青年と少女のマルチプル・オンライン   作:グラハムさんとピンクマ

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第34話「総合騎士長との一休み」

 

明日人の家…

 

 

 咲月「ただいま〜♪」

 

明日人がログアウトした数10分後、咲月が帰って来た。

 

明日人「お帰り、昼ご飯は食べてきたの?」

 

その質問に咲月は靴を脱ぎながら答える。

 

 咲月「ううん、明日人と一緒に食べたいなと思って食べてないの。明日人はまだ食べてないんでしょ?私が作るよ!」

 

明日人「確かに食べてないけど、咲月は帰ってきたばっかりで疲れてるだろうから俺が作る」

 

 咲月「ありがとう♪ふ〜、半日でも明日人から離れたら寂しく感じるようになっちゃった、、、抱きしめて」

 

咲月は靴を脱ぎ終え、明日人の前に立つ。その顔はとてもワクワクしているような顔であった。

 

明日人「あぁ、おいで」

 

明日人が両腕を広げると咲月は明日人の肩に顎を乗せる形で抱きついた。咲月は手を明日人の背中に回し、明日人は左手を咲月の背中に回しつつ、右手で咲月の後頭部を優しく撫でる。

 

 咲月「撫でられると落ち着く、、、どうして撫で始めるの?」

 

明日人「感情はあまり表に出さないようにしてたんだけど、咲月を見てると愛おしくてつい撫でちゃった」

 

 咲月「ん〜〜っ♪」

 

咲月は頬を染め、明日人から顔を隠した。

 

明日人「あ、変なこと言っちゃったよね」

 

 咲月「うぅん、そんなことないよ。ちょっと照れ隠ししちゃっただけ」

 

明日人「そうか、変と思われてなくて良かった。さっ、手を洗っておいで」

 

 咲月「うん♪」

 

咲月は上機嫌で洗面所へ行った。

 

 

リビング…

 

 

昼ご飯を食べ終え、2人はソファに座りスティラについて話していた。

 

 咲月「スティラさん、今の環境は辛くないかな?」

 

明日人「咲月達が傍にいるから大丈夫だと思うよ。女性の仲間がいた方がより安心するだろうし」

 

 咲月「明日人から見ればそう感じるだろうけど、実際スティラさんは一番明日人に懐いてると思うよ」

 

明日人「そう?女性同士の方が一番だと、、俺の偏見か、、、」

 

 咲月「多分そうだね。やっぱり異性問わず一番信頼されていることの方が安心するよ♪」

 

明日人「、、、確かにそうかも」

 

 咲月「うんうん、、、あ、スティラさんが懐いてるなら心配することはなかったね」

 

明日人「ホントだ」

 

2人は笑い合い、その後再びGGOにログインした。

 

 

グラハムのホーム…

 

 

スティラ「お帰りなさい、グラハムさん、エディさん」

 

グラハム「ただいま」

 

グラハムはスティラのレベル上げに付き合う為に外出するものの、それ以外では滅多に外出しなくなってきた。

 

グラハム「お腹空いたよね、すぐに何か作るよ」

 

スティラ「グラハムさんの手料理ですか、、、とても久しぶりなので楽しみです!」

 

スティラはグラハムの手料理と聞くと、明るくなった。

スティラの明るい声色を聞くのは初めてだ。(実質)半年一緒にユーフォニアにいた時は明るい声を聞いたことがない。

 

 

数分後…

 

 

 エディ「はい、あ〜ん♪」

 

グラハム「ひ、1人で食べられるよ!」

 

 エディ「フフ♪」

 

口ではこう言ってるけど、目の前にスティラがいなかったら間違いなく食べさせて貰っただろう。

 

スティラ「フフッ、お二人は仲がとてもよろしいですね。失礼な質問をさせて頂きますが、喧嘩をなさったことはないんですか?」

 

 エディ「そういえば、今まで喧嘩したことないね」

 

グラハム「そうだな、まぁそれはエディが良い子だからだよ」

 

 エディ「グラハムの接し方が良かったのもあるよ♪」

 

スティラ「微笑ましい限りです。、、、今気づきましたがお2人の薬指に付けているの、結婚指輪ですか?」

 

スティラは指輪の存在に気づいた。

 

 

グラハム「あ、あぁ。言っていいのかな?」

 

 エディ「うん、スティラさんなら信用できるし大丈夫だと思う」

 

グラハム「分かった」

 

その時スティラはもしやという顔をしていた。

スティラの心情こんなに分かりやすかったっけ。

 

グラハム「実は、、俺とエディは、付き合ってるんだ。お互い両想いで」

 

やっぱり付き合っていることを告げるのは照れくさいな。恥ずかしさで耳まで赤くなってたらどうしよう。ってか左薬指に指輪をつけるのは気が早すぎたな。

 

スティラ「そうだったんですね、、、た、確かお2人は兄妹だったと仰っていたような」

 

 エディ「色々と事情があって、私達は義兄妹なの」

 

エディはそう言うと、スティラは少し真剣な顔になった。

 

スティラ「嫌なら話さなくて結構ですが、もし良ければその事情を聞かせて頂けませんか?」

 

 エディ「長くなるよ?」

 

長くなることを確認すると、スティラは再び微笑んだ。

 

スティラ「構いませんよ」

 

スティラの承知を確認すると、エディは俺達の過去を話し始めた。

 

 

数分後…

 

 

スティラ「そんなことが、、、酷い両親ですね」

 

 エディ「あの時は本当に辛かった、、、でも、そこに明日、、グラハムが目の前に来て私をこの場所に迎え入れてくれたからこうして生きてる。どんなに感謝の言葉を並べても足りないぐらいにね」

 

グラハム「エディ、、、」

 

グラハムは抱きしめようとしたが、目の前にはスティラが座っているので我慢した。

こんなに抱きしめたいと思ったことは今までなかったから顔に出てないかな。

 

スティラ「エディさんとグラハムさんの出会い方、私に似ています」

 

 エディ「そうなの?」

 

スティラ「えぇ、私も身の危険が迫っていた時にグラハムさんが加勢してくれたんです。やはりグラハムさんは国民達が信頼している理想通りの英雄ですね」

 

 エディ「へぇ、、、グラハムは本当に皆から愛されてるね♪」

 

グラハム「愛されてることについては認め、、、るけど、英雄は違うよ。俺はただ皆を救いたいっていう考えだけで動いてるからね」

 

 エディ「じゃあ、グラハムの中の英雄って?」

 

それ聞いちゃうか、、、。俺の中の英雄、、、。

 

グラハム「う〜ん、大切な人を守る力、瞬時に作戦を立てられる思考能力、状況を利用する技能能力の3つを持つ人のことかな。そんな人滅多にいないけどね」

 

こんなもんかな。俺はユーフォニアの兵士達を守れず、一時は国が滅びる道へ辿らせてしまったから英雄とは程遠い。

 

 エディ「結構条件があるのね。でも、グラハムは私やスティラさん、クレハ、コハル、大切な人達を守れてる。だから明日人の言った3つが揃ってなくとも私達の英雄だよ♪」

 

本名出しちゃってますよ咲月さん。

 

スティラ「その通りですね、私も同じ考えです」

 

グラハム「そういうもんか、、、ありがとう?」

 

 エディ「どういたしまして♪さ、今からもう一度スティラさんのレベル上げに行こ!」

 

切り替え早いな、今回はそれでいいんだけどさ。

 

グラハム「そうだな、スティラをもっと強くする為に」

 

スティラ「グラハムさんエディさん、ご指導よろしくお願いします」

 

グラハム「了解!」

 

英雄の話はこれで終わりにしてもらえそうだ。でも、英雄系の話はあまり好きじゃないけど、咲月だけじゃなく皆から本当に認めてもらえてるようで嬉しかったな。

 

 




ピンクマ「今回若干長くなったな」
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