翌朝小町に最近の捜査の顛末を話した。
「どうだった?気持ち良かった?」
小町は喰種を殺した感想を聞いてきた。
「気持ち悪かった」
「汚い血を浴びるのは気持ち悪いかも知んないけどさーでも内心最高でしょ?いいなー小町も早く捜査官したいなー」
ここで反論するとめんどくさそうなので肯定しておく。最高とはとても言えない。あの声がまた頭に響いて来そうになる。
「そうだな。俺も早く小町と働きてぇぜ。」
「そういえば、お兄ちゃんのクインケってどんなのなの?」
小町が興味津々といった様子で聞いてくる。話が変わるのはありがたい。
「今は甲赫の日本刀みたいなのを使ってる。前は尾赫のサバイバルナイフみたいなのを使ってたけどそれを改良して鞭にもなる剣を使うつもりだ。そろそろ完成するんじゃないか?」
「なにそれカッコイイじゃん。完成したら写メ送ってよ!」
「ああ、分かった」
そんな話をしているとメールが届いた。
[クインケが完成したので先ずはラボに来て下さい。]
差出人は平塚上等だった。めっちゃメール丁寧だな。こんなに丁寧だとネットで知り合って現実であった瞬間に幻滅されそうだな。
なんか寒気が......
小町が携帯を覗き込んでくる。
「完成したの!早く行ってみなよ!写メ頼んだからねー」
そう急かされて俺は朝食を食べるスピードを上げた。やべっ、喉に詰まるっ!
✕ ✕ ✕
ラボに着くと地行博士と平塚上等、そして真戸上等と肛門太郎?さんがいた。なんでいるの......
そういえばアドバイス貰うとか言っていたような。肛門太郎さんが正しいか調べてねぇのに!不味い。
「比企谷、やっと来たか」
平塚上等が話しかけてくると、真戸上等も話しかけてくる。まるで亡霊のようだ。
「君が平塚君とパートナーを組んでいる比企谷君だね?私は真戸呉緒、上等捜査官だ。よろしく」
怖いよ怖い目が怖い俺の目よりも不気味といっても過言ではない。
肛門太郎(仮)さんも挨拶をしてくる。
「亜門鋼太郎二等捜査官だ。よろしく比企谷」
名前間違ってた事が判明したよ!アブねぇ名乗ってくれ無きゃ失礼な名前で呼んでたところだったぜ。ごめんなさい亜門二等。さようなら肛門捜査官。
「よろしくお願いします」
俺は二人に挨拶を済ませて地行博士のもとに向かう。
「比企谷君、これが君のクインケだよ」
「私が構造を考えておいた。素晴らしい出来だと思うよ。ギミックについては私が稽古を付けてやろう」
真戸上等が嬉しそうにいう。お手柔らかに頼みたいなぁ。
「比企谷、起動してみたまえ」
平塚上等に言われ俺はスイッチを押し込んだ。
アタッシュケースは今まで使っていた甲赫に近い形に変わっていく。甲赫よりも少し軽いような気がする。暫く眺めていると持ち手の少し上、親指を動かせばすぐに押せそうな位置にボタンらしきものを見つけた。
「比企谷君、誰も居ないところにクインケを向けてボタンを押してみなさい」
真戸上等にそう言われ俺はボタンを押した。
「うわっ」
ボタンを押すと刀身が伸びて垂れ下がる。驚いた拍子にボタンを話してしまうと刀身がもとの形に戻った。
「それがギミックだよ」
俺はボタンを押したり話したりして何度か振ってみる。まさにボタンを押さないときは刀、押したときは鞭というクインケだった。
「比企谷、気に入ったかね」
「ええ、凄いギミックですね。ですが、こんなの扱えますかね?」
そんな事を聞くと真戸上等が答えてくれた。
「平塚君、比企谷君、これから一緒に捜査をしないかね?亜門君も良いだろう?」
「ええ私は問題ありません」
「私も是非お願いしたいです」
俺も返事しなきゃダメ?
「あ、お願いしたいです」
単数形にしてしまった......
「では行こうか」
こうして俺は一年ほど真戸上等と亜門二等とともに捜査をすることになった。
この後は時間の進みを早めて原作の時間まで持っていきます。