青年と少女のマルチプル・オンライン 作:グラハムさんとピンクマ
メールから数分後、コハルとクレハがログインして合流したので事情を説明した。その数分後にはツェリスカが来てくれた。ツェリスカにも同様に、そしてさらに詳しく説明した。
グラハム「__てな訳で、スティラを元の場所へ帰す方法をほんの少しでも知らないかな?」
ツェリスカ「元の場所へ帰す方法、ねぇ、、、。そんなもの、、、」
グラハム「やっぱり、ないかな」
ツェリスカ「いや、あるにはあるわよ」
グラハム「本当?!」
ツェリスカ「でも、それは商品の試作型で安全の保証がイマイチなのよね〜、、、」
グラハム「そうなんだ、、、」
スティラを帰すことのできる可能性をほぼ確実にまでしないと。
スティラ「グラハムさん」
グラハム「何?」
スティラ「そんなに焦らなくて構いません。この世界に迷い込んでとても不安でしたが、グラハムさん達がいるから安心です。ですのでどのくらいの時間がかかるのかは分かりませんが、ゆっくりのペースで大丈夫ですよ」
スティラの発言でグラハムは少し気が楽になった。
帰すことで頭がいっぱいだった。こんなときも冷静なんて、スティラは凄いな。(昨日は抱きついてきたけど)
グラハム「そ、そう?分かった」
ツェリスカ「帰りたくなったら言うのよ?なるべく早くしようとするから」
スティラ「はい、ありがとうございます」
それじゃあ、しばらくはスティラと一緒に生活する(仮想世界内のみ)ことになるな。
ん?そういえば、、、。
グラハム「そういえば、なんで仮想世界を運営してるプログラマー?のはずなのにツェリスカが商品のことを知ってるの?」
今言った通り、ツェリスカはGGOを運営している社会人だ。以前聞いた時はプログラマー的なことを言っていたからなんとなく気になった。俺はまだ社会人ではないからあまり触れない方がいいんだけど。
ツェリスカ「ザスカーが仮想データ用のメモリーカードを作ろうって言い出したのを聞いたの」
グラハム「ありがたい品だね。あっ、今日はわざわざホームに来てくれてありがとう」
ツェリスカ「いいわよ。それにしても本当に不思議ねぇ、、、他の世界の子がGGOに来るなんて」
グラハム「あぁ、それに、運営はスティラを、、、」
ツェリスカ「えぇ、私も始末に反対してるのだけれど、聞く耳持たずって感じね。むしゃくしゃしちゃうわ〜」
グラハム「お、お疲れ様」
月に1回はツェリスカは仕事の愚痴をこぼしている。
ほ、本当にいつもお疲れ様。
数時間後、残影の荒野…
ツェリスカは用事の為ログアウトし、残ったエディ達はスティラの装備選びをした後、GGOでの戦い方を教えていた。
スティラ「へぇ、、、これが銃ってものですか」
エディ「そうだよ、銃にもそれぞれ特徴があるから、自分に合ったものを見つけてね」
グラハム「ん〜、、、」
グラハムはというと、そこから少し離れた岩陰で何かを思い出そうとしていた。
グラハム「VR転送装置を使えば、、、いやでもスティラは生身の人間ではないし、ワールドコードも分からないし、、、」
VR転送装置はGGOなどにコンバートするための機械だ。それは、『ワールドコード』という5桁の英数字を使うことで様々な世界へ行くことができる。
エディ「明〜日人!」
グラハム「っ!ど、どうした?」
エディ「何度呼んでも返事しないから、、、私そろそろログアウトして帰るからね」
グラハム「え?あ、そうか、お泊り会してたんだったな。分かった、気をつけて帰ってきて」
エディ「うん、帰ったらまたくっつこ♪」
グラハムは照れくさそうに頷いた後、エディはログアウトした。
スティラ「エディさんが、、、消えた、、、?」
グラハム「あっ、、、」
グラハムが声のした方へ顔を向けると、スティラが唖然としていた。
そうだよね、いきなり人が消えたらびっくりするよね。
グラハム「エディはしばらくの間転移を、、、」
スティラ「てんい?」
あ、これどんどん説明が長くなっていくやつだ。
グラハム「いづれスティラも体験するよ。その時にまた説明するよ」
スティラ「は、はい」
一気に説明するのは流石にスティラでも覚えきれないはず。、、、俺が説明ができないっていう思念もあるけど。
グラハム「俺もいづれ転移するからその前に俺のホームへ帰ろう」
スティラ「了解です」
その後グラハムとスティラは話すことなくホームに帰った。
コハルとクレハもエディを見送る為にログアウトしたのかな?それでスティラが俺のもとへ来たんだろう。
ホーム…
グラハム「それじゃあ、俺もしばらく転移するよ。留守番頼めるかな」
スティラ「外へ出歩くこともないですし大丈夫です」
グラハム「そうだったね、それじゃまたね」
スティラ「はい、お気をつけて」
スティラは少し寂しそうな顔をしていた。ごめんな、流石にずっとGGOに潜っている訳にはいかないんだ、、、。
ピンクマ「お待たせしました!最新話です!(おっそ)」