(仮題)とある転生者の異文化体験 作:ピッピの助
302:
【速報】ひめちゃん 政府の方針に反対声明【アイドル生命を賭けて】
305:
やっぱりやったか……
307:
ダメだよ、ひめちゃん
気持ちはわかるけど、政治に関わったら本当に立場が危うくなるんだって
どの立場に立っても、必ず反対意見を持つヤツは存在してるんだよ……
311:
聡い子だから、リスクは承知の上だろ
その上で、今、動かないと取り返しがつかないことになるって思ったんだろうな
314:
とりあえず、私は何があっても、ひめちゃんを応援するから
318:
私だってそうだよ
好きな人を守るために、自分が積み重ねてきたものを捨てようとしている子がいるんだ
しかも私たちと同じ鹿のファン
知らん顔なんてできないだろ
321:
ちょっとリアルの知人に嘆願書に署名してもらえないか聞いて来るわ
324:
どこまで効果あるかわからないけど、それくらいしかできないよな
328:
政府は粛々と手続きを進めてるって聞くけど、鹿は何もしてないよな
332:
鹿はライブしてるはず
335:
こんな状況なのにライブなんかしてんのかよ……
339:
させてやれよ
これが最後かもしれないんだぞ
342:
なんかさ、鹿がもう受け入れてんだよな
345:
もしかしたら、それがわかってるから初期勢たちも動いてないのかもな
349:
ライブ行って来た
352:
あの倍率で引き当てたのか
どうだった?
357:
最高だったよ
本当にすごい
ハロハピが演奏してる間、もうずっと涙が止まらなかった
361:
鹿はどうだった?
367:
あいつ仮面付けてるから表情はわかんない
でも、楽しそうだったよ
メンバーたちと笑い合って、すっごい演奏しまくってた
370:
そっか
楽しそうだったか
372:
それなら良かった
377:
これが最後なのかなって思ったら、涙が抑えきれなくてさ
涙流しながら笑って、鼻が詰まりながら歓声あげてたよ
381:
元気出せよ
387:
>>381
ありがとう
今はダメだけど、数日経てば元気も出てくると思う
とりあえず寝るよ……
391:
マジでなんかできないのかな?
署名はもう終わったし、政府に苦情も入れたけど、それ以外でできることってないの?
394:
わからん
397:
ツイッターで拡散するとか?
有名人の目に止まって、それがバズれば、もっと大きな話題になると思う
401:
それ、たぶんダメだ
404:
なんで?
408:
やっぱりメディアに手を回されてる気がするんだよ
ひめちゃんが反対声明を出したのに、ニュースで全く取り上げられてないだろ?
トップアイドルが男に関する異例の発表をしたんだから、それなりに取り上げられるはずの話題なんだよ
411:
そういえば、一部のテレビ局でしか放送されてないよね
414:
一部は報道してるから、報道規制って程じゃないかもしれないけど、間違いなく圧力がかかってるはず
417:
政府にそんな力あんの!?
421:
政府だからな
国益のために自粛しろって脅すことならできる
424:
政府って言うより、与党だからだろ
与党には各局もお世話になってるから、機嫌を損ねると今後の番組出演交渉が面倒くさくなるんじゃないか?
428:
確かに、野党だけが参加する政治番組なんて偏りが半端ないしな
431:
与党だってテレビ局から出演依頼があれば突っぱねないだろうけど、塩対応になるだろうな
434:
いくら有名人が呟いても、テレビでは報道しないから、大きな問題にはならないってこと?
438:
端的に言えばな
442:
ネット上ではこんだけ問題になってるのに、世間が静かな理由はそれか
考えてみればアメリカで社会問題化してるのだってネット以外だと、あんまり情報を見ないもんな
445:
アメリカ政府が初めて鹿のことを言及したときは、日本のワイドショーでも大きく取り上げられてたのに、なぜか続きの情報が全く入らなかったもんな
448:
やっぱり計画的じゃん
451:
くそ、なにかできることないのかよ!
489:
あれ、これ?
492:
どうした?
494:
おい、テレビ見てみろ!
議員が鹿の件で会見してるぞ!
497:
マジ?
498:
議員がこのタイミングで?
なんで?
501:
ひめちゃんの非難声明を唯一、報道してたあのテレビチャンネルだよ!
―――――――――――――
都内某所、記者会見用フロア
『こちら中継です。現在、与党○○党の西住衆議院議員、藤原衆議院議員、そして野党△△党の島田衆議院議員の合同記者会見が行われています』
「今の世の中に奇策はいらない。正攻法あるのみ。それこそが男性と女性の信頼関係を取り戻します」
「常道に頼った結果が今の世の中。妙策なくして、現状の打破はありえない。男性と女性の失いつつある信頼関係を取り戻すためにも、今後の展望を改めるほうが優先です」
「西住さん、島田さん。2人とも、ケンカしないでくださいよ。せっかく党派を越えて会見してるんですから。……とりあえず、他国が男性の渡航を要請するといった、日本の男性施策に関与することは内政干渉もいいところです。今回の件で、内閣の方針は我が国の男性政策と相反するものであり、我が国の政策変更は一切不要と意思表明するために、今回は皆様にお集まりいただきました」
「同じ党として、総理の力に疑うところはありません。ただ、今回の件はアメリカ寄りが過ぎます。経済面で協力などのメリットがあるのかもしれませんが、根本的な国の存続に関する問題を軽視しすぎている。国民を他国との取引対象として引き渡すなんて言語同断です」
「平時なら及第点を差し上げたい方ですが、今回の件はあまりにもお粗末過ぎます。党を超えて意思表明するに、やぶさかではありません」
―――――――――――――
551:
西住と島田?
バッチバチにやりあってる敵同士じゃんか!
553:
え、なんで共同会見?
554:
マジかよ!?
556:
記者会見場でケンカすんなw
でも、この2人が同じ席で、同じ意見って初めて見る……
559:
与党の西住と藤原がなんで?
与党内でも意見が割れてんの?
563:
この分だと内閣の独断っぽいな
565:
総理ってアメリカ寄りって聞いてたけど、それで無理に進めていたってこと?
567:
確かに法解釈だけど、男性を他国に送るには議論が足りてないだろ
568:
他局も慌てて速報入れ始めたぞ!
602:
おい、別のところでも会見が始まってる!
605:
また!?
606:
次は誰だよ?
608:
場所は……ピアノ協会本部!?
―――――――――――――
ピアノ協会本部 記者会見用フロア
『ピアノ協会本部より中継です。ピアノ協会の海堂会長、日本音楽コンクールで最年少優勝記録を持つピアニストの澤部さんによる記者会見が行われています』
「私人としてはもちろん、ピアノ協会代表としても、国家による横暴を許す訳にはいかない! 息子はどこまで世間に翻弄されなければならないんだ! この件について、政府から納得のいく説明を求める!」
「政治の詳しいことはわかりません。でも、いつか必ず、あの日の決着を付けたい。今度こそ邪魔を入れず、正々堂々とピアノの腕で競い合いたい。それが、何年もずっと思っていることです。だから、彼をアメリカに行かせるわけにはいきません! もう2度と、他の人の都合で私たちのコンクールは汚させない!」
―――――――――――――
653:
鹿の親父が来たぞ
656:
会長、相変わらずキレてんな
659:
大人の都合で勝負を取り上げられて、今度は政府の都合で住む場所を追われるのか
自分の子どもがそんなことされたら、誰だってキレるだろ……
664:
あれから4年か
そうだよな、今回はまだ間に合うんだもんな
667:
澤部さん、私も付いてきます!
712:
また来た!
715:
誰?
717:
白鷺千聖と……ひめちゃん!
720:
マジかよ!?
722:
ひめちゃん、2回目!?
723:
白鷺千聖?
バンドつながりか!
―――――――――――――
都内 某テレビ局前
「日本では、芸能人が政治に口出すのは歓迎されるものではないと知っています。でも、今回ばかりは黙るわけにはいきません。形は違えど、彼も同じ芸能に生きる人。同じ国の芸能人が、過失もないのに圧政されるところを見過ごすわけにはいきません! 微力ではありますが、このたびは白鳥ひめさんと相談し、一緒に声を上げなければと思い、こうしてお時間をいただきました」
「――」
―――――――――――――
769:
【速報】ひめちゃん 2回目の記者会見直前で映像が途切れる【天使の怒りは映せない】
772:
草
774:
ひめちゃんw
775:
白鷺千聖は怒ってる姿も様になるけど、ひめちゃんはアイドルだからね
さすがに天が許さなかった
776:
神様による検閲アウトw
779:
あの、パスパレもアイドル……
782:
白鷺千聖は天使っていうより、女神とか女帝だろ
785:
白鷺千聖はマジで様になるよな
怒ってるのに、ずっと見ていたい気分になる
789:
人気こそ、ひめちゃんの方が上だけど、白鷺は去年までずっと演劇一筋でやってきた実力者だぞ
人を魅せる技術じゃあ、ひめちゃんにも引けを取らないって
826:
どんどん来てる!
829:
本当にどうなってんだよ
まだ議員たちの記者会見すら終わってないぞ
830:
次は?
833:
白鳥名誉教授
それに弁護士……初期勢だ!
―――――――――――――
○○大学 小ホール
「死に損ないの年寄りが、また公の場にでることになるとはね。しかも画を描いたのはあの女かい……。まあでも、冥土の土産にちょうどいいか。……私だって男は大嫌いだよ。男から、これでもかってくらい被害を受けてたさ。でも、それは未来ある若者を潰す理由にはならないよ。次の時代を作る政治家が、進んで未来を潰してどうするんだい。ここで不確かな技術を手に入れたとしても、それで日本中の男性から信用を失ったらどうなる? 今はなんの力もないババアだけど、声は上げさせてもらうよ」
―――――――――――――
―――――――――――――
都内 裁判所前
「確かに法律は絶対です。法に則った通知が届くなら、国民はそれを守らなければならないでしょう。でも、なんのために最高裁があると思っているんですか? 私の目が黒いうちに、そう簡単に事が運べると思わないでほしい……!!」
―――――――――――――
921:
ひめちゃんのお婆ちゃんキター!
925:
ひめちゃんのお婆ちゃんってこの人だったの!?
すっげー血縁関係だな……
927:
この人、昔テレビで何回も見たことあるんだけど……
929:
渋い
声にめっちゃ厚みがある
933:
わかる
なんていうか、ずっと聞いていたい
937:
どうでもいいけど、祖母じゃなくて、大伯母な
941:
初期勢、めっちゃキレてるw
944:
そうだよな!
お前たちが怒ってないわけないよな!
947:
やっぱり初期勢はガチ
950:
単身でアメリカに切りかかる猛者ですから
954:
言ってることが恐いし、目がマジすぎて恐い
957:
アメリカ人も、よくこの人にケンカを売ったよな
961:
ほんとそれ
敵として会ったら、私だったら即座に降伏するね
1034:
まだやってるな
1037:
マジ?
1041:
男3人組が国会議事堂前でデモやってるみたい
取材されてるのかな?
―――――――――――――
国会議事堂前
「政治の詳しいことはわかんねーけど、あいつがいなくなったら俺たちの楽しみがなくなるんだよ。せっかく楽しいことができたのに、また女どもに奪われるなんて許せねーよ!」
「しょせん、俺たち男は女や国の言いなりだ。何でも許されてるように見えても、ヤツらのさじ加減で明日には刑務所行きだ。今回もそうだろ? 国に言われたから、日本を追い出されて、アメリカで一生を過ごすことになる。国が相手じゃ、どうすることもできない。そんな政府の身勝手で、男は何もかもがダメになる。……でも、も、もし! もしもあいつが、こんな状況をどうにかできるなら! 俺たちがただの家畜じゃないって証明できるなら……男がやりたいことを……夢を叶えることができるなら、俺はもう一度……もう一度、やり直せるかもしれない……!」
「……落ち着きなよ。僕たちはわかってるからさ」
「くそ……、くそぉ……!!」
―――――――――――――
1096:
誰だよ?
1099:
マジで誰?
1103:
男が情緒不安定になって泣くところは見たことあるけど
なんだか今回は違うね……
1107:
うん
なんか苦しんでたね……
1112:
わからん
でもセントー君を応援するために行動してることは伝わってきた
とりあえず、私は応援するよ
1115:
まあ、男だけど今回は味方だからな
1119:
私、家が近いから差し入れ持って行くよ
女から施しは受けないって怒鳴られるかもだけど
1123:
そんなの慣れっこだろ
なんなら、私も行こうか?
私も家から近いからちょうどいいし
1126:
>>1123
マジ?
頼むわ
1134:
私も行きます
1137:
>>1134
助かる
人数が多い方が、いざってときに対処できるもんな
1144:
構えなくても大丈夫ですよ
今の彼なら、きっと受け入れてくれます
味の好み、変わってないといいですけど
1147:
>>1144
もしかして知り合い?
1155:
>>1147
ええ……そんなところです
1161:
おい、また会見が来たぞ!
次は東京都知事だ!
1164:
祭り、始まったな!
1168:
都知事って与党が推薦した人だろ?
やっぱり内閣の独断じゃねーか!
1171:
とりあえず私も集まるよ
国会議事堂前で良いんだよな?
3時間かかるけど、これから行くわ
1174:
居ても立ってもいられない
私も行くよ!
首相官邸 総理執務室
「総理、各所からの連絡が途絶えません。海堂幹彦への通知も、このままでは時間稼ぎをされてしまいます。長引けば長引くほど、状況は不利になります」
「……やむを得ないわね。出頭命令を出しなさい。強制よ」
「ダメです。例の弁護士が裁判所と話を進めているようです。海堂幹彦に出頭命令を出せば、行政処分の一時停止が行われます」
「出頭命令と同時にアメリカへ向かわせなさい! 裁判所から通知が届く前に事を終わらせれば間に合うわ! 職員を派遣して、通知を渡すと同時に、空港まで護送させなさい!」
「それは難しいかと。通常であればそれも可能ですが、ここまで大事になった今では、その手を使えば政府に非があることを認めるようなものです。国民も納得しません」
「白鳥ひめに白鷺千聖の芸能業界、ピアノ協会が声を上げて、カリスマデザイナーのAOBAや○○大学の白鳥名誉教授、東京都知事に日本医師会に有名企業の社長まで。昨日まで何もなかったのに、一体どうなってんのよ……!」
「総理、国会議事堂前でデモを行っている3名の男性もいます。当初の3名に多くの女性が合流し始めています。もう1000人を超えてると情報が入ってきています。公安からは、無許可のデモだが、男性がいるから不用意に手出しができないと、事実上の容認表明が出ています」
「わかってるわよ! 時間が経てば経つほどマスコミが騒ぎ立てるわ。とにかく迅速に行動するのよ!」
「すでに事態は最悪に近い状況です。マスコミへの事前の口止めが切れかけていて、徐々に報道を開始しているようです。それにネット上では政府への批判が連日、叫ばれてます。大量の嘆願書が送られてきているのはご存知かと思います。このまま海堂幹彦のアメリカ行きを強行すれば、最悪の場合、私たちは与党の座を明け渡すことになります」
「くっ! ……これも全部、あいつらのせいよ! 西住と藤原に連絡して! 早く! なんで与党の2人が島田と結託してるのよ! あいつらが動いたおかげで、今回の件は内閣の独断で動いた形になってるじゃない! あんた達にも分前は与えたでしょうが!」
「総理」
「とにかく西住と藤原を黙らせて、幹事長から事態の説明をさせて与党の施策にする。マスコミにはアメリカ渡航が交流によるものと放送させて、アメリカ議会へ出頭する件は陰謀説として扱わせる。急ぐ理由は、アメリカの直近の記念日への参加でいいわ。後は司法省経由で裁判所に圧力をかければなんとか……」
「総理」
「なによ! 見てわからない!? 今忙しいの!」
「弦巻家当主からお電話が入ってます……」
「……つ、弦巻? なんで? い、いや、とにかく出るわ。電話を回してちょうだい!」
「終わりましたね」
チラリと見れば青ざめた顔の総理。電話は切れたはずなのに、受話器を耳に当てたまま微動だにしない。完全に呆けている。
「超党派の議員連盟ができた。しかも西住と島田が手を結んだ。西住だけなら同じ党だし、良いポストを与えればなんとかなるけど、島田は他党だから、そうもいかない。すぐにあの2人の派閥の連中が合流するわよ。遅かれ早かれこうなっていたわ」
「仲介したのは藤原議員ですか?」
西住議員と島田議員の仲の悪さは本物だ。今回はお互いの政治思想が合ったとはいえ、2人がこうして同じ席に座ることは容易ではない。さかのぼれば、2人は旧日本軍の将を代々勤めてきた家系らしい。カリスマの権化として存在感を表す2人をまとめ上げられる人は限られてる。
「でしょうね。あのタヌキ女、やってくれたわね。でも、弦巻がどうして……」
「弦巻が男のために動くとは考えづらいです。純粋にアメリカに主導権を握られるのが嫌だったのでは?」
「確かにそうね。ここで見返りのために譲歩をすれば前例ができてしまう。アメリカ政府が動けば日本はそれに従う。それは彼女のお気に召さなかった。まあ、筋は通るわね」
「はい。本当のところはわかりませんが、今は……」
「ええ。後処理をしましょう。手早くまとめ上げて、私たちの汚点を少なくするわよ。なあに、またすぐに返り咲けるわ」
「はい。総理には申し訳ありませんが、残りの期間だけでも心安らかにすごしてもらいましょう」
総理は決して無能な人ではない。日本を上手くまとめ上げていた。
かねてから議論が繰り返されてきた興奮剤も、数多くの試験を重ねて、国内流通を達成させた。これがあれば、精子バンクに協力の意思があっても、年齢や気分が乗らずに実行できない人たちの負担が少なくなるだろう。精子バンクによる補助金は、男性の唯一の収入源であることが多い。精子バンクへの協力がよりスムーズになれば、男性の経済状況も更に良くなるだろう。
男性の大学入学における試験免除についても、実際に自殺者が出ている現状を止めるための有効な施策だ。受験勉強を経ないと学力に差がでるという意見もあるが、やる気があれば大学入学後でも勉強して追いつけるはず。別に男性の受け入れを増やしたから、女性の門戸を小さくしたわけではないのだ。女学生から出てくる意見も見当違いだ。
そして、今回の海堂幹彦の件は言うまでもない。アメリカの人口維持の大きな要因となっている人工授精技術。これが手に入るはずだった。総理だって、初めにアメリカから話が来たときは、鼻で笑って、すぐに私に丁重なお断り文書を考えろと指示してきたほどだ。だが、アメリカから件の技術を提示されたときから、流れが変わった。日本の男性比率に、アメリカの人口人数を当てはめたときのメリットが魅力的すぎた。人口を増やすのはもちろん、人口をそのまま維持すれば、それだけ男性1人の負担が減る。まさに国益に適う一手だった。
それが、男性を売り飛ばすことが条件でなければ。
総理が日本を良くするために尽力されていることはわかっている。だが、アメリカと仲が良すぎるのはいただけない。アメリカとどんなに仲良くなったって、しょせん他国だ。国内移動の延長線上ではない。国民を守る義務を放棄し、自らの主権を譲り渡すような今回の対応は、国の総理として決して許されるものではない。
そして、○○大学の白鳥名誉教授が反対に回った。これまで歴代首相のご意見番として活躍してきて、我が国の男性事情を熟知している彼女がいる以上、このアメリカとの取引で生じる男性へのデメリットは全て明るみに出るだろう。まだ若手である西住議員、藤原議員、島田議員が取りこぼした点を、漏れなく拾い上げるはず。まるで若きカリスマ達に老獪なアドバイザーが付いたようなものだ。
事の着地点は見えた。
結果として、世間的には無能な総理となじられるだろう。
これまでの功は認められるが、決して明るくない未来が待っている。
せめての手向けに、後顧の憂いはないように奮闘させてもらおう。
それが長年、秘書として側に控えていた私の最後のご奉公だ。
次回も掲示板回です。