食べ終わり、孝弘達が借りた道具をかたしてきてくれている。
「た、食べすぎた…」
「お前さ、俺途中で忠告したよな?食いすぎって」
「だ、だって…おいしいから…」
「なにそのバカみたいな理由?」
「う、うるさい!」
おーおー。イチャイチャしちゃって。
うまくいってるようでなによりだぁ。
「おーっし。返してきたわ!」
そう言って声がした方に視線を向けると、戻ってきた孝弘は水着になっていた。
「おーっ!タカヒロやる気満々だね!そしたら私も!」
そう言ってみみみも水着になる。
おい、文也そんな顔してたら言われるぞぉ?
「友崎なにその顔~。やらしー」
「い、いや別に…」
案の定文也はみみみにからかわれ、あたふたしている。
そんな文也をよそに服の下に水着を来てきた人は水着になった。
「じゃあ私も~」
そしたら俺も水着になるかぁ。
「俺は着替えてから行くから先に行っててくれぇ」
「りょーかい!じゃあみんなー!とりあえず荷物ロッカーに預けにいこっか!」
葵の号令で荷物をもってコインロッカーに移動を始める。
俺は忘れ物がないか確認してから更衣室に向かおうと振り向くと、視界の端で大学生らしき2人組がこちらの女性陣を見て何かを話しているのをとらえた。
少し気になるなぁ。
俺は一緒に最後まで残っていた孝弘に注意を促しておく。
「孝弘。ちょっといいか?」
「どうした?楓」
「あそこの大学生っぽいグループあるだろぉ?あいつら、こっち見てこそこそなにか話してたから気にしておいてほしいんだよぉ」
「ん?あいつらか。分かった」
「まぁなるべく早く行くから。もし絡まれても穏便におねがいなぁ」
そう言って俺は着替えにいった。
ぱぱっと着替えて戻ってみると…案の定絡まれてるなぁ。
孝弘と中村が相手してるけどあれじゃダメだぁ。
泉なんて怯えちゃってるし。
…ちょっと急ぐか。
俺は足早に駆け寄り後ろから声をかける。
「なぁ。おにーさん方ぁ。なにしてんのぉ?」
そう俺が言うと、2人はこっちも振り向かずに言う。
「あ?俺たちがこの子たちと遊ぼうと思って声かけたら邪魔しやがるんだよ」
「そうなんだよ。ガキは帰れっての」
「へぇ。そっかぁ…そんなに遊びたいのかぁ」
「そりゃそうだろ。こんな上玉なかなかい…な…い」
1人が何かおかしいと思ったのか、こっちを振り向く。
急に歯切れが悪くなったのを不思議に思ったもう1人もこちらを向いた1人が不思議そうにこっちを向いた。
「あん?どうした?…ひっ!」
俺の方が背が高いため覗き込むようにして2人を見下ろしている。
少し怯えてっけど、もう後悔しても遅いなぁ。
「そんなに遊びたいならよぉ。俺が遊んでるよぉ」
そう言って俺は大学生2人の腰の辺りに腕を回し両脇にかかえるように持ち上げる。
「は、はあ?ちょっ、おい離せ!」
俺は無視して川に向かって歩き出す。
2人は必死に足掻いているが、全くびくともしない。
鍛え方が違うかんなぁ。
そして…
「はい。ドーン!」
川に向かって思い切りぶん投げた。
慌てて水から顔を出した2人に俺は笑顔で言う。
「まだ遊び足りないなら、次は…頭からいっとくかぁ?」
そう言うと2人は泣きながら帰っていった。
ふぅー。一件落着っと。
皆のところに戻ると、みんなぽかーんとしていた。
なんだぁ?
葵にいたっては顔が真っ赤だなぁ。
「ただいまぁ。大丈夫だったかぁ?」
「おかげさまでな。それにしてもあいつらはもう水辺には行けないだろうな」
「それな。ありゃトラウマもんだろ。それにしても…やるじゃん。楓」
「ホントにね!人ってあんなに簡単に持ち上がるんだーって感じ!めっちゃ飛んでたし!いやー、スッキリしたよー!ね!葵?」
「…」
皆がそれぞれ話すなか、みみみに振られた葵は顔を赤くして俺をボーっと見つめたままだ。
「あれ?葵?おーい!」
「…え?あ、うん!か、かっこよかった///」
「んー!?これはもしや?」
葵の声は小さくて聞こえなかったが、なんかみみみがぶつぶつ言ってるなぁ。
それに、葵の様子が少しおかしいな。
ケアしておいたほうがよさそうだぁ。
「大丈夫か?葵ぃ。怖かったのかぁ?」
俺はそう言いながら安心させるように優しく頭を撫でた。
すると、葵はさっきより顔を赤くしている。
あれ?悪化してねぇ?
「へ…?///ちょっ、私泳いでくる!」
走って川に行っちまったよ。
まぁ元気ならいいんだけどなぁ。
「あらら。あれは強敵だなあ。孝弘?」
「あはは、どうすっかなあ」
「孝弘、中村どうしたぁ?」
「いや。なんでもねえよ。それより俺らも行くぞ。あー。あと、俺のことは修二でいい」
「おぅ。じゃ行こうぜぇ。孝弘、修二」
まぁ、色々あったがとにかく遊びに行くことにしよう。
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