提督を辞めたい提督   作:神楽 光

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 泣けるような小説を書きたい……。感動系……無理かな……。


壱月

 壱月壱日 天気:晴れ

 元旦だ。今日は近くの神社に参拝しに行った。共に来る娘たちもいたが、他の子達は後日するのだそうだ。まぁ大勢で行っても迷惑なだけだし、鎮守府を守ることもしなければならないので異論はない。共に行った子達は皆一様にハレ着に着替えていた。うん。可愛い。

 

 壱月ろ日 天気:曇り

 初詣は昨日の内に終えたので、今日するのは餅つきだ。望月じゃないぞ?反応したけど。あの娘。

 食べ方は色々。間宮さんたちも手伝ってくれて、早々に餅が売り切れた。俺食べてないのに……。というか殆どが空母の腹の中に入っていたような……。

 

 壱月に日 天気曇り時々晴れ

 今日は大淀から提案があった。艦娘とコミュニケーションを取る為に秘書艦の制度を作ってみては?と。秘書艦と言えば提督の補佐をする艦娘のことだ。それを大淀が言うには一日ずつ艦娘を変えてコミュニケーションを取っていこうだとか。大淀とは既に和解しており、正式な謝罪を受け取った。

 泣きながら土下座してどんな罰でも受けますって……いや、もういいと言うかどうでもいいと言うか。取り敢えず営倉10日間生活を与えた。それだけじゃあ足りないとか言われてMなの?と思ってしまった俺は悪くないと思う。

 

 壱月ほ日 天気:晴れ

 一年に三回の定期査察。特に問題はなく、すぐに帰っていった。

 今日から秘書艦の任務を始めることとなった。決めたあの日から掲示に張り紙をしていたのだが、立候補者が多かった。その中から今日の秘書艦を選んだ。今日は荒潮だ。

 

 壱月ぬ日 天気:曇りのち晴れ

 何故か料理を振る舞うことになった。

 今日秘書艦だった山風が、「提督の料理、食べてみたい」と言い出して、同室にいた大淀も何も言わなかったがこちらをチラチラと見ていた。山風はジッと見つめてきたし。根負けして昼食時にぶっかけ饂飩作った。

 

 壱月た日 天気:雨のち曇り

 今日、遂に大本営から通達が来た。ワクワクドキドキしながら封を切り、中を読むと。

『貴君は誰にも成し得ない北方海域の攻略を成功させ、また世界最大の艦娘保有量を誇る横須賀鎮守府をまとめあげた。その功績を讃え、鉄底海峡攻略の任を授ける』

 ふざけんなよゴラアアアアア!!!お前ら言ったよね?言ったよねぇ!?北方海域攻略したら解放するって言ったよねぇえ!!!???

 まぁわかってはいたけど。あの大本営が約束守るわけないって。予想してたけどぉ……。でもやっぱり耐えきれなくて叫んでしまった。今日の秘書艦の秋雲が驚いて運んでいたお茶を溢していた。ごめん。

 

 壱月か日 天気:雨

 艦娘らが何やら集まって相談しているそうな。相談というか会議っぽいけど。今日の秘書艦の夕立が教えてくれた。その口癖ずっと聞いてたら感染りそう。夕立は改ニ実装?と言うのができるらしく、それを一度見せてもらった。めっちゃ犬っぽかった。夕立は初めて入った執務室に興味津々で、色々な所を見てたっぽい。壊してほしくないものだけ話して後は自由にさせたっぽい。喜んでたっぽい。

 

 壱月そ日 天気:晴れ

 裁判所に行ってきた。仕方がないだろう。大本営が約束を守らなかったんだから。ちゃんと提督になる時に決めた条件が載ってる文書も持って行ったんだぞ?お偉いさん方は慌てたように奪って破り捨ててたけど。それ、コピーなんだよね。モノホンはちゃんと厳重に保管してるからね。

 ……まぁ、抱きこんでるからか裁判の結果的に辞めることはできなかったんだけど。と言うかそれ、どうなの?法律的に。三権分立できてる?

 

 壱月つ日 天気:雪

 軍だから人権無視なんですか?仲間集めて告訴してやろうかな。なんて思いながら執務をした後。なんでかわからないが、既に日常と化した秘書艦に料理を振る舞うという仕事をこなす。いや、ほんと何でだろ。大淀は偶に居なくて、恐らく自身に嫉妬の感情を集中させない為だろうが、あまり効果は無いようである。この前駆逐艦の娘らに突っつかれて気まずそうにしてた。

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