昨日の一件から一夜明け今日もアルカ・ノイズを倒していく。クリスは明らかに不機嫌.......というよりはイライラしている様子だった。
陽介「クリスさん!あまりムキになって攻撃しないで!疲れが溜まりやすいから!」
クリス「そんな事を言う暇があったらとっととノイズの処理をしろ!」
注意も聞いてくれず無茶な戦い方をしていく。倒し終えた頃には疲れた様子のクリスが目に入った。しかし気にかけようにも「大丈夫だ。問題はない」の一点張り村に戻る時には少し足がフラついていた。
陽介(明らかに無茶をしている。多分あの兵士達が使っている少し形に違う銃が原因だと思うけど........)
クリスは兵士の人たちが少し変わった銃を撃つたびに悔しい表情をしているのを見かける。多分良くないものだけどつわざる終えない状況なんだと思う。
陽介(それにしてもどうして錬金術師達はこの村を狙うんだ?言っちゃ悪いけど何も無いこの村にノイズを使ってまで欲しいものってなんだ?やっぱり錬金術師だから村人達の命?でもそれならわざわざここじゃなくてもいい........まさか聖遺物が眠っているのか?もしかしてアメリカの兵士達もこの村に眠ってる聖遺物が目当て!?)
嫌な予感が駆け巡るしかし証拠も何も無い今は放っておくしか出来ないのがむず痒い
その後はいつもの恒例のペガサスの超感覚の練習
陽介「大分慣れてきたな。もっと慣れて使える時間を伸ばさないと......」
そうして意識を少し話した時
ソネット「すべての人々が笑って暮らせるために」
雅律「平和な世界のために」
クリスの両親の声が入ってくる。
陽介(ん?音楽を再び始めるのかな?でもなんだろう嫌な予感がするのは........)
陽介は嫌な予感を感じながら1日を終える。
米軍兵士A「また来たのか!?」
米軍兵士B「クソッ!反政府軍の連中め!」
アーサー「迎え撃つぞ!武器を取れ!!」
兵士達「オォォォォォォォォォ!!」
どうやらまたノイズが現れたようだ。米軍兵士達は武器を取り戦場へと駆けていく。陽介も準備を済ませ戦いに行こうとすると
ソネット「待って下さい!」
この世界のクリスの母親がそんな事を言っている。その視線の先にはクリスとフィーネが写っている。
ソネット「その子はここ数日間毎日毎日戦っています。いくらなんでも.....」
雅律「それに......やはりこんな戦いに若い女の子が出るなんて.........米軍が戦っているのですからそちらに任せれば.......」
どうやらこの世界のクリスの両親はずっと戦っているクリスの事を心配しているらしい。クリス自身も悩んでいる。今はフィーネが話をしているがクリスの両親は難しい顔をしている。陽介はそこに近づいて
陽介「クリスさん.......」
クリス「お前.......」
フィーネ「あら五代陽介どうしたんだ?てっきりもう行ってたと思ったが」
陽介はクリスの両親を一度見て笑顔を作り
陽介「クリスさん今日の戦いは休んでいて」
クリス「はぁ!?お前何言ってるんだよ!」
陽介の発言にクリスは叫ぶしかし陽介は笑顔を崩さず
陽介「だってずっと村を守るために戦い続けてきたんでしょ?だったら今は休んで......」
クリス「でもアタシが戦わないと村が!!」
陽介「大丈夫.....俺だって戦えるんだよ?」
クリス「それじゃあお前に負担が!!」
陽介「大丈夫だって俺強いから」d(⌒ー⌒) グッ!!
サムズアップしてそう答える陽介にクリスは更に講義しようとしたがフィーネがクリスの肩に手を置き
フィーネ「諦めろ最早この男はお前が休まないと気絶させてでもお前を休まさせるぞ?」
クリス「・・・1時間だ。」
陽介「?」
クリス「1時間休んだらアタシも行く。これが呑めないならアタシは今すぐ行く!」
クリスは折れたのか1時間の休息で手を打った。
陽介「ありがとう......」
陽介はそう言うと手を腰にあてアークルを出現させる。
陽介「変身!!」
左のスイッチを押すと体が変化しドラゴンフォームのクウガへと変わる。陽介は足元に落ちていた枝を足で手元まで持ち上げると棒を掴みドラゴンロッドへと変化させる。
そして兵士達が向かった方に顔を向けたまま
陽介「行ってくる」
そう言い残しジャンプして戦場へと駆ける。
陽介視点
ジャンプを繰り返し上から戦場を見るとアルカ・ノイズが兵士達に近づいているのが見えた。俺はロッドを構え戦場に降り立つと同時に近くにいたノイズを数体ロッドを近い弾き飛ばす2体ほど分解され赤い埃が舞う。
戦場を見れば沢山のノイズが村へと侵攻しようとしている。
陽介(関係の無い人を巻き込んでまで手に入れたい物ってなんなんだ!手に入れる為なら人を殺しても良いのか!?)
そんな思いをしながら俺はロッドを持つ手に無意識に力が入る。
陽介「ここから先には行かせない!!」
俺は叫ぶと同時にノイズの群れに突進していく。ノイズに近づくと同時に突きを放ち、更には体の回転を使い薙ぎ払う。叩きつけも入れつつノイズを着実に減らしていく。しかし今俺が考えているのは守る事ではなくクリスさんが来るまでにノイズの数を減らすという事だ。つまり今までに無いくらい体力を消耗している。
兵士の人たちも手伝ってくれているがあの銃もそこまで使ってはいない、殆どは俺が倒している。
陽介(息が苦しい.......でも俺が来るまではクリスさんは殆ど休まず戦っていたんだこれくらいで!!)
「負けられるかぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は自分を奮い立たせ殲滅を続ける。
クリス視点
1時間経ちアタシはギアを纏い陽介達が戦っている戦場へと足を運ぶ。到着した時アタシの目に入ったのは
クリス「嘘......だろ.......」
大量の赤い埃の中で戦う
アタシが来た時には最早ノイズも殆ど残っておらず、米軍の兵士達もただ見ているだけだった。アイツはたった1時間で攻めてきたノイズの殆どを1人で倒したのか。本来なら素直に褒めたい.......だけど!
クリス「なんでそこまで無茶をするんだよ.........!」
アイツの体を見ると所々に傷が出来ていた。目の前のノイズを倒すと陽介は手に持っているロッドで体を支えている。そこへ追い討ちをかけるように残りのノイズが陽介に襲い掛かる。
クリス「........ざけんなよ..........ふざけんじゃねぇぇぞ!!」
アタシは叫ぶと同時にアームドギアで残ったノイズを倒す。それ以上ノイズは現れる事もなく今日の戦闘は幕を閉じた。
三人称視点
戦いが終わったのを確認し陽介は変身を解除する。
陽介(所々に傷があるけどこれくらいなら明日には治りそうかな.......)
そんな事を考えているとこちらに近づく足音に気づく。陽介が顔をそちらに向けるとギアを纏ったまま顔を俯けたクリスが目の前に立っていた。
陽介「・・・あぁ、お疲れ様クリスさん」ニコッ
陽介が笑顔でクリスに言葉をかけるとクリスは顔をあげ拳を陽介の右頬にぶち込んだ。陽介は2メートル程吹っ飛び仰向けに倒れる。
陽介は訳がわからずそのまま倒れているとクリスが上に乗り襟を掴む
陽介「クリス......さん?」
クリス「お前........ふじゃけんじゃねぇぞ!何達成感出してやがんだよ!アタシに無茶するなって言いながらなんでお前が無茶な戦い方をしてやがんだ!!お前はそんなに死にたいのかよ!」
陽介「いや......そんなつもりは」
クリス「そんなつもりはないってか?お前がそうでもな!こっちからしたら死に急いでいるように見えるんだよ!ちっとは考えやがれ!この大馬鹿野郎が!!」ポロポロ
クリスはそこまで言うと腕の力を弱めて泣き始めた。陽介は腕をクリスの頭に回し優しく撫でる。
陽介「ごめん........クリスさんには少しでも休んで欲しかったんだ。俺が来るまでは一人で頑張ってたんだからこのくらいはやらないとって思っちゃって........でもごめん、そのせいで君を泣かせるとは考えても無かった。」
クリス「謝るくらいなら........グスッ、最初っからやるなよ........」
陽介「本当にごめん」
クリスは暫くすると立ち上がり早足に村に帰っていった。陽介はフラフラと立ち上がり米国の兵士の人達に支えられながら村へと帰る。
今回の無茶な戦闘で陽介は明日まで戦闘に参加する事を禁止された。
陽介「あの〜やっぱり今日の昼までで.....」
フィーネ「ダメよ、貴方を動かしたらあの子に何言われるかわかったものじゃ無いわ。ただでさえ貴方が無茶した事に対して、カウンセリングしたのにそれじゃあ本末転倒よ」
陽介は今フィーネに看病という名の監視を受けている。こいでもしないと陽介は戦闘に参加するとクリスからの告げ口だったらしい。
陽介(クリスの負担を減らしたくて無茶をしたのにどうしてあそこまで怒ったんだろう.......俺そんなにクリスと仲良く無いしそこまで気にしないと思ってたのにな......)
陽介が休んでいるその時大きな爆発音が響く
陽介「ッ!今のは一体!?」
陽介は痛む体を起こし外を確認すると、虹の竜巻が見えた。
陽介(あれってS2CA!?という事は響達が来てくれたのか!良かったこれで少しは安心かな.......)
陽介はベットに横になる。しかし陽介は気づいていなかった.......S2CAは最低でも3人以上で行わなければいけない。クリスと響がいるのは分かっていたが三人目の人物には気づいていなかった。そう......三人目があの人である事を..........