青年と少女のマルチプル・オンライン   作:グラハムさんとピンクマ

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第35話「敵の乱入」

 

GGO、雪原…

 

 

グラハムはスティラのレベル上げをもっと効率的にしたいと考え、エディとスティラを連れて雪原のエネミー狩りをしていた。

 

スティラ「あの大型の人型機械、とてもダメージが入りづらいです!」

 

相手はネームドエネミーのアースシェイカー、巨大でつい身構えてしまうが弱点が丸出しなので以外と倒しやすい。

 

グラハム「背中の青い出っ張りが弱点だ!そこを狙って!」

 

スティラ「あれですね、、はぁぁ!」

 

因みにスティラの装備はガン&ソード。とは言えほぼハンドガンは使っていないが。

スティラはGNドライブで浮上し、アースシェイカーの背後に回り込み急所にソードスキルを放つ体制をとる。ソードスキルとは言ったが、スティラは別世界のプレイヤー?の為システム外ソードスキルが多様されている。

 

スティラ「GNシャープスラッシュ!」

 

スティラは剣身にGN粒子を付着させ、弱点を目掛けて技を放った。

 

グラハム(そういえば、スティラは太陽炉の取り扱い実績を取得してるんだった。あの時より動きが綺麗だな)

 

歪むことなく弱点を一刀両断した後、スティラがふわりと下降してきた。

 

スティラ「敵の弱点を教えて頂きありがとうございます。レベルは、、、39になりました」

 

グラハム「うんうん、順調かな」

 

 エディ「順調な方だよね♪」

 

このままどんどんレベルを上げさせてスティラが簡単に倒されないように成長させよう。

 

タァンッ!

 

スティラ「うっ、、、!」

 

グラハムが思考を巡らせていると、スティラが何処からか狙撃された。

 

グラハム「スティラ!?」

 

 エディ「大丈夫!?」

 

スティラのHPバーはどんどん減少していく。

おいおい、HP全消はやめてくれよ、、、!

 

スティラ「くっ、、、視界が赤く染まっています」

 

HPバーはギリギリの所で止まり、赤く点滅している。

ヘッドショットじゃなかったのは不幸中の幸いだ。

 

 エディ「HPが全部無くならなくて良かった、、、」

 

グラハム「ともかく、ここから離れよう。スティラ、俺に掴まって」

 

スティラ「はい、、申し訳ありません」

 

トランザムが手っ取り早いのだが、スティラにはまだトランザムの扱い方を教えてない為、グラハム達はUFGでの逃走を試みる。すると敵はそれを許さないのであろう、スナイパーで一斉攻撃を仕掛けてくる。

 

グラハム「何人いるんだ?、、、!エディ、あのちょっとした洞窟に身を潜めよう」

 

 エディ「分かった」

 

グラハム達は高低差のある地形を利用し、敵からの視線を切ってから洞窟の中に入った。

 

グラハム「ヒーリング弾を撃つね」

 

パンッ

 

スティラ「ありがとうございます」

 

スティラはヒーリング弾を撃ってもらった後、ゆっくりと岩にもたれかかった。

 

スティラ「グラハムさんと再開してから、なんだか私は助けられてばかりですね。帰還したら、また何か恩返しさせて下さい」

 

グラハム「いやいいよ、警戒してなかった俺の責任だ。さて、ここか、、、」

 

 エディ「クシュン!」

 

洞窟から出るタイミングを話そうとすると、エディがくしゃみをした。

 

グラハム「、、、大丈夫?」

 

 エディ「ご、ごめん!会話の邪魔になっちゃったね」

 

グラハム「邪魔になってないから大丈夫だけど、、俺のコートいる?」

 

 エディ「明日、、、グラハムだって寒いはずなのに、、、あ、もう一着持ってたんだっけ。なら甘えようかな」

 

エディはグラハムの着ていたオレンジのコートを着込み、グラハムはもう1枚のコートを着直した。

 

スティラ(私がくしゃみをした時もグラハムさんはコートを貸してくれたな)

 

ザッ、ザッ、ザッ、

 

グラハム達がひと休憩していると、洞窟の外から複数の足音が聞こえてくる。

 

グラハム「くそっ、もうここまで詰めてきたのか?」

 

グラハムが小声で気を引き締める。

 

 エディ「スティラさんのレベルはまだ不十分なのに、、、」

 

グラハム「俺達が仕留めるしかない。スティラは洞窟に残っていて」

 

スティラ「でも、グラハムさん達に負担が、、、」

 

グラハム「な〜に、きっと相手は大したことないよ。そうだ、仮に洞窟に入られた時の為にこのガジェットを使って」

 

スティラ「これは、、、」

 

 

洞窟の外…

 

 

グラハム達の潜んでいる洞窟の外では、地上を歩いている敵プレイヤー4人と空中を擬似太陽炉により飛行している敵プレイヤー3人がいた。

 

 

敵地上チーム…

 

 

 敵A 「あいつら何処に行った?」

 

 敵B 「あの髪色とダメージ数からしてあの女、運営が言ってたNPCだな」

 

 敵A 「それにしても、なんでその女がラグを起こしたって言われてるNPCって分かるんだよ」

 

 敵B 「見たんだよ、月面に赤紫の光と共に現れた初期宇宙服を着た女を。レベル1で月面っておかしくないか?」

 

 敵A 「そりゃ確かにな」

 

 敵B 「しかもそのNPC、あのグラハムと組んでたんだぜ」

 

 敵C 「そ、その人って確かアファシスType-Xを先行入手したり、唯一オリジナルの太陽炉を所持している人ですよね」

 

 敵B 「そうだ。なんだかとても怪しくてよ、グルなんじゃないかってn、、、」

 

ドォン!

 

敵プレイヤーが話し終わる前に、スナイパーで頭を射抜かれた。

 

 敵C 「なっ!?」

 

 敵D 「右上の洞穴からだ!」

 

敵達が視線を向けると、グラハムのコートを元の装備の上から着込んでいるエディがスナイパーを構えていた。

 

 敵A 「あそこにいるのがグラハムだ!空中部隊は先行してくれ!」

 

敵はオレンジのコートを着ているという理由で、グラハムとエディを勘違いしている。

 

パシュン!パシュン!

 

空中部隊が光学ライフルでエディに

 

 エディ「くっ、、、明日人、早く、、、」

 

エディも負けずとヘカートで対抗する。グラハムが背後を完全に取るまで。

 

ヒュン…

 

敵の空中部隊の1人が撃ちながら何かに気づく。

 

 空敵A「、、、なんか粒子音増えてないか?」

 

 空敵B「そんなまさか」

 

 空敵A「気のせいか、、、」

 

 空敵C「う、上!」

 

パシュン!パシュン!パシュン!

 

敵3人が上を向く前に粒子ビームがクリーンヒットし、空中部隊を全滅させた。全滅させた人物は、もちろんグラハムだ。

 

グラハム「背後に回らなくても倒せて良かった」

 

 敵A 「空中の奴らが全滅、、、」

 

 敵D 「洞穴前の奴がグラハムじゃなかったのか!?」

 

 敵C 「深追いしない方が良かったんじゃないでしょうか、、、?」

 

 敵B 「ぐぬぬ、、、さっきスナイパーで命中させたNPCさえ倒せばいいんだ!」

 

地上部隊の敵4人も太陽炉で浮上し、洞穴へ急接近する。

 

 エディ「スナイパーじゃ駄目ね、GNソードビット!」

 

エディの射出した6基のソードビットが敵を目掛けて飛んでいく。

 

 敵D 「誰か!フォローするからNPCがいるかもしれない洞穴へ飛び込め!」

 

 敵B 「俺が行く!」

 

敵がスティラのいる洞窟へ侵入しようとする。

 

 エディ「させない!」

 

エディがドラケLシャマルを取り出し、瞬時に洞窟へ入ろうとする敵に向かって射撃する。

 

 敵B 「ハイパーセンス!」

 

 エディ「侵入されちゃう!」

 

グラハム「くそっ、けどきっと大丈夫、、、」

 

ハイパーセンスを習得している奴らが段々増えてきたな。いや、余計なことは考えず、スティラのいる洞窟へ向かわないと。

 

 

洞窟…

 

 

グラハムとエディが敵と交戦している間、薄暗い洞窟の中にスティラは身を潜めている。

 

スティラ(グラハムさんとエディさんは大丈夫かな、、、)

 

 敵B 「何処にいる!」

 

スティラ(ッ!)

 

いきなり洞窟の入口から罵声が鳴り響き、スティラは思わず声を漏らしそうになる。

 

スティラ(グラハムさんに教えてもらったガジェットを使わなきゃ)

 

スティラはグラハムから教えてもらったガジェット、『メタマテリアル光歪曲迷彩』を使用し、姿を透明にした。

 

 敵B 「いないってことはないだろ!」

 

スティラ(お願い、この制限時間が終了する前に出ていって、、、)

 

敵が出ていく前にガジェットの効果時間が切れたらほぼ間違いなく戦うことになる。スティラのレベルは39、それに比べて敵は150なのでいくら対抗しても敵わない。

 

 敵B 「おわっ!」

 

 エディ「ここに立ち入らないで」

 

エディは敵の背中をビームサーベルで貫くと、一言告げてから上に斬り上げた。

 

 エディ「スティラさん、大丈夫?」

 

エディが小声でスティラの安否を確認すると、スティラが現れた。どうやら丁度ガジェットの効果が切れたようだ。

 

スティラ「はい、私は大丈夫です。それよりも、グラハムさんが1人だと厳しいのでは、、、」

 

 エディ「大丈夫、グラハムは複数人を相手にしても負けないよ」

 

スティラ「そうですよね、グラハムさんがあんな人達にやられるはずがない」

 

そんな話をしているうちに、洞窟の外から戦闘音はしなくなった。

 

 エディ「終わったかな」

 

エディがそっと洞窟から出ると、丁度グラハムが降りてくる姿を見た。

 

 エディ「お疲れ様、きつかった?」

 

エディが洞窟から出ると、スティラも続いて出る。

 

グラハム「ライフルビットで乱射したから問題ないよ。それより、スティラの支援に回ってくれてありがとう」

 

 エディ「うぅん、スティラさんがすぐ光歪曲迷彩を使ってくれたおかげだよ」

 

スティラ「いえ、グラハムさんからガジェットの使用方法を教えて頂けたおかげなのと、エディさんが助けに来てくれたおかげです」

 

そう言うとスティラは2人に深く頭を下げた。

 

グラハム「そんなかしこまらなくても、、、」

 

スティラ「私、いつかはお2人を守れるようになりたいので、明日からまたレベル上げというものにお付き合い頂けますか?」

 

スティラの真剣な表情に、グラハムは心に来るものがあった。

いつの日か、スティラにユーフォニアを守ると誓った時のような気持ちを。

 

グラハム「あぁ、もちろん!」

 

グラハムは微笑んで了承した。

 




ピンクマ「毎度待たせてすいません!」
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