム「それじゃあ、俺もしばらく転移するよ。留守番頼めるかな」

 

スティラ「外へ出歩くこともないですし大丈夫です」

 

グラハム「そうだったね、それじゃまたね」

 

スティラ「はい、お気をつけて」

 

スティラは少し寂しそうな顔をしていた。ごめんな、流石にずっとGGOに潜っている訳にはいかないんだ、、、。

 




ピンクマ「お待たせしました!最新話です!(おっそ)」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。