飛んで火に入るインデッハの火葬式   作:つヴぁるnet

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3話立て続けの更新です。

こちらは【エピローグ】です。

《前編》と《後編》を読んでからスクロールしてね。


エピローグ

 

 

epilogue(エピローグ)

 

 

 

 

 

原作【ファイアーエムブレム 風花雪月】

 

表題【飛んで火に入るインデッハの火葬式】

 

作者【てっちゃーんッ】

 

 

 

 

 

 

 

炎の紋章【ベレス】

救国の王【ディミトリ】

 

 

新たな大司教の座に就いたベレスと、ファーガス神聖王国の王位を正式に継承したディミトリの婚姻は、終戦に沸く人々を更に喜ばせることになる。

より良いフォドラのあり方を生涯模索し続けた二人は、理想を求め、旧来の政治制度や聖教会の体制を皆と一つずつ変革していった…と、思いきや、ある程度の目処がついたところでベレスは周りの反対を押し切って大司教の座に降りるとディミトリの妻となり、傭兵でもない、教師でもない、大司教でもない、ただ普通の女性として近くで支える。

そのベレスの姿に苦笑いしつつもディミトリは拒む事なく彼女を受け入れ、救国王と讃えられたのち後世に託し、二人は隠居すると生涯お互いを尊び、愛し合って過ごしたと言う。

 

 

 

 

 

 

真なる聖天馬騎士【イングリッド】

 

終戦後も天馬騎士として活動し、爵位を継ぐ事なく王国一のファルコンナイトとして民たちに希望を与える。 生涯独り身として騎士を貫くと思いきや、とある幼馴染と浮いた話があるらしい。 その者といる時の彼女はとても表情豊かだと言われていた。

 

 

 

 

 

 

寡黙なる忠義【ドゥドゥー】

 

常に主君と共にあり、また主君が亡くなり、王家の墓所に眠りついても尚、彼は変わらず主君の盾として墓守、平和な世界を眺めながら死ぬまで全うする。

 

 

 

 

 

 

流浪の剣【フェリクス】

 

終戦後もフォドラでは小競り合いが途絶えず、彼は貴族の身分を捨てて戦場に向かう。 もはや彼に敵なしと思われたが、一人の少女を守る騎士との戦いで久しい敗北を味わう。 誰かのために戦う強さを理解したが、それでも彼は一人で剣を振るい続けた。

 

 

 

 

 

ファーガスの盾【ロドリグ】

 

 

フラルダリウスの復興を進めながら王国全体の再興にも力を注ぐ。 その力を緩めない姿に皆は頼もしさを感じながら、休まないその姿に心配したが彼は「伝説の傭兵とその息子がこの未来を繋いだのだ」と言って、復興と繁栄に尽力し続けていた。 ある日とある旅団の団長がやってきて「ロドリグさん、頑張りすぎですよ」と言葉を掛けられ、ロドリグはやっとその手を緩ませた。 もっと早く彼が会ってくれば、と思った者は少なくない。

 

 

 

 

至上と敬意【シルヴァン】

 

兄マイクランが自分と同じ色をした赤毛の平民を守ってガルグ=マクで戦死したことは、とある伝説の傭兵の息子を通して終戦後に知る。 シルヴァンは兄の墓の前に出向くと、マイクランが命を張って守った平民の一人が墓を掃除していた。 確かに平民を守る騎士だった事を聞き、弟シルヴァンは目を閉ざしたが、そこには敬意があった。

 

 

 

 

 

 

慈愛の微笑み【メルセデス】

 

囚われていた心の悪闘から気持ちを取り戻した弟を見送ると、メルセデスは傷ついた人達を癒す。 久しく出会ったアネットと共に王都の復興を行い、終戦後も慈愛溢れる優しさで人々を助け続けた。

 

 

 

 

 

晴明な約束【アッシュ】

精霊な姫君【ペトラ】

 

戦争が終わった事を知ったアッシュはディミトリに顔を出し、ペトラを伴ったことを告げた後ブリギットに戻り、ペトラはアッシュのために「青き太陽の騎士団」の名を設立する。 しばらくして再び王国へ向かい、人材交流などを繰り返す事で王国にはブリギット人、ダスカー人など様々な人種が集ったが、それが差別のない近道となり二人は大きく貢献することになった。 しかしそれよりも嬉しいのは平和な世界の海で泳げる事、それは間違いなかった。

 

 

 

 

 

笑顔の闘志【カスパル】

歌姫の教鞭【ドロテア】

 

 

戦後は流浪の身…にはならず、カスパルはしばらくガルグ=マク大修道院で復興作業を手伝い、時には進んで戦いにも出る。 戦から帰って来た彼を待ち受けるのはドロテアであり、彼女もいく宛を決めない流浪だった故か、しばらくガルグ=マク大修道院で復興を手伝っていた。 いずれ二人は別々の道に旅立つだろうと思われていたが中々に大修道院から出ようとはせず、自然とガルグ=マク大修道院で身を埋めてしまう。 その後、武術の先生となったカスパルの元気な爆声と、マヌエラの教鞭の後を継いでガルグ=マクの2台目に続く美しき士官学校の先生となったドロテアの美声は、皆を元気にしたと言う。

 

 

 

 

 

 

貴族の中の貴族【フェルディナント】

紅き忠誠の騎士【ラディスラヴァ】

 

 

覇王エーデルガルトが失踪後もフェルディナントは貴族の騎士として、ラディスラヴァも平民の騎士として、その力を尽くして復興を目指す。 世間が二人の活躍が認められるの同時に、身分の違う貴族と平民の二人には境がなく、そこに強い繋がりがある事を知ると帝国の一部の領土は貴族主義の思想が薄まり、力ある平民も認められる世界が訪れ始める。 それはまるでフレスベルクの少女が求めていた理想に近い形だったが、それを知る良しも無いラディスラヴァはフェルディナントを支え続け、そして惹かれ合う。 二人の生み子は誇りある騎士として成長し、いつしかエーギル家は身分を問わない貴族騎士の一家として力を高めた。

 

 

 

 

 

風見鶏の頭【アケロン】

 

 

領土を手に入れた後、崩壊したシャンバラを監視しつつ繁栄させてゆく。多大なる後方支援により外界との繋がりを増やし、漁業と商業を中心とした豊かな街として発展させる。 そして発展したその街に冬を越すためにやってきた士官学校時代の友人が率いる旅団が現れると" 紋章の謎 "の見出しで演劇を行い、その街は大変繁盛したらしい。 しかもその演劇の中には、とある台本が織り交ぜられていた。 それは覚悟を固めた貴族が自身の髪を斬り落とす台本だった。 その名シーンは凡ゆる人に刺激を与え、街中で真似する子供が溢れたとか。 その光景に思わず顔を背け、悩ましたように遠くを眺める領主の姿はまるで風見鶏だったらしい。

 

 

 

 

 

大貴族への赤薔薇【ローレンツ】

呪縛を解いた笑み【マリアンヌ 】

 

 

婚姻後もフォドラの復興に勤しみ"牛馬の父母"と讃えられるも、眉間に皺を寄せるほどにしかめたローレンツの顔と、微笑みが増えたマリアンヌはそんな彼に笑っていた。 その頃には既にフォドラ全土の統治にも関わっており、それぞれの力を活かした二人の足並みはいつしかフォドラで一番と言われる大貴族にまでの仕上がり、その進行は収まりを知らず、終いにはとある旅団の演劇に採用されるほどに、二人の物語はフォドラ全土に影響を残すほどであり、大貴族グロスタールの栄光ある歴史は数百年先も残り続けた。

 

 

 

 

 

 

月曜日の天馬【マンディ】

 

 

エーデルガルトを救出後、フォドラを出てダグザに向かう。 普通の少女になるために世界を歩き、元気よく太陽の下で自分を作り上げる。 彼から貰った命の暖かさを胸に秘めて、残酷に打ち勝てた彼と同じ先を行けるように、月曜日の空を羽ばたくだろう。

 

 

 

 

 

 

フレスベルクの少女【エーデルガルト】

錆びつかない懐刀【ヒューベルト】

 

普通の少女になるべくフォドラの外に亡命し、そこで新たな生き方を模索する。 戦いとは無縁な生きた方に戸惑いながら妹と従者であるヒューベルトと共に旅し続けた。 5年経っても答えはわからないが、たしかに生きようとしてる事を彼女は知る。 フォドラの罪を背負いながら、自分を探すことが生きてる中での罰なんだと考えて、フレスベルクの少女は世界を歩き、その後ろ姿をヒューベルトは見守り続けた。 この終わりなき旅に意味があるのか何度も問いかけながら、でも見守る事を従者は決める。

 

 

 

 

 

 

薄倖の才媛【リシテア】

死神の大鎌【イエリッツァ】

 

 

拭えぬ事ない贖罪のためにフォドラを渡り、無事に果たすと二人はデアドラで一度落ち着く。 リシテアは疲弊したイエリッツァを気にかけ、その口にとっておきの気に入りの焼き菓子を放り込むと、その暖かさにイエリッツァは初めて涙を一雫だけ見せた。

死神の仮面はいつのまにか剥がれていたようで自然と笑えるようになったイエリッツァと共にお菓子屋さんを始めた。

冷たく硬い武器を握ることは無くなり、熱くて脆く崩れやすい焼き菓子を握るようになったが、人の冷たい心を簡単に溶かしてしまう焼き菓子作りに生涯の全てを注ぎ、長寿をまっとうした後、恵まれた子宝達がその焼き菓子を受け継ぎ、いつしかデアドラの伝統菓子として残る。 少女の幸福を守り続けた心優しき騎士の味として。

 

 

 

 

 

 

大司教の片腕【セテス】

 

 

どこかしら似たように幼さを見せるベレスとソティスに振り回されながらも、本音を隠さない二人の活躍を見て、封鎖的風潮を持つフォドラの現状を徐々に打破する。 忙しい毎日だが、長い時間を生きて行ける彼だからこそ、着々とこのフォドラを平和にしようと歩んでゆく。

 

 

 

 

 

フォドラの大司教【レア】

 

 

監禁生活から体調を崩していたが、会い焦がれていた母ソティスの声と手に触れ、非道を交えながらも長年の成就に泣き崩れていた。 その後のレアは随分と晴れやかになり、崩していた体調も元気に回復を遂げてしまう。 そんなレアにユークリッドはやや呆れ顔だったが、レアは変わらず役目を全うし、大司教となったベレスを支えてフォドラの復興と発展に勤しむ。 10年も経たずに大司教を降りたベレスに悲しむも止めはせず、彼女の後を引継ぐと再び大司教として君臨、フォドラを統治し続けた。

 

 

 

 

 

 

始まりの記憶【ソティス】

 

 

ベレスが大司教を降りる直前、ソティスは用意された肉体に魂を宿し、フォドラの大地に足をつけた。 しかしその時に天刻の力を無くし、ベレスからも炎の紋章が消えてしまい、本来の力の9割程の失う。 しかし彼女は残念がる所か、素足で小躍りをして喜び、そしてその肉体でベレスを抱きしめて「ありがとう」と言葉を残す。 迎えに来た国王と共にガルグ=マク大修道院を去るベレスをレアと共に見送り、ソティスは許される時間の限りレアの政変を手伝いながら、フォドラの暁風の中で謳歌する。 後にベレスの孫娘の面倒を見ながら、限界が来た肉体と共にこの世を去った。

時の縁を辿りて、儂はいつまでも皆を見守っておる。 そう言葉を残しながら。

 

 

 

 

 

無限大の卵【ツィリル】

 

 

ガルグ=マク大修道院の復興に目処を付けると、ツィリルはとうとう愛竜アカネイアと共に世界を旅する。 定期的にガルグ=マクに帰還しながら数年程を羽ばたき、世界を回り終えるとベレスの勧めでツィリルは士官学校に入る。 卒業後は先生の補佐に回りながら教鞭を学び、その後次世代の教鞭を振るう士官学校の先生となり、そのルックスに人気を集める。 しかし愛竜のアカネイアに喋りかける彼は昔と変わらず子供のようだった。

 

 

 

 

忠義を果たす雷【カトリーヌ】

 

 

いつまでもレアのためにある彼女の勇姿は士官学校で有名な話となり、忠誠高いセイロスの騎士の誇りとなる。

 

 

 

 

異境の射手【シャミア】

 

 

終戦後、セイロス騎士団を抜け、消息を絶つ。 その後、面識のある者達と一時的に行動を共にすることが多かった。 愛竜に乗る卵、旅する演劇団、少女を守る騎士、青き太陽の騎士団、彼女の姿は最初の内はチラホラ見られたが、いつしかパタリとフォドラから完全に姿を消してしまう。 しかしある日、何処からか見つかった日記帳には同行した者との記述が書かれていたが、しかしそれはもう何百年も時が経ってからだった。 真実かどうかは不明である。

 

 

 

 

 

耕す太陽【アロイス】

 

 

歳を重ね、騎士団を引退すると家族と共にルミール村に移り住み、握るモノは武器から鍬に代わる。 畑を耕していたある日、娘が年季の入った天馬の羽を拾って来たが、それがなんなのかは知らなかった。 ただ分かったのはその時の親父ギャグが面白くなかったことだった。

 

 

 

 

 

 

紋章学の父【ハンネマン】

奇跡の歌姫【マヌエラ】

 

 

共にガルグ=マク大修道院の士官学校で再び教鞭を執ると、二人はもっと開放的な学舎として再開させた。 その後二人はすぐに結婚し、一期生の生徒達から盛大に祝われる。 荒れ果てたフォドラでも、幸せなワンシーンを見た者は同僚での結婚が続出していった。 もちろん、これを良しとするかの口論はハンネマンとマヌエラの二人から始まったのは言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

開扉のお暇【フレン】

 

 

悪友であり、友人であり、親友である青年の旅立ちを見送ったあと、彼女は変わらぬ毎日を送った。 ある日の夜に目を覚まし、満月を眺めながら紅茶を片手に「お暇を頂きますわ」と言葉を残す。 また同じ満月の夜に一人の青年は昔を思い出しながら紅茶を飲んでいたが、一人なのに誰かと紅茶を共にしているような不思議な口当たりに首を傾げる。 この時、薄らとセスリーンの紋章が青年の体に現れていたが、それを知る良しもない。 しかし次の日に一つの生命を無事に授かり、それは慈悲に溢れて祝福されていた。 その仕業を知るだろう青年の顔を思い浮かべながら慈悲なる女神は今日もフォドラの暁風で紅茶と共にお暇を過ごしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

暁風のお世話係【ユークリッド】

永遠の引き籠り【ベルナデッタ】

 

旅する演劇団の団長となったユークリッドはベルナデッタと共にフォドラに演劇を広めた。 青年は残酷に苦しまなくなり、少女は世間に怯えなくなり、フォドラの暁風を彩らせながら幾たびの伝説を演劇として残し、人々の記憶に長く刻んだ。 しかし時間が経つにつれて演劇は人々の記憶から失われる。

それでも幸豊かな生涯を全うした二人に唯一残ったのは、ポテチと言われるお菓子だった。

その作り方と彩り豊かな味は、作った者の絶え間ない苦労と幸福の連続だったのだろうと想像させやすく、その味は人々に愛されたと言う。

それがただのお世話係が持ち出した秘技だとは知らず、その齧る音はフォドラの暁風だけしか知らないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜 fin 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで本当にありがとうございました。

あとがきは次回にまとめます。


ではまた
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