ヒストリアの兄でございます。 作:ヒストリアの兄
1
女兵士が去ってからもフリーダはトロスト区を眺め続けていた。
何も考えてなどいない。フリーダは既に思考を終わらせていた。ただ、巨人が歩いているのを見て、次に人の死体を見て、最後に閉ざされた開閉門を見るのを延々と繰り返す。
一週間前に壁上から見たトロスト区の姿は変わり果てており、血と硝煙の匂いが漂っている。死の臭いと形容するに相応しい、不快で、悍しい臭気。その臭いはいつの日か嗅いだことがあった。
「早く出てこいゴミ野郎……」
フリーダは小さく呟く。
彼が待ち望んでいるのは、もう鎧の巨人でも超大型巨人でも無い。彼らは何か問題が起きたせいなのか、まるで襲ってこようとしていない。多分、今日壁が壊されることはないであろう。
フリーダが代わりに待ち望んでいたのは、自身の仇である男の巨人。それが出現するのをまだかまだかと待ち焦がれる。
気持ちも、目的も、存在意義も既に全てが決定付けられた。復讐以外のものは全て捨てると五年前に決め、それを実行する事がようやくできた。
大切な妹も、仲間の死も、見捨てる行為も、残された人間の悲しみもフリーダは全て乗り越えた。口ではいくら「復讐以外のものを捨てた」と吠えても、実際に体験し乗り越えられたのはフリーダの中で大きな功績だった。もし、こんな所で躓くようであれば、それこそフリーダは口先だけの自分を恨み、自刃の道を選んでいただろう。
しかし、フリーダは切り捨てることができた。人間性も、友情も、倫理観も全てを捨て去る事ができた。五年前の誓いを再現することができたのだ。自身の全てを投げ打ってこそ成功する復讐劇が、ようやく終幕の時を迎えられた。
であるならば、きっとアイツを殺せるはずだ。今この瞬間、ヤツが出てきたその時にうなじを削り取ることができるはずだ。全てを捨て強くなった己ならば、知性ある巨人すらも容易く殺せるとフリーダは思っている。
「死を与えた者には死を返そう。苦痛をもたらした者には辛苦で返そう。求める者には絶望を……」
フリーダは冷え切った脳味噌でその言葉を繰り返し、刃を抜き放つ。
誰が何をしようと今のフリーダを止めることはできないだろう。
「遥か昔、一人の神の子が記した言葉。『求める者には与えなさい。あなたから借りようとする者に、背を向けてはならない』と。俺は貴様に死を与えてやるよ」
フリーダがそう告げる。目をギラギラと光らせ開閉門を睨み付ける。
が、次の瞬間、一発の砲撃音が轟いた___。
辺りが騒然とする。当たり前だ。兵士は待機中なのに砲声が聞こえたのだ。しかも一発だけ。連続であれば壁の外の巨人を牽制するため、ぶどう弾でも放ったのかと思えるが、一発分しか聞こえてこないのは逆に不気味でしかない。
フリーダはすぐさま壁の内側を見た。さっきから壁の外側を見ていたフリーダは、すぐさま砲撃が内側にされたのを理解できたからだ。
内側を見てみれば、そこからは大量の煙が立ち上がっていた。
明らかに異常な量。固定砲台が出せる煙の量を遥かに超えている。ぶどう弾を落とした事故で無いことは瞬時に理解した。そこまで分かればフリーダは全てを理解する。あれが巨人化した人間が出す特有の蒸気であるのだと。
「姿を現したな、このドグサレがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ここ五年間で最大のボリュームの雄叫びと共に、フリーダはすぐさま立体機動を使って煙の中へと飛び込んだ。
追加で榴弾が撃ち込まれることなど考えていない。その前に、うなじから仇の男を剥ぎ取り、最大最高の苦痛を与えて殺すことだけを考えている。
自然と溢れる笑みを我慢しようともせず、眼光鋭く対象のいるであろう場所へ二本の刃を抜き放った。
がきんッがきんッ___!!!
二度の金属音が響く。鋼と鋼が撃ち合う音。決して肉を削いだときに出るような効果音では無い。
フリーダはそのまま力一杯に刃を振り抜く。そうすれば、先ほどの金属を打ち鳴らした正体が後方へと吹き飛ばされていた。
「ミカサ……アッカーマン……!!?」
「何のつもり、フリーダ……!!」
フリーダが吹き飛ばした人物はミカサであり、そして、斬りかかろうとした場所にいたのは巨人の骸とつながっているエレンだった。
2
“それはある日の晴れた昼頃の話でした。”
“その日、少年と少女は取っ組み合いの喧嘩をしていたのです。”
“喧嘩の理由は、本当に些細なことでした。”
“子供であれば誰でも経験するような、そんなありふれたものです。”
“しかし、この少年と少女は毎日のように喧嘩をしていました。”
“少女は少年の事が大好きで構ってもらうためにちょっかいをかけるのですが、少年があまり少女の事を好いていなかったせいで喧嘩となるのです。”
“二人が喧嘩をしていると、一人の女の人がやってきました。“
“女の人は少年と少女に言います。”
“___兄妹なんだから仲良くしなきゃダメでしょ。“
“少年は快く頷きました。”
“少女も大層笑顔で首を縦に振ります。”
“少年も少女も、女の人が大好きで大好きで堪らなかったのです。”
“少年は女の人に教えてもらった文字の読み書きを披露するため、一冊の絵本を持ってきました。”
“とても古びた絵本で、所々日焼けしています。”
“しかし、そんなこと少年は気にしないのか、キラキラとした目で一ページ目を開けました。”
“女の人も少女も少年が読む絵本が好きなので、ニコニコしながらそれを聞きました。”
“一通り本を読み終えると、女の人が言いました。“
“___もうこんなに読めるようになるなんて、すごいよ。”
“少年はその言葉が嬉しかったのか、かんらかんらと笑いました。”
“そんな少年の笑顔に惹かれたのか、横で聞いていた少女も身を乗り出して言いました。”
“___お兄ちゃんすごい!私にも教えて!”
“少年はその言葉のせいか、急激に機嫌を悪くします。”
“やはり少女のことをあまりよく思っていないようです。“
“それを見かねた女の人は少年と少女に言いました。”
“___二人とも、この絵本の中で誰が好き?“
“女の人の問いかけに少年は首を捻ります。”
“しかし、少女の方はとっくに答えが決まっていたのか、元気よくあるキャラクターに指を指しました。”
“___これ!お兄ちゃんに似てるから!強くて優しくて私を守ってくれる人!名前も一緒!”
“それは主人公である女の子のお兄さんキャラクターでした。“
“___そうだね。私も一番この子が好きかな。”
“少女の言葉に女の人も同意しました。“
”少年は女の人と同じものを選びたい一心でそのキャラクターを勢いよく指差します。“
“女の人はそれ聞いてくすっと笑うと、あることを語り始めました。“
“___じゃあ、君もこういう風なお兄ちゃんにならないとダメだね。いつまでも自分をすいてくれる妹を毛嫌いしたらダメだよ?”
“少年はそれを聞いて、あることを尋ねました。”
“___俺が良いお兄ちゃんになったら。お姉ちゃんは俺のこと好きになってくれる?”
“女の人はそれに困ったような笑顔を向けました。“
“少女はムーと頬を膨らませて、怒ったような表情を作ります。“
“___そうだね。それは分からないけど。でも、君が良いお兄ちゃんになることを私は望んでる。”
“そう言って女の人は少年と少女を抱き寄せます。”
“___俺、良いお兄ちゃんになるよ。もう妹と喧嘩もしない。妹が虐められてたら絶対に助ける。何があっても助けてあげるんだ。”
“少年は誓いました。”
“少女を全てのものから守ると、大好きな女の人のために誓いました。”
“___うん。約束。私がいなくなっても守ってあげてね。“
“女の人はそう言って、二人の額に自身の額を合わせます。”
“何かビリっとした衝撃が少年と少女の頭に伝わりますが、痛くはありませんでした。”
“___今日はここまで。また明日来るね。”
“女の人は立ちあがりそう言います。”
“___またね。ヒストリア、ヘーロス。”
3
ミカサを吹き飛ばしたフリーダは、混乱した頭を必死に処理しながら、何か言葉を紡ごうとする。しかし何も言葉が浮かばない。口に出そうにも、喉に何かが痞えて声が出せない。
壁内に巨人化した反応があり、嬉々として飛び込んでみれば、そこにいたのは鎧の巨人でも超大型巨人の候補でも無かったエレンとミカサ、アルミンの三人。それだけでもフリーダの脳味噌は十分パンクしそうな出来事なのに、加えて状況が最悪であった。周りには数十人に及ぶ駐屯兵団の兵士が完全武装で取り囲んでおり、壁上からは固定砲台に榴弾が装填されている最中である。
フリーダはとりあえず現状の把握に努める事を最優先にし、思考を一度止める。材料が揃った後にでもゆっくり吟味すれが良いと、問題を後回しにすることにした。
「……ひとまず説明しろ。これはどういうことだ」
フリーダの冷たい声が響く。目の前で腰を抜かしているアルミンは、いまだ何が起こっているのか分からず、目線をあちこちに飛ばしながら答えた。
「フ、フリーダ!?何で君がこんなところに!!」
「アルミン。まずはそっちからだ。俺も頭の整理ができそうにない」
フリーダは刃を仕舞い、静かに拳を固めた。彼としては目の前にある現状が夢なのではないかとすら思えてしまうくらい現実味がない。
「それは僕たちだって同じだ……。一体何がどうなっているのか……。というよりこれは、巨人の骨格の中なのか?どうして、何もないところから人体の骨や肉が出てくるんだ!?」
元々頭がいいせいか、今は考えなくていいことまで考えてしまうアルミン。今は巨人化の謎を解くよりも先に、この現状を打破することの方が優先されるべき事項である。
それを理解しているミカサは、吹き飛ばされた体勢からすぐに起き上がると、フリーダを警戒しながら刃を仕舞い、アルミンの肩を掴んで自身の顔へと注視させた。
「落ち着いてアルミン。今は巨人化より考えるべき事がある」
「あ、ああ。そうだった。ごめんミカサ。まずは囲んでいる駐屯兵団のことについて考えなきゃ、だよね」
「そう、そういうこと。奴らを何とかしなければ私たちは死ぬ。奴らを何とかすれば生きられる。今はそれだけについて思考を働かせればいい」
フリーダはそんな二人の声を聴きながら、唖然とした様子で巨人の体を見つめ続ける。仇と思っていた男の影はいくら探しても見つからない。骨格が剥き出しになった肉体は、あの時見た怪物とは全く別物だった。
ミカサとアルミンはそんなフリーダの様子に怪訝そうな顔をしていると、巨人との一体化が解けたエレンが顔を見せる。その顔は驚きと困惑に満ちており、エレン自身でもこの力について理解できていないような様子であった。
「ここにいたか!とりあえず、こっから離れるぞ!こいつはもう蒸発する!巨人の死体と同じだ!」
エレンの先導に従い、ひとまずアルミン、ミカサは巨人の死骸から離れたところで膝を折った。しかしフリーダはエレンが出現させた巨人の体を見て棒立ちしたままである。どうも、エレンの言葉が耳に入っていないらしい。
「フリーダ早くこっちに来るんだ!」アルミンが叫ぶ。そこでようやく我に返ったフリーダは、そのままエレン達のいるところまで駆け込んだ。
エレンは蒸気の隙間から見える駐屯兵達を睨みながら、自身らを取り巻く状況について整理する。
「駐屯兵団か……。まだ様子を窺っているのか、放心状態なのかは知らんが、この蒸気が晴れれば絶対に攻撃を仕掛けてくる。こんなもんを見せたあとで会話できる自信はオレには無い」
そう言ってエレンは自身が出現させた化物を見上げた。
「ただ、さっきアルミンが何も分からないと言っていたが一つだけ思い出した事がある。地下室だ!オレん家の地下室!そこに行けば全てわかるって親父が言ってたんだ……」
エレンの「親父」という言葉にフリーダは引っかかる。
そういえば、あの仇の男はそれなりの年齢だったはずだ。ロッドと同じくらいには老け込んでいた。もし、あの男が家庭を持っていたのであれば、自分と同じくらいかそれ以上の子供を拵えていてもおかしくないはずだった。
「その親父とは何だ……?どんなヤツだ……?」
フリーダは低く唸るような声で尋ねる。
エレンもアルミンもミカサも普段と様子の違うフリーダに気がつかない。もし、ここにクリスタがいれば兄の変化を機敏に感じ取ったかもしれないが、彼女は今、待機場にて兄を探している最中だった。
エレンはフリーダの問いかけに少し思案しながら「そう言えば」と切り出す。
「フリーダには話してなかったか。俺にはウォールマリアが陥落してから行方不明になってる親父がいるんだ。俺がこうなっちまった原因も親父だ……!地下に行けばおそらく巨人の正体もわかる!」
信じられない、信じたくない。フリーダはその一心で言葉を何とか見繕う。
「嘘だろ……?」
「嘘じゃねぇよ!何でか分からないけど、巨人化した時に思い出した!クソっ!何でそんな大事な情報を地下室に大事に仕舞ってたんだ!?これは人類がずっと探し求めていたものじゃないのか!!」
そう言ってエレンは巨人の骨格部分を殴った。フリーダはその光景を空な瞳で見つめながら、腕を力なくぶら下げる。
「とりあえず、今はもっと考える事があるはずだ。この状況をどうするエレン」
「ああ、俺に考えが二つある___」
アルミン達の会話がフリーダにはひどく遠くに聞こえた。物理的距離は近いはずなのに、まるで何十メートルも離れた位置から声をかけられているような気分だった。
彼はその明晰な頭脳で、全て察してしまっていた___。仇の男がエレンの言う父親であり___、その男はエレンに力を譲渡してこの世を去ったという事実を理解してしまっていた____。巨人の力は食べることで奪うことができる。ロッドから儀式の内容を聞いていたフリーダだからこそ気付くことができた。
色が、音が、匂いが、何もかもが消えていくような錯覚に陥る。
どれもこれも意味を持たず、全ての事象がフリーダにとって無意味なものと化していく。
復讐こそが生存意義だった彼にとって、仇の男の死は絶望以外の何物でも無かった。
残された復讐心だけが行き場を失い、空っぽな心に渦巻いていく。
怒りを向ける矛先も……、死を与えるべき焦点も……、これまで切り捨ててきた事への報いも……、全部全部、最初から存在していなかったのだ。
そう気づかされたとき彼は自然と思った。無意識に、しかし鮮明に悟ることができた。
___ああ、自分はなんて惨めな人間なのだろうか。
少年の心はここで二度目の終わりを迎えた。
「俺は……、ここを離れて地下室にいく。そうすれば全てが分かるはずだ」
顔色を悪くしながら、エレンがそんな事を言う。どうやら巨人化の能力を使って、壁を上り地下室を目指すらしい。
「私もついていく」
ミカサがエレンに食いつく。兵団のジャケットを脱ぎ捨てていることからも、彼女の本気具合がうかがえた。
「少し黙れ」
誰かの声が発せられる。しかしその声はか細く、誰の耳にも入ることはない。
「ダメだ置いていく」エレンが告げる。
「私が追いつけなければ私に構う必要はない。ただし、私が従う必要もない」ミカサが反論する。
「黙れ」誰かが苛立たしげな声をあげる。
「いい加減にしろって言ってんだろうが……。オレはお前の弟でも子供でもねぇぞ……」エレンがミカサを睨む。
「エレンは私がいないと無茶をする。今だってかなり体に無理をして___」ミカサがそう言ってエレンの鼻血を拭おうとした時だった、
「黙れって言ってんだろうがぁ!!!!」
「「「っ!!?」」」
フリーダが誰にも聞かせたことのないような怒気を孕んだ叫び声をあげた。唐突のフリーダの叫びに、エレンやミカサは勿論、さっきまで沈黙していたアルミンですら息を飲む。フリーダがここまで感情を発露させているのを、三年間一緒に過ごしてきた彼らは見たことがない。
「クソが……。今日はとことん尻から出るヤツと似てやがる……」
フリーダが顔面を右手で覆いながら首を横にふる。手のせいで表情は見えないが、声は随分と憔悴していた。
「い、いつもより口が悪くなってるよ、フリーダ……」
「気分が悪いのなら休め。お前まで巻き込まれることはねぇんだ……」
アルミンとエレンが気遣いからかそんな言葉が出る。さっきまでの彼であれば適当な返事をしていただろう。しかし、今の彼はそれすらせずに話を続けた。
「アルミン。お前ならこの場をとりあえずやり過ごるんじゃないのか……?」
頭の良い彼にとりあえず丸投げする形を選んだのか、フリーダはそう言い放つ。当然、自分に指名が入ると思っていなかったアルミンは困惑の色を示した。
「え、僕が!?そ、そんなこと急に言われても……!」
「良いからさっさと決めろ。テメーがダメならエレンを使い捨ての雑巾みたくズタボロに引き裂いて駐屯兵団に明け渡す」
右手の隙間から窺える眼光は鋭く、鈍い光を放っている。今の彼が「エレンを切り裂く」と言うのであれば、本気でやってのけるくらいの勢いはあった。その証拠に、顔を覆っていない方の左手は、ブレードの柄部分をしっかりと握っている。
「そんな事私がさせない……!」
ミカサはフリーダからエレンを守るように立ちはだかる。けれど、フリーダはそんなミカサの行動を稚児の戯れでも見るかのように一笑に付した。
「ま、まってミカサ!僕だってさせたくないよそんな事!仲間同士で殺し合うなんて、駐屯兵団に殺されるよりも間抜けすぎる!!」
アルミンはミカサとフリーダの間に割って入る。
かなり問答に時間を費やしてしまったために、榴弾が撃ち込まれるまで残り20秒もない。アルミンはこの状況をどう切り抜くのか、自分が駐屯兵を本当に説得できるのかどうか、必死になって思考を巡らせた。
そんな三者三様それぞれの思惑が渦巻いている中、話の中心であるはずのエレンがアルミンの肩を掴んだ。
「アルミン、お前ならやれる。お前ってやばい時ほど頼りになるヤツだからな」
その言葉を聞いて、アルミンは目を見開く。今まで自身とエレン達の間に感じていた溝が埋まるような気分がした。
「私も。アルミンを信じてる」
ミカサからの信頼の目線にアルミンは胸がすくむようだった。ほつれていた思考の糸が解けていき、頭の中がクリアになっていような、そんな気分だった。
「……分かった。必ず説得させてみせる!三人はできるだけ抵抗の意思がないことを示してくれ!!」
アルミンは立体機動装置を外すと、蒸気の外へと飛び出していく。
そんなエレン、ミカサ、アルミンのやりとりを静かに見守ったフリーダは、そっと右手を顔面から外した。ミカサはさすがにフリーダの様子がおかしいと気がつき、立体機動を外しながら彼をそっと横目で覗き込んでみる。しかし覗き込んだ事を、彼女はすぐに後悔させられることとなった。
そこにあった顔は、いつもの鉄仮面のような無表情ではない。
見たこともない、狂気の笑みを浮かべた悪魔の形相がそこに鎮座していた
Q悪魔の形相ってどんなのですか
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