戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 究極の救済 作:白黒犬カッキー
「やっべ~完全に遅れちまった!」
携帯を片手に全力で道を走っている青年は少し大きめなバッグを背負って片手に持っていた携帯に声を当てる。
「ごめん!絶対に間に合わせるから!」
『この馬鹿!せっかくのライブだってのに…しかも、ツヴァイウィングのライブに寝坊する奴がどこにいるんだよ!?』
「ほんとに悪いって!携帯のアラームセットしてたらそのまま寝落ちして起きたら充電切れて気付いたらこんな時間だったんだから!」
電話口から聞こえてくるのは女の子の声でどうやら約束していてた時間に寝坊してしまった事に腹を立てているようだ。
それを受けている青年は理由を説明しながら何度も謝って、街中を走っていく。
「とにかく!全力で向かってるし、携帯もちょっとしか充電持たないから切るな!」
『あっちょ!芸m…プーッ、プーッ…
電話口の女の子の返事も聞かずに青年は一方的に電話を切って遠くに見えるドームを見て速度を上げる。
「着いたら絶対にどやされるんだろうなぁ…弦さんにも怒られるだろうし…最悪だな~」
そう言って青年は遠くにいるはずなのにドームから聞こえる熱い声援が耳に入り少し笑う。
「さてちょっと荒っぽいけど此処から近道使って行くぞ!…道ないけど」
誰も聞いていないのに一人コントをすれば少し違うルートを選んで走り出していく。
「あ~い~つ~!」
つい先ほどまで青年と電話をしていた赤髪の女の子は一方的に切られてしまい通話終了の文字が見えた携帯を眺めているとわなわなと震えだす。
「どっどうだったの…?」
怒りに震えている赤髪の女の子の横でその一連のやり取りを見ていた青髪の女の子は気になって震えている赤髪の女の子に声を掛ける。
「…ついさっき起きて今走ってこっちに来てるんだと…」
「え…」
それを聞いた青髪の女の子は驚いた表情を取る。
「今からって…もう始まっちゃうよ!?」
「いや、そうなんだけどさ…ハァ…」
慌てている青髪の女の子を見て赤髪の女の子は溜息を付く。
「まさかライブ当日に遅刻するとかありえないだろ…」
そう言って赤髪の女の子は仕方ないという表情で青髪の女の子の方を見る。
「仕方ないけどアイツには悪いけどライブの時間は変更できないんだ。ファンの皆も待ってるんだし、あたしらはあたしらの仕事をするぞ…な!翼!」
「わかった…後で芸夢にはちゃんと叱らないといけないね!」
そう言って笑顔を見せると青髪の女の子・翼は頷いて青年・芸夢にキツイのをお見舞いしようと赤髪の女の子に提案する。
「そうだな…後でお仕置きしてやるか」
赤髪の女の子がそういうと突然観客が湧き出し曲が流れ始める。
始まりの時間だ。
「良し!じゃあ行くか!翼!」
「うん!奏!」
そして二人、ツヴァイウィングは観客の前に走り出していき飛び立っていく。
そして運命の時間が刻々と刻まれていく。