漆月嗎日 天気:曇り
ようやく。ようやく街に辿り着いた……。森を抜けてきたから服が泥だらけだ。それに布団で休みたい……。
まずは服屋で変装だな。後はホテルで1日……は後でいいか。交通機関を使って早く移動しなければ。
とりあえず服はそこら辺で適当に。風呂にも入りたいがこれも移動してからだろう。
電子機器はGPSが付いてそうで置いてきた。
風呂に入ってさっぱりした。一応変装の意志を込めて眼鏡をかけたり、髪型を変えたりした。
その後電車に乗って内地へ。場所は……横浜市か?
漆月彌日 天気:晴れ
ビジネスホテルは狭いな……仕方ないけど。そう言えば行く宛てが無いが……ふむ。流石に定住した方が良いか? 金も無限にあるわけじゃないし……いや消費しきれるのか?って思うくらいあるけども。
待て。俺の夢を思い出せ。そう。平穏で平和な日々を過ごすんだ!
山の中が良いだろうか? それとも海? うーん。海は深海棲艦が出るから辞めとこう。都市部にしようか田舎にしようか……娯楽のためにも都市部の方が良いかな? 流石にここじゃあ近すぎるから……神戸とかどうだろうか。四大鎮守府からそこそこの距離があるから……それだったらむしろ東北の方が良いか? うーん……でも発展してるのかと言われるとそうでもないような?(無知)
大阪に近いし神戸でいいか。
漆月鵡日 天気:曇り時々晴れ
新幹線って凄いな……初めて乗ったけどめちゃくちゃ速い! 駅弁も上手いし! 景色も良いし最高だ!
ところで駅で艶やかな金髪がチラリと見えたんだが……もしかして?
提督さんが居なくなった。
この原因は多分皆が提督さんを虐めたからだ。だから提督さんは……居なくなったんだと思う。
確かにある日を境に提督さんに対する皆の態度は軟化していった。でも謝罪できたのは全員じゃない。特にツンツンしてた子はどうしようもなく先に罵倒が出ちゃうみたいだった。提督さんと出会った後にいつも泣いている姿を見る。
提督さん。私は辛い。提督さんに会えないことが何よりも辛い。でもそれをしたのは、させたのは私たち。連れ戻してもきっと提督さんは辛い思いをするよね。
でも。でもね。
私たち、提督さん以外の人の指示は聞きたくない。どうしても体が動かない。
私は提督さんがいい。提督さん以外は嫌。でも嫌われたくない。嫌って欲しくない。
どうすればいいの? どうしたらいいの?
ねぇ、提督さん。
雨の中、森をひた走る。提督さんの気配を追って。
すぐに追ったわけじゃないから、なかなか追いつけない。それでも、提督さんには追いつける。何故なら、私たち艦娘は艤装を展開していなくても常にその力を受給しているから。身体能力は並の人間の比ではない。
大丈夫。提督さん。すぐに追いつくよ。
提督さんをやっと見つけた。見た目はすごく変わっているけど、気配は彼だ。間違えるはずがない。
でも……提督さんは晴れ晴れとした顔をしている。まるで呪縛から解き放たれたような、そんな顔。
提督さん。
やっとわかった。
私、あなたの事が好き。
好きな人には、幸せになってもらいたい。
幸せになって欲しい。
提督さん。
離れ離れになるのは嫌だけど。
私、頑張るっぽい。
大丈夫。
あなたの夕立は、あなたの為に生きる。
着々と書けるようになってきました。精神が安定してきたので更新頻度は高くなるかもしれません。
かもです。期待はしないでください。
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