やはりこの世界は間違っている。   作:フラットテスト

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四話

俺はクインクス達の暮らすシャトーという建物の前に来ていた。真戸暁上等が挨拶をしてきたらいいと言うので来たのだが、誰かの家を訪ねるのは聞き込み以外で初めてなんですけど......

覚悟が決まらず、インターフォンを押すに押せず俺が戸惑っていると、後ろから話しかけられた。

「なんか用ッスか?」

後ろにはチャラそうなやつが立っていた。

「あんたはQsか?」

ここにいるって事は多分Qsだろう。

「そうッスけど。CCGの人ッスよね?」

「ああ、比企谷八幡二等捜査官だ。佐々木琲世一等はいらっしゃるか?」

こいつに言うよりも佐々木琲世一等に直接あった方が良いだろう。

そんな事より手汗がヤバい。ぜってえこのチャラそうなやつ苦手なタイプだな。悪いやつでも無さそうだが。

「サッサンなら中に居るッスけど」

「お邪魔しても?」

「ああ、いいと思うッス」

そして、俺はシャトーの中に入った。

「サッサン!お客さん来てるッスよ。引き出しナントカって人ッス」

俺を引っ張っても開いたりしねぇし、中にタイムマシーンもない。

「はーい」

奥から写真で見た通りの佐々木琲世一等が現れた。

「比企谷八幡二等捜査官です」

「真戸上等から、聞いてます。すみません、わざわざ来ていただいて」

「いえ、真戸暁上等に急かされたものですから。手伝うと言っても何をすれば良いんでしょうか」

ホント、俺に何が出来るんだか。

「アハハ、僕も真戸上等に手伝いが来ると言われましたが、良く分かってないんですよ」

マジかよ、もう何もしなくて良いんじゃね?

「これが、俺の番号です。何かあったら連絡ください。では」

取り敢えず番号だけ渡して、俺は帰ろうとする。

「もう行ってしまうんですか?お茶でも」

あまり親しくなったと思われると面倒事押し付けられそうだ。友達多いやつって大変なんだろうな。

「いえ、悪いので遠慮しておきます」

そうして、俺はシャトーを後にした。一軒家で共同生活か、俺には出来そうもねぇな。

暫くして、佐々木一等から連絡があった。トルソーとかいう喰種を部下が単独で追ってしまっているらしく、先回りをするつもりのようだ。包囲に参加して欲しいという。

トルソーと言うと、Aレートで下口班の担当だった気がするんだが......なんで追ってんの?

俺が指定された位置へ行くと、何人か捜査官が集まっている。佐々木上等はどこに居るのだろう。辺りには見当たらない。

暫くしてタクシーとバイクが走ってきた。タクシーの中から人が出てくる。上半身裸で、頭にシャツを巻いている。恐らく、トルソーだろう。包囲していた人の首が次々に飛ばされる。流石Aレートだ、格好はアレだが強い。俺は避けるのがやっとで、車の影に隠れる事にした。受け止める事は出来るのだろうが、無駄にリスクも負いたくない。取り敢えず銃口だけでも向けとくか。

すると、先程までバイクに乗っていたやつが、羽赫の赫子らしき物を出して、トルソーに撃つ。良く見れば、この前のチャラいやつだ。本当に喰種と同じような能力なんだな。もう1人バイクにいたやつも、赫子を出してトルソーを切った。この速さで戦われるとあいつらに当てかねない。

二人が暫く戦っていると、トルソーの出てきたタクシーから、もう1人出てくるが、戦いに参加する様子もない。

突然俺の近くにあった、車が吹き飛ぶ。

「あっぶねぇ!」

トルソーや、Qsではない。

「その確保」

あれは......

「中止」

オロチかよ......

S~レートの喰種で、平子班の担当だ。

相当ヤバいな。

Qsも全く歯が立っていない状況だ。早く来いよ、佐々木一等。

そして、Qsにオロチの赫子が向かっていく。

その時、佐々木一等が現れ、赫子を防いだ。

おいおい、遅れてやってくるとか、お前はヒーローかよ。つーかどこにいたんだよ......

佐々木一等が攻撃をするが、オロチに反撃の蹴りを喰らい、吹き飛ばされる。流石にS~はキツいのか?

すると、立ち上がった佐々木一等が、赫子を出し、指を鳴らした。雰囲気も変わった気がする。

突然動きが速くなるが、すぐに反撃を、受けて吹き飛ばされる。

Qsが駆け寄って行くが、佐々木一等は待機を命じて、ストレッチを始める。

明らかに先程とは違う。さっきよりも更に強くなっている。すぐさま、オロチをボコボコにして追い詰めてしまった。後はトドメを刺すだけと言う時に、佐々木一等の動きが止まり、苦しみ出す。どうしたんだろうか。その隙に、オロチは逃げ出してしまった。

気付けば、後ろからは平子班が来ていた。オロチを追っていたのだろう。

「オロチの追跡は中止だ」

平子上等が命じる。

そして、それぞれがクインケを起動して戦う。

「当班は、SSレート喰種ハイセの対処に当たる」

暴走したって訳か、SSレート......

平子班が攻撃を与え佐々木一等、いや......ハイセが、止まると、何かが撃ち込まれ暴走は収まった。

どうやら真戸暁上等が、Rc鎮静剤を撃ち込んだようだ。

「真戸暁上等、すみません。佐々木一等を助ける事は出来ませんでした」

「いや、Aレートに、Sレートだ。仕方ないだろう」

そう言って、彼女は、佐々木一等の元へ向かった。

また、俺は期待外れだった。オロチが来た時、いや、トルソーが来た時に戦っていれば何か変わったとは思えない。死者か、せいぜい負傷者が増えるだけだ。

俺が戦えない理由はいつもそれだ。自分の力の無さを言い訳にするだけだ。

これでは、いつまでも意味が無いのも分かっている。ただ、今思いつくことはトレーニングしか無い。

俺はスポーツジムへと向かってみることにした。きっと、一番必要なものは体力では無いのだろうけれど。




やっとReの1巻の内容に入りました。原作のキャラとの絡みが原作ストーリー上で多くなると難しくなりそうです。
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