川で遊び終わり、今は着替え終わって集合している。
「いやー楽しんだ楽しんだ!」
「だなー。少年時代に戻った気分になったわ~」
「竹井は気分だけじゃなくて、マジでガキになってたしな」
「ご、ごめんって~」
「ははは!それはそうと、このあとどーする?とりあえずログハウスいって、ちょっと休憩?」
「そうだな。ちょっと疲れたしなぁ」
「うん、そんな感じでいいと思う!」
そうして一旦男女で別れ、男子のログハウスにやってきた。
中に入って竹井が一言。
「うお~!なんもねえ~!」
うん。本当になんもない。
まぁ、そんなもんかね。
「これトランプとか借りれんだっけ?」
「ああ、無料で借りれるらしいな」
「なら、借りに行くかぁ?俺が行ってくるぞ?」
「いや!それよりさー、最近どうなのよ、島野先輩とは?」
ん?どうやら、修二の情報収集をするようだ。
孝弘から合図がきた。
「…んだよ急に。どうもこうもねーよ」
どうやら話を聞いていると、修二は島野先輩とやらにフラれたが最近また連絡を取っているらしい。
「またヨリ戻すとか?」
「今あいつ彼氏いるし…っつか、なんで急にその話だよ」
「いやいや、やっぱり泊まりって言ったら恋バナだろ。なあ?」
孝弘がこちらに合図を送りながらふってくる。
まぁここはもちろん乗るよな。
「まぁ気にはなるよなぁ」
「間違いないね」
「友崎は調子のんな」
軽く凄まれて萎縮している文也は置いといて修二の返事をまつ。
すると、ため息をはきながら話し出した。
「…ま、微妙な状態」
色々と聞き出した情報をまとめると、島野先輩とやらは今他に付き合っている人がいる。
だが、修二に最近上手くいっていないと言った内容の相談をしているらしい。
そのせいで、修二も後ろ髪を引かれ次に行きづらくなっているようだ。
話を聞いた俺が修二の背中を押すために話を始めようとしたところで、文也が爆弾を投下した。
「い、いや、なんつーか、その、島野先輩がしてることって…」
「ことって?」
「…キープ、ってやつなんじゃない?」
「「「ぶふっ!」」」
まさかのキープ発言に俺と孝弘と竹井はそろって吹き出し、修二は不機嫌さを隠そうともせず文也を睨んでいる。
「お前、調子のりすぎ」
修二は文也に言ったが、その言葉には力はなく、開き直ったかのように言う。
「あーそうだよ俺はキープされてんの!」
その発言によりさらに笑いが加速したのは言うまでもない。
そして、しばらくして落ち着いた後に孝弘が続きを話し始めた。
「まあキープの話は置いといてさ、それじゃあ、次の候補ってのはいんの?」
前置きが長かったが、こっからが本題だなぁ。
「俺も気になるなぁ。どうなんだぁ?」
修二は観念したように話し始める。
「それもなかなか難しいんだよ。いるはいるけど、そいつからも恋愛の相談されててさ」
「…へえ?」
「なんて相談されたんだぁ?」
「『いま身近に好きな人がいるんだけど、たぶん相手は自分のこと見てくれてなくて、どうしたらいいかな』みたいな感じだな」
その相手が自分だとは思わないだろう。
それよりも…背中を押してやらんとな。
「なーんか修二って結構そう言うので悩むタイプなんだな」
「いや…あの人とはヨリを戻そうなんてこれっぽっちも思ってないんだけどよ。どうにも…な」
「へぇ…なら悩む必要はないわな。自分の思うように動きゃいいじゃねぇか。修二が何を気にしてるのかははっきりとは分からねぇけどよ、もしその事で外野が何か言うんだったら俺が黙らせっから安心しな。それによぉ…本気なんだろ?修二が真剣に考えてるなら俺は応援するぜ?」
「…楓」
「ははっ!優秀なボディーガードがいるなら心配ねえな!修二!」
「…おう。サンキューな。少し考えてみるわ」
取り敢えず背中は押せたかね。
あと、俺らがしてやれることは少ないからな。
そう考えていると、スマホが震える。
作戦会議用のLINEグループが動いてるようだ。
『修二は島野先輩から「いまの彼氏とうまくいってない」みたいな相談されてるらしい笑 それでなかなか次にいけないんだと』
『あー、たしかにあの先輩そうゆうことしてる!私苦手!』
『いやーな女だよなぁ』
『楓が辛辣!ってか修二キープされてるの?笑』
『今こっちでも文也が修二に直接キープって言って、マジ爆笑だった』
『ああ、あれは傑作だった!ほんとに文也節って感じだったな』
『まじ?さすが友崎!笑』
『言ったらめっちゃ睨まれた』
『wwwwwwww』
『友崎くん攻めすぎ!笑』
『あと、楓も凄かったよな!修二少し泣きそうになってたぜ?あれ』
『ええっ!?なかむーが!?なに言ったの!?』
『私も気になる!』
『確か…島野先輩振り切って、次に行ったとして外野が何か言うなら俺が黙らせっから気にせず自分の思うように動け。俺は本気なら応援するから的なことを熱く語ってた!』
『有城かっけー!私は感動しました!』
『やばい!修二が楓に惚れちゃうかも…!』
『ワンチャンあるな…』
『いや、ねぇだろ』
『冗談はこの辺で…まぁ、今日の裏MVPは文也と楓だな』
こんな感じでLINEでも大分盛り上がっていた。
『っていうか!こっちでも優鈴から爆弾発言聞いたよ!』
『爆弾発言?』
『うん。なんか優鈴ね、あえて修二に「今気になってる人がいる」って相談してみてるらしい!笑』
『あー。それなら修二も同じようなこと言ってたぞ』
『だよな!修二も、次狙ってる女子から「今気になってる人がいる」って相談受けてるって笑』
『なにそれやばい笑 完全両思い!!』
『さっさと付き合え』
ほんとになぁ。
どっちかがちょっとでも踏み出せばゴールなのになぁ。
こうしてるうちになにか決まったみたいだ。
「そろそろいくしかないっしょ~!」
「そうだな、いくぞタカヒロ、楓、友崎も」
「おう」
「ん?いくのかぁ?」
「もち、女子の部屋に乱入よ!」
「ええぇ!?」
そうして女子部屋に行くことが唐突に決まり、俺たちは女子が休憩しているログハウスに向かった。
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