やはりこの世界は間違っている。   作:フラットテスト

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十話

俺達は三人で順調に捜査をしていき、葉山は一等捜査官になった。俺も強くなりBレートなら難なく倒せるようになってきた。だが、そんな事はどうでもいいのだ、重大なニュースがある。小町がCCGへと入局したのだ。小町はなんか良く知らんおっさん上等と組まされていたので、そのおっさん上等には睨みをきかせてやった。なんかしやがったらただじゃおかん。そんな事を話してやると、

「過保護だなー。お兄ちゃんは。あんまりしつこいと怒るよ?」

とか言われた。保護はしてもし過ぎることは無いと思ったんだけどな......

何はともあれ小町の念願の捜査官デビューだ。お祝いとして今まで駆った喰種の中で一番良い物をクインケにした。真戸上等のお墨付きだ。四対のナイフ型の尾赫プラグ4/4だ。その喰種は尾赫の先に四本の突起があり、死体にコンセントのような痕を付けるのでプラグと呼ばれていてそれをそのまま名前とした。俺にとっては短いが小町なら上手く使えるはずだ。このプレゼントに小町は、とても喜んでくれた。そうして俺達は家でも喰種の捜査のそれぞれの進捗を話すようになっていった。

しばらくして真戸上等と亜門さんは20区に行くということを聞いた。この前駆逐した、フエグチの妻や娘がいる可能性があるそうだ。クインケとなったフエグチを見せて貰ったが、扱いがとても難しそうだった。何あれどうなってんの?使徒なの?さすが真戸さんだ。しかもそれで妻を殺しに行くとかホント良い性格してんな......まぁ20区は落ち着いた区ではあるらしいし心配する必要も無いだろう。それよりも俺は自分の仕事に集中しなくては、妹に追い越されるのはさすがに恥ずかしいものがある。妹には常に大きな背中を見せて歩むのが兄と言うものだ。

こうして俺はいつものように変わらず捜査を続けた。

 

✕ ✕ ✕

 

しばらくして亜門さんから連絡があり、一緒に捜査をしていた捜査官が亡くなった事を聞いた。フエグチの妻の方を駆逐したばかりだから、復讐だろうか?亜門さんも右目を負傷したらしい。クインケを持っていなかったようだから仕方無いだろう。しかし、捜査官を襲うような好戦的な喰種が20区にいるとは......少し嫌な予感がした。亜門さんもさらに鍛練すると言っていたし俺も頑張らないといけないな。

そう決心したのだが、しばらくして衝撃的な事が起こった。真戸さんが喰種に殺されたという。少し前に亜門さん達を襲った喰種らしい。信じられなかった。一緒に捜査をしていたからこそ分かる、あの人は強いのだ。フエグチのようなクインケは普通の人にはまず扱えないし、動体視力も恐ろしかった。これにより、20区はさらに警戒が大きくなるだろう。もうすぐ告別式をやるそうだ。俺ももちろん行く。

 

✕ ✕ ✕

 

告別式で久しぶりに亜門さんと直接会話をした。

「比企谷、俺は上司を失うのが初めてだ。比企谷もこんな気持ちだったんだな。比企谷、お前も俺も上司の最期に助ける事が出来なかったんだな」

辛そうに亜門さんが言う。ただ、俺達は一緒なんかじゃない。

「いえ、亜門さんは近くにいたら助けられたかも知れません。でも、俺は動けなかったんです、近くにいたにも関わらず......」

「比企谷......すまない。そういう意味じゃ無いんだ......」

申し訳無さそうに亜門さんは呟く。

「いえ、気にしないで下さい。俺の力不足ですから」

俺の両親の仇は分からないが、俺には今明確な仇がある。

「互いに仇を討ちましょうね」

「ああ」

そうして俺達は少し話をしていった。真戸さんを殺した喰種の事や、亜門さんを足止めした眼帯の喰種の事を聞いた。あの雰囲気では暫く亜門さんは仕事にのめり込んで捜査だろう。無理はしないように言っておいたが返事は社交辞令のようなものだった。俺は平塚上等の時あそこまで落ち込めていただろうか......仕事にのめり込んで力に変えられないのはやはり薄情なのだろうか。




思ったより捜査官側の書く所無いですね。アオギリ戦行かせるつもり無かったんですが、行かせようかなとか思うくらいには書く所が無いです。
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