土曜日の朝。
今日は買い物に行く日だ。
俺は今、待ち合わせ場所に着いたのだが。
「ちょっと早すぎたなぁ…座って待つか」
待つこと15分。
最初に現れたのは友崎と日南だった。
2人は俺に気づいていないらしく、俺が座っているベンチの近くで話し始めた。
「うう、ついに始まるわけか…」
「なにいまさら泣きごと言ってるの?覚悟を決めなさい」
話を聞いていると、日南の話し方に違和感を覚えた。
普段の感じとは全然違う。
もしかして付き合ってたりするのかね。
「つってもさ、男女での買い物だろ?しかも俺以外全員かなりのリア充ときてる。そんな状況で緊張するなってほうがおかしな話だって…」
「もともとはご飯の予定だったのを、勝手に難易度高めたのは誰?」
「う…」
それは俺も同罪だわ。すんません。
まぁ、このまま話を盗み聞きしてればこいつらの関係は見えてくるんだろうが、それはちょっとなぁ。
俺は立ち上がり2人のもとに向かった。
「よぉ、友崎に日南」
そう言って近づくと、こっちを向きながら友崎が返す。
なんか変な視線を感じるのは気のせいか?
「あ!有城?」
「なんで疑問系なんだよ。俺だ」
友崎のやつは俺って気づいていなかったようだ。
結構傷ついたとも。
「ちょっと、友崎くん失礼だよー!有城くんおはよー!」
そんなこと言いながら日南も少し観察するような眼差しを向けてくる。
ちなみに今日の俺の格好は少しゴツめのグレーのスニーカーにスポーツブランドの黒っぽいジャージパンツ、グレーのぴったりとしたTシャツにキャップをかぶっている。
そんなに変だろうか?
「なんかおかしいとこあるか?あんまりファッションとかは分からなくてなぁ。サイズも無ぇしよ」
「いやいや!まったく!ただ、本当に体が大きいなぁなんて思ってさ!それに、全然おしゃれだと思うよ私はね」
「そ、そうだよ!それに、俺が同じ格好したら全然似合わないと思うし」
「そうか?なら良かったよ」
3人でそんな話をしていると、水沢が来た。
「おー3人ともはえーなー」
「あれー?タカヒロ遅刻~?」
「いやまだ時間じゃねーから!」
「えーそーだっけ?」
日南はいたずらっぽく水沢に話しかける。
なんかリア充っぽい絡みだな。
「いやー。それにしても、有城は目立つから待ち合わせの時便利だよな!」
「まぁ、よく言われるな」
3人とも笑ってらぁ。
泉「ご、ごめーーーん!!」
楽しく話をしていると泉も来たみたいだ。
てか、ヒールで走ってるし。
危ないな。
「泉ー。転ぶと危ないからゆっくりこいよぉ。遅刻は気にしなくていいからさ」
「はーい!ありがとね!有城!」
と言ってゆっくり歩いてくる泉。
「ひゅー!スマートだねぇ。俺はがっつり遅刻でいじろうかと思ってたんだけどw」
「あはは、タカヒロひどーい!それにしても、有城くんって大きい声出せるんだね!普段はゆったーりしててあんまり大きい声とか出さないと思ってた!」
そうゆうイメージなのか。
それも、変えていけたらなぁ。
柔道するときは熱くなれるんだけどねぇ。
「まぁ、良くも悪くも省エネ人間だからねぇ。多分、柔道してる時は違うと思うんだけど。いろんな人に普段からは考えられない程いきいきしてるよって言われるしなぁ」
「へーぇ。そうなんだな!有城が柔道してるとこ見てみたいな」
「私も私も!どんな感じなのか気になる!」
「確かに興味あるな」
自分の好きなことに興味を持ってくれるのは素直に嬉しいな。
いつか試合でも見に来てくれればいいなぁ。
「ほんとか?そしたらいつか見に来てくれると嬉しいな」
「みんなー!お待たせ!なに話してたの?」
「有城が柔道してるとこ見てみたいって話」
「おぉー!私も見たい!なんかこう!強そうだもん!」
すごい無邪気に言ってくる泉。
ほんとにいい子だなぁ。
少し浄化されたわ。
そして、会話もそこそこに移動する。
まずは、ルミネに行くみたいだな。
ビームスに入るみたいだ。
泉「うーーーん…」
泉は色々と物色しながら悩んでいる。
他の面々も思い思いに動いているようだ。
アドバイスの1つでもしたいが得意じゃないしなぁ。
そう思いながら店内を回り服屋に入った時は必ずする俺なりの儀式をはじめるとしよう。
俺はおもむろに目の前にあるTシャツの1番大きいサイズを手にとって自分の体に合わせてみる。
「ふむ…ビームスも無理かぁ」
「有城くんにはそのTシャツは似合わないと思うなぁ」
そんな事をしていると、いつの間にか隣にいた日南話しかけてきた。
「あはは、まぁそうだな。まぁこれは俺の儀式みたいなもんでさ。俺って体が大きいだろ?だからジャパニーズサイズの服じゃぁ店に置いてあるのがほとんど着れないんだよねぇ。だから、初めてはいる店はこうやって必ず1番大きいサイズの服を合わせるんだけど…今回も無理っぽいなぁ」
俺は少し苦笑い気味で日南に言う。
「へぇ、そうゆうことね!有城くんならではって感じの悩みだね!私はそうゆうこと考えたことないもん」
「そりゃ日南はスタイルもいいしルックスもいいからな。なんでも似合うだろ」
そんなこと言われると思ってなかったのか、日南は目とぱちくりさせている。
なんだそれ、可愛いな。
と思ってみていたら一瞬でもとに戻った。
「ありがと!有城くん!」
そう言って笑いかけてくる日南はすごい綺麗に笑ったように見えた。
「おーぅ。いいってことよ」
「む!なんか偉そうだぞー!」
「ふ、悪い悪い」
そう言って泉達のいる方に戻る。
少しは距離が近づいたかね?
まぁ今回はそう思っても良さそうだ。
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