有城くん奮闘記(リメイク版)   作:icy tail

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第15話

作戦会議の後は、特に用事もなく練習漬けの毎日を過ごし、ようやく合宿当日となった。

電車に揺られること40分、待ち合わせ場所の池袋駅に着いた。

珍しく俺が1番じゃなく、3人が先についている。

俺は先に着いていた3人に挨拶をする。

 

「おーぅ。はよー」

 

「おー。楓」

 

「おはよー!」

 

「うーっす」

 

「みんな早いじゃんか。こうゆうときは大体俺が1番だけどなぁ」

 

「まぁたまにはねー!」

 

そんな話をしていると、文也とみみみが来た。

 

「おい~っす!」

 

「おー」

 

「あとは竹井と優鈴か~。両方遅刻常習犯だからな~」

 

「ほんとそれね!朝送ったLINEに既読ついてるし、平気だと思うけど…」

 

まだ来ていない2人を心配していると、泉も到着した。

後は竹井だけだ。

 

「みんな早っ!?私最後!?」

 

「竹井がまだだなぁ」

 

「え!?あ、ほんとだ…」 

 

あんな暑苦しいやつなのに忘れられるもんなんだなぁ。

しばらくすると竹井もきた。

 

「あれ!?俺最後!?まーいーや!とりあえず全員集合記念~!」

 

といって写真を撮っている。

Twitterにあげるようだ。

そして今からバスに乗る。

席順が重要になると言うことである程度決めてあるみたいだし、まぁ流れに身を任せますかね。

バスに乗ると、先に乗っていた葵が俺を呼んでいる。

取り敢えず流れに身を任せ隣に座った。

 

「楓ー!座ろー!」

 

「はいはぃ。今行きますよーっと」

 

続いてみみみが文也を呼ぶ。

文也は少しキョドりながらも席に着いた。

 

「よーしブレーン友崎!私窓側でいいよね?」

 

「お、おう」

 

そして、泉だ。

あと一歩勇気がでないのか、中村の方をチラチラ見ながら口をもごもごさせている。

 

「えっと…」

 

頑張れ泉。

そして…

 

「し、修二。座ろ?」

 

「…おう」

 

顔を赤くしながらも言った泉。

うん。あの時の少しでも背中を押しといて良かったなぁ。

泉と目があったので『よく頑張ったな』と合図をしておく。

こうして作戦はいいスタートダッシュをきった。

無事に全員が乗り込み、バスでの移動中。

 

「楓」

 

小さい声で話しかけてくる葵。

 

「どうしたぁ?」

 

「試合あるって言ってたじゃん?いつなの?」

 

「あー。試合なぁ。試合はーーーー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてバスは目的地に着いた。

バス停からは5分くらい歩くみたいだ。

 

「やっぱ山って感じだね~」

 

「暑っつ」

 

「山っていってもあんまりかわらないなぁ」

 

「よーし!じゃ歩くか~!」

 

「みみみぃ。そっちじゃないぞぉ」

 

「え!?あ、ほんと?」

 

そうして歩くこと5分程でキャンプ場に到着した。

キャンプ場は2つのエリアに別れてるようで、結構広い。

 

「とりあえず1人1万な~!」

 

孝弘が今回の合宿の費用を集める。

このお金で色々と払うようだ。

その辺は任せよう。

 

「もう結構やってる~!早く借りてこないと!」

 

「とりあえずいくぞ」

 

「力仕事は任せてくれなぁ」

 

「おー!頼りにしてるぞ」

 

俺たちはバーベキューをするための道具を借りて川原の方に向かった。

ここからは作戦通りに、役割分担でも中村と泉を一緒にさせる流れだ。

仕切るのは葵。

まぁここも任せといて大丈夫だな。

 

「ではこれから、作業の分担をします!」

 

「お願いしまーっす!」

 

「それじゃあまず食材の下準備は…優鈴と修二にお願いしようかな」

 

「う、うん!頑張る!」

 

「うーっす」

 

うんうん。いい感じだ。

何事もなく決まったようでなにより。

 

「それからバーベキュー用のテントとかテーブルの設営は…ちょっと大変だから楓とタカヒロと竹井、あとはみみみも手伝ったほうがいいかな?」

 

「まかせろぉ」

 

「はいよ」

 

「うぃーっす!」

 

「おっけーい!」

 

「余った私と友崎くんが火おこしってことになるかな?そんな感じでお願いしまーす!」

 

そうして、それぞれ準備に取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの作業を終えて、今から飯だ。

中村と泉は終始楽しそうにやっていたので、今のところ順調に進んでいる。

 

「あれ?この玉ねぎ変な形してる。誰が切ったんだこれ?」

 

「うるさい修二!黙って食べる!」

 

中村と泉は楽しそうにふざけあっている。

 

「お、竹井その肉俺のな」

 

「ちょ、修二待て待て待て!それ俺の!」

 

「お前さっきから肉ばっか食ってんだろ。野菜も食え野菜も」

 

「ひ、ひでぇよ修二~。優鈴っち助けて~!」

 

「え、ええ!?えっと、ドンマイ竹井!がんばれっ!」

 

騒がしいなぁ。

まぁ嫌いじゃないけどよぉ。

そうやって俺が橋を置いて眺めていると…

 

「あれ?楓食わないのか?めっちゃ食いそうだけど」

 

「それ思った!?体調わるいの?」

 

これはまずいな。

気を使わせたら悪いしなぁ。

 

「いや、試合があるからなぁ。あんまり食べれないんだよねぇ。この時期はだけど」

 

「そっか!柔道って階級?があるんだよね!?」

 

「へぇ。楓はなんキロあるんだ?」

 

「ん?今橋90キロくらいだぁ。普段は95キロくらいはあるな」

 

俺が何の気なしに普通に言うと、皆が俺を見て固まっている。

変なこと言ったかぁ?

すると、数秒後に驚きの声が響いた。

 

「えー!?そんにあるの!?全然見えない!」

 

「マジで全身筋肉なのかよ」

 

「あって、80位かと思ってた」

 

「そうかぁ?…まぁ着痩せするのかなぁ?まぁだから…俺には野菜をまわせよぉ!」

 

そんな話をしながら、やがてみんな食べ終わった。

次は川で遊ぶみたいだな。

 

 




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