やはりこの世界は間違っている。   作:フラットテスト

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二話

「お兄ちゃん起きて、朝ごはんできたよ」

天使の声がする。たった数日の仕事で俺に限界が来てしまったのだろうか?まさかここまで労働が俺に向いていないとは。ハチマンよ死んでしまうとは情けない。

「遅いっ」

下らないことを考えていると天使ではなく妹の小町が部屋に入ってきた。

「天使より尊い者が来たか」

「はぁ?なにいってんの?キモいよ?目が腐ってるよ?喰種と間違われて駆逐されるよ?」

朝から酷すぎませんかね?

「朝ごはん冷めちゃうし、今日も仕事でしょ?」

そうだった。今日も仕事があるのだ。むしろ死事があるのだ。

「わかったよ。すぐに行く」

「ノロノロしてると先食べちゃうよ」

「はいはい」

小町が部屋から出ていくとすぐにベットから立ち上がり朝飯に向かった。

 

✕ ✕ ✕

 

「どう?捜査官の仕事は」

食べ始めると小町が聞いてきた。

「結構グロいな、まだ自分で戦った訳じゃないが見てるだけでもな」

「でもあいつらお父さんとお母さんの仇じゃん?早く殺したいと思わないの?」

そうだ、俺の両親は喰種に殺された。そして喰種孤児として俺はアカデミーに入り捜査官になった。当時俺は小六、小町は小四だった。親を殺した喰種を恨みはしたがそれ以上にどうやって生きていけばいいのか全く分からなかった。事件の後、CCGの人に進められ生活するために捜査官を目指す事になった。小町の方は喰種を凄く恨んでいるようで早く捜査官になりたいと思っているらしい。

今さら親を殺した喰種がどこにいるかなんて分かりもしない。もう駆逐されてるかもしれないし、他の喰種に殺されてるかも知れない。喰種という生き物全体を仇として良いのだろうか。

「お兄ちゃん聞いてる?」

「ああ、まあもう少しなれてきたらな」

「小町だったらもっとバンバン殺っちゃうのに」

「バンバン殺れるほど喰種は見つかるもんじゃないぞ。組織でも作ってて殲滅するなら別だが」

「早く捜査官になりたいな。きっと楽しいのに」

正直俺は小町にあまり危険な目にあってほしく無いのだが止める事もできそうにない。きっとコイツは捜査官になる。

「ごちそうさま。そろそろ行ってくるぞ」

「行ってらっしゃいお兄ちゃん」

 

✕ ✕ ✕

 

またCCGに着いてしまった。ここへ入れば仕事をしなくてはならない。嫌だよぉ。俺がロビーの検査ゲート前で突っ立っていると後ろから声が聞こえた。

「邪魔だから退いてもらって良いかしら。検査ゲートの前で躊躇うなんて貴方喰種なの?」

こいつは雪ノ下雪乃だ。俺と同期で局員捜査官となった。喰種捜査官程の実力があるが家の事情で局員捜査官になったと噂がある。

「なんで局員捜査官のあんたがここにいるんだ?」

「姉に呼ばれたの」

「なるほどな」

こいつの姉は雪ノ下陽乃一等捜査官だ。とても優秀で上等になる日も遠くないと言われている。そして気まぐれだとも。優秀で気まぐれな姉とか欲しくねぇな。玩具にされそう。

「それは大変だな」

「貴方の方が大変そうよ。目が限界に達しているわ」

澄ました顔で酷い奴だ。それにしてもフレンドリーなやつだな。初対面なのに失礼すぎるだろ。

そして、雪ノ下雪乃は通りすぎていった。

雪ノ下雪乃の背を追い俺もゲートを通った。ストーキングとかじゃねぇからな?




雪乃を局員捜査官にしてみました。小町も無印開始辺りで捜査官にします。
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