飛んで火に入るインデッハの火葬式   作:つヴぁるnet

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第3話

帝国歴1176年

 

 

 

この街に来て1週間が経過。 ヴァーリ伯爵が屋敷まで演劇団を招集する。 各部に当たるリーダー的な人達だけが向かったが、お世話係代表で俺も行かされた。 多分大した用はないだろうが。

 

一応歌劇団の中で一番最初に団長が会いに行っていた。 街中で行うための許可を貰いに行ったはずだ。 それがたしか一週間前。 しかしまたこうして招集を呼びかけた目的はわからない。 ただヴァーリ伯爵は政治的経済に力を入れる傾向が強いため、この一週間の期間で演劇団の価値を見さだめていたつもりだろうか? それから評判の良さも耳に入ったのだろう。 演劇団の存在が街の発展につながるならば引き込もうとする魂胆もあり得る。

 

しかしながら別の街でも似たような勧誘は起きた事があり、当然ながら断っている。 今回も間違いなく断るだろう。 もし寒い季節ならば勧誘が無かろうとも街に滞在することになるが、いまは春真っ只中だ。 次節には元気よく次の場所に向かうだろう。

 

 

 

「立派な庭だな」

 

 

 

貴族ならではの豪華な庭の中を歩く。 庭の中は丁重に剪定が施されていて財力の高さを伺える。 領地の広さは周りに劣るがそれでもこの街を統治している有力者の家である事が理解できた。 そして俺と同じくらいの歳の青年が庭しごとをしている。 こちらがお辞儀すると手を上げて返してくれた。 フレンドリーだな。

 

 

まぁ、それよりも…

 

 

 

「……見られてる?」

 

 

なんとなくだが視線が気になる。 不審がられないよう顔だけは向けずに目線だけ動かして確認する。 視線の持ち主は屋敷の隅の方に備え付けられた窓から視認できたが、それは女の子の姿…のような気がした。 しかし部屋に顔を引っ込んでしまった。

 

それにしてもどこかで見たことあるような人だったな?

 

……まぁいいや。

 

それよりもこの領地を収めるヴァーリ伯爵の事に集中だ。

 

さて、何が目的で招集させた?

 

疑問も晴れないまま召使いに連れられると客間まで案内され、団長と副団長だけが客間から抜ける。 俺たちには紅茶が出され、しばらく客間まで待機していた。 すると副団長が戻ってきて何故か俺だけを呼びにきた。 意図が読めない中、若干戸惑いを見せるが副団長の催促によりなんとか硬い足腰を上げ、ヴァーリ伯爵の元まで向かった。

 

 

そして王客室の扉前まで案内されると付近に団長が待機している。 すれ違いざまに耳打ちで「うまくやれよ」と一言残して客間まで戻る。 しかしその表情は穏やかでは無い。 意味を問う時間もなく俺は召使いによって開けられた扉を潜り、そこにはヴァーリ伯爵がいた。

 

扉は召使いにより閉められ、この空間に2人だけとなる。 ここはまず「お招きいただきありがとうございます」と言うべきだろう。 しかし生憎ながら平民生まれない俺に礼儀作法とか無い。

 

ただ「こんにちは、ユークリッド・ラライヤです」とだけ軽い挨拶から俺はヴァーリ伯爵とファーストコンタクトを取り合う。 実のところわざと無礼な真似をしてる。 しかしまだこの程度でヴァーリ伯爵にアクションは無い。 今のところ短気じゃ無いことはわかったから、ある程度の対話は可能である事が理解できた…と、言う事にしておこう。

 

しかし「うまくやれよ」ってなんだ?

 

そういう警告は団長がヴァーリ伯爵とファーストコンタクトとった時にみんなに伝えてくれたら尚いいのに。 一応ポーカフェイス通してるが実際のところ心臓がうるさい。 ヴァーリ伯爵の何に気をつければ良いのやら…

 

 

 

「君がアレを売っている者か?」

 

 

「…アレとは?」

 

 

「民集の間でポテチと言われてるものだ」

 

 

 

ヴァーリ伯爵の話はこうだ。

 

ポテチをどこから輸入したのか?

 

またはどうやって開発したのか?

 

 

そのような話からヴァーリ伯爵の狙いがわかった。 どうやら俺からポテチの情報を引き出し、この街で売ろうと言う魂胆か。 たしかにこのご時世で食は一つの楽しみである上に、経済的に大きな力を齎している。 決して食に関する話はただの趣味では終わらず経済成長の助けになる。 ならば当然その話に食いつくだろう。

 

てかそう言うのは領主が直接聴くものなのか? それとも他の領主の耳に入ることを恐れて自ら交渉すると決めたのだろうか?

 

そうなるとコイツって相当面倒だぞ。

 

まぁ、でも…

 

答えは一つだ。

 

 

 

 

「いやです、教えません」

 

 

「…何故だ?」

 

 

「苦労して開発したからです。 平民如く儲け話をそう簡単に周りへ撒き散らしません」

 

 

「おやおや。 君は愚かな奴だ。 その話を提供する事で利益を得られるだろうに」

 

 

「利益ねぇ……一応聞きますが、何パーセントほど?」

 

 

「まず2%は見積もってやる」

 

 

「安っ!?」

 

 

「ふん、平民にはこの程度で充分だ」

 

 

 

え? なに? こいつ、ふざけてんのか?

 

材料費の大半が高価な調味料によって出来ている。 しかもそれをブレンドしてあの味に近づけてるのだから案外バカにならないんだぞ? その事を何も知らないで利益が2%とか何様だよ? 苦労した分の利益が見合わないもので交渉ができるかってんだ。 有益な話が出来るならまだしも既に利益決めつけられて提供しろは舐めてる。

 

あと平民だから基準値を低めに見ているその眼が気に入らない。

 

 

 

「たしかに魅力的な話ですが、やはり教えることはできません。 何せこれは相当苦労して作り上げた物です。 それにポテチとは、お客様に我が演劇の鑑賞を楽しんでもらうためのお供を目的として作り上げました。 なのでポテチは金稼ぎが目的のためではありません」

 

 

 

これは本心だ。

 

俺が同行する演劇団の演劇は前世で言うどこぞのおとぎのネズミの国で開かれるパレードに負けないレベルの楽しみを味わせる。

 

それは本当にすごいものなのだから、この楽しみをより長続きさせたいためにポテチは必要だった。 他にもミニドーナツとかもあるが、ポテチはジャンクフードの部類であり、特に中毒性の高さを持っている。 だから鑑賞しながらの(お供)というのは思い出に残りやすく、幸福な時間を得たという満足感を与えやすい。 また観に来たいと思わせる架け橋になってくれる。

 

だから金稼ぎではなく、本命は旅団を盛り上げるためだ。 金銭に目がくらむヴァーリ伯爵のためにこのポテチを売り捌くわけが無い。

 

あと個人的にコイツ嫌いだから提供などあり得ない。

 

ちなみに儲けの3割は俺が貰って、残りは演劇団に渡している。 客を寄せてるのは紛れもなく演劇団の力だから。

 

 

 

「そのため、教えることはできません」

 

 

「……ふん、若造が。 この有益性は平民にはわからないことか」

 

 

 

さっきからなんだコイツ? 平民嫌いなのか?

 

おーけ、なら尚更教えてやらねぇよバーカ。

 

 

 

「ええ、平民如きに貴族様が持つ聡明な考えはわかりません。 だって自分は、自分と、自分が知ってる人と、知ってくださる人だけが幸せなら、それ以外はどうでも良いのですから」

 

 

「その態度の物言い、お前達は私をバカにしてるのか?」

 

 

 

いやいやいや、待て待て待て。

 

なんでそうなるんだよ?

 

てか? お前"達"??

 

団長にもなんか無益な話されたの?

 

てかコイツは対等と言うのが嫌なのか?

 

これガチで平民を好まない完全貴族主義な人間だな…

 

うわっ…

 

マジでめんどくせぇ…

 

 

 

「そう聞こえるならそうでも構いません。 ですが、私から言えるとことでしたら………俺が気にいらねぇ。 その目も気に入らないな。 理由なんてそれだけで充分だ」

 

 

「!」

 

 

「如何にも『平民如きがさっさと教えて利益にさせろ!』…って目をしてる事が俺にはよ〜く分かる。 だからそう言う奴に対して『NO』と言うことにしてる。 口が裂けてもポテチを譲らない、絶対にな」

 

 

「こ、この若造め! お前ら平民風情の旅団に場所を提供してやったのだ! 我が領土で! その恩すらも!!」

 

 

「まず恩の中にポテチは関係無いだろ。 税は納めてるし、金もこの街に落としている。 契約通りにちゃんとwin-winで取り合ってるじゃねーか。 まったく、俺が知ってる貴族の中で特にがめついぜ、あんた。 利益発展と口やかましい、平民差別は非常に腹立たしい。 …この帝国が全体主義になればまず最初に潰されそうだな、お前」

 

 

「っ!!」

 

 

「外交向いてない癖に感情を抑えれず殺せずの怠慢で良く交渉なんか乗り出したもんだ。 とりあえずポテチの話は終わりだ。 あんたが取り込めるモノも何もない。 残念だったな」

 

 

「ッ〜、今すぐ出て行け! お前らみたいな平民風情の旅団は今すぐ我が領土から出て行け!!」

 

 

「言われなくても」

 

 

 

そう言って背を向ける。

 

扉に手を掛けると振り向いて一言。

 

 

「あ、それでもポテチのことが本当に気になるのでしたら本品であるポテチくらいは贈呈する。しかしあなた本人が平民の間に入って我が演劇団に訪問するならば…ね?」

 

 

「失せろ!!」

 

 

 

その気は無いらしい。

 

そんでもって訂正。

 

こいつ短気でアホでどうしようもないわ。 よくこれで領主を名乗ってる。 それともコイツじゃなくて奥方が主流だったりするのか? だとしたら笑えない、つまらない、おもしろくない、そんな人間だった。

 

 

さて、くだらない時間を過ごした…

 

これならポテチ開発してる方がまだ有益だ。

 

 

 

「よぉ、戻ったか」

 

 

「あ、団長」

 

 

 

少し廊下を歩けば壁にもたれかかった団長が腕を組んで待っていた。 俺の顔を見て心情を汲んでくれたようだ。 むしろそこに同調してくれるような表情をしていた。

 

 

 

「団長、うまくどころか…やっちまった」

 

 

「違うな、むしろうまくやっただろ。 あんな奴に売られては不味くなる。 お前はあの美味さを保たせた」

 

 

「あ、ポテチのこと察してた?」

 

 

「そうだ。 てか領主とはユークの話が2割だったな。 如何にもそこに目が眩んでそうな話をしていた。 まぁ俺たちをこの街に引き込もうとする話がメインだったが、今回の相手は特にキたぜ? ちっ…あの態度ネズミ(平民)を相当バカにしてる。 ありゃ領主の器じゃねーな……まぁ、過去の俺も相当だったが」

 

 

「いやいや、だとしても団長はまだ全然良いでしょう? 過去がどうこうとか言うけど、みんなは愚直ながらも家族愛溢れてるあなたのことが好きだと言ってたよ」

 

 

「……そうかい。 まぁ、とりあえず明日明後日にはこの街を出て行くか。 どうせ演劇の許可書は仮契約的な物だ。 ヴァーリ伯爵が破棄しようと思えばいつでも破棄して、利益にならない俺たちを追い出せるようにしてんだろう。 はぁ……人々を楽しませる時間が短くなるのは残念だが俺は家族の方が大事だ。 だから次行くぞ。 道が続く限り俺たちは止まらねぇ」

 

 

「はい」

 

 

 

 

団長、マジ団長。

 

愚直だけどなによりも家族(旅団)を愛しているこの男は確かな団長と言われる人だけ。

 

これはみんなの希望の花ですね。

 

てかあんたもあの有名人の生い立ちが似ているんだよなぁ。 俺の親も伝説の傭兵で蛇と言い、どうしてこうも俺の身の回りは前世の2次元キャラに似たり寄ったりな要素で豊富なんだ?

 

ある意味頼もしいがイメージってのがあるから少しややこしい。

 

間違えて名前呼びそうだよ、まったく……

 

 

 

「……」

 

 

「…どうした?」

 

 

 

 

やはり視線を感じる。

 

誰だ?

 

 

 

「団長はみんなを連れて先に屋敷を出て。 どうやら俺に対してなんかあるらしい」

 

 

「そうか、じゃあ先に出ておく。 もし今日中に戻って来なかったらユークに何かあった事にするからな」

 

 

「大丈夫。 …俺って強いから」

 

 

「流石、伝説の傭兵と言われた蛇の子だな」

 

 

「そんなの過去の栄光だよ。 いまの親父はただのお世話係だって」

 

 

 

団長は荒事に慣れている俺のことを知っている。 色々あってユークリッドはそう言う人間だと思われた…と、言うよりかは俺の親父が傭兵やってた頃にそれ相応の修羅場を乗り越えて来た人間であることを知ってるため、それを子である俺に重ねているんだろう。 だからやや過保護な団長も自分で乗り切れるなら自分でやらせるらしい。

 

 

 

「…」

 

 

 

さっきよりも強い視線を感じる。 この屋敷に入ってから見られているような気がしてたまらない。 もしかして暗殺目的? いや、それならこの屋敷で行う必要は無い。 それなら夜を狙うはずだし、こんなところで殺気を出してしまうと『これからあなたを殺します』とバラしてるようなものだ。 そうなるとこの視線を発してる主は個人的な用事があるのか?

 

とりあえず人気少ない場所にわざと移動して…

 

場合ならCQCだ。

 

人様の屋敷で荒事は嫌だが……致し方ない。

 

 

 

「……」

 

 

 

そして近い気配。

 

耳を済ませば聞こえる足音。

 

両手に力を抜いて、そして振り向きざまに力を込めるだけ。 そのあとは捕まえて壁に押し付け、退路を無くそう。 …せーのッ!!

 

 

 

「わひゃぁ!?」

 

 

「…は?」

 

 

 

追いかけて来た主を掴み、壁に押し付ける。

 

しかしそれと同時に湧き上がるマヌケな声。

 

そして印象深い紫色の髪の毛は…

 

 

 

「…べ、ベルナ、デッタ?」

 

 

「ふぇ? あ、ぁぅ……ど、どうも」

 

 

「え? なんで? ええ?」

 

 

 

いや、まてよ?

 

確かこの子って貴族の子だったな?

 

……てことは、つまり?

 

この屋敷は貴族の住まう場所だから…

 

……は!!?

 

もしやベルナデッタってヴァーリ家の娘ぇ!?

 

 

 

「お、驚いたな。 いや、ベルナデッタも驚いたか?」

 

 

「え、ええ、少しびっくりしました。 けどなんだか出会った時のように似たようなことが起きたよう…な?」

 

 

「そうだな。 今回はCQCの片鱗を見せた訳だし、あの時よりは味付けされてるかな」

 

 

「あはは、背中から舌の先まで痛み入りましたですよ」

 

 

「そう? どうやら持て成しが気に入ったようで何よりだ」

 

 

「普通なら客人を私側から持て成さなければならないのですが、ええと、そ、それよりも、ちょ、ちょっと、ですね? こ、この格好は…」

 

 

「格好? 今ベルナデッタが着てる部屋着か? 普段着に見えるからおかしくは無いと思うが?」

 

 

「ふぇ? あ、いや、その…ええと、手、手を離して頂けたら、まず良いかと……」

 

 

「??………あっ! す、すまん…!」

 

 

「ッ〜」

 

 

 

片方ずつ抑えていた彼女の腕と肩を解放すると、彼女は恥じらい始めた。 俺も自分がやっていたことを理解して少し恥ずかしさがこみ上げてくる。 なんとかポーカフェイスを突き通せてるか? ちなみにベルナデッタが恥ずかしがった原因は前世のトレンドの一つであろう"壁ドン"をされていたからだ。 しかも結構な至近距離で顔を近づけてしまっていたから……

 

あかん。

 

美少女相手に俺は何やってんだよ。

 

しかも貴族の娘相手にとなると次は背筋が冷えてくる。 片鱗とは言え対人戦のCQCも仕掛けてしまったとか非常にやばい。 恐れ多くなって俺は無意識にもう一歩下がる。

 

 

 

「そ、それよりもベルナデッタが跡をつけていた事になるんだよな? 一体どうしたんだ?」

 

 

「あ、そ、それは、ユークがいたからですね」

 

 

 

濁す事ない純粋な告白。

 

あかん、マジでポーカフェイスが崩れそう。

 

 

 

「貴方と出会ってからアレっきり会えなくて寂しかった。 しかし突然ながらも今日こうしてこの屋敷まで来てくれたくれたので一眼一目会いたくて……でも、私は…」

 

 

「?」

 

 

「……っ、あの、ユーク様、私とは、友達ですよ、ね?」

 

 

「そのつもりだけどなんか不味いのか? ………ああ、なるほど」

 

 

 

よくある話。

 

平民と友人関係を築くことを好まない貴族は多く、それが人の意思関係無しである。 そしてベルナデッタはそういう事だろう。 なんせあのヴァーリ伯爵だ。 平民を見下す振る舞いは娘にまで影響させ、彼女が望まない形となっている。

 

 

 

「ベルナデッタ、よく聞いて。 俺は君と友達である。 これは間違いない。 いずれ互いは遠くに離れてしまう事になっても、同じフォドラの空の下にいるのだからその関係は変わりない。 だからベルナデッタは俺を友達と思っていい」

 

 

「っ!」

 

 

「君は貴族で、何かあってそういった事が出来ないかもしれない。 でも俺は君を友達として、ベルナデッタを見る。 だから再確認なんかしなくても互いに変わりないことをここで伝えるよ」

 

 

 

 

 

俺は知らない。

 

 

彼女が求めるソレは、俺を殺すだろう。

 

 

 

 

「ほ、本当…ですか?」

 

「ああ」

 

 

 

 

彼女は知らない。

 

 

俺が了承するソレは、彼女を壊すだろう。

 

 

でも彼女はその心地よさを受け止めたくて仕方ない。 でも拒まなければならない苦しさを背負ってることを俺は知らない。 無意識に彼女を苦しめて居たことを、俺は知らない…

 

 

 

「っ、はい!」

 

 

 

でも彼女は笑う。

 

その言葉が嬉しいから。その気持ちが上回るから。

 

後に…

 

これが大きな後悔が襲いかかるにしても、年相応な彼女は涙と笑みを耐えれず、喜ばしさを表していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ヴァーリ伯爵にご報告だな」

 

 

 

 

覗き見をして居た従者は呟いた。 俺が彼女のためだけに誤ちを犯すところを見て、ヴァーリ伯爵に仕える従者はその役目を果たそうとする。

 

 

 

そして今日この日から、俺とベルナデッタに吹き付けるフォドラの風が変わろうとしている…

 

 

それはあまりにも残酷な酷風として…

 

2人を襲う…

 

 

 

 

フォドラの暁風は…

 

時にはとても残酷なのだから…

 

 

 

 

つづく






これを投稿していた時期(2019冬)は【ユーリス】なんてキャラの存在無かったから好き勝手していたが、2020春に登場した時は相当頭を悩ました。 再投稿の編集にてそれらしき人物を書き加えました。



《旅する演劇団の団長》

声もビジュアルも行動力も、とある火星の王を目指していた止まらない男にそっくりらしい。 誰よりも家族思いで、旅団を家族と呼ぶ。 昔はヤンチャしていた時代があり、黒歴史と言ってあまり語らない。


ではまた
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