作戦会議の後は、特に用事もなく練習漬けの毎日を過ごし、ようやく合宿当日となった。
電車に揺られること40分、待ち合わせ場所の池袋駅に着いた。
珍しく俺が1番じゃなく、3人が先についている。
俺は先に着いていた3人に挨拶をする。
「おーぅ。はよー」
「おー。楓」
「おはよー!」
「うーっす」
「みんな早いじゃんか。こうゆうときは大体俺が1番だけどなぁ」
「まぁたまにはねー!」
そんな話をしていると、文也とみみみが来た。
「おい~っす!」
「おー」
「あとは竹井と優鈴か~。両方遅刻常習犯だからな~」
「ほんとそれね!朝送ったLINEに既読ついてるし、平気だと思うけど…」
まだ来ていない2人を心配していると、泉も到着した。
後は竹井だけだ。
「みんな早っ!?私最後!?」
「竹井がまだだなぁ」
「え!?あ、ほんとだ…」
あんな暑苦しいやつなのに忘れられるもんなんだなぁ。
しばらくすると竹井もきた。
「あれ!?俺最後!?まーいーや!とりあえず全員集合記念~!」
といって写真を撮っている。
Twitterにあげるようだ。
そして今からバスに乗る。
席順が重要になると言うことである程度決めてあるみたいだし、まぁ流れに身を任せますかね。
バスに乗ると、先に乗っていた葵が俺を呼んでいる。
取り敢えず流れに身を任せ隣に座った。
「楓ー!座ろー!」
「はいはぃ。今行きますよーっと」
続いてみみみが文也を呼ぶ。
文也は少しキョドりながらも席に着いた。
「よーしブレーン友崎!私窓側でいいよね?」
「お、おう」
そして、泉だ。
あと一歩勇気がでないのか、中村の方をチラチラ見ながら口をもごもごさせている。
「えっと…」
頑張れ泉。
そして…
「し、修二。座ろ?」
「…おう」
顔を赤くしながらも言った泉。
うん。あの時の少しでも背中を押しといて良かったなぁ。
泉と目があったので『よく頑張ったな』と合図をしておく。
こうして作戦はいいスタートダッシュをきった。
無事に全員が乗り込み、バスでの移動中。
「楓」
小さい声で話しかけてくる葵。
「どうしたぁ?」
「試合あるって言ってたじゃん?いつなの?」
「あー。試合なぁ。試合はーーーー。」
・
そしてバスは目的地に着いた。
バス停からは5分くらい歩くみたいだ。
「やっぱ山って感じだね~」
「暑っつ」
「山っていってもあんまりかわらないなぁ」
「よーし!じゃ歩くか~!」
「みみみぃ。そっちじゃないぞぉ」
「え!?あ、ほんと?」
そうして歩くこと5分程でキャンプ場に到着した。
キャンプ場は2つのエリアに別れてるようで、結構広い。
「とりあえず1人1万な~!」
孝弘が今回の合宿の費用を集める。
このお金で色々と払うようだ。
その辺は任せよう。
「もう結構やってる~!早く借りてこないと!」
「とりあえずいくぞ」
「力仕事は任せてくれなぁ」
「おー!頼りにしてるぞ」
俺たちはバーベキューをするための道具を借りて川原の方に向かった。
ここからは作戦通りに、役割分担でも中村と泉を一緒にさせる流れだ。
仕切るのは葵。
まぁここも任せといて大丈夫だな。
「ではこれから、作業の分担をします!」
「お願いしまーっす!」
「それじゃあまず食材の下準備は…優鈴と修二にお願いしようかな」
「う、うん!頑張る!」
「うーっす」
うんうん。いい感じだ。
何事もなく決まったようでなにより。
「それからバーベキュー用のテントとかテーブルの設営は…ちょっと大変だから楓とタカヒロと竹井、あとはみみみも手伝ったほうがいいかな?」
「まかせろぉ」
「はいよ」
「うぃーっす!」
「おっけーい!」
「余った私と友崎くんが火おこしってことになるかな?そんな感じでお願いしまーす!」
そうして、それぞれ準備に取り掛かった。
・
それぞれの作業を終えて、今から飯だ。
中村と泉は終始楽しそうにやっていたので、今のところ順調に進んでいる。
「あれ?この玉ねぎ変な形してる。誰が切ったんだこれ?」
「うるさい修二!黙って食べる!」
中村と泉は楽しそうにふざけあっている。
「お、竹井その肉俺のな」
「ちょ、修二待て待て待て!それ俺の!」
「お前さっきから肉ばっか食ってんだろ。野菜も食え野菜も」
「ひ、ひでぇよ修二~。優鈴っち助けて~!」
「え、ええ!?えっと、ドンマイ竹井!がんばれっ!」
騒がしいなぁ。
まぁ嫌いじゃないけどよぉ。
そうやって俺が橋を置いて眺めていると…
「あれ?楓食わないのか?めっちゃ食いそうだけど」
「それ思った!?体調わるいの?」
これはまずいな。
気を使わせたら悪いしなぁ。
「いや、試合があるからなぁ。あんまり食べれないんだよねぇ。この時期はだけど」
「そっか!柔道って階級?があるんだよね!?」
「へぇ。楓はなんキロあるんだ?」
「ん?今橋90キロくらいだぁ。普段は95キロくらいはあるな」
俺が何の気なしに普通に言うと、皆が俺を見て固まっている。
変なこと言ったかぁ?
すると、数秒後に驚きの声が響いた。
「えー!?そんにあるの!?全然見えない!」
「マジで全身筋肉なのかよ」
「あって、80位かと思ってた」
「そうかぁ?…まぁ着痩せするのかなぁ?まぁだから…俺には野菜をまわせよぉ!」
そんな話をしながら、やがてみんな食べ終わった。
次は川で遊ぶみたいだな。
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