提督を辞めたい提督   作:神楽 光

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 お待たせして申し訳ありません……!
 ちょっと別の小説読んでまして……。忙しかったのもあるんですけど。
 今回は少しホラーなのでお気をつけて。


陸月

 陸月儺日 天気:曇り

 もうそろそろ日記帳が満杯だ。新しいのに変えなきゃいけない。まぁ血で赤く染まって皺々になってたし。そんな状態なのによく書き続けられたなぁ……。習慣ってのは良いな。まぁ、強迫観念でしなきゃいけないみたいなところまでやったらいけないと思うけど。

 今日の秘書艦は夕雲。甲斐甲斐しくお世話をされそうになったが、ほとんど自分でできるので、自分のことは自分でさせてもらった。なにかしら不満そうではあったけど、お昼に饂飩を出したらキラキラしだした。

 夕雲と言えば、俺に暴力を振るった駆逐艦10人の中でも、そこそこの被害を受けた娘だ。まぁ、あの時は誤解もあったのだろう。謝罪に来た時は泣き喚きながら自殺しようとしてたから大変だった。

 自殺といえば……神通か。あの時からまだ直接話していないなぁ。

 

 そう……か。まぁ、艦娘なんてのがいる世界だ。()()()がいてもおかしくはない……か。しかも、それが俺に憑依しているとは。

 あぁ。別に隠していたわけじゃないんだ。話す機会が無かっただけで

 だけど。俺は許さないぞ。この人生はもう俺とお前の二人の人生だ。そんなこと書かれても、納得できない。ソイツ本当に神なのか?

 ……神さ。抗いようない、得体のしれないナニカだったんだから。それに、俺は世界から見てみれば異物でしかない。()()()()()()()()()()()なんだから。共にこの数年いられただけで俺は満足だよ。それに、

 ……それで、納得できないって言ってんだよ

 艦娘を、見ることができたんだから。

 

 陸月丹日 天気:雨

 今日も暑い。蒸されているかのように暑い。梅雨の時期だから仕方がないが……。あれ? なにか、頭がくらくらとする。

 まぁ、何てことないだろう。どうせ明日には治っている。

 今日の秘書艦は金剛だった。いつも五月蝿いくらいに騒いでいるのだが……まるで借りてきた猫のような状態だった。

 顔が仄かに赤らんでいたので、風邪なのかと思い、オデコで測ったら実際猛烈に熱かった。近くには俺のベッドしか無かったので、ソファーに寝かせるよりかはマシかと思い、運んだ。

 まぁ、誤解だったわけだが……。そもそも艦娘が風邪を引くのかどうかすら知らないし、平熱もどれだけ高いのかわからない。そりゃ誤解するわ……。今度は俺の方が恥ずかしさで顔から火が出そうだ。

 それにしても、暑いな。

 

 今日はもう、休もう

 

 陸月ヌ日 天気:大雨

 ごめんなさい。あなたが苦しんでいるのを、私は間近で見ていた。だけど私はあなたを痛めつける側だった。あなたに対して憎しみがあった。恨みがあった。恐れがあった。それを誤魔化すために私はあなたに暴力を振るい、罵った。なんて最低なのでしょう。こうして直接謝ることも、償うこともできない。素晴らしいあなたを、私は汚したくない。そんなエゴで私はあなたに謝らない。償えない。結局自分のことしか見ていない。最低で、屑で、塵以下。あぁ、もう。()んでしまいたい。それでもあなたは私を死なせない。優しいから。艦娘の1人である私を死なせないだろう。私を自殺させないように、こうして艦隊に組み込まないのが、その証左。海に出ることが許可されないのが、あなたの残酷な優しさ。でも、ある意味私は罰を負っている。()()()()という罰を。だから私はそれを真っ当に受ける。これがあなたに対する償いになるのなら。あぁ、だから。()()()()()

 

 陸月ネ日 天気:???

 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいあなたを叩いてごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいあなたを罵ってごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいあなたを蹴ってごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい直接あなたに謝ることができなくてごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

 生まれてきて

 生きてきて

 ごめんなさい

 ……死にたい

 それでも私は、

 あなたに助けて欲しいと思っている

 だからこうしてここに綴っている

 素直になれないから

 気づいて欲しくて

 こんなことをしている

 ごめんなさい

 

 

 

 ……………………ごめんなさい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         離さない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         絶対に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         あなたは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          私の、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

         わたしたちの、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       ───■■だから。

 

 

 

 

 あぁ……とても、とても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 愛されているなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 は、ハハ。まさか、そんな筈……そんな……筈。だって、キミたちは……。

 

 

 

 

 

 

 

 二次元の、存在……ここに、いる、なんて。




 white river様の文字化けフォントを使わせていただきました。ありがとうございます。



 こんな感じでいいのかしら……?
 間違ってたら言ってください。
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