この話を書きたかったのですがRTA小説にハマってしまって……いや申し訳ない。
因みに投稿時間は0時です。誰が何と言おうと0時です。
彼を初めて見てから、謎の嫌悪感が私を襲いました。何故か私は彼を憎く思いました。彼が何をしたわけでもないのに。
だけど、私はその嫌悪感と憎悪に身を任せてしまいました。
これが、私の間違いの始まりでした。
事あるごとに私は彼を傷つけました。何度も何度も、痛めつけました。
なのに嫌悪感は消えませんでした。むしろ増すばかり。
これがなんなのか、全くわからない。分からなくてわからなくて。姉さんを悲しませた。
違う。こんなことがしたかったわけじゃない。この嫌悪感は何? 何なの? 私はどうなってしまったの……?
不快感と嫌悪と憎悪に蝕まれていくのを感じます。日に日に強まっていきます。これによって訓練にも身が入りません。集中力が散漫になり、駆逐の娘からも心配される始末。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ。
狂ったように繰り返し、否定する。
頭が割れるように痛い。
心に蟠る
矛盾に耐えるのが苦しい。
痛くて辛くて苦しい。
誰か。
助けて。
彼が鎮守府に訪れて、三月経った頃。
綺麗さっぱりに。今までが嘘のように。
それは朝のことです。相反する意思を抑え、頭痛に悩ませられながら朝食を摂ろうと食堂に向かっていた時でした。
「えっ……」
唐突に。前触れもなく。私の中から一切の黒いドロドロとしたものが消えました。
相反するものが消えたからか、頭痛も治り、吐き気も消えました。
思わず、立ち止まってしまうほどに。
「おっと……どうしたの? 神通さん」
後ろから歩いてきた皐月さんが私に声をかけます。でも私にはその声は届きませんでした。思考の海に潜っていたからです。
どうしてパタリと止んだのか。消えたのか。きっと何かしら原因がある。いや、必ず存在する。それは何? 何が原因? 誰かが止めた? 壊れた? わからない。何も分からない。
どうやって探せば良いのかもわからない。何も、わからない。
「おーい。神通さん」
目の前で手を振られ、意識が現実に引き戻されます。
「あ、れ……?」
「どうしたの……? 本当に大丈夫?」
そうです。私は朝食を摂ろうと食堂にきたのでした。ここで留まっていれば他の子の迷惑になる。早く退かないと……。
「ん? 神通と皐月か?」
「ッ……」
ビクリ、と肩が跳ねる。彼だ。彼が声をかけてきた。だけどその声に、もう、不快感と嫌悪感は、無い。
「提、督……」
皐月さんは微かな怯えを瞳に湛えていました。しかし、その怯えは
「ああ、すまん。これから食事だと言うのに声をかけてしまった。すまない」
振り返って提督を見ると、酷い状態でした。
メイクで誤魔化せない程に頬は痩け、目の下のクマが大きく、濃い。更に血の気が薄く、今にも倒れてしまいそうでした。
しかし、1番目を引かれたのが、彼の持っている恐らく壊れているであろう物体でした。
一言で言えば黒い物体です。壊されているからか、原形は留めていませんが、恐らくは立方体だったのではないかと思われます。
「提督……それ」
踵を返してこの場を去ろうとする彼を、呼び止める。
彼の目には驚きと、微かな怯えが───いえ、恐怖がありました。
「今───ああ、いや。これは屋上にあったんだ。妖精さんが言うには怪しい電波を発していたらしい。だから
私に見せながら説明する彼。
………
カチリと何かがハマった。
いや、これは憶測かもしれません。でも、現に彼───提督への嫌悪、憎悪がありません。
「どうした?」
「いえ。それ、貰ってもよろしいですか?」
「ん……あぁ、どうぞ」
彼は一瞬思案顔になりましたが、疑われるのが嫌なのかすぐにソレを渡してきました。
ソレは予想よりも重く、とてつもなく嫌なものだと感じました。懐に隠し、食堂へと向かいます。彼は執務室に戻るようでした。
態度の急変は誤解を生むと考え、これから素っ気なく対応することにしましょう。
「あの……神通さん」
「どうしましたか?」
食事中に皐月さんが不安そうな顔で問いかけました。
「
「さぁ? 私にもわかりません」
素直にそう言うとえぇ……とでも言いそうな顔をされました。ただ、私の予測が正しければ、私たちは彼に大変なことをしてしまっています。
「皐月さん」
「ん。
彼女が咀嚼しているときに呼びかけてしまいました。
「食べてる最中に呼びかけてすみません。口の中のものを飲み込んでからで良いので答えてください」
「ん? うん」
「今、
皐月さんは、ん!? と驚き、食べ物を喉に詰まらせたようでした。
「どうぞ」
「ん〜!! ゴクゴク。ぷはっ! ちょ、神通さん!」
「なんですか?」
「いや、突然何聞くの!?」
「特に変な質問をしたつもりはないのですが……」
「いや〜たしかにそうだけど……」
「それで、どうですか?」
推測があっているのかどうか、確かめたいが為に、私は皐月さんに再度問いかけます。
「んー。そうだなぁ……あれ?」
皐月さんは考える仕草をすると、唐突に首を傾げました。
「どうしました?」
「何だろう。わからないけど……怖くなくなった? 不安もない……でも、安心感はある?」
「……」
やはり。そう、でしたか。私の推測は、正しかった。
「あれ? 何でだろ……あ、いや。まって、あ、ボク、違……そんな、つもりじゃ……何で、ボク」
皐月さんが何かに怯えるように、頭を抱えて譫言を呟き始めました。
「皐月さん? どうしましたか?」
「あ、あああああああ……わた、わたし、なんてことを……」
ポロポロと涙が溢れ、瞳は焦点が合わないかのようにユラユラと揺れています。
「皐月さん!……落ち着いてください」
「ひぅ!……あ、じん、つうさん……」
大きな声を出して、頭を撫でます。意識を『彼』から『私』に移して……。
「じんつうさん……?」
何故。何故今になって。
頭が割れるように痛い。
心が、心臓が痛い。
後悔と罪悪感が、私の中を満たす。
こんな艦娘が生きていて良いのだろうか?
彼の傍にいていいものだろうか。
そんな筈ない。そんなわけない。彼だってそう思う筈だ。私が今までしてきたことは何?
許されざることだ。許してはならないことだ。人として……あぁ、いや。人ではなかった。私が
あぁ……。
今すぐ、
今すぐにでも、
これで1つの『謎』が解けましたね。
ありきたりではありますがこの世界ではそういうことです。