俺は現在、平塚上等と居酒屋に来ている。反省会ってやつだ。ものすごくめんどい。帰りてぇ。
「比企谷、実際に戦ってみてどうだった?」
平塚上等がジョッキを傾けながら聞いてきた。
「そりゃ、凄い怖かったですよ。一歩間違えたら体に穴空いてたでしょ......」
「だが君は自分を守るだけではなく距離を詰めていたな」
平塚上等がジョッキを置き感心したように言ってきた。だが、別に勇気とかそんなカッコイイもんじゃない。
「まあ、倒さなきゃ終わらないとは思ってたんで」
恐怖を終わらせたかっただけなのだから。
「そう思えるなら十分だな。だが、君は短いクインケでは守りに行きすぎる、踏み込みが足りない」
そう言われてもあそこで踏み込めば死んでいたかも知れない。あれ以上踏み込む事は今の俺には出来ないだろう。俺は強くないのだから。
「クインケの改良でもしてみるか」
「クインケの改良ですか?」
確かにこれを使い続けるよりも良いものがあるかもしれない。
「朝オブシは三本だと言ったろ?全部合わせてフルサイズにしても良いかもしれんな」
そうすれば長くなるのか?でもギミックがあるとか言ってたような。
「ギミックを気にしてるのなら問題ないぞ。あれは起動してからが問題であって起動しなければ普通のものとは変わらん。ただし本格的に使うとなれば練習の必要があるだろう」
「ギミックとはどんなギミックなんですか?」
素直に気になる事は上司に聞いてみろと平塚教官に言われたので聞いてみることにする。教えて、平塚教官!
「比企谷は尾赫の鞭のクインケを知っているか?」
ドM喰種がいたら喜びそうなクインケだ。平塚上等が使うなら喜ぶ奴いそうだな。この人見た目は良いし。
「知ってますけど」
扱いが難しいと聞いたことがある。クインケは喰種を傷付ける為の武器だ。喰種は普通の武器を通さないからクインケで対抗するのだ。つまりクインケは半端ない威力な訳でミスって人に当てようものなら簡単に死んでしまう。故に扱いが難しいクインケはそれなりの危険が伴う。だから使う人間にはある程度余裕があるほどの技量が求められる。
「実は三本目は鞭として使えるんだ」
「こんな短いので鞭として使えるんですか?」
正直そんなイメージが出来ない。これでは大したしなりかたもしないだろう。
「三本目は延びるからな。フルサイズにしたときもそうするつもりだ」
つまり延びる剣みたいになるのか。カッコよさそうだが良く考えると滅茶苦茶使いづらい。フニャフニャな訳だろ?
「そんなの俺には使えなそうです。」
「馬鹿者、最初から諦めるな。先ずは挑戦してみろ。君なら扱えるようになるさ。とりあえず作っている間は甲赫を使うといい。ギミックを使わない時の感覚は尾赫というよりは甲赫に近くなりそうだからな。真戸さんにも意見を貰うか」
真戸さんてあれだろ......クインケマニアのおっさん。あの人、人間の俺から見ても不気味だぞ。話した事無いけど。隣にいたデカイ人は真面目そうだったな。肛門太郎とかそんな名前だった気がする。
「完成したら真戸さんに使い方を聞くと良い」
マジかよ......会うことになるかも知れないのか。肛門太郎さんの名前間違って無いよな?後で確認しとこう。確認出来る知り合いはいないが......平塚上等に聞いたら呆れられそうだがな。
だが、こう見えて喰種対策法は9割は暗記してる自信がある。決して記憶力が残念な訳では無いのだ。ただ興味が無さすぎただけなのだ。だからノープロブレム。やっぱ問題だらけだな。
「明日からは普通に捜査だから急に喰種が現れるかも知れない。だから、私が捜査以外の時にも稽古を付けてやろう。休日も空けとけよ」
そう言って平塚上等はジョッキの中身を飲み干した。日曜日も朝からじゃねぇよな?プリキュア見れなくならんよな?俺の心配はそれだけだ。
「ちなみに日曜あ......」
「土曜、日曜朝から稽古だ」
「......さも行くんですね......了解しました」
俺のテンションが無事下がったところで反省会は終了した。録画しとこう......録画機能って素晴らしいわホント。開発した方は神だ。祈っておこう。そうして俺は手を合わせながら帰宅した。
一つの話が短すぎますかね?もう少しうまく書けるようになりたいです。亜門さん好きな人にはごめんなさい。